金柑は天然のサプリメント。中国古来の養生レシピで喉のウイルスフィルターを強化!子供にも取り入れ易い金柑のはちみつ生姜漬けの作り方。
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喉の炎症は重要なアラート。その痛みは本当に些細なことですか?
呼吸器系患者数は年々増え続け、まるで昨今の高齢化社会の現状と比例しているかのようです。
しかし、これは本当に高齢化社会の問題だけなのでしょうか?
慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患は、
喫煙など、慢性的な疾患として生活習慣病に位置付けられることも多いため、
食生活や環境問題に意識の高い人にとっては、私たちには関係ないこと!と、捉えがちですよね。
とくに普段の生活に気を使っている人は、このようなトラブルとは遠い位置にいると。
しかし、考えてみてください。
人間の体は口~喉~食道~肺~胃~腸までひとつの管で繋がっています。
外気に触れる口や鼻は、言ってしまえば私たちにとって一番目の扉なんです。
そこに近い場所が炎症を起こすと言うことは、私たちにとっての一番はじめのアラートでもあるんです。
一般的な風邪による喉の痛みも放っておくと、
肺へと進行し、いつしか深く重い症状へと進行しているなんてことも。
意外と気づいていないだけで、今後起こりうる予兆を知らせている可能性があります。
(引用:厚生労働省「平成26年患者調査の概況」より)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/index.html
目覚まし時計が最初に鳴りはじめてから、
一定時間ごとに何度も鳴らし、二度寝を防止するためのスヌーズ機能。
回数を追うごとに音もどんどん大きくなっていきますよね。
体の中でも病気の進行具合によって、しっかりとアラートを出してくれているんです。
気づくか、気づかないかはあなた次第。
早い段階で気づくことが大切だと思いませんか?
なぜ、喉のケアが重要とされる?
なぜ喉の症状なのに、肺が出てくるの?
なぜ喉の症状の話なのに、肺?と思うかもしれませんが、
当たり前のことながら、鼻と喉は繋がっていて、肺に連絡しているいわば鼻と喉は呼吸の入り口です。
何度も言うようですが、一番最初に影響を受けやすいんです。
温度、湿度などの季節要因はもちろん、排気ガス、PM2.5などの昨今の環境要因。そして、分煙社会とは言え、間接的に接する副流煙など。
その肺に届くまでにフィルターの役目をしてくれるのが、喉や鼻なんです。
喉の繊毛が乾くとウイルス除去の効果が減退、結果としてウイルスや菌の侵入や受けやすく、
炎症やウイルス感染にもつながります。
肺は五臓六腑の中で一番最初に影響を受けやすい臓器
中国では、「肺は嬌臓(きょうぞう)を為す」と言われ、
寒さや熱さに弱く、邪気(病気)に侵されらすいとても繊細な臓器なので、
一番最初に症状に出やすい臓器として位置付けられています。
この「嬌(きょう)」には、愛くるしい、なまめかしいなどの意味の他にも、弱々しいという意味もあります。
嬌臓とはひ弱な臓器という意味で、肺の特徴のひとつでもあります。
そして、肺は五臓六腑の中で一番高い処に位置し、
喉や鼻などの呼吸器官や肌(体表)を通して外と密に繋がっているため、
温度、湿度、気圧などの影響を最初に受ける臓腑です。
一身の気と呼吸の気を司る
中医学において肺は、他の臓器を傘のように覆っているので「華蓋(かがい)」と呼ばれ、
全身の気(酸素など)はすべて肺に属し、
臓腑経絡(様々な臓器や血管など)の気は、すべて肺にを通して巡らされています。
つまり、肺は他の五臓六腑の経絡が全て集まる場所であるため、肺がなんらかのトラブルを発病すると、
血液や体液などの経絡を通して他の臓腑にも影響を及ぼす恐れがあるんです。
喉の炎症といえども侮れないんです。
中医学では病気の症状は、陽〜陰へ。
深く重症化していく……
中医学では、病期(病気の進行、病状)による分類が行われ、病期は「陽」から「陰」の症状へ進み、悪化すると、最終的には死に至るとされています。
「陽」の症状と「陰」の症状は、更に細かく分類され、
3つの陽期と3つの陰期に。合せて6つの段階に分類できます。
これを六経分類といい、中医学の病気の診断には用いられています。
六経分類やら、陽の症状と陰の症状やらと、聞きなれないワードでわかりにくいですよね……
例えば、感冒と呼ばれる一般的な風邪の諸症状は、
中医学では六淫(ろくいん)と呼ばれる外の気候変化によって引き起こされると考えます。
このとき現れる症状は、喉の痛み、くしゃみ、咳、鼻水、痰などの呼吸器の症状を見ても、
肺が最初に発病することが解りますよね。
邪(病状)の進行の考え方
はじめは悪寒や頭痛だった症状が、気管支を伴う呼吸器系や食欲不振や吐き気などの消化器の症状へ。もっと進行すると、呼吸器は肺炎を発症したり、腹部のムカムカや便秘など胃や腸に症状をもたらします。
このような症状が続くと、体力も気力も落ちてきてきますよね。
ひどい下痢が続いたり、四肢は冷え、嘔吐などの症状へ。
最終的には体温調節もままならなくなり、意識朦朧としていく。
今回はかなり極端な例でご説明しましたが、このように症状は深くなっていき、
その段階ごとに治療方針を変えていきます。
※急性のもの、慢性のものなど症状により順番は左右する場合もあります。
怪我でも皮膚の切り傷と、内臓まで達した傷とでは、全く違いますよね。
重くなればなるほど、治療も困難に。
治療が困難になるということは、回復するまでも時間がかかります。
初期段階である、喉や鼻周りのアラートは私たちにとって重要な役割を担っています。
だからこそ、このアラートを見落とさないで欲しいんです。
私が教えたい天然のサプリメント。
それは、祖母が食べさせたがった庭の果実でした
鹿児島で暮らす祖父母の家の庭や裏山には、枇杷の木、竹林、みかん、
ぼんたん、柿の木などいろんな樹木が栽培され、
冬になると庭に植えられた金柑の木には丸々とした金柑の果実ががいっぱい実っていました。
お正月に集まると、子供たちは庭に向かい手でとりパクパクとおやつ代わりに。
その当時の私は、もちろん成分・効能もよく知らず、
祖母は「金柑は皮を食べる果物なんだよ」、
「喉に良いから食べるんだよ」とだけ教えてくれていました。
皮を食べる果物なんて珍しいな~と子供ながら思いながらも、
その頃は甘くて美味しいので深く考えずに食べていました。
当たり前過ぎて、特別なものと思わなかった金柑ですが、
上京して東京のスーパーで金柑を見ると、結構なお値段でびっくりした記憶があります。
時期や品種にもよると思いますが、金柑ってちゃんとした果物なんだっと。
庭から拝借していた私には価値があまりわかっていませんでした。
そんな私は、上京してからしばらくは、自ら購入して食べることもありませんでした。
しかし、中医学を学び金柑の素晴らしさを知ってからは金柑の虜になったのは言うまでもありません。
祖母は中医学を学んでいなかったし、昔の人なのでおそらく金柑の詳細な成分まで知らなかったと思います。
きっと、おばあちゃんの知恵袋のように昔から言い伝えられてきたのだ思います。
金柑はなぜ喉によい?金柑の驚くべき5つ成分!
金柑の嬉しい成分①咳、喉の痛み緩和に期待ができる
金柑は、中国では金橘(キンキツ)という生薬名もあり、その効能は風邪や喉の諸症状に良いとされています。その理由は、金柑は肺~脾(胃)に帰経し、とくに乾燥を潤し、痰をとる作用に特化しているからです。
中国では「風邪がはやれば金柑が売れる」という、金柑の効能を言い表した言葉があるほど。
炎症した喉の痛みや鼻の症状の回復をサポートし、粘膜を強くする栄養が豊富に含まれています。
金柑の嬉しい成分②豊富なビタミンC
品種にもよりますが、金柑の100gあたりのビタミンCの含有量は約49mgとされ、温州みかんの約32mgと比べても約1.5倍!
金柑は皮ごと食べるので、ビタミンCを沢山摂る事が出来ます。
また、ビタミンCをしっかりと摂ることで美容効果も期待できます。
肌の組織を作るタンパク質の一種「コラーゲン」を作る際には、たくさんのビタミンCが必要とされます。
冬の乾燥時期に肌や粘膜の荒れが気になる人にもぴったり。
金柑の嬉しい成分③疲労回復を期待できるクエン酸
疲労物質の原因となる乳酸分解を手助けしてくれる、クエン酸を含んでいるため、疲労回復への効果が期待できます。
風邪を引いて体力が低下しているとき、ハードワークで体が疲れている時などにぜひ取り入れたいですよね。
金柑の嬉しい成分④血の巡りを良くする
金柑の皮には、ポリフェノールの一種でもあるスペリジンという成分が多く含まれていて、この成分は血管を縮め高血圧の原因となる、活性酸素を抑えビタミンCの吸収を助ける働きがあります。
しなやかなで強い血管が毛細血管への血行を促進するすると言うことは、
血液がしっかり体内を巡ることで、冷え性改善の効果が期待もできます。
金柑の嬉しい成分⑤腸内環境の改善し便秘知らずの腸へ
金柑の皮やスジの部分には、食物繊維が豊富です。食物繊維には、体内の有害物質にくっつき排泄する働きもあるので、
食物繊維で便のカサが増し、腸内を刺激して便意を促すことに繋がります。
近年は腸内フローラという言葉でもあるように、
免疫機能は腸の働きに大きく左右されることがわかってきています。
金柑には素晴らしい成分が豊富なので、ついつい喉以外の部分も紹介してしまいましたが、
喉や肺に対しては、粘膜保護とビタミンCの観点から、金柑が天然のサプリと呼ばれる所以なんです。
おばあちゃんが孫に食べさせたい、無農薬金柑のはちみつ生姜漬けの作り方
材料
下準備
①金柑を水でよく洗い、熱湯をさっとかけ、ザルで水を切ります。
②金柑に縦の切り込みを入れて、軽く押し、爪楊枝などで切り込みから種を取り出します。
③鍋に②の金柑と蜂蜜、千切りにした生姜を入れて、火にかけます。
蜂蜜は大さじ2〜3と記載しましたが、金柑の大きさや蜂蜜の種類によって調整してみてくださいね。
私はひたひたになるくらいまで蜂蜜を入れます。
④温まってきたら弱火で20分くらいコトコト煮込みます。
蓋をすると焦げぐげ具合や汁気がわかりにくいので、私は落し蓋をして様子をみています。
⑤汁気が出てくるのを確認したら火を消し、粗熱をとり密閉瓶等に入れて一晩冷蔵庫に置きます。
おやつがわりにそのまま食べても良いですし、私は紅茶やお茶に混ぜたり、豆乳ヨーグルトに入れ日常的に食べています。
天然のサプリメント金柑を食べて喉のウイルスフィルターを強化しよう!
肺や喉は、潤っている状態を好みます。
そして、とってもか弱い臓器でもあります。
なので、冬の乾燥シーズンはとくに気にかけてあげたい部分でもあり、
積極的に粘膜保護を心がけ、ビタミンCを取り入れることが大切になってきます。
風邪で喉が痛かったり、痰が絡み息苦しい時はもちろん、
適度に継続して摂ることで、寒さや細菌への免疫力を向上させる効能が期待できるので、
小腹が空いた時、また受験シーズンのおやつがわりに、
天然のサプリメント金柑を日頃から定期的に摂取してみてくださいね。
オススメ!農薬不使用蜂蜜を入手して金柑レシピを作ってみよう。
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