【薬膳レシピ】自分で作る風邪薬・胃腸薬『第一大根湯』の作り方。〜肩こりや生理痛にも効果大。
寒暖差が激しいですが、みなさん風邪ひいていませんか?
のど、イガイガしていませんか?
足先が冷えてなかなか寝つけない人いませんか?
急な気温の変化でお腹が張ったり、胃腸の調子崩していませんか?
肩こり、生理痛、ひどくなっていませんか?
今回は、風邪やのど痛の諸症状から血行、胃腸の不調にまで効果のある万能な漢方、
「第一大根湯」の作り方をご紹介します。
といっても難しいものではありません!
要は、「昔ながらのおばあちゃんの薬箱」です。
おばあちゃんに作ってもらったことある方も多いのでは。
今すぐ作れる、超〜〜簡単な風邪薬。
飲み終わった後は、冷たかった手足がすぐにぽっかぽかに。
かなり即効性があります。
お布団の中でもポカポカが持続しますから、ぜひ試してみてください。
「第一大根湯」の一般的なパワー
風邪の時の発熱、せき、のどの炎症・イガイガ、関節の痛み。他に腰痛、肩こり、頭痛、急性の膀胱炎、尿道炎、中耳炎、肌荒れ、不眠、鼻炎。
胃痛、胃もたれ、胸やけ、お腹のはり、便秘、下痢など消化不良による胃腸の諸症状。
そして、動物性タンパク質やニコチンの解毒・分解にも効果があります。
また、アトピーの改善に効く伝統的な民間療法のひとつでもあるそうです。
参考[昔から伝わる伝統的な民間療法]
作り方はほんと、レシピといえないぐらい簡単!
第一大根湯の作り方
材料
大根おろし 大さじ3生姜のすりおろし 小さじ1
醤油 大さじ1
熱い番茶(またはお湯) 2カップ
作り方
大根と生姜と醤油を、熱い番茶(またはお湯)で割って、熱いうちに飲むだけ。
発熱時には全量を飲みます。すぐに発汗してきます!
その他の不調や症状の場合は半量でじゅうぶんです(飲み過ぎては×)。
できれば三年番茶がおすすめですが、なければほうじ茶やただのお湯でもOK。
緑茶はカフェインが多く含まれるのでNGです。
要は「生姜の効いた醤油味の大根おろしスープ」。
おいしいです!!
保温マグに携帯して、スープ代わりに毎食飲みたくなるぐらいです。
調子が悪い時、私はこれに梅干を入れて飲みます(梅干しは体を温めて血液をきれいにしてくれます)。
すごく美味。
頭痛のとき、二日酔いのとき、胃もたれのとき、のどが痛いとき、疲れているとき、
私はいつも第一大根湯(ときには梅干し入り)を飲みます。
化学物質と添加物でできた薬より、体に負担はかからない。
醤油の量は飲んで「おいしい」と感じる程度で大丈夫。
その他の材料も基本的においしければ正確じゃなくて目分量で大丈夫なんです。
おいしいと思う時が、体の栄養になっているとき。
自分の舌と体の直感力を大切に。
症状別:飲み方のタイミング。
風邪による高熱の場合は寝る前に全量を飲み、このまま布団に入ってください。身体がポカポカし、すぐに汗が出てきて、解熱効果が出ます。
なかなか汗が出てこない場合はまたしばらくして、もう1杯飲んでも。
胃痛や膨満感、下痢など胃腸の不調の方は、できれば夕食の代わりにこれだけを飲みます。
または夕食を軽めにして、この第一大根湯を「適量」飲んでください。
食べ物を消化するというのはフルマラソンを走りきるぐらいの代謝エネルギーを使ってしまうのです。
なので、ふつうに食事をしていたら、治りたがっている風邪や胃もたれも治りが遅くなってしまいますし、
第一大根湯が内臓を治すことに使われるのではなく、食べ物を消化することに使われてしまいますから。
1食や2食、ごはんを食べなかったからといって死ぬわけじゃありません(笑)
犬や猫やライオンなど自然界の動物たちは、ケガや病気になったら何も食べずに寝て治すのですから。
私たち人間も本来の自然治癒力に頼ってみましょう。
その他、女性特有の諸症状やアレルギーの改善のために飲む場合は、
飲む時間などの決まりはなく、基本的に体が「飲みたい」と感じる時に飲むのがよいそうです。
朝食の代わりにこれを飲むと、お腹が温まりポカポカになるので、
朝のだるさ、肩こり、生理痛には即効性があります。
体を冷やすコーヒーなどのカフェイン飲料よりもずっと元気が湧いてきますよ。
「本当かな〜?試してみようかな〜。」と思っている方、
試してみなくちゃ始まらない。
自分の体は常に、自分の体を治そうとがんばっています。
第一大根湯の各材料の効果と効能。
【大根】特にすりおろした大根には「ジアスターゼ」という消化酵素が含まれており、消化不良を起こした食べ物の分解を促したり、食べ物に含まれる有害物質を吸着して排出する役割もあります。
揚げ物や焼き魚に大根おろしを添えるのには、油の消化分解を促す役割があるからです。
そして大根には消炎作用もあり、のどの粘膜を修復し、咳を鎮静させてくれる効果が有名。
昔からお婆ちゃんが作る大根あめは「咳止めぐすり(または、のどの薬)」として重宝されていますよね。
【生姜】生の生姜には消化促進、殺菌・抗炎症作用が。
加熱した生姜には体を温めるショウガオールが含まれます。
生姜、大根おろし、ネギ、大葉など薬味には「薬」という字が入っています。
食べものは薬にもなるし、悪いものであれば毒にもなる。
ほんとうに実感しますね。
【醤油】醤油には殺菌作用とタンパク質を分解してくれる酵素やアミノ酸がたくさん含まれています(だから刺身には醤油をつけて食べるんだそうです!)。
先人の知恵は理にかなっているということですね。
もちろん、長期発酵熟成を経て作られた本醸造醤油を。
2ヶ月やそこらで出荷されてしまうようなニセモノの醤油には酵素は生きていません。
そしてカフェインレスの番茶にはビタミンCや殺菌・抗炎症作用のカテキンがたっぷりと含まれています。
おわりに。
体が冷える冬に、日本人の腸に負担をかける牛乳、ヨーグルトなどの乳製品や南国の果物、甘いデザートなど、体を緩めるものを食べ過ぎると、腸がゆるんでなまけものに。すると腸の蠕動運動を鈍くしてしまう原因にも。
そういった面でもこの「第一大根湯」は、腸を引き締めて便をを出す力を取り戻してくれます。
流行りのジュースクレンズやスムージーボウルは、にっぽんの風土では冷えすぎる・・(泣)
しかも大量の果物を揃えるとなるとお金も手間もかかる・・。
でもこれは、超かんたん、シンプルな体内クレンジング方法です。
子ども達にはネットで話題の健康食材やスーパーフードよりも、こうゆう昔ながらのおばあちゃんの知恵を伝えていきたいな。
青白い顔して体温低い女性や、お疲れぎみの子どもたちが元気モリモリになるのは、
アサイーやチアシードよりも、
こうゆう食材なんだもの。
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