【スーパーフード「もち麦」活用レシピ】ロシア家庭の定番絶品スープ”ラッソーリニク”の作り方

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ロシア料理はピロシキとボルシチだけじゃない！

皆さんはロシア料理と言えばどんなものを思い浮かべますか？
そもそもロシア料理はイタリアンや中華、フレンチなどと比べると、
日本で食べられるところも少なく、ほとんどなじみがないという方もいるかと思います。

実は私はロシアへの留学の経験がありますが、留学するまでは私自身も、
ロシア料理といえばピロシキとボルシチくらいしか知りませんでした。

本場のピロシキは揚げてあるとは限らない？

実際にロシアに行ってみてから分かったことなのですが、
ロシアのスーパーでごく普通に売られているピロシキは揚げていないものがほとんどでした。

日本のパン屋さんなどでたまにみかけるピロシキはこの写真のように揚げてあるもばかり。
ピロシキといえば揚げパンと思っていましたが、どうやら違ったようです。
確かに揚げているピロシキもありますが、やはり揚げると重くなりますし、

日常の総菜パンとしては、揚げていないほうが食べやすいのかもしれませんね。

ロシアはスープ大国

実は“ロシア料理と言えばスープ”といっても過言ではないほど、
ロシア料理にはスープの存在が欠かせません。

しかも「最初の料理」と呼ばれて、メイン料理に近い扱いを受けています。

留学先の食堂でもランチには必ずスープが出され、
その種類も豊富だったので飽きることがありませんでした。

野菜をたっぷりと摂取でき、同時に体を温めることができるスープは、
まだ十分な暖房器具のない時代に、寒い冬を乗り切るために生み出された知恵なのだと言われています。

もち麦ときゅうりの漬物を使った
酸っぱ美味しいスープ“ラッソーリニク”

留学先の学校の食堂でも頻繁に登場したスープが
ラッソーリニクです。

もち麦のプチプチ・もちもちとした食感ときゅうりの塩漬けの酸味がきいた
甘酸っぱさがたまらない一品です。

材料のもち麦には、嬉しい健康効果がたっぷり

ラッソーリニクに使われる「もち麦」は、
調理をすると粘りが生じる“もち性”という性質を備えた
大麦を精製したもので、その健康効果の高さが人気です。

以下にもち麦の主な健康効果をご紹介します。

①ダイエット、血糖値の上昇抑制効果

もち麦に含まれる水溶性食物繊維「β-グルカン」は、
体内に摂取された糖質や脂肪を包み込み、
体内への吸収を遅らせる働きがあります。

また、血糖値の上昇を抑える効果で、
糖質を脂肪に変わりにくくさせます。

さらに特筆すべきは、この効果が次の食事まで続くこと。
このことを「セカンドミール効果」といい、
たとえば朝食にもち麦ごはんを食べると、
その血糖値上昇抑制効果が、その次の昼食まで続きます。

②整腸作用

もち麦は、他の米や麦に比べ、「食物繊維」がとても豊富です。
しかも、不溶性の食物繊維と水溶性の食物繊維を
バランス良く含んでいます。
不溶性の食物繊維は腸の蠕動運動を促進し、
水溶性の食物繊維は腸内で善玉菌のエサになって、
善玉菌を増やします。

ラッソーリニクは”塩漬けの”という言葉が語源

このスープの名前は”ラッソーリニー”、
ロシア語で”塩漬けの”という形容詞から名前がとられています。

何が塩漬けなのかといえば、それはキュウリです。
つまり、きゅうりの塩漬けの塩味と酸味がこのスープの味わいの鍵になるのです。

そしてもう一つの特徴はもち麦。もち麦の独特の食感が野菜のうまみと、
きゅうりの漬け物の塩味、酸味と絶妙に合って、もうたまりません。
後半でご紹介しているレシピの通り、ご家庭でも簡単に作れるのでぜひ試してみてください。
このスープには健康食材「もち麦」のほかにも、ビタミン豊富な野菜類、
発酵食品であるピクルスなどにとる健康面での大きなメリットが期待できます。

ヘルシーかつ満足感もたっぷりのロシアの絶品スープ
“ラッソーリニク”を、ぜひお試しください。

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