余りごはんリメイク法!昼食が面倒な時に作りたい簡単おやつ「こねつけ(めしやきもち)」の作り方。
お正月も過ぎ、ようやく年末年始の慌ただしさも落ち着きつつありますね。
年末のクリスマスから始まって、年賀状、大掃除、年越しとお正月の食事の準備、
そして親戚づきあいなどなど、本当にお疲れ様でした!
普段の家事でも大変なのに、すっかり疲れてしまって、
「もうごはん作るのは疲れた…」
「何にもメニューが思いつかない!」
という方もたくさんいらっしゃると思います。
お子さんがいる場合は今も冬休みで、「おなかすいたー!」と言われれば、
何か用意せざるを得ないんですよね。特にお昼ご飯、もう嫌になってしまうこともあります(笑)
今回は、そんな時に余ったごはんでパパッと作れるお助けレシピをご紹介します!
昼食メニューがいつもワンパターン。
疲れるとついつい外食やお惣菜に頼りたくなる?
休日や、子どもの夏休み・冬休みなど。
余ったごはんが冷蔵庫にあっても、チャーハンやドリア、あるいは温め直しておにぎりとか、
あまりレパートリーが思い浮かばず、家族に「またそれ?」と言われてしまうこともありますよね。
もうそれ以前に疲れてしまって、お金はかかるけどついつい何か買ってしまうことも少なくありません。
最近は、地方であってもコンビニやファミレス、ファストフード店などが増え、
すでに飽和状態になっています。
「いつも頑張ってるし、たまにはいいじゃない」という意見も非常によくわかります。
しかし、よくも悪くも、いつでもコンビニや外食チェーン店は「たまにはいいじゃない派」の味方です。
新しい季節のメニューや、子どもの喜ぶおまけなど、あの手この手で誘惑してきますね(笑)
ビジネスですから、どんな店が存在するかは自由であり、
何を食べるのかということも、私たちの自由です。
しかし、あることをすれば「自分がどうしたらよいか」をとても自然に決めることができます。
自分が行こうと思った店で扱っている食べ物がどのようなものか、納得するまで調べてみることです。
とある世界的ハンバーガーチェーンは、主要なメニューについて添加物にいたるまで、
すべての原材料を表示しています。(これは非常に勇敢なことだと思います)
かつて私はメニュー1つ1つを確認して、
「食品ではなく化学薬品を提供しているんだな」と覚醒することができ、
ごく自然に食べ物としての選択肢からはずれていきました。
このチェーンの勇敢な行為には今でも感謝しています。
(ご興味ありましたら、「チェーン名(英語)」「ingredients」で検索してください。PDFが出ます。)
疲れ切って食事に手間をかけたくない、何を作っていいかわからないと感じるときこそ、
「家にあるものでパパっと作れて、しかもおいしいレシピ」の引き出しを増やしておきたいですね。
実は、昔の食生活をひも解くと、日々忙しくしている人への食事のヒントがたくさんあるんです!
現代人の仕事よりもはるかに肉体的に過酷な農業に従事してきた女性は、農作業のみならず朝昼晩、
そして農繁期は「朝飯前」の食事や昼過ぎに食べる「おやつ」など、1日に何度も食事を用意し続けて、
過酷な肉体労働をする家族の健康を支えてきました。
必然的に手間暇をかける時間はなくなりますので、
今ここにあるもので、手軽に、そして家族が喜びそうな目先の変わったものを作る知恵を持っていました。
日本には素晴らしい宝物のような食の知恵がたくさん眠っているにも関わらず、
その知恵を生かさずに、せっかく働いて得たお金を自分や家族の健康を害するような食品に費やしてしまうのはあまりにももったいないです。
今回ご紹介する「こねつけ」もそんな昔の知恵の1つです。
長野県北部で食べられてきた「こねつけ」とは?
長野の郷土食といえば「おやき」が有名ですが、
北部では「こねつけ」(「めしやきもち」と呼ぶ地域もあります)という郷土料理も長い間食べられてきたそうです。
炊いて余ったお米に小麦粉や米の粉を混ぜて練ったものに味噌などを入れてまるめ、焼いたおまんじゅうのようなものです。
おやきは皮が薄いのが特徴ですが、こねつけは焼きおにぎりのようでお餅のようでもあり、
もちもちとした食べごたえで腹持ちもよく、食べ盛りの子どものおやつとしても最適です!
戦国時代、この地方の武士の日常的な食べ物だったそうで、
以前「真田丸」でおなじみとなった真田一族も食べていたとの言い伝えがあります。
大阪夏の陣で、兄の真田信之は徳川方に、弟の幸村は豊臣方について敵味方となり、
いよいよ豊臣方が敗北という時、幸村が最期の別れを告げるためにひっそり深夜に信之のもとを訪れ、
その時に兄が弟に餞別として渡したのがこの「こねつけ」だったという言い伝えがあるようです。
田んぼが少ない、あるいは全くなくて米が貴重だった地方で、
炊いて少し余ってしまったごはんも無駄にしないようにと考案された食べ物であり、
とくに夏場は、一度にたくさん炊いて余ってにおいがついてきたり、時には糸がひくようになったごはんまで、きれいに水で洗ってざるにあげてこねつけにして食べていたというんです!
まずは、オーソドックスな「くるみ味噌入り」のこねつけの作り方をご紹介します。
余りごはんの簡単で新しいリメイク法!
こねつけの作り方
材料
作り方
1、くるみ味噌を作ります。味噌と甘酒を混ぜ、細かめのみじん切りにしたくるみと混ぜ合わせます。味見をしながらしょうゆを少々加えていき、味にコクを加えます。
2、ボウルに冷やごはんを入れ、水で洗います。
ごはんのかたまりをほぐしてバラバラにしてください。
3、2のごはんをザルにあげて水をきり、ふたたびボウルに入れて粉と塩を混ぜ、手でこねていきます。
お米の粒をつぶすように、手でこねていきます。こねにくければ、少しずつ水を足してください。
粉っぽさがなくなり、手で軽く握ってひとまとまりになればOKです!
くるみ味噌はまだ入れません!(写真は多めの分量で作っています)
ここにもう片方の薄く伸ばしたごはんを乗せて、おにぎりのように握っていきます。
これが成形したところです。
これは茹で上がったものです。意外と型崩れしません。
もちもちしたごはんと、甘辛いくるみ味噌のハーモニーがたまらなくおいしいです!
もしも茹でた時に崩れるのが心配であれば、フライパンで両面を焼いてから水を少々入れてフタをし、蒸し焼きにするという手順でもOKです!
こねつけの具材をいろいろアレンジしてみよう!
さて、このこねつけは、以前ご紹介したおやき同様に、
くるみ味噌以外でも、ねぎ味噌やえごま味噌、梅味噌なんかもおいしいですし、
その他「食べたい!」と思うお惣菜を自由に入れてみてください。
ごはんとおかずを一度に食べられるすぐれものです。
お正月の煮しめの残りを刻んで入れたこねつけ
これは、お正月のおせちで作った煮しめを刻み、
少ししょうゆを混ぜて味を濃くしたものを具にしたこねつけです。
ごはんで包みますので、味がぼやけないようにするためです。
(もとから濃い目の味付けであればしょうゆはいりません)
小さい子どもだと、おせちの煮しめを食べないなんてことはよくありますよね。
でも、こうして刻んで中に入れると、何の抵抗もなく1つでも2つでもあっという間に食べてくれます!
大人にしても、お正月の間に何度も同じ煮しめが出てくるよりは、
姿を変えておいしくなったものの方が、絶対に喜んでくれます☆
昨日の残りおかずをいれたこねつけ
こちらはきんぴらごぼうを入れたこねつけです。
ちょっとお漬物でも添えてあげると、立派にお昼ご飯として成立します!
中身は「ごはんと一緒に食べておいしいもの」であれば、なんでもいいんです。
やっぱりここでもポイントは少し醤油や塩などを足して味を濃い目にすることです。
切り干し大根でも、ひじきの煮物でも、青菜の塩漬けでも、なんでもありです。
季節を問わずいつでも作れますので、もし日々のごはん作りに悩むことがあればぜひ作ってみてくださいね!
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