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【連載#04:牛乳神話を疑え】学校給食に牛乳が出され続ける謎の理由を解明する

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【連載#03:牛乳神話を疑え】牛乳も原因と考えられる3つのがんと1つの理由 

【連載#02:牛乳神話を疑え】牛乳アレルギーの数々、これでもまだ牛乳は「聖水」ですか?

【連載#01:牛乳神話を疑え】わたしたちは「子牛の飲み物」を小さい頃から飲まされ続けている! 

今回は牛乳の有害なデータがこれだけ発表されているにも関わらず、半世紀もの間、学校給食に牛乳が出され、飲まされ続けている’謎の理由’に迫ってみたいと思います。


学校は牛乳の独占市場 であり、金儲けの場である

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小学校や地域によっては中学校でも給食時に牛乳が支給されます。これには長い歴史があります。 「健康」を大事にするのであればお茶でも良さそうですが、児童や生徒に選択権などありません。それどころか拒否権すらないのが現実です。 今思えば、これは本当におかしいことではないでしょうか?お腹を壊すのに飲まされる始末です。

牛乳神話のはじまり

■マッカーサー元帥と牛乳給食

マッカーサー元帥が1945年に来日した際、 日本人の栄養摂取量の低さに愕然とし、学校給食制度を開始したとされています。 このとき、カルシウムを十分に摂取できるようにという配慮から、 学校給食には脱脂粉乳が加えられたのです。

■戦後日本政府と牛乳政策

占領解放後もアメリカの方針に追随した日本では牛乳の栄養価値が重視されました。1948年5月からは全国の保健所で妊婦や乳児を持つ母親に対して牛乳を賛美する指導が開始され、1958年には牛乳給食が実施されました。この時点で牛乳は最良の飲み物と「洗脳」されたのです。

そしてこれに歩調を合わせた官民ぐるみの「牛乳キャンペーン」が始まります。テレビ、ラジオ、新聞などで大量の乳製品広告が展開され、保健所では乳業から派遣された専属栄養士による牛乳講座が開かれ、 産科病院には営業マンが医師に粉ミルクを売り込みます。

結果、日本に絶対的とも言える「牛乳神話」が築かれました。粉ミルク育児が過熱したのもこの時期です。こうした中、母乳保育を訴える善良な医師は異端者として、様々な圧力がかけられたという話もあります。

■学校給食法

1954年に成立した学校給食法は「完全給食」「補食給食」「ミルク給食」 という三つの区分を定めましたが、その全てに牛乳が含まれています。(これについては後ほどご説明します。)

学校における牛乳の「売り上げ」

一体、政府はここまでして生徒に牛乳を飲ませようとする理由は何なのでしょうか。これまでずっとお伝えしたとおり牛乳は安心安全とは言えない飲み物です。これは経済の視点から見るとよくわかります。

独立行政法人農畜産業振興機構が発表した2000年度のデータによれば、学校給食における牛乳消費量は約37万キロリットル。これは飲料用牛乳全体の約15%に相当します。(学校種別の供給数量は、小学校70.7%、中学校27.4%、夜間高校0.3%、特別支援学校1.6%です。) 公立学校用に支給される200mlパックは一本当たり43円42銭なので、学校給食に牛乳を強制すれば約800億円も儲かることになるのです。巨大な乳製品ビジネスです。

供給数量1,863,659,000本(372,732キロリットル)×43円42銭(1本)
=80,920,073,780円(約800億円)
(平成21年度のデータ:独立行政法人農畜産業振興機構)

牛乳が支給される本当の理由は生徒の健康のためではなく、この800億円の利益のためであるとは言い過ぎでしょうか?

金儲けが目的である以上、たとえ牛乳の問題点が明らかになったとしても牛乳支給制度が廃止されることはなかなかありません。最も最近のニュースでは新潟の小学校で廃止になったというニュースもありました。非常に大きな功績と言えると思います。

給食の牛乳廃止!「ご飯と合わない。和食の文化壊す」新潟・三条市

「新潟・三条市が学校給食の牛乳を廃止することを決めた。理由は「牛乳はご飯に合わない」というものだ。三条市は米どころで、6年前から市内小中学校の給食をすべてご飯食にした。牛乳も必ずメニューに載ったが、学校の現場や保護者から「ご飯と牛乳は合わない」という声があがった。そこで試験的に今年12月(2014年)から来年3月末まで廃止することを決めたという。」

学校給食の歴史を辿っていくと当初は健康(厳密には発育と言った)のために牛乳が採用されたことは事実です。また、必ずしも牛乳を飲んだ全員が病気になるわけではないので、全体的な視野からすればむしろ牛乳の栄養価値は高いとされていたのだと推測できます。しかし問題は牛乳有害説の前に「牛乳が体質に合わない少数派に知る権利と選ぶ権利がないこと」だということです。

学校・政府・業界ぐるみの洗脳広報活動

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農林水産省の特殊法人である「農畜産業振興事業団」は 巨額の補助金を乳業メーカーに支給しています。乳業メーカーはこの補助金をさらに学校に支給しているのです。 学校が乳業メーカーから補助金を受け取る条件は主に二つあります。

①牧場・牛乳工場を見学させること
②牛乳を推奨するテキストを配布すること

つまり、乳業業界とそれに癒着する農林水産省は学校を牛乳の宣伝場所にしていると言えます。牛乳公害を告発しても、もみ消されるのが関の山です。誰も800億円もの「産業」にはかなわないのです。

これまで手を取り合って牛乳の普及に努めてきた乳製品業界と政府は、もはや癒着という構造を超えてあり、一心同体と化しているのです。当初は健康を思ってのことだったと言えますが、医学が進歩し、様々な裏付けデータが開示されているのに一向に「学校の牛乳構造」だけは変わる気配がありません。

真実を伝えると沸き起こる業界からの「抗議」

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米国の話ですが、非常に興味深い裏付けがあります。

■証言その1 : 牛乳追放活動に専念するフランク・オスキー博士
(フランク・オスキー『牛乳には危険がいっぱい?』)

私が牛乳の価値を疑問視する記事を書くたびに、それがボルチモア、 フィラデルフィア、ダラス、シラキュース、ランカスターのどの地域の新聞であっても、 記事の切抜きが全米酪農・乳業協議会のシカゴ本部にすぐに届けられます。 そして、いつも決まって同協議会からお叱りの手紙が私のもとに送りつけられてくるのです。 たいていの場合、同協議会の手紙の文面が当の新聞に掲載され、 その中で、私の記事を掲載した新聞社の姿勢を糾弾し、 これでもかというほど牛乳の効用を弁護していました。 個人が業界に戦いを挑むことは困難です。 長いあいだ政府に保護されてきた業界を相手にする場合はなおさらです。


■証言その2: 牛乳告発書を日本で初めて出版した外山利通記者
(外山利通『牛乳を信じるな!』)

本書は一般の方々以上に、農水省の官僚や乳業、 酪農の関係者に“注目”されているらしいのです。 というのも、書版が発刊されてまもなくの2001年5月、 筆者は本書の内容を踏まえて『新潮45』6月号に 「牛乳はこんなに身体に悪い」という原稿を掲載しましたが、 その記事をめぐって牛乳論争が起こったからです。 (中略) ところが筆者が驚いたのは、雑誌が発売されると、 真っ先に農林水産省が抗議してきたことです。 同年5月23日、農水省の担当官が新潮社を訪れ、担当編集者に抗議文を手渡しました。 抗議文は、「記事には多くの誤りがあり、消費者の不安をあおるので、訂正を求める」 (中略) 6月に入って農水省から「あの回答では納得できないから、 また抗議文を出す」という電話が編集部にあり、 6月13日に再び新庁舎にやってくることになりました。 (中略) 当日夕、新潮社別館の玄関前は異様な雰囲気に包まれました。 30人近い人たちが終結し、無言で立っていたのですから。 事前の約束もなく押しかけてきたのは、翌日の『日本農業新聞』によれば、 「日本乳業協会や中央酪農会議など11団体」の人たちだったそうです。

牛乳のない献立を学校給食として認めない文部科学省

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食育基本法(2005年)に沿って学校給食法が改訂されても(2009年4月施行)、牛乳の強要は続いています。。文部科学省は牛乳強制の事実を隠したがっているのです。触れられたくない領域なのっです。「牛乳」という単語は学校給食法にも学校給食法施行令にも実はありません。登場するのは下位法令の学校給食法施行規則であり、「ミルク」という言葉になっています。

この規則の第一条は学校給食を「完全給食」、「補食給食」、「ミルク給食」の三つに分けており、以下のように述べています。

・完全給食とは、給食内容がパン又は米飯(これらに準ずる小麦粉食品、米加工食品その他の食品を含む。)、ミルク及びおかずである給食をいう。
・補食給食とは、完全給食以外の給食で、給食内容がミルク及びおかず等である給食をいう。
・ミルク給食とは、給食内容がミルクのみである給食をいう。

文科省は、学校給食の目的が栄養から食育となった現在でも依然として牛乳のない献立を学校給食として認めていないのです。さらに文科省は、2008年10月30日付けのスポーツ・青少年局長通達で、「学校給食においてカルシウムの供給源としての牛乳が毎日供給されていること」「学校給食のない日はカルシウム不足が顕著であり、カルシウム摂取に効果的である牛乳等についての使用に配慮すること」と念を入れています。

学校給食法の制定からすでに半世紀も経過しています。純粋な動機で始まったものでも50年も経てば錆びるものの一向に変わりません。もうそろそろ強制ではなく、飲みたい子どもだけが牛乳を飲むことにしてもよいと思うのです。

一方で牛乳を飲むようになったから日本人の寿命が延びたという人がいます。たしかに、日本人の平均寿命(ゼロ歳平均余命)は1950年から2005年の55年間に男性で20.5年、女性で24.0年も延びました。平均寿命の計算に最も大きな影響を与える乳児死亡率(出生1,000人当りの1歳未満の死亡数)は1950年の60.1から2005年の3.0へと20分の1に低下した。日本の乳児死亡がこれほど激減したのは、妊娠後期から乳児期にかけての医療・看護の進歩によるものであって、日本人が牛乳を飲むようになったからではないのです。

さらに、胃がん死亡が減ったのも日本人が牛乳を飲むようになったからだと指摘する向きもあります。日本に胃がんが多かったのは、大部分の日本人が新鮮な食品を入手できないため風乾や塩蔵の保存食品を食べざるを得なかったからだとも言われています。ここに牛乳の関係性を見出すことはできません。

牛乳論争について

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日本における牛乳論争の先駆は『美味しんぼ』だと言われています。(皮肉にもつい先日、福島原発に関する描写で話題になりました。)『ビックコミックスピリッツ』1987年1月29日号に 第82話「牛乳ぎらい」が掲載されるや否や全国牛乳普及協会および日本乳業協議会が小学館に抗議文を出しました。 続いて新潮社記者の外山利通氏の件は先にも述べましたが、2001年11月には業界サイドから牛乳を賛美した『牛乳読本』が出版されたのです。

牛乳論争の第3弾は2007年3月に新谷弘実(内視顕微鏡の世界的権威)が出版した 『病気にならない生き方』がきっかけです。権威ある医師の発表だけに賛否両論がわき起こります。結果的にこの本はベストセラーになりました。以降牛乳の売上が減少したのです。

今の時代は情報が可視化されていくので消費者もある程度、真実を知ることができつつあります。

みなさんはどのような選択をしますか?

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