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【薬膳レシピ】春は「脾」を養うことが実は大切だった!甘味で胃腸の不調を予防、肝の働きも活発にする春キャベツの常備菜レシピ2選

季節の変わり目、引っ越しや転職など何かと環境が変化しやすい春は、ストレスを感じたり体調を崩したりしやすい時期ではないでしょうか。

薬膳において、春は五臓のなかでも「肝」の働きで、冬に貯め込んだ栄養やエネルギーを全身に巡らせていく季節です。

しかし、ストレスなどで胃腸などの消化器官(薬膳では「脾」が相当)が不調に陥ると、全身に巡らせるための十分なエネルギーを食物から摂取することが難しくなってしまいます。

春は「肝」を養うことが大切だとは薬膳ではよく言われますが、実は「脾」の働きを養うことこそが、「肝」の働きを発揮するためにとても大切です。

「肝」の働きが活発になる春にこそ「脾」の働きも大切に補ってあげましょう。

そこで今回は、脾を養うのに最適と言われる春キャベツを使った常備菜を2つお伝えします!

春こそ「脾」を養おう!薬膳から見て春キャベツがおすすめな理由


前述の通り、「脾」には食物を消化吸収し、栄養を全身に運ぶ働きがあります。

薬膳における「五行説」では、人体の部位や味を五つに分類していますが、そのなかで「脾」に相当する五味は「甘」に当たります。

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「甘」の食材を摂取することで、「脾」すなわち胃腸などの消化器官を養うことにつながるのです。

この「甘」に分類される食材には、キャベツのほかに、

・カボチャ
・トウモロコシ
・タケノコ
・バナナ
・リンゴ
・ごま
・大根
・砂糖

など、さまざまな食材があります。

これらの中でも、とりわけキャベツは味の変化をつけやすく、一度にたくさん食べられて、毎食の献立のなかに取り入れやすいのではないでしょうか。

そこで今回は、春キャベツを使い、簡単にできる常備菜を2種類ご紹介します。

常備菜としてストックしておくことで不調を感じる前に摂取することができるので、予防的な効果も期待できそうですね。

作り置きすることで、一から調理する手間を省くことができるので、週末など時間がある際にたくさんストックをつくり、忙しいときにもこまめに摂取できるようにしてみましょう。

これからご紹介するキャベツの常備菜は、マンネリになりがちなキャベツを異なる味のアクセントを楽しめるものとなっています。

思いついたらすぐ簡単に作ることができるので、胃腸の不調が気になる方、胃腸の元気を保ちたい方は、胃腸薬を服用するだけでなく、食卓にキャベツの常備菜を取り入れてみてください。

調理をさらにスムーズにするキャベツの保存方法などもご紹介しているので、ぜひご一読下さい。

さっそくご紹介します!

春の薬膳レシピ1:春キャベツとシイタケの昆布茶和え

はじめに、キャベツとシイタケの食感のコントラストを楽しみことができる一品をご紹介します。

キャベツにもシイタケにも食物繊維がたっぷ含まれており、胃腸の保護だけではなく、お通じの改善にも非常に良いレシピです。

シイタケにはグルタミン酸などのうまみ成分が含まれており、風味を生かすことで味付けを薄くすることができて一石二鳥です。

また、薬膳においてキノコ類は「気」を補う食材であり、邪気と呼ばれる病気の原因が体内に入るのを防いでくれる優秀な食材です。

キャベツと組み合わせることで、免疫力アップと胃腸の保護というダブルの効能を期待することができます。

シイタケのうまみと相性ばっちり!
キャベツとシイタケの昆布茶和えの作り方

材料

・無農薬キャベツ 6枚程度

・無農薬しいたけ 3個

無農薬生姜 1欠片

・A 料理酒大さじ1+有機みりん小さじ1+有機酢小さじ1

・B 昆布茶小さじ1+有機しょうゆ小さじ1+ごま油小さじ1

作り方

1、シイタケは薄切りにし、水を張った鍋に入れて中火にかける キャベツは太めの千切りにする

2、沸騰したら塩(分量外)一つまみを加えてキャベツをゆでる

3、お好みの硬さにキャベツが茹で上がったら、ザルにあけ水を掛け流して少し冷まし、固く水気を絞る

4、3をボールに移し、生姜のすりおろしとAを加え混ぜ、良く馴染んだらBを加える

ポイントアドバイス

シイタケのうまみを存分に引き出し、キャベツに吸わせるため、シイタケは水から茹でるのがポイントです。

昆布茶の代わりに塩昆布を混ぜてもおいしくなり、お好みで白ごまを混ぜると香りがアップします。

シイタケ以外にも、エノキやシメジなどお好みのキノコで代用可能です。シイタケ以外のキノコで作る際は、先にキノコを湯から上げて絞らないようにするとキノコが崩れず簡単にできます。

エノキで作る際はとくに、たたいた梅肉を加えるとさっぱりと楽しむことができます。


春の薬膳レシピ2:さっぱり春キャベツのしそマヨ和え

次にお伝えするレシピは、シソの香りがアクセントになっています。

薬膳ではシソは五味のなかで「辛」に属し、つらい花粉症やアレルギーに効果があると言われています。

同時に、胃腸の働きを助ける効果もあるため、キャベツと合わせることで、より大きな効果が期待できます。

さわやかな香り。
さっぱりキャベツのしそマヨ和えの作り方

材料

・無農薬キャベツ 6枚程度

・無農薬しそ 5枚

無添加マヨネーズ 大さじ1

自然塩 少々

無農薬生こしょう 少々

作り方

1、シソは茎をとり、5分程度水にさらしてから水気を絞り、みじん切りにする

2、キャベツはざく切りにする

3、キャベツをお好みの硬さになるまで茹で、水にあけて水気をしぼる

4、キャベツをゆでる間に、ボールにシソ・マヨネーズ・塩コショウを混ぜておく

5、4に3を加えて混ぜ合わせる

ポイントアドバイス

マヨネーズは、添加物の使われていない、シンプルで良質な材料を使用したものを選んでください。

旨味がしっかりとあって後味もすっきりしたマヨネーズは、キャベツ本来の美味しさを最高に楽しませてくれます!


春キャベツの保存方法はひと工夫を!


一玉買うとなかなか使いきれずに余りがちなキャベツですが、保存方法にお困りではないでしょうか。

生食としてサラダに使う分は玉の状態で芯をくりぬいて、湿らせたキッチンペーパーを詰めておくと日持ちします。

また、火を通す料理に使う分はあらかじめざく切りにして冷凍するととても便利です。解凍せずにそのまま沸騰したお湯でゆでればすぐに料理に使うことができます。

冷凍する前に、洗ってよく水気を切っておきましょう。

ザルで水切りしたあとに、キャベツとともに保存袋の中にキッチンペーパーなどを敷いておくと、10分程でキッチンペーパーが水気を吸ってくれます。

今年はさっそく春キャベツで「脾」を養いましょう

手ごろな値段で買うことができ、さまざまな料理に活躍するキャベツには、薬膳的にもとても優れた効能があるのですね。

春には春キャベツも巷に出回りますが、基本的には上記のレシピと同じ工程で作ることが可能です。

また、何度が調理を重ねると、ご自分の好みの調度の硬さに茹で上げることができるので、しゃきしゃきとした食感や少しくったりとした食感などさまざまな食感を楽しむことができます。

胃腸がとても弱っていたり、口腔内に痛みがある場合などには、柔らかめに茹でることで食べやすくすることもできるでしょう。

常備菜の利点は、何と言っても作り置きをしておくことで手軽に食卓にあげることができる点ではないでしょうか。

いずれも、水気をきちんと絞っておくことで、腐敗しにくくなります。

季節によっては、茗荷や新生姜などのさまざまな薬味を加えても、味のバリエーションが増えてよりキャベツの美味しさを楽しむことができます。

ぜひキャベツの常備菜をストックし、胃腸の不調を防ぐために大切な「脾」を養いましょう。

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