親の意識と環境が子供の健康に及ぼす大きすぎる影響とは。健康な子供を育てるために親ができること。
毎日毎日、食事を作るって面倒くさいって思ったこと、ありませんか?
正直言って、私は何度もあります。
特に子供が生まれてからは「ちゃんとしっかりした物を食べさせないと健康に育たない」という強迫観念にも似たような意識からか、
もともとは料理をすることが大好きだったのに、いつの間にか億劫になっている自分がいます。
放っておいても子供は育つ
1日食べなくても子供は死なない
などと、母親や、先に子供を産んだ友達にも言われたりもして、そうだ、そうだ、と自分に言い聞かせたりもしてきました。
それと同時に、アメリカで生まれ育っていく息子に、どうしても日本食を食べさせなきゃ!と意気込んでいたのかもしれません。
このことは、アメリカに住んでいる日本人お母さんとの共通の話題でした。
「どうやって子供に日本食を食べさせるか。
偏食にさせないか、好き嫌いのない子供に育てるのか」という大きな問題
でも実は「好き嫌いなく、なんでも食べて欲しい」という気持ちは、
人種を問わずお母さんたちの共通の気持ちということが、ここで生活を続けていくうちにわかりました。
では、どうやって「好き嫌いなく、なんでも食べてくれる、健康な子供」に育てていけばよいのでしょうか。
そこには親が子供に与えている環境が大きく関係していると考えています。
アメリカの幼稚園で信じられない給食が出た
アメリカの幼稚園で、ボランティアをしてわかったこと
10年以上前に、ニューヨークの某幼稚園で1年半ほどボランティア活動をしたことがあります。
週2日で朝から子供たちがお昼寝するまでの短い間。その時は一緒に給食も食べました。
その内容が、日本の給食で育ってきた私には信じられない内容でした。
・牛乳、ときどきチョコレートミルク
・フルーツ(缶から出したものだけの時もある)
・野菜は缶から出しただけの、うっすらと塩味がある、くたくたに煮られたいんげん。時々コーンやスポンジみたいな食感のニンジンなど。
・そこに味付けされたお米。正直食感や味はゴムっぽい感じです。
・メインの肉にしても冷凍食品とわかるもので、決して美味しくはありません。でも子供たちは大好きです。
缶詰から出しただけの野菜を”野菜”と認識していたら、誰でも野菜嫌いになるな、とその時思いました。
それにこちらの学校給食の配膳の時には、嫌いなものは頼まなくても良いし、
例えプレートに乗せられても食べずに捨ててしまっても、誰からもとがめられません。
全部残さず食べる。
全部食べるまで、例え1人になっても教室から出ることは許されない。
そういった体験をしてきた身としては、美味しくないとはいえ、食べずに捨ててしまうのは「もったいない」と思うのと同時に、
アメリカはなんて食文化が貧しい国なんだろうとも思いました。
その点、日本人が素晴らしいな、と思うのは、子供のために,食事をいろいろと工夫をするところだと思っています。
好きじゃない食べ物を細かく刻んでハンバーグやチャーハン、カレーなど、子供が好きな料理の中に混ぜて食べさせる。
子供の好きなキャラクターを作って、見た目から楽しませる。
こういう工夫は、他の国ではちょっとみかけません。
親の食べているものが、子供へと引き継がれている、という当たり前のことを考えてみる
まだ息子が1歳ちょっとくらいの頃、近所の公園で遊ばせていたときに、同じような年齢の男の子がいるお母さんが、
子供にファーストフードのフライドポテトをあげているのを見たことがあります。
消化器官がまだしっかりできあがっていない時から、そんなに味が濃くて揚げ物ってあげても大丈夫なの?
と、びっくりしたのを覚えています。
そのお母さんに、誰一人として1歳時前後の子供にプライドポテトを与える問題点を伝えていないのだろうか? と。
とはいえ、本来であれば、患者に健康的食生活を伝えるべく病院で働く人達も、
実はファーストフードが大好きで、ドクターの机の上にはファーストフード店で買ってきたドリンクが乗っているのを、よく見かけます。
こういう人達から「もっと健康的な食生活をしましょう」だの「清涼飲料水ではなく、お水を飲むように」と言われても説得力に欠けるので、
言われたところで聞いていない親が多いんだと思います。
メキシコ人のお母さん友達は、1歳ちょっとの娘さんにアボカドを与えていました。
栄養価が高く、子供の食事に良いと言っていました。
今では日本でも離乳食後期に少量ならアボカドを与えるのも良いとの情報が出ていますが、
10年近く前の時には、そういった情報がなかったので、こちらも衝撃を受けました。
私はもちろん日本の離乳食レシピが載っているウェブサイトで調べながら、
できるだけ日本食を、お出汁やお醤油、お味噌で味付けしたものを息子に与えていました。
親が子供に与える食事は、自分が育つ上で食べてきたもので「その食事が当たり前」と思っているし「身体に良い」と考えています。
たとえそれが間違っているとしても、きちんと調べない限り、自分の知識がそのまま、子供へと伝えられるわけです。
ちょっと怖いですよね、そう考えると。
自分がやっていることは、果たして正しいのか正しくないのか、考えてしまいませんか?
私が
親が子供にできることは一体なんだろう
料理が好きであったり、健康問題に興味のあるお母さんは、当サイトIN YOUを始め、いろいろと調べて、しっかりと実行される方が多いと思います。
でも中には、私のように、調べるけれどいろいろな理由があって、なかなか実行に移せない、という人もいるかと思います。
そんな中、私が息子が小さい時から続けていることがあります。
買い物に一緒に行くこと。
ただそれだけです。
一緒に行って、年齢によってやることは違いますが、2,3歳の時は、とにかく野菜や果物の名前と色を教えていました。
4,5歳の時には、その野菜や果物を食べるとどういった働きが身体にあるのか。
例えば、骨を強くしてくれる、風邪が引かなくなるお手伝いをしてくれるーーーーなど、わかりやすい言葉で伝えるようにしていました。
もちろん、お魚や貝についても、同じように説明することができます。
7歳くらいから、飲み物、お菓子などの中に「何が入っているのか(原材料)」を一緒に見て、食べて飲んで良い食品・・
添加物が入っていないもの、出来れば摂りたくない食品や飲み物、添加物が入っているものなどを調べていました。
とはいえ、添加物を全て一気になくすのは難しいと考えたので、
取りあえずアミノ酸(MSG)と遺伝子組み換えの可能性がある果糖ブドウ液糖液、この二つが入っているものはぜったいに買わないと決めました。
子供と買い物を行くようになってから変わった行動面での変化
こうした取り組みを、かれこれ3年以上続けていますが、アミノ酸や果糖ブドウ液糖液入っている食品が多いのか、自然と他の添加物も摂らないようになってきて、今ではほぼ無添加食品生活となりました。
買い物に行く場所は、グリーンマーケット、オーガニックを扱っているスーパーにオーガニック商品を取り扱っていないスーパーまでと、いろいろです。
場所によって、同じ野菜でも色や大きさが違うので、そこでどういう野菜が良いのか、どうしてこの野菜は良くないのか、などを話合ったりしています。
わからない場合は、ウェブサイトで調べたりもしました。
今後やってみようと考えていること
・ガーデニングを始める
食べる、食べないは別にして、野菜がどうやって育っていくのか、理科の実験のように関わっていってもらう。
というのも、息子は野菜や果物に興味がないんです、見ていると。なので取りあえずでまずは興味を持ってもらう方向で。
・イチゴ狩りやリンゴ狩りに出かけてみる
こちらはお財布との兼ね合いですが、自分で何かをやった、という体験は身体に残ることなので、出来る範囲でやってみようと考えています。
数年前の夏、二ヶ月ほど日本へ一時帰国したとき、野菜や果物に関わる体験を自治体自体が開催しているのを、市役所に置いてあるチラシで見つけました。
残念ながら時間が合わずに参加できませんでしたが、芋掘りやブドウ狩りなど、アメリカでは体験できないことがあって、うらやましく思いました。
いつか参加したいと考えています。
親が頑張った分だけ、子供に繋がります。
無理をせず、自分と子供が「楽しく」できることから、始めてみてはいかがでしょうか?
IN YOUMarketでお子様とお水だけで簡単に始められる家庭菜園を始めませんか?
お子様と植物を育てる経験もまた貴重です。
もちろん週末の新しい趣味としてもお勧めです。
水だけで育てられるというのもうれしいポイントですね。
オーガニックの2色のレンズ豆とひよこ豆のスプラウトの栽培キット。
欧米では、栽培に使用される種も有機認証の対象となっていますが、
日本ではまだ不明確な定義となっていて、
オーガニックの種は手に入りにくい状況です。
こちらの栽培用種子は、ヨーロッパの有機認証を受けた、安心安全な種。
農薬や化学肥料を使わずに栽培され、採取され、
遺伝子組み換えや化学種子消毒がされていない、人と環境に優しい種です。
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