なぜ「きゅうりのトゲ」は消えたのか?オーガニックの真髄が見える絵本「星の王子様」の言葉から学ぶ、本質を見抜くオーガニックライフの送り方。
![cucumber 685704 960 720](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/cucumber-685704_960_720.jpg)
こんにちは。Body(体)とHeart(心)とSoul(魂)を
本来の波動に調律するセラピストシンガーのHitomi Ory(ヒトミ オリー)です。
IN YOUでもオーガニックセルフセラピストを取得して、活動しています。
今回は、ハッピーなオーガニックライフを流行り廃りで終わらせない
世界中で愛されているある絵本から読み解くオーガニックライフの真髄についてお話させてくださいね。
▪️世界中で愛されている
永遠の名作絵本とオーガニック▪️
![星の王子さま―オリジナル版](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41GS3WTEXRL.jpg)
今も尚、世界中で愛されている永遠の名作絵本
『星の王子さま』をご存知の方は多いのでないでしょうか?
不時着したパイロットと不思議な少年の交流を描いたファンタジー作品
繊細で可愛らしい挿絵なのですが、大人でも子供であっても
少し捉えにくい本だと感じた方もいらっしゃるのでは?
それもそのはず、
作者であるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは、
この作品を親友であるジャーナリストのレオン・ウェルトを励ます為、
大人になった彼の中にある子供だった頃の彼へ向けて綴られた物語だったのです。
しかし、何度も読み込んでいくととっても深くて、
大人になって忘れてしまっていた私たちにも時代を超えても
大切なものを思い出させてくれる素晴らしい物語です。
親友を大切に想う作家のサン=テグジュペリは、
1900年6月29日にフランスのリヨンで生まれ、
飛行機が発明されて間もない時代に活躍した飛行士でもありました。
その後、26歳で作家として本格デヴューし、パイロットの経験を生かした作品を描いています。
そして、1944年7月31日第二次世界大戦中、
フランス内陸部の写真偵察で単機で出撃後、
地中海上空で行方不明となり44歳という短い生涯を終えました。
『星の王子さま』の他に『夜行飛行』『人間の土地』という代表作があり、
その作品の中でも哲学好きのフランス人らしさが溢れた沢山の深い名言が記された本があります。
オーガニックライフのWebマガジンIN YOUが、
何故どうして星の王子さまの絵本のついて紹介しているのか不思議ですよね!?
一体、星の王子さまとオーガニックがどんな関係があるのでしょうか?
![なんの本?](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/20f6f7b8488b643412a2175d49ad403f_s-450x338.jpg)
▪️ウワバミの内側を見抜く!?
=オーガニックの有無や真実と事実を知る▪️
飛行士のぼくは、 帽子を描いたのではありません。
ゾウをこなしているウワバミの絵です。
でも大人たちは、ぼくを笑って
「外側と内側を描こうともウワバミの絵なんで描かないで勉強しなさい!!」と言った。
![ウワバミ](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/814a84e4ead817f1309bea0b6a03bbe6.jpg)
皆さんは、オーガニックのものとそうでないものを比べて見た時、どんな事を考えますか?
例えば、スーパーに大量に並んでいるお野菜や果物たちは、
見栄えや価格などの様々な理由で薬漬けで育てられます。
確かに虫もカビも泥もついていないので見た目は綺麗でお安く手軽に手に取る事が出来ます。
最近大手スーパーでも展開を始めて注目を浴びるようになったオーガニックや無農薬のお野菜や果物たちは、
多少見栄えが悪くなってしまうけど、自然環境や人や動植物にも優しいという事を思い浮かべる事が出来ますか?
2000年に入ってからオーガニック認証を受けたものは、
農薬の使用基準や栽培方法について決められた基準をクリアして
一般のものよりも安全であるというのがわかるようになりました。
有機農法の落とし穴
![endive-618564_960_720](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/endive-618564_960_720-e1493027954257.jpg)
しかしながら、有機肥料でも大量に使う事で生じる問題がある事をご存知でしょうか?
お恥ずかしいことなのですが、
私は、IN YOUオーガニックセルフセラピストなどで、これについてお勉強するまで知らなかった事実です。
一つは、硝酸性窒素の問題です。
農作物の生長を促進させる為に殆どの肥料には窒素が含まれています。そのため、農作物は肥料から窒素を取り込むと、硝酸性窒素に変えてしまい、
その野菜を食べる事で人体に硝酸性窒素が蓄積されます。
この硝酸性窒素は、元々体に存在しているのですが、
食物を通じて摂取しすぎると体内で肉や魚のタンパク質と結合して
「ニトロソアミン」という発ガン性物質を発生させる可能性が高いと指摘され始めているのです。
もう一つは、病原菌の問題です。
有機肥料を作る過程で、発酵が不十分だと堆肥の温度が上がらないことで殺菌が不十分となり、
病原菌が堆肥へ混入し、残ってしまうことがあるのです。
そのため、有機野菜や果物に取り込まれる危険性もあるというのです。
とは言っても一般の野菜や果物よりもオーガニックのものが安全なのは間違いないのは確かです。
ここでお伝えしたいのは、オーガニックでないからとか、
オーガニックだからとかで良し悪しを判断するということではなく、
オーガニックを愛する私たちだからこそ、この様なデメリットもある真実や事実を知ることがとても大切であるということなのです。
つまり、大切なことは目に見えないので、肝心なことはできる限り情報収集をし、
そこから心で見て感じることによってウワバミの内側(本質)を見抜くことなのです。
![中身を知る](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/754a0d8b021ac85452557f1f8bc756c9_s-450x338.jpg)
▪️星の王子さまの名言で
オーガニックライフを考える▪️
星の王子さまに散りばめられた沢山の名言は、
人生をより良く生きるために考えさせる哲学とも言えます。
その中には、オーガニックライフを楽しむために大切なものも気づかせてくれているのです。
![星の王子さま](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/f49fcb115d44213688d3c0b1936bc3da_s-1-450x300.jpg)
星の王子さまは、
「バラは何百年も前から棘を作っている。その理由を知ることが大切なことじゃないの?」
と飛行士のぼくに言いました。
大人になると頭が固くなって事実をありのままにみたり、
どうでもいいようなことの本質を考えることができない。
どうしても目に見える数字や聞こえる言葉で物事を解釈しようとしてしまいがちですよね。
例えば、昔のキュウリやナスにも棘があったんですが、
若い人たちはないと思っている人が多いのでは?
![door-2082742_960_720](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/door-2082742_960_720.jpg)
現在では、人間は未熟なキュウリを好むので未熟の状態で出荷されるから棘がないと言われています。
果たしで本当はどうなのか?
どうして棘やブツブツ、白い粉な吹きのキュウリが消えてしまったのか?
![胡瓜](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/e15b08b7b0a783b5bda7606cfe47841a-450x300.jpg)
とげとげのないきゅうりの悲しい、秘密。
![vegetable-753292_640](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/vegetable-753292_640.jpg)
それは・・・
某有名種苗会社が2001年4月から
棘や白い粉な吹きしていない『フリーダム』というキュウリ品種を作り販売を始めたそうです。
厄介な棘と白い粉吹きからのお悩みから自由を得たことが由来なのでしょうか?
どうしても皮肉った想像をしてしまいますね。
でも、トゲトゲやイボイボがもともとあった理由があったはず。
色々と調べてみると元々あったキュウリの棘やイボイボは、
果実が熟す前に動物たちに食べられないように防衛する術だったのです。
そして、棘やイボイボは熟すと”食べごろですよ!!”と
わかりやすいサインとして徐々に消えてゆくのです。
そうして動物たちに気づかせて食べてもらい、
種を絶えさせないように種を遠くに運んでもらっていたんです。
自然の摂理にあった形で共存と共生をしていたんですね。
また、白い粉な吹きもキュウリが水分蒸発しないように
自身の果実を守るために”クチクラ”という透明な膜で覆って
我が身を守る生きる術そのものだったのですよ。
私の世代では、野菜や果物は棘がしっかりして、
白い粉を吹いているものが新鮮で良質だと母から教わりました。
確かに子供の頃の家庭菜園で採れたとっても曲がりくねったキュウリ
塩ズリするのも大変でしたが、しないとチクチクして痛かったですし、
白ぽっかった記憶があります。
サンドウィッチにキュウリが入っているても珍しくないのですが、
トゲトゲのあるキュウリの頃は、サンドウィッチ向きの食材でなかったのです。
サンドウィッチの歴史を紐解いてみても
イギリスで有名なキューカンバー(キュウリ)サンドウィッチには、
生ではなくピクルスのように酢漬けしたものを薄くスライスして、
パンに挟んでアフタヌーンティーと共に食されていました。
![アフタヌーンティー](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/72820ff004ea6e8a8a0672361ebe1cfc_s-450x338.jpg)
どうやら昔のキュウリは棘の部分が刺さったりするので取り扱いずらいことや
棘に腐敗菌が繁殖しやすいために生のままでの加工が少なかったのです。
また、白い粉な吹きも農薬と誤解されている消費者が多く、
敬遠されていたこともあったことから
今では棘も白い粉な吹きもない、ピッカピカのキュウリがスーパーに並ぶ事になったのですね。
このように生産性や配送や梱包、見た目、取り扱い等の理由によって
本来あるべき姿ではなくなってしまったことで、本来の美味しさだけでなく、自然生態や環境さえも損ねているものが沢山あるのです。
ある意味、私たちの消費者の責任でもあると言えるでしょう。
だからこそ、
きちんとお野菜や果物の生育、畜産物の生体など、
私たちの食卓に届くまでの見えない過程についてを理解することが
楽しいオーガニックライフを支える土台として必要になるのです。
▪️一番大切なことは目には見えない▪️
星の王子さまは星の光を眺めならが
「星があんなにも美しいのは、目に見えない花が一つあるからなんだよ・・・」
月の光を浴びた砂漠を眺めなから
「砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだよ・・・」
と飛行士のぼくに言いました。
本当に大切なものは、
中に入っている見えない何かであって、
その見えない何かがあるから目に見えないものが
本当の美しさを生み出します。
そして大切なものは、
心でみたり感じたりするものです。
![星](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/bea48a5349e5c27a0cfb017f3c863caf_s-450x319.jpg)
星の王子様から学ぶオーガニックライフの送り方。
このご時世において、
全て安心安全をクリアしている食材や商品を見つけ出すことは難しいことかもしれません。
だからこそ、
陳列されたお野菜や果物たちを見た目で判断するのではなく、
食品に付けられたラベルの情報だけでもなく、
手に取ったものがどの様な人が、
どの様な目的でどの様な環境で、
どの様に手がけて作られたのかを知り、
それによってどんなメリットやデメリットが有るのかなど
目に見えない部分を見つめるいうことが一番大切なのはないでしょうか?
そして様々な角度からバランスを考えて、
センス良い選択をしながら
オーガニックライフを楽しんで頂ける方が一人でも多く増えてゆくことで
オーガニックが私たちの側にもっと寄り添ってくれるでしょう。
そんな私たちの為に農薬も肥料も出来る限り使用ぜずに
全ての生き物の健康と自然環境を守ろうと取り組む農家さん達が、
今もどこかで雨にも負けず、風にも負けず、害虫にも負けずに
大自然と戦いながら356日頑張っています。
私たちの見えない所で丹精込めて、愛情を注がれて育てられたものは、
見た目がイマイチであってもとてもに美しく、愛おしくさえ感じられ、
命を頂いた時には、私たちの体にとても高い波動でパワー与えてくれるのです。
星の王子様、是非読んでみてくださいね。
そんな尊い命をいただくのですから
茶道のお作法でもあるように水菓子とお茶を嗜んだのちに茶器を愛でるように
美術館に飾られた絵画やアートに触れアーティストや作品に想いを馳せるように
手に取ったものに込められた見えないものを愛でながら
私たちが大切にしたい人と安心安全で健やかな暮らしの未来のためにも、
オーガニックライフをより深く楽しみいただきましょう。
![シャボン玉と草原](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/e89f9a940a56f7bcd4506ae6f7c9496c_s-450x319.jpg)
IN YOUMarketで星の王子様に出てくるバオバブを食べてみよう!
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/image6-2.jpg)
IN YOUで話題の、バオバブは、樹齢1000年を越し、アフリカの過酷な自然の中で生き続ける奇跡の木。
地球上で最も大きな樹木とも言われ、アップサイドダウンツリー(上下さかさまの木)としてユニークな形でも知られています。
バオバブは聖霊が宿る木として原住民には古来より信仰され葉や実を食料や薬として使ってきました。
バオバブの果実は、樹になったまま自然に乾燥しその果肉にはビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれているのです。スムージーや植物性ヨーグルトとも相性ピッタリですよ!
【参考文献】
IN YOUオーガニックセルフセラピストテキスト
オーガニック料理ソムリエ講座テキスト 一般社団法人日本オーガニックライフ協会
いぼのない外観と、食味・香りの良さが特徴のニュータイプきゅうり「フリーダム」シリーズを発売 サカタのタネニュースリリースより
![cucumber 685704 960 720](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/cucumber-685704_960_720.jpg)
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