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冬の養生法の基本中の基本。パワフルに寒さを乗り切るために必要な薬膳の知恵「養腎防寒」とは?

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IN YOUでは季節に応じた食材についてたびたびお伝えしてきました。

今までの記事はすべて読んだ!という人は
もう一度おさらいになるかもしれませんが、

今一つまだ、薬膳や、陰陽五行についてはあまりよくわからない・・・・、
という方は、今回また基礎に戻って冬の養生法を学んでゆきましょう。

季節に合わせた体調管理法 
冬は腎を養うことで寒さに負けない体づくりを!


12月に入り、本格的に寒さを感じる日が増えてきましたね!


インフルエンザなどのウイルスも、
寒く乾燥したこの時期に活発になります。

手洗いにうがい、空気清浄機の準備などいろいろと対策されている方も多いのではないでしょうか。

東洋医学では、
「春は生じ、夏は長じ、秋は収し、冬は蔵する」と言い、季節に合った養生法を考えます。


冬の養生法の基本は「養腎防寒」です。


防寒は分かるけれど、養腎って何でしょうか。

聞きなれない言葉かもしれません。

東洋医学では、臓器の概念が西洋医学よりも幅広く、

「肝」「心」「脾」「肺」「腎」の5つに分類されます。


肝臓、心臓のように臓器の名前ではなく、それぞれの臓腑がもつ複雑な働きによって5つに分類されています。

(例えば「肝」は全身の気の巡りを統括し、血を蓄え臓器に分配し栄養を与える)

「養腎」とは腎を養うということ

「腎」は人体の生命力に深く関係していて、泌尿器系や生殖活動を司ります。
身体の成長・発育・老化のリズムをコントロールしていて、腎が衰えると老化が進むと考えられています。

腎は寒さに弱いという特徴もあるので、

冬は「養腎」腎を養って、生命力を強くすることで冬の寒さを乗り切りましょう。

腎を強化することは
実は、アンチエイジングにもつながる


腎が衰えると老化が進むと書きましたが、薬膳では腎を強化することはアンチエイジングにつながると考えています。

腎が衰えると白髪や抜け毛が増え、足腰が弱り、歯がぐらつくなどの症状が出て、見た目も老けた印象になります。

生理不順や不妊症、早産や流産などの症状も現れやすくなるということで、
妊活中の方や妊娠中の方は特に、腎を養うことを意識しておきたいですね。

腎を養うには

動きすぎずに睡眠をよくとることが重要。


「腎」を温存するためには、睡眠不足、過労や精神の酷使など、体に苛酷な状況を作らないことが重要です。医療法人社団 和漢全人会 花月クリニック


特に寒さの厳しい冬は、活発に動いてエネルギーを消耗することを避け、

ゆっくりと過ごして「蓄える」時期でもあります。


いつもよりも少し早めに布団に入り、ゆっくりと眠ることで腎を温存してくださいね。

腎を養う食事とは。


また、腎を強化するための食養生としては、黒豆、黒ゴマ、きくらげ、黒米などの黒い食品や、胡桃、海藻類、海老、牡蠣、ニラなどが良いとされています。

特に代表的な食材が黒豆です。

黒にまつわる記事はこちらでおさらいしてくださいね。

最強のパワーフード「黒米」のチカラ。あなたを冷えから守る養生食「黒黒お粥」の作り方。

冬至に取り入れたい冬の養生法を教えます。最も「陰」パワーが極まる冬至に体を養い年明けも健康に。

血不足になりがちの女性の味方。黒豆で血を増やし腎を癒す。材料2つのシンプルほくほく黒豆の活用法。

すごすぎる抗酸化力をもつ黒豆パワー。材料3つでできる食養生レシピ「黒豆かぼちゃ汁」の作り方

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黒豆は、血や生命力を補い、血液の巡りを改善してくれます。

腰痛や月経不順、疲労回復老化防止に期待できます。

また、アントシアニンやサポニンなどの抗酸化作用の高い成分も含まれている美容効果も健康効果も期待できる優秀な食材なのです。

薬膳での黒豆の効果・効能


体質:気虚・血虚・瘀血・水毒
五性:平性
五味:甘味
帰経:脾・肝・腎
主な作用:腰痛、月経不順、疲労回復、老化防止、むくみ、生活習慣予防

温めも冷やしもしない黒豆

黒豆の性質は平性といって温めも冷やしもしない性質ですので、

季節に関係なく食べても良い食材です。

また味は甘味で、薬膳では胃腸の働きを補う作用があるとされています。

黒豆は、血を補い血の巡りを良くするため、
血虚(血が不足した状態)と瘀血(血の巡りが滞った状態)のどちらの体質にも良い食材。

血が十分にあって、きちんと身体に行き渡ると、顔色が良く皮膚と髪にも潤いが出て、筋肉も発達し、動きも機敏になります。

さらに黒豆は、胃腸の働きを高めて水分の代謝を促す作用もあり、
むくみやすい水毒(体液の代謝が滞った状態)の体質にも良い食材とされています。

抗酸化作用があって、アンチエイジング効果が期待でき、
肌と髪に潤いを持たせてくれて筋肉の発達を助けてむくみにも効果があるという、女性には特にうれしいことだらけの食材です!

黒豆ってどうやって食べればいいの??


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黒豆というとお正月の煮物でしか食べないという方もいらっしゃるかもしれませんが、
マフィンや蒸しパンに入れたり、ごはんと一緒に炊いたり、茹でて冷蔵庫に常備させておくと様々な料理に活用できて便利ですよ。

気軽にその日の気分で食べてもよい食材なのです。

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もちろん茹でたものをそのまま頂くのも美味しいです。
個人的には塩ゆでしたものをお茶と一緒に頂くのが大好きです。

毎日続けるためにおすすめなのが黒豆・黒ゴマ・黒米・胡桃を混ぜ込んだ雑穀おこわ!
胡桃の触感がザクザクとして、黒米ともち米でもっちりとして、とても美味しいですよ。

【腎を強化させる雑穀おこわのレシピ(3合分)】


黒豆(乾燥)    1/4カップ
黒ゴマ   大匙1~2
黒米   大匙1~3
胡桃(炒ったもの)大匙2
無農薬の玄米   黒米と合わせて2合
もち米   1合
水   3合分
酒   大匙2
自然塩   小さじ1/2~1

IN YOU おすすめ自然栽培玄米

1、黒豆と少し砕いた胡桃を軽く炒る
2、米ともち米、黒米を合わせて研ぎ、他の材料を全て合わせて炊く。
3、炊き上がったら少し蒸らして完成。

我が家では、特に冬になると頻繁に食卓にあがるごはんです。
今回は分量を書きましたが、慣れれば目分量でできます。

黒豆と胡桃は炒ったものを常備しておくとそれほど手間もかかりません。

炒った黒豆に熱湯を注ぎ、2~3分蒸らせば黒豆茶として頂くこともできるのでおすすめです。

黒豆がもう少し柔らかい方がお好みの方は、少し手間ですが下茹でしておくと良いです。

黒豆のゆで汁も、そのまま黒豆茶として頂くことができます。

私はそのまま頂くことも多いですが、

こちらはかなり濃厚なので飲みにくいと感じる場合は他のお茶と合わせたり、ココアに足したりしても風味が増して美味しくなります。

黒豆茶は喉の炎症にも効果的で、咳が出るときやのどが痛いときに飲むと良いとされています。

毎日の食事に薬膳の思考を取り入れて、より健康に!


薬膳=難しいというのは思い込み

薬膳と聞くと、何か特別な材料を使うのかな?というイメージを持たれていた方もいらっしゃったかもしれませんが、

今回紹介させて頂いたような簡単なものでも立派に薬膳です。

特別に調理をしなくても、

「冬になって寒くなってきたから、腎を補う黒ゴマの入ったパンを食べよう」というだけでも良いと思います。

絶対にこれを食べなくてはいけない、という考えではなく

「今の自分の身体の状態は~だから、○○の食材の力を借りてバランスを取ろう」といった考え毎日の食事を選ぶことで、

身体のバランスは整っていくはず。

東洋医学のキホン
それは、頭で考えるのではなく、体の声をききながら食べることです。



その日その日の身体の声を聞きながら、毎日の食事を丁寧に選んでいくことが薬膳での基本の考え方です。

難しいことはありません。

是非、あなたの毎日の生活の中にも薬膳を取り入れてみてくださいね!

冬はゆっくりと休んで腎を養い、春に備えましょう


冬は蓄える時期と書きましたが、ゆっくりと過ごして身体を休めるべきこの時期に、
活動的に動いて気を消耗させてしまったり寝不足が続いたりすると、春になっても冷えになやまされたり、
風邪をひきやすかったりと不調が長引くことになります。

逆を言うと、冬にしっかりと身体を休めて腎を補うことができれば、
春も健康に快適に過ごしやすくなるということです。

「養腎防寒」をして、元気に冬の寒さを乗り越えましょう!

おすすめの記事

その健康法、体に合っていますか?東洋医学「薬膳」から体質診断して体に合う食べ物と養生を。

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松永加奈恵
薬膳料理やマクロビオティック、糖質制限食などを扱うカフェでチーフとして三年間勤務。病院が開催する食育講座で講師も務める。野菜ソムリエ資格所持
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