痩せやすい・太りやすいは遺伝子も関係?!日本人に多い3つの遺伝子をご存知?あなたはどのタイプ?3つの遺伝子の弱点を攻略する生活習慣!
ダイエットというワードに弱い日本人
皆さんは「ダイエット」という言葉にどのようなイメージを持たれていますか。
雑誌やテレビなんかでも「〇〇ダイエット」などの特集はとても人気があり、
多くの人がダイエットに関して興味を持っていることが伺えます。
私個人の感覚としては、「太ること=良くないこと」g
といったイメージはあまりなく
日本特有の「細いこと=スタイルが良い」
とされる風潮があまり好きではありません。
痩せやすさ、太りやすさは
実は遺伝子によって一日最大400kcalも左右される
痩せたいなーと言っている、すでに細い女の子たちを見ると、
「女性らしさはある程度の肉付きとしなやかな筋肉があってこそじゃない?」
なんて言いたくなってしまいます。
と、私個人の勝手な好みはさておき、
体重の増減は、生活習慣によって左右されるというイメージの方が多いかと思いますが
実は遺伝子によっても
「太りやすい」「痩せやすい」などが左右されるということをご存知でしょうか。
例え同じ生活環境で、同じ食生活をしていたとしても
痩せやすさというものが、その人個人が持っている遺伝子によっても左右されるということが分かってきています。
日本人に多いとされる
「太りやすい遺伝子」を持つ人と、その逆の「痩せやすい遺伝子」を持つ人とでは、
なんと最大で一日400kcalもの差が出てしまうのです。
(ちなみに写真のようなお茶碗1杯のごはんは約330kcal)確かにいくら食べても太らない人っていますよね。
私も高校生のころ、いわゆる痩せの大食いの友人がいましたが
同じ感覚で食べまくっていたら、見事に丸々太ってしまった苦ーい経験があります。
太りすぎも痩せすぎも良くない
ウエイトコントロールは、皆さんご存知の通り
見た目の問題だけではなく、健康を大きく左右するため
どの世代の方にとっても重要な問題です。
肥満は、高血圧、心筋梗塞、くも膜下出血、脂肪肝、糖尿病などなど
様々な生活習慣病のリスクが高くなりますし
反対に、痩せすぎも
免疫力の低下の原因となったり、ホルモンの分泌が抑制される一因になるとも言われていて
(卵胞ホルモンの原料であるコレステロールが少ないため)
過度なダイエットは、無月経や生理不順、婦人科系の疾患にかかりやすくなるなどの大きなリスクもあります。
健康上、ダイエットが必要な基準
日本人は体質として、欧米の方のように見た目に大きく太ることができず、
内臓脂肪として蓄えてしまうので、「めちゃくちゃ太ってるな~!」という人は少ない傾向にありますが
内臓脂肪がたまるということは、
それだけ血管がつまりやすくなったり、
糖尿病になるリスクも高まるということ。
また肥満な人は、胆道がん、大腸がん、乳がん、子宮内膜がんの発症や再発が多いとも言われています。
では、健康上でダイエットが必要となる基準はどこにあるのでしょうか。
ひとそれぞれ違ってくるかとは思いますが、
「肥満」は、体脂肪率やBMIをもとに診断されています。
体脂肪率で言うと、
男性で25%以上女性で30%以上の場合
また、BMI値で言うと(体重÷身長÷身長)25以上からが肥満とされているようです。
(日本肥満学会参照)・18.5以下 低体重
・18.5~25未満 普通体重
・25~30未満 肥満(1度)
・30~35未満 肥満(2度)
・35~40未満 肥満(3度)
・40以上 肥満(4度)
日本人の3人に1人が持つと言われる
「太る遺伝子=倹約遺伝子」とは
先ほども、遺伝子によって太りやすさというものが左右されるということを記述しましたが
これは、1962年に米国の遺伝子学者ジェームズ・ニールが提唱した
「倹約遺伝子」の仮説によるものです。
遺伝子研究の進んだ現在では、数十種類もの肥満に関する遺伝子が次々と発見されています。その中でも、日本人に多いとされる肥満に関する遺伝子は3種類あります。
≪肥満関連遺伝子の特徴≫
●β3アドレナリン受容体遺伝子(β3AR)保持者
・日本人の34%が保有し、基礎代謝が1日200kcal低い
・お腹周りが太っており、糖質の代謝が悪い
・糖尿病、高脂血症、脂肪肝に注意
●アンカップリングプロテイン遺伝子(UCP-1)保持者
・日本人の25%が保有し、基礎代謝が1日100kcal低い
・下半身が太っており、脂肪の代謝が悪い、痩せにくい
・がん、女性は子宮関係の病気に要注意
●β2アドレナリン受容体遺伝子(β2AR)保持者
・日本人の16%が保有し、基礎代謝が1日200kcal高い、逆肥満遺伝子
・ほっそりとしており、筋肉がつきにくい。一度太るとと大変痩せにくい
・心臓病、うつ病、低血圧などに注意
タニタの健康応援ネット からだカルテ
●β3アドレナリン受容体遺伝子(β3AR)保持者
・日本人の34%が保有し、基礎代謝が1日200kcal低い
・お腹周りが太っており、糖質の代謝が悪い
・糖尿病、高脂血症、脂肪肝に注意
●アンカップリングプロテイン遺伝子(UCP-1)保持者
・日本人の25%が保有し、基礎代謝が1日100kcal低い
・下半身が太っており、脂肪の代謝が悪い、痩せにくい
・がん、女性は子宮関係の病気に要注意
●β2アドレナリン受容体遺伝子(β2AR)保持者
・日本人の16%が保有し、基礎代謝が1日200kcal高い、逆肥満遺伝子
・ほっそりとしており、筋肉がつきにくい。一度太るとと大変痩せにくい
・心臓病、うつ病、低血圧などに注意
タニタの健康応援ネット からだカルテ
◎β3アドレナリン受容体遺伝子(β3AR)は
日本人に最も多いとされる遺伝子タイプで、お腹周りに肉が付きやすいということから
「リンゴ型」とも言われています。糖質の代謝が苦手なタイプ。
◎アンカップリングプロテイン遺伝子(UCP-1)は
お尻や太ももなどの下半身に肉が付きやすいタイプで
「洋ナシ型」とも言われています。脂質の代謝が苦手なタイプ。
◎β2アドレナリン受容体遺伝子(β2AR)は
逆肥満と言われる、いわゆる食べても太りにくいとされるタイプで
「バナナ型」とも言われています。太りにくい一方で、筋肉がつきにくいタイプ。
あなたはどの遺伝子タイプ?
簡単に自己診断ができるチェックシートでセルフチェック!
それぞれの遺伝子の特徴が分かったら、
早速自分の遺伝子がどのタイプなのかセルフチェックしてみましょう!
なお、こちらはあくまで簡単なセルフチェックとなりますので、本格的にきちんと調べたい場合は
「肥満外来」や「ダイエット外来」のある病院なら大抵「肥満遺伝子検査」を受けることができますので
チェックされてみてくださいね。
◎リンゴ型 β3アドレナリン受容体遺伝子
・お腹周りに肉が付きやすい
・力を入れてもお腹周りはあまりへこまない
・体重の変動が多い
・お腹や二の腕、お尻などのお肉が、ぷよぷよしている
・胸が大きめ(女性)
・太ると二重あごになりやすい
・皮膚が薄く、乾燥肌(顔)
・ダイエットをすると、すぐに体重や体脂肪が落ちる
・ご飯やパン、パスタ、麺類など炭水化物が好き
・ビール大好き
・楽天的でマイペースな性格
◎洋ナシ型 アンカップリングプロテイン遺伝子
・太ももやお尻に肉が付きやすい
・がっちりした筋肉質タイプ
・胸が普通か小さめ(女性)
・顔の形は、卵形かあごが細い
・首のあたりがむくむ
・ニキビができやすい
・ダイエットをしても、なかなか体重や体脂肪が落ちない
・まじめでしっかりした性格
・炭水化物よりもおかずが好き
・揚げ物が好き
◎バナナ型 β2アドレナリン受容体遺伝子
・ダイエットの必要性がない(なかった)
・胸は小さい方(女性)
・細おもての輪郭
・肌の悩みはシワ
・筋肉も脂肪も薄い
・食べた量のわりに、太らない方だ
・神経質で几帳面な性格
・寝起きが悪い
・野菜や果物、豆類などが昔から好き
・食事を抜いても平気
・疲れやすい
・お腹周りに肉が付きやすい
・力を入れてもお腹周りはあまりへこまない
・体重の変動が多い
・お腹や二の腕、お尻などのお肉が、ぷよぷよしている
・胸が大きめ(女性)
・太ると二重あごになりやすい
・皮膚が薄く、乾燥肌(顔)
・ダイエットをすると、すぐに体重や体脂肪が落ちる
・ご飯やパン、パスタ、麺類など炭水化物が好き
・ビール大好き
・楽天的でマイペースな性格
◎洋ナシ型 アンカップリングプロテイン遺伝子
・太ももやお尻に肉が付きやすい
・がっちりした筋肉質タイプ
・胸が普通か小さめ(女性)
・顔の形は、卵形かあごが細い
・首のあたりがむくむ
・ニキビができやすい
・ダイエットをしても、なかなか体重や体脂肪が落ちない
・まじめでしっかりした性格
・炭水化物よりもおかずが好き
・揚げ物が好き
◎バナナ型 β2アドレナリン受容体遺伝子
・ダイエットの必要性がない(なかった)
・胸は小さい方(女性)
・細おもての輪郭
・肌の悩みはシワ
・筋肉も脂肪も薄い
・食べた量のわりに、太らない方だ
・神経質で几帳面な性格
・寝起きが悪い
・野菜や果物、豆類などが昔から好き
・食事を抜いても平気
・疲れやすい
タイプ別のおすすめ生活習慣
リンゴ型のあなたは、、、
糖質の代謝が苦手なリンゴ型タイプにおすすめの生活習慣は
ずばり、糖質を制限すること、GI値の低い食品を意識して選ぶことです。
おすすめの食事法
◎まずは砂糖をやめること
◎朝か晩 炭水化物を抜くこと
◎主食は精製されたものより未精製のものを選ぶ(その際よく噛むこと)
◎炭水化物分解酵素が多く含まれるとされる野菜や果物を生で食べて糖質の分解を助けてもらう。
(山芋、かぶ、大根、キャベツ、ニンジン、アボガドなど)
◎食べる順番を変える 野菜 → 肉や魚や豆など → 主食
ご飯を食べる前に、スープやサラダなどをよく噛んでから食べるようにすると自然とご飯の量を減らすことができるようになりますよ。
基本的なことですが
空腹感がなくなるだけでなく、血糖値の上昇を緩やかにするというメリットもありおすすめの方法です。
また、砂糖をやめることに関して、ハードル高い!と感じている方は
煮切りみりんや、甘酒などの砂糖の代替となるものを使用して徐々に舌を慣らしていくと良いですよ。
脱砂糖は、ダイエットどうこうの前にメリットがいっぱい。
特に砂糖をやめるなんて無理無理!と思っている方ほど効果があるはずです。
このタイプにオススメの食材はこちらです。
抗酸化作用豊富な無農薬のたもぎたけ
以下は、INYOUでご紹介した脱砂糖の体験記事です。
慢性的な砂糖中毒・負の連鎖から抜け出した方法とは
子供と一緒にシュガーコントロールを実践する方法
洋ナシ型のあなたは、、、
脂質の代謝が苦手な洋ナシ型タイプは、
やみくもに脂肪NG!としてしまうのではなく、良質な脂肪を選択するようにしていきましょう。
おすすめの食事法
◎市販の揚げ物はやめる
◎マーガリンやショートニング、植物油などが入った加工食品はやめる
◎家で使用する油は、加熱用ならオリーブオイルかギー、ココナッツオイル
非加熱のものなら、オメガ3系の亜麻仁油、えごま油、肝油などを使用する。
◎脂肪分解酵素が多く含まれるとされる野菜や果物を生で食べて脂肪分解を助けてもらう。
(アボカド、納豆、大根、セロリ、トマト、ほうれん草、きゅうり、梨など)
このタイプにはこちらの食品がオススメです。
オススメ!オーガニックオリーブオイルとギーのセット
バナナ型のあなたは、、、
太りにくく、脂肪が付きにくい一方で筋肉が付きにくく、疲れやすいとされるバナナ型タイプは
胃腸が弱く、タンパク質が胃にもたれやすいという特徴もあります。
おすすめの食事法
◎高タンパク質の食事
◎筋肉や骨の合成を促すビタミンCが豊富な食材を取り入れること
(赤ピーマン、黄ピーマン、ブロッコリー、ケール、ゴーヤなど)
◎胃腸が弱いためよく噛んで食べること
◎タンパク質分解酵素が多く含まれるとされる野菜や果物を生で食べてタンパク質の分解を助けてもらう。
(パパイヤ、パイナップル、メロン、キウイ、いちじく、納豆など)
このタイプにはこちらの食品がオススメです。
オススメの世界最高基準ビタミンC
ビタミンC豊富。オーガニックバオバブパウダー
自分の身体と向き合うということ
自分の身体を知ることで、より毎日の健康管理がしやすくなるかと思います。ダイエット云々ではなく自分の身体と向き合って
体質に合わせた食生活を日々送っていけば、まず不自然に太りすぎるなんてことにはなりません。
これからも長くお世話になる自分の身体。
その特徴を知って、毎日労わってあげてくださいね。
皆様のより健康でより楽しい毎日のお役にたてますように。
IN YOU Marketでお腹からすっきり、我慢せずにダイエットしてみませんか?
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