雑穀で身体を芯から温める。寒い季節に食べたい!グルテンフリー『ホットババロア』と『とろとろ絶品ヴィーガンスープ』の作り方
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だんだんと寒さが厳しさを増し年の瀬に向けて忙しさに追われている中、十分な冷え対策は出来ていますか?
これからシーズン、せめて家での食事には少し気を使ってあげたいものですね。
おうちで食べる簡単ごはんでも、少しの工夫で十分に冷え対策ができ免疫力を上げる料理が沢山あるんですよ。
前回は寒い季節に食べたいホットデザートをご紹介しました。
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今回は、雑穀を簡単に使って身体の芯から温めて免疫力を上げる冬のあったかヴィーガン料理をご紹介いたします。
心も身体もとっても温まるので、是非作ってみてください。
”ひえ” は、冷え取りに効果的な穀物!
私たちの暮らす土地には、夏はトマトやきゅうりのように身体を適度に冷やしてくれる食物が実をつけ、
冬には地中に深く根を下ろす根菜のように、身体を温めてくれる食物が沢山育ちます。
寒い季節だからこそ、冷えを悪化させたり免疫力を低下させないように、これらの食物を意識して使い分けることで体調管理をしていくことは、とても大切ですね。
身体を温めてくれる性質の食物は、血液のめぐりを改善して、寒さから私たちの身体を守ってくれます。
三年番茶、葛粉、たんぽぽの根、根菜、味噌、醤油、梅干し・・・マクロビオティックで使う食材には色々とありますね。
緑茶やコーヒーなどの暖かい飲み物は、当然身体を温めてくれると思われがちですが、マクロビオティックの考え方でも身体を冷やす陰性な飲み物であり、冬に摂り過ぎないように注意したいものです。
サラダやトマト、ココナッツオイルやバナナが身体に良いからと、この季節に毎日大量に摂っているとどうなるか、もうお分かりですよね。
身体の調子を整えてくれる優れもの、全粒穀物を食べよう!
白米と違い、全粒穀物はビタミン・ミネラルを大変多く含んでいますから、普段玄米を食べていない方に是非お勧めしたいのが、雑穀です。玄米は身体の調子を整えてくれる、中庸のバランスを持ったホールフードでありますが、ヒエという全粒穀物も「ひえは冷えをとる」と言われ、冬のこの時期には積極的に食べたい食材のひとつです。
陰陽五行では胃・脾臓系の弱りを助けてくれる食薬であり、ヒエは穏やかな作用で適度に身体を温めてくれますよ。
ヒエという雑穀について
雑穀とは、主食ではない穀物の総称と定義されています。雑穀と呼ばれる穀物は、もちきび、麦、あわ、高きび、アマランサスなど色々ありますね。
ヒエはアワと同じく日本最古の穀物であり、縄文時代から栽培されていました。
ヒエは寒さにも強く、痩せた土地でもたくましく育ち、お米のように品種改良もされていない分栄養価も豊富です。
ひとつぶは小さな穀物ですが、たんぱく質のほかカルシウムや鉄分、亜鉛などのミネラルや食物繊維がたっぷり詰まっています。なんど白米と比べても食物繊維は8倍以上。
ヒエに含まれるたんぱく質の血中善玉コレステロール値を高める作用により、血流を良くし血液の質の改善を促してくれます。
さらにうるち種であるヒエは穀物の中でもアレルギーが出にくいと言われる食材で、小麦アレルギーの方にもお勧めな食材です。
ヒエをとにかく簡単に調理してみよう!
雑穀は料理の仕方が分からない、炊くのが大変そう、そんなイメージをお持ちの方が多いようです。ご飯に麦のように混ぜて炊いても美味しいですが、簡単で、美味しい、つぶつぶが苦手な方も食べやすいのはスープやデザート入れること。
ひえだけ鍋で炊いて準備する必要がないから手軽ですよ。
牛乳や豆乳もなしでとろりとまろやかで、コクと甘みのある絶品スープやデザートが出来上がります。
クセがないので雑穀が入っていることさえ分からないほどクリーミーになりますので、どなたにも食べやすいですよ。
ここからは、ヒエと一緒に身体を芯から温めてくれる冬の根菜を使ったスープとデザート3品の作り方をご紹介します。
雑穀”ひえ”を使った『とろとろ絶品ポタージュスープ』の作り方
”ひえ”と一緒に冬の根菜人参で作ります。
金時人参をスープにするととても美味しいです。
年末年始に出回りますが、なければ人参でも美味しいですよ。
材料
金時人参(または人参)・・・150g
玉葱 ・・・80g
昆布椎茸出し汁(または水)・・・400cc
ヒエ・・・大2~2.5
オーガニックオリーブオイル・・・適量
自然塩・・・適量
作り方
1、ヒエを茶漉しなどに入れて、濁り水が綺麗になるまでよく洗う。2、金時人参、玉ねぎは千切りにして鍋にいれ、お好みの油でソテーする。
3、ヒエ、出し汁を入れて、沸騰したら弱火で15分程、野菜が柔らかくなるまで煮込む。
4、フードプロセッサーなどの撹拌できる道具でポタージュ状にして、塩で味を調えて出来上がり。
なければポタージュにせずにそのままいただいても美味しいですよ。
簡単ですよね。にんにくや生姜を加えたり、キノコなどの野菜や豆乳を入れて食べても美味しいです。
離乳食にも栄養満点でお勧めですよ。
身体を温めてくれる根菜、金時人参
冬の寒い時期には身体を温めてくれる強い味方、根菜。
根菜は冬になると特に、エネルギーをデンプンやオリゴ糖にして根に蓄えます。
根菜である金時人参はこの時期になるとスーパーに並び、お正月には華やかに彩ってくれる野菜としてお節料理に添えられていますよね。
別名、京人参ともよばれる京野菜であり、私たちが普段食べているのは西洋人参とよばれるもの。
金時人参は濃厚なオレンジ色で肉質も柔らかく、甘味がとても強いのが特徴です。
西洋人参ほど独特の人参臭さがないので、人参ぎらいなお子様でも食べやすい野菜です。
お節料理などの煮物以外に、加熱することで甘味を増す金時人参はスープで食べるととても味わい深くて美味しいですよ。
私たちが年中使用している人参のオレンジはカロテン、金時人参の濃いオレンジなのはリコピンによる色。β―カロテンやカリウム、葉酸も豊富です。
牛蒡のクリーミーポタージュ
身体を温めてくれる根菜、ごぼうで作っても美味しいです。最初によくソテーして、アクを旨みにかえてコトコト煮込んでみてくださいね。
人参も牛蒡も、雑穀であるひえも、腸内細菌のエサになる食物繊維が豊富です。
身体の中の免疫力を上げるには、腸内環境を整えることも大切です。
そしてヒエはデザートにもとっても簡単に活用できますよ。
身体を温めて免疫力を上げてくれるひえを使った簡単ホットデザートを作ってみてください。
シュガーフリー。
あつあつで食べるデザート『ホットババロア』の作り方
冷めても美味しいですが、お勧めはアツアツのうちにホクホクと食べること!
材料
無農薬の林檎・・・1/4個(約100g)
ヒエ(またはヒエ粉)・・・20g
有機りんごジュース・・・200cc
作り方
1、ヒエは洗ってよく乾かしておく。ミルで粉末にする。ヒエ粉を購入してもよいですが、簡単に粉に出来ますよ。つぶつぶのまま鍋に入れて、食感を楽しんでも美味しいですよ。2、林檎を薄くスライスして、りんごジュースと一緒に鍋に入れる。ジュースは濃縮還元でない100%のものを。
3、沸騰したら弱火にして5分程煮る。
4、柔らかくなったらりんごジュースで溶いたヒエ粉を鍋に入れ、木べらでかき混ぜながらさらに5分煮て出来上がり。
ポイントはヒエがだまにならないようにジュースで溶いてから入れること。
お子様のおやつにもお勧めです。簡単ですよね。
お砂糖もなしだけど、林檎とジュース、穀物ヒエの甘味で充分満足するほどの甘さになりますよ。
ヒエ粉はグルテンフリーだし、米粉のようにシチューにしても美味しいです。
身体を温めて免疫力をアップ!
体温が1℃上がると免疫力は5~6倍になります。風邪を引きやすいとか体調を崩しやすい方は是非食べているものを見直してみてください。
身体を冷やす食べ物を食べていませんか?
是非、温かいポタージュスープを作ってみてくださいね。
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