パンを食べた数時間後に原因不明の不調が！その頭痛、肌荒れ、膨張感はあなたの食べた小麦グルテンのせいかも？私が経験してわかったグルテンの害。

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朝食に、ご飯にお味噌汁、お魚をいただいている方、日本人口のどれくらいいるでしょうか。

あなたは今日何をたべましたか？

ステーキ、ハンバーガー、パン、ホットケーキ、サラダ・・・・

和食を食べました、という方どれくらいいらっしゃいますか？

日本人の食生活は欧米よりに傾いてきています。
朝はパンにバター。

パン食にコーヒーや紅茶をとられている方、多いと思います。
なんといっても用意が簡単ですし、
ついついサンドイッチ等で済ましてしまうという方多いのでは？

お昼にしても、どんぶり物ではなく、スパゲティーなどパスタ類が続いている方。

でも、お食事のあと、お腹に何か感じませんか？

グルテン不耐性とは

さて、アメリカでは数人に1人という割合で、
この問題を抱えているのでないかと言われ始めています。

日本では、欧米に比べてこの言葉がまた浸透していませんが、
日本人もまた少なからずグルテン不耐性に気が付かず生活を送っていることが予測できます。
グルテン不耐性とは小麦に含まれているタンパク質のグルテン
（小麦粉はグルテンの強さによって、強力粉、中力粉、薄力粉に分類されます）。

この主成分であるグリアジンという主成分に過敏に反応することです。

グルテンは水分を含むことで、腸の粘膜を傷つけ、腸内にあるべき物質が漏れ出してしまいます。

腸は消化、吸収といった役割を果たせなくなり、もちろんグルテン自体の消化も行われません。
そのうちに腸が傷ついてしまい、腸から血管内へと老廃物が漏れ出してしまう状態になると
これを完治させるために徹底した食生活の改善が必要になっていきます。

人は食べ物をエネルギーに変えるために
消化、吸収、分解、合成といった一連の代謝を行うのですが、これには酵素が必要です。




そして、

人体の酵素の種類というのは（今わかっているだけでも）５０００種類

くらいです。

食べ物ごとに働く酵素というのが決まっています。
グルテンを分解するための酵素を持ち合わせていない人が、グルテン不耐性です。

また当初は特に症状がみられなくても、
何度もグルテンを毎日食べ続けることで、アレルギーになりやすくなる、
不耐性のレベルが悪化していく可能性があることも指摘されています。

最近、どうして、グルテン不耐性という言葉を耳にするようになってきたのか。

さて、近年急にグルテンについて指摘されるようになりましたが、これはどうしてでしょうか。


少し日本人の食生活を振り返って見ましょう。
江戸時代の話ですが、その頃の一般庶民である小作人は、自分で作る米は贅沢品だったので、
ひえ、粟、麦などを混ぜて、（というか、これらのものに米を混ぜて）口にしていました。

その他、豆類、イモ類、大根などの根菜類、雑草などを食べていました。
年を取った牛馬、卵を産まない鶏は、肉にされました。

いのしし、ウサギ、鹿、クマなども木こりや猟師などによってしとめられましたが、
これらの肉の行き先は、小作人ではなく、お殿様や貴族階級でした。

かつて庶民たちの食事はとても粗食でした。

グルテンいっぱいの強力粉で作られるパン食が
大々的に取り入れられるようになったのは、戦後です。

戦後、小麦粉をはじめとする、欧米からの食べ物がたくさん日本に入ってきて、
栄養不足だった日本人を高度成長期に対応できるような体へと、作ってきました。

何の疑問もなく、それらの食べ物を口にしてきた日本人。

粗食から飽食にシフトし、食べられること自体が当たり前になります。
そして、問題は、別のところへ移りました。

粗食時代にはあまり見られなかった食べたものから出るアレルギーが増加したのです。



そしてIN YOUの読者さんならご存知かもしれませんが、
私たちの口にするものは、遺伝子操作や品種改良等、
人工的に操作されているものがたくさんあります。

消費者が意識的に、あふれる製品の中から、

自分の体に合うものを選んでいかなければならない時代

となった今、
気軽に海外からも情報が入手できるようになり、
欧米で流行したことが日本にも輸入されていく、という現象が過去にもたびたびおこなわれました。

グルテンフリーについても、当初はジョコビッチというテニス選手の食事や、
グルテンフリー食についてうたう書籍が日本でも出回り、
グルテンフリーという言葉が少し前から流行するようになったようです。

まさか・・・！？私ってグルテン不耐性なのかも！？

お米を食べる回数が減り、胃に膨満感を感じるように

さて、実は私は海外生活１０年以上になりますが、
日本在住時代に比べて、パンやパスタを食べる機会が断然増えました。

そして、お米を食べる量が極端に減ってゆきました。
移住後、８年前から時々、
お腹に膨満感を感じガスがたまっているように感じました。

マッサージしたり、便秘解消のために水分を取るように心がけることくらいしか、
対処法として思いつくことなく、日々過ごしてきました。
しかし原因不明の不調がよくなることはありませんでした。

そんな中、現地の知人（つまり海外移住先の）人が、

「やっと私の膨満感の原因がわかったのよ。私ってグルテン不耐性だったのよ。」

と話していたのを聞き、ハッとしました。

いろいろ症状を聞いているうちに、当てはまることが多く、「私も、これだ。」と思いました。

日本で出回る小麦粉について

ところで、日本で消費されている小麦粉、一体どこから来ていると思いますか？
小麦粉の国内自給率はたったの１５％以下です。

主な輸入元は、アメリカ、カナダで約８０％以上。（帝国書院　２０１５年度　資料より）

アメリカやカナダで生産される小麦については、
１９６０年頃から品種改良がたびたび行われていることによって、
小麦の収穫量が飛躍的に伸びていきました。



品種改良をされた小麦は古代小麦のように黒く伸びない形状とは真逆で、
びよーんと伸びるのが特徴であり、ピッツアなどにもよく使われております。

そのほか市販パンなどはほとんど品種改良された小麦が多くを占めている状況です。

品種改良された上に農薬まみれになってしまった小麦類から
予測される害は知れたものではありません。

品種改良をされた小麦は、元来の古代小麦と区別するために、
現代小麦と呼ばれていますが、現代小麦が様々な形で人間に悪影響をもたらしているとされています。

１９７０年からグルテン不耐性や、
セリアック病（グルテンによる自己免疫疾患）の患者が増加していることが明らかになってきています。

グルテン不耐性の症状

あなたもグルテン不耐性では・・？

以下にあげるような症状を習慣的にお持ちの方、グルテン不耐性の可能性を疑ってみてください。

疲労
呼吸困難
肌荒れ
頭痛
発疹
吐き気
逆流性食道炎
便秘
胸焼け
膨満感
更年期障害
月経前症候群

でも、上記は、多くの人に当てはまりやすい症状だから何が原因なのか、とても気づきにくいというのが難点です。


グルテン不耐性の疑いを持たれたら、確証のため、小麦製品を２週間ほど断ちましょう。

症状が治まったかどうか、確認してみてください。

その後少しでもパスタやパンなど小麦商品を食べてみて、何か症状が現れたら、明らかです。

食物アレルギーとグルテンを含む食物不耐性とは、別の問題。

食物アレルギーとは、アレルギーを起こす元、アレルゲンとなるものを少量でも食べたときに


じんましん
アナフィラキシーなどの症状が、食後すぐに出ます。


これに対して、食物不耐性は、消化、代謝異常の問題であり、
すぐにはっきりした反応がでないため、
その食物を断つきっかけにならずに、
後々、大きな問題に引き込まれる危険性が潜んでいるとされています。

グルテンについては数時間後～24時間以上経過してから不調が現れるため
分かりにくく、「自分は大丈夫だ」と根拠なく信じてしまいがちなのです。

グルテン不耐性がエスカレートすると
どのような病気になるのか

グルテン不耐性による症状はすでにいくつか上げましたが、
重度の消化不良が続くことによって、腸内環境が悪化していきます。


消化器系疾患全般
血管系の疾患全般
ぜんそく
うつ病
認知症
学習障害
白内障
関節炎
潰瘍
糖尿病

これが進むとリーキーガット症候群等を引き起こすことになり、
悪化した場合、さらなる悪影響がもたらされていきます。

リーキーガット症候についてはこちらの記事を参考にしてみたください。
何気なく食べている食べ物があなたの腸を炎症させている！知らないとコワイ消化管の慢性炎症から起こるリーキーガット症候群とは。

どんなものにグルテンが含まれているか

グルテン不耐性の疑いを持ったら、それに対処するには、グルテンを体に入れないことに限ります。

どんなものに、グルテンが含まれているかということは、
「何が麦から出来ているのか。」という風に考えればいいのですが、これが現代の日本人食を見てみると、非常に多いのです。

パン
ケーキ
お菓子類
シリアル類
ラーメン
パスタ
うどん類
お麩（麦編）

１週間で考えると、何度、これらのものを主食として摂取しているでしょうか。



形として見えませんが、ビールは麦芽から出来ています。

フライドポテト、ポテト自体はグルテンフリーですが、その衣に小麦粉が使われている場合。

しょうゆ、原料に大豆と小麦が１:１の割合で含まれている製品がほとんどです。

グルテン不耐性軽度の方は、
一番最初の点だけに食生活を重視するだけでも、かなりの症状の改善が見られます。

グルテン不耐性の方が、注目すべき食物の方向とは

手っ取り早く言うと、和食中心の食生活に戻し、
戦前、日本人が食べていたものを思い起こせばいいのです。

それが、自分の何世代も先祖から受け継いできた遺伝子が納得する食べ物だということですね。

穀物で言うと、小麦粉の代わりにも活用できるものはたくさんあります。
例えば米粉、そば粉、豆類に注目してみるとよいですよ。



グルテンフリー表示の食品を扱う店も、少数ではありますが出てきています。

日本のグルテンフリー市場

日本では、欧米に比べてまだグルテン不耐性への認知度が低いように思われます。
至るところにグルテン入り食品が並びますね。

ホットケーキも日本人が大好きな食品の一つでカフェの前に列をなしている姿はよく見かけます。
ラーメン屋、スパゲティーチェーン店、
パン屋さんがあふれるほど見受けられるのも、日本人の小麦粉好きの象徴。


私もこの言葉を知ってから、
「あの、パンを食べた後の膨満感は、これだったんだ。」と気づきましたが、何も知らなければ
今もパンを食べていたことでしょう。

ご飯を食べてたときには感じなかった、心地の悪いお腹の張り。
どうしてガスがたまっているんだろう、と腸にガスを発生させる食物の方向で考えたのですが思い当たらず。

しかし、今は、お腹の不快感を避ける術がわかったので非常に快適です。

いろんな食物アレルギー表示をメニューで示しているレストラン、ホテルは出てきましたが、
グルテンフリー表示をしているところがどれだけあるでしょうか？

外国人観光客の中には、この表示を望んでいる方が沢山いらっしゃいます。
グルテン不耐性だけでなく、グルテン過敏症、
セリアック病といったグルテン三病症を患っていらっしゃる方には、この表示はとても大切です。
日本でもこの認識を多くの人に知ってもらい、
国民の腸を守るのに大いに啓蒙していただきたいと思います。


☆動画コンテンツIN YOU Tube『ドクターに訊く！毎日のパン食が危険な理由｜小麦って良いの悪いの！？』

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