春になってから鬱っぽい人へ|アロマの種類別効果一覧。東洋医学とアロマテラピーの共通項とは?
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春は自分を取り巻く環境が変わる、期待と不安の季節
春は転勤や卒業のシーズン。新しい生活への期待が膨らむ一方、自分を取り巻く環境が一気に変わる事に不安や心配もあり、
気が塞いて鬱状態になってしまう事も!心が病むと必ず身体にも支障をきたします。
毎朝だるくて起きられなくなり、最終的には学校や会社に行けなくなり引きこもりがちに。
最終的には病院へ行き、薬づけに・・と重症になる前に、
副作用のない東洋医学やアロマセラピーを上手に使って鬱状態を改善し、明るい春を迎えましょう。
夫の転勤で新天地へ引っ越したMさんもそんな女性の一人でした。
元々はとても明るい性格なのですが、子供のゲームや携帯の話で他のママ友と意見が食い違い、
ぽっちゃりした容姿と面倒見の良さが「うざい」と言われ、孤立してしまいます。
だんだん気持ちが塞ぎ、最終的には朝に起きられず家から出られなくなってしまい、
それを単にだらしがないと勘違いした夫にも咎められ、死にたいと口にする様になりました。
そんな時、東洋医学とアロマセラピーを取り入れている心療内科に勇気を出してやってきたMさん。
30分間のアロマセラピーのオイルマッサージの間、
止まることなく心の内を話し続け、誰かに聞いて欲しかったと涙を流します。
何回か受けるうちに、だんだん好きな香りのオイルもできて楽しみに。
五臓六腑の「心」に関わるツボに鍼をしたり、気力を補う漢方薬も試し始めます。
今では「本当に心が楽しんでいるか?」を目安に動くようにしているとの事ですっかり回復したMさん。
好きなアロマの精油と、飲んでいる漢方薬に入っている生薬は、実は同じ植物から採れるものでした。
彼女の身体が無意識に欲していた成分だったのです、
アロマセラピーと東洋医学には共通点がいっぱい
アロマセラピーは、ハーブから抽出した精油(濃縮された自然の化学成分)を、
皮膚や呼吸から体内に取り入れて心や身体に働きかけ、
人が本来が持っている自然治癒力を高めると言われる補完療法です。
また、東洋医学の漢方は、植物(または鉱物や動物)から抽出した薬理効果のある成分を、
皮膚や消化器から身体に取り入れ、心や身体の不調を改善し、
自然治癒力を高め、体質改善する事を主な目的とした医療です。
実は、両者にはいくつもの共通点があるのです。
1.人を診て病名を診ず
まず一番目の共通点。「人を診て病名を診ず」という事です。
これは、人によって、また、状況によって、
生活環境、土地柄、家族柄、その人の感受性、生まれ持った体質や性格、など全て違うのだから、
同じ症状でもその人により治療やリラクゼーションなど、対処法が違うという考えです。
アロマセラピーでは人それぞれにより精油を調合して、その日のその人だけのアロママッサージオイルを作りますが、
東洋医学では患者さん一人一人、鍼灸師は鍼灸の刺激の強さや治療時間、医師は合う生薬の調合など、
四診をして考慮します。同じ治療という事は決してありません。
2.不定愁訴を一度にまとめて治療できる
そして二番目の共通点。
西洋医学では一気に治療できない心や身体に出ている不定愁訴を一度にまとめて治療する事ができるという事です。
解熱鎮痛剤、胃薬、抗不安薬、睡眠導入剤など何種類もの薬を飲めばそれだけ副作用も気になるところですが、
アロマセラピーのオイルマッサージでリラックスして良く眠れる様になったり、
頭痛や肩こりのツボに鍼を打ち、胃薬の生薬が入った漢方薬を服用する・・
など一回の治療や診察で全部をカバーできる身体にやさしい医療です。
人間の身体は温める事である程度の不定愁訴を緩和する事ができると言われますが、
西洋医学には身体を温める薬はありません。
対して漢方薬やアロマセラピーはそれを得意としています。
3.自然治癒力を高め未病を治す
最後に三番目の共通点。
人が本来持って生まれた自らを治そうとする力「自然治癒力」を高め、「未病を治す」という事です。
未病とは、病気になる前に手を打つ事です。普段から自分の、家族の、ペットの、弱い部分を知っておき、
「養生」する事で病を防ぐ事ができるのです。
女性は7の倍数、男性は8の倍数の年齢で、身体の変化があり小さな不調が色々と出てくると言われます。
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生薬も精油成分も偽薬ではない?
病気により使う事ができないアロマや生薬の成分もあります。例えば、フラノクマリンが含まれるものは、
肝臓で薬が代謝される時に必要な酵素「チトクロームP450」の働きを阻害し、
薬の半減期を長くしてしまう作用があるので、
降圧剤を服用している人には禁忌です。
また、サリチル酸メチルを99%以上含むものは糖尿病の人には適しません。
アネトールが含まれているものはエストロゲンレセプターに反応する為、
女性ホルモン様作用が出る事があります。
またグリチルリチンを多く含むものは低カリウム血症になる可能性がある為、多量には使用できません。
アロマセラピーや漢方薬が、ただの「良い香りで良い気分に」や、「偽薬」ではない事が証明されます。
同じ植物から採れる漢方の生薬とアロマセラピーの精油
漢方の生薬とアトマセラピーで使う精油には、同じ植物から採れる物がいくつもあるという事をご存知ですか?
抽出の仕方や薬理成分の濃度などは違いますが、同じ植物から採れ同じ成分が含まれるので、
類似した効果が期待できるものもあります。代表的な物を記してみましょう。
●生薬名 ●精油名 ●期待できる効果
丁香(ちょうこう) クローブ 胃の働きを良くする・身体を温める・抗菌
小茴香(しょうういきょう) フェンネル 消化を助ける・女性ホルモン様作用
甘草(かんぞう リコリス 咳止め・胃の不調を改善・調和をとる
杏仁(きょうにん) アプリコットカーネル 咳止め・便秘改善
桃仁(とうにん) ピーチカーネル 血流改善・便秘改善
桂皮(けいひ) シナモン 風邪初期・手足の冷え・発汗
乳香(にゅうこう) フランキンセンス 血流改善・皮膚の修復・鎮痛
没薬(もつやく) ミルラ 血流改善・皮膚の修復・鎮痛
生姜(しょうきょう) ジンジャー 風邪初期・解毒・温め効果・吐き気止め
陳皮(ちんぴ) オレンジ(みかん) 食欲増進・痰を切る・気力回復
薄荷(はっか) ペパーミント 清熱・リフレッシュ・痒みを抑える・刺激
胡麻(ごま) セサミ アンチエイジング
白檀香(びゃくだんこう) サンダルウッド 気力回復・リラックス・止痛(温)
胡椒(こしょう) ブラックペッパー 身体を温める・止痛・食欲増進・解毒
香櫞(こうえん) レモン 気力回復・咳痰を抑える・リフレッシュ
霍香(かっこう) パチュリ むくみ改善・吐き気止め
樟脳(しょうのう) カンファ- 痒みを抑える・気付け
春の鬱が重症になってしまう前に、東洋医学やアロマセラピーを上手に利用してみましょう。
漢方は専門医の診察をおすすめします。また、鍼灸は国家資格を持つ鍼灸師に。
アロマセラピーは有資格のセラピストの施術を受ける事をおすすめします。
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