ギャップが著しい日本と海外のオーガニック市場を比較。もう無視できない致命的な日本の遅れ。アメリカではもはや普通のスーパーよりもオーガニック食品の方が安い!?
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
オーガニック=オシャレ・特別はもう古い!海外ではオーガニックは生活の一部で身近なものだった。
身近なスーパーマーケットでオーガニック商品を手頃に購入したくないですか?
こんにちは、海外オーガニック事情に詳しいIN YOUライターのレオナです。
日本にもオーガニック専門店が増えはじめ、昔に比べればオーガニック商品を目にする機会も増えました。
しかしまだまだスーパーマーケットなど身近な場所でオーガニック商品を手頃な値段で購入することは難しいと思いませんか?
この記事では海外のオーガニック市場の今を知りながら、日本にオーガニック市場を広げるためのヒントをご紹介していきたいと思います。
海外でオーガニック市場が拡大した大切な理由。
私たち一人ひとりの選択が、「オーガニック=高い」を変える。
海外でオーガニック市場が拡大した大切な理由として「食モラル」だけでなく、「環境問題」「動物愛護」の他者を思いやる観点からも現地の人々がオーガニックを選択している現状がうかがえます。そしてその選択(意思)が国や大手企業を動かす原動力になっているともいえます。
そういった国々では最初は高価だった「オーガニック商品の価格が下がる」とう減少がはじまっています。
ここではアメリカ(コロラド州)の例を参考に、「高いと言われていたオーガニック商品の価格」がどの様に下がっていくかみていきましょう。
アメリカ(コロラド州)ってどんなところ?
コロラド州は健康や環境に意識の高い人々が多く暮らす州で、アメリカ50州の中で最も肥満率の低い州になります。ベジタリアンやヴィーガン志向のヒッピーも多く、標高も高い為、国内外のスポーツ選手もトレーニングなどでよく訪れる場所になります。日本のスポーツ選手でも元女子マラソン選手の有森裕子さんがトレーニングの為にボルダーというオシャレで可愛らしい小さな町を拠点にしていた事は有名ですね。
アメリカ(コロラド州)のオーガニック市場は?
私がこのアメリカのコロラド州に住んでいたころ、自然・オーガニック商品を専門に扱うスーパーマーケットだけでなく、普通のスーパーマーケットにも大きなオーガニックセクションがありました。また小さな小売店や、Farmers’ market(ファーマーズ・マーケット)にも自然・オーガニック商品が多く取り揃えられていました。
放し飼いの山羊や七面鳥などが普通にブースの周りをうろうろしていて人間と動物が同じ生命として向き合いながら共に商品を作っている事が伝わる場面によく遭遇しました。あーこの山羊の生ミルクは今ここにいる山羊が頑張ってくれたものなんだなと商品に愛着を感じる事がよくありました。
オーガニック生活が身近になるとオーガニックの価格が下がる?
アメリカではついに、オーガニック食品が通常のスーパーよりも安くなる!?
オーガニックが生活の一部になっているコロラド州では、2017年頃からオーガニック商品の値段が下がっている減少が起こっています。
まだ2016年頃は自然・オーガニック専門のスーパマーケットとして有名なWhole Foods(ホールフーズ)の商品は通常のスーパーより34%程度高いというデータがありました。
しかし2017年10月頃には、ホールフーズの商品が昨年に比べ30%-40%程度値下がり、
多くの「オーガニック食品」が安売りで有名なWalmart(ウォールマート)やTarget(ターゲット)の値段より安い事が分かりました。
アボガドの具体例でいえば、以前は$2.29 だったアボカドが $1.49 に値下がりしました。これは市場平均価格の$1.57 より安く、安売りで知られている「ターゲットのアボガドの値段は$1.94」、「ウォールマートの値段$1.88」より低い事を示しています。
リンゴ、魚、でも同じ現象がおこっています。
上記のデータは「uGrocery.com」というコロラド州のスーパーにある全州のスーパーマーケットの価格比較サイトで調べる事が出来ます。
ugrocery.comアメリカ(コロラド州)でのオーガニック商品価格値下がりに関する英文参考記事
どうしてアメリカ(コロラド州)ではオーガニック市場が大きくなったの?
アメリカ(コロラド州)の例にみるように、健康や環境に配慮する人々が多い国や州ではオーガニックの価格が下がることが分かります。
理由は簡単で需要があれば生産者も増え、大企業もオーガニックをビジネスチャンスと捉えオーガニック市場に多くの投資が行われるからです。
アメリカと比べて日本の小さなオーガニック市場が発するメッセージとは?
オーガニックを選択できる身近な環境が少ない日本。
自然食品やオーガニック商品が身近なスーパーマーケットで手に入らない事は、私たちが健康や環境問題に対して考える選択肢を企業側にまかせているということになります。アメリカの例のように、私たちがオーガニックを選択し続ければ、市場は自然と広がり価格も下がっていきます。
日本の問題点はオーガニックがもたらす様々な良い点についての教育が遅れていることにあります。
オーガニックと聞けば、「健康によさそう」とは思う方は多くいると思いますが、残念ながらそれが環境問題や動物の飼育状況の改善に関わる事はあまり知られていません。
海外のオーガニック市場の動きから日本の遅れを知ろう!
意外な国でもオーガニック市場が拡大?
オーガニックトレード協会(OTA)はアメリカ国内のオーガニック市場が2017年に$49.4 billion (約5.4兆円)に達し、昨年から$3.5 billion(約35億)増えた事を発表しました。
このオーガニック運動の高まりは、アメリカだけではなく様々な国で広がっています。
ここでは各国の具体例を参考に、日本のオーガニック市場の遅れについて考えていきたいと思います。
ヨーロッパではオーガニックはBIO商品(ビオ)として人気が高まっている。
アメリカや日本では有機商品はオーガニックと呼ばれますがヨーロッパではオーガニックの事をBIO(ビオ)といいます。
ヨーロッパの人々は自分の健康を守るだけではなく、BIO商品を購入することが動物保護や環境を守る意思表示に繋がるためBIO商品を選ぶことを生活の一部にしています。
身近さでいうとベルリンでは地下鉄のキオスクでも手軽にBIOと記載されたおにぎりが購入できます。
また2018年3月に新しくドイツ連邦食料・農業大臣に就任したユリア クレックナー氏が2030年度までに有機栽培の土地を20%増やすことも国民に約束しました。
日本では農業全体の土地の0.2%程度しか有機栽培にあてられていません。
中国は世界第4位のオーガニック大国!
日本では中国産は避ける動きもありますが、実は中国では上海などを中心に急速にオーガニック市場が成長しています。中国のオーガニック市場は、アメリカ、ドイツ、フランスに続いて、なんと世界第4位になります。
大手スーパーマーケットイオンでもグリーンアイというブランドで中国産の手頃なオーガニック食品が増えてきている事も納得がいきます。
日本のオーガニック市場を大きくするために今すぐあなたができること。具体的事例
オーガニックをこれから始めようと思う方は…
値段が安いなどの理由で気軽にオーガニックデビューをしてみましょう。
オーガニックに興味を持って調べる内にオーガニック中・上級者の方が「国産オーガニックを増やそう」
「よい生産者の思いを伝えたい」と頑張っているブログなどに出会うかもしれませんが、そんなオーガニック中・上級者の方も最初は小さな一歩からオーガニック生活を始めたはずです。
あなたの素敵な写真からオーガニックに興味を持つ人々が増えるかもしれません。
自分のコメントと一緒にシェアすることで、オーガニック繋がりの友人が増えるかもしれません。
大手スーパーマーケットのイオンも既にこの運動に賛同し、
「2020年までに国産の有機野菜の取り扱いを高め、
北海道から沖縄まで、オーガニックコーナー常設店舗を増やすため、身近に買える体制を生産者と消費者とともに真剣に作り上げていく」
とグリーンピースに回答しているようです。
中国のオーガニック市場急成長!のお話の中でも示したように、中国産のオーガニック商品を増やしてきているイオンですが、これから国内産のオーガニック商品が増える事が楽しみですね。
Goオーガニック署名活動について byグリーンピース
オーガニック中・上級の方は…
日本の今の法律では有機JAS法に基づいてオーガニック野菜を栽培し、販売する過程で農家の方に多くの負担がかかっています。
その為、オーガニックの生産者になりたいという農家が少ない現状があり、その事が国産オーガニック商品が少ない原因になっています。
国産オーガニック野菜を買うことは、頑張っている日本のオーガニック農家を応援し、生産を続けて欲しいという意思表示に繋がります。
まとめ
食にもモラルがあるんです。
オーガニックの選択=自分の為ではない オーガニックの選択=社会貢献。
最近ではコンビニでも大手スーパーマーケットでも、少しずつオーガニック商品を取り入れています。
例えばあるコンビニで20種類ある飲料水のうち、お茶だけがオーガニック商品だったとします。
そのお茶を毎回選ぶ人が多いだけで、そのコンビニでは違う種類のオーガニック飲料が増えることは確実です。
消費者の私たち一人ひとりが商品にVOTE(投票)していることを意識しましょう。
あなたの選択はあなただけの問題ではありません。
農薬や抗生物質が使われた食べ物だって、私の体は強いから大丈夫。
だれにも迷惑かけていないし…
しかし、実はあなたのその選択が地球環境にまで影響することをご存知でしたか?
農薬による空気汚染、抗生物質まみれの水の中で育てられた魚、その汚水を海に流す事で天然魚でも毒素をもつようになります。
全ての事が回りまわって自分の生活に帰ってくるのです。
私たちには、選択する自由があります。
オーガニック生活を選んで、オーガニックを生活の一部にし、みんなが笑顔になれる幸せな社会を作りましょう。
国産オーガニック・無農薬栽培をする農家や生産者、事業者に一票を。
【家族、大切な人、親友にも自信を持っておすすめできる商品のみを掲載する、LOVEとHAPPYが溢れるオーガニックオンラインマーケット】です。
<商品選定基準>
・家族や大切な人にも自信を持ってお勧めできる安心な製品のみを選定しています。
・農薬・化学肥料、食品添加物、遺伝子組み換え由来原料、化学物質が使われていない商品、
または最大限に消費者の健康・安全面に配慮された商品だけを取り扱っております。
IN YOUMarketでお買い物していただくことによって大きく3つの貢献ができます。
❶ オーガニックやナチュラルな事業を行うメーカーや生産者を応援することができます。
❷ ナチュラルな製品に触れていただくことで、大切な人や家族の、心身ともに健やかな生活をサポートします。
❸ IN YOUMarketで買い物をすることで、楽しいオーガニックライフや健やかな暮らしに必要な年間2000万人以上の最新情報を、より多くの方にお届けが可能になり、最新のオーガニック情報を日本に広めることに貢献できます。
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