原発事故からもうすぐ6年。海外から見た「意外な日本の姿」と日本国内の放射能汚染の現状とは?
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福島第一原発事故からもうすぐ6年。
みなさんは普段、放射能汚染についてどのように考えていますか?
目に見えないからまったく気にならない人、
怖いけどどうやって対策したら良いかわからず見て見ぬ振りをしている人、
放射性物質検査済の食品しか買わない人・・・
色々なとらえ方があると思います。
たった6年ではなかったことにはならない。
この先ずっと環境中にとどまり続ける放射性物質。
放射性物質には半減期というものがあり、一定の期間が経つと半減します。
主な放射性物質の半減期は以下の通りです。
出典:http://www.nuketext.org
物質により何万年、何億年もの半減期を持つ放射性物質。
半減期が長く、私たちの子どもや孫、ひ孫の世代になってもほとんど減ることなく存在し続けるものもあります。
それにも関わらず、日本では既に原発事故など過ぎ去った出来事のような雰囲気、
というか頭の片隅にすらないのではないかという人がたくさんいます。
何万年、何億年の半減期からしたら6年なんてまだまだ始まったばかり。
今後生きてゆくためには、放射性物質の危険性や土地・食品の汚染状況を理解し、対策方法を考えることが不可欠です。
海外の人たちの反応とは?
日本では、「日本人はあまり放射能汚染を気にしていないけど、海外のメディアはその危険性を取り上げている。諸外国の人たちは日本の放射能汚染を深刻に受け止めている」と思っている人も多いと思います。ですが現に海外に住んでいるとわかるのですが、
日本人が思っているほど、海外の人は関心を示していません。
意外と海外の人たちは日本の放射能汚染に無関心。
一般人レベルでの話ですが、海外の人たちは全体的に日本の放射能汚染を気にしている様子はありません。
「日本では原発事故後に甲状腺がんと診断された子どもがたくさんいる」といった話をすると驚いた顔をしますが、
だからといって日本への渡航を控えたり日本産の食品を避けたりする人はそう多くはいません。
たしかに海外のニュースでも福島原発に関するニュースが流れることはありますが、
やはりそこは遠く離れた日本の話、実感はあまりないようです。
(ちなみに海外在住の日本人に関しては、原発事故前に移住した人はあまり実感がなく、
原発事故後に移住した人はほとんどが原発避難移住ということもあり放射性物質の話題にはかなり敏感です。)
でも放射性物質が健康に影響を及ぼすこと自体は理解している。
甲状腺がんになったトルコ出身の友人の話。
出典:https://www.mskcc.org
私の友人にトルコ出身の人がいます。
彼女は数年前に甲状腺がんを患い、手術を受けました。
彼女の家族は「甲状腺がんになったのはチェルノブイリ原発事故による放射能汚染が原因だ」と話しています。
年齢は30歳前後なので、ちょうどチェルノブイリ原発事故が起きた1986年頃にまだ幼く、放射性物質の影響を受けやすかった世代です。
その話をしている時、
中東や東欧の人たちが口々に「自分の国もチェルノブイリ原発事故により汚染された」と言っていたのが印象的でした。
チェルノブイリ原発事故が起きたのは旧ソ連、現在のウクライナ(ちょうどウクライナとベラルーシの国境付近)。
放射能汚染が一番深刻なのは隣国ベラルーシで、その他にもオーストリアや北欧がひどく汚染され、さらにはドイツやイタリア、フランス、トルコなど広範囲に広がった汚染。
約8000km離れた日本でも、当時チェルノブイリから放出された放射性物質が観測されています。
原発事故がわたしたちの生活にもたらした影響。
ひとたび原発事故が起きると放射性物質は国境を越えて拡散します。
日本では約8000kmも離れたチェルノブイリ原発が事故を起こした時には注意喚起がされたのに、
国内で起こった福島第一原発事故に関しては「ただちに健康に影響はない」といった安心させるような報道が目立ちました。
日本だけの問題ではない。
日本産食品の海外輸出への影響。
各国は食品を輸入する際の放射性物質の基準値を設定しており、輸出相手国の基準値を上回る放射性物質が検出された場合、その食品は輸出することができません。(基準値は国により異なります)
2011年3月11日以降に生産・加工された食品については各国が規制を強化しており、原発事故直後よりは規制が緩和された国も多くありますが、現在でも食品輸出の際の証明書発行など様々な審査が必要です。
証明書に記載しなければならない事項は食品の産地や品目により異なり、
宮城県・山形県・福島県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・新潟県・長野県・静岡県で生産・加工された食品については放射性物質の検査結果を提出しなければ輸出できない国が多いです。
上記以外の都道府県は産地の表示のみでOKということも。
例)ロシアに食品を輸出する場合
2011年3月11日以降に生産・加工された全ての食品について、生産・加工地が福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県及び東京都のものは放射性物質の検査結果が必要。
例)シンガポールに食品を輸出する場合
茨城県、栃木県及び群馬県産の林産物及び水産物について、放射性物質の検査結果が必要。
食品の放射能汚染度を知るには?
検査されているものは一部のみ
・加工食品
放射性物質検査済のものを買うのが一番安心ですが、そもそも検査されているものはごく一部のみ。
メーカーに問い合わせてできる限り原材料の産地を調べ自己判断をするか、民間の放射能測定所に依頼し検査してもらうのが良いでしょう。
全体的には、加工食品の原材料は輸入品が多いため、放射能汚染に関してはそれほど深刻な状況ではないという見方もあります。
きのこなど汚染されやすいものやされにくいものがあることを学ぶ。
・生鮮食品
産地の汚染度とその食品の汚染されやすさを両方考慮することが大切。たとえば、トマトやきゅうりなどは比較的放射能汚染されにくいですが、
しいたけは「小さな原子炉」の異名を持つほど放射能汚染されやすいことで有名です。
そのため、トマトやきゅうりはそれほど神経質にならなくても大丈夫な場合もありますが、
しいたけ(他のきのこ類も)は汚染度の低い地域でとれたものでも放射性物質が検出されやすいので、より慎重に選ぶ必要があります。
事故現場からの距離と放射能汚染度は比例しない。
福島原発事故により放出された放射性物質は国内外の広範囲に拡散されました。しかし、放射能汚染マップは諸説あり、どのマップが最も正確かは定かではありません。
どれを見てもわかることは「放射能汚染度は距離と比例しない」ということ。
意外なことですが、福島県内で汚染度が低い地域よりも、
放射性物質が風や雨によって運ばれてできた関東のホットスポット地域の方が何倍も汚染度が高いということもあります。
また、全体的にはそれほど汚染されていない地域でも、
点々とできたホットスポットでは土壌から1kgあたり数万ベクレルもの汚染が見つかることも。
一概にどの地域が安全でどの地域が危険とは言い切れない。
このように、どこからどこまでは安全でどこからどこまでは危険とは言い切れません。
土壌汚染や空間線量に関しては、国や地方自治体、民間の放射能測定所のデータを参考にし、大体の危険度を把握するしかありません。
世界に愛される日本の魅力をこれからも保つために。
海外から見た日本の姿
私が住んでいる国は移民が多く、世界各国の人と話す機会があります。
日本人だと言うと
「いいな!私日本に行ってみたいの!」
「日本は素晴らしい国なのにどうして日本に住まないの?」と言う人がたくさん。
日本は、アジア諸国の中でも特にイメージの良い国のようです。
ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」も、季節ごとの素材、見た目の美しさ、ヘルシーさなどで外国人からも大人気。
「日本に旅行したことあるけど何食べてもおいしかった!」と絶賛する人に今まで何人も出会いました。
外国人向けに味付けを変えてるわけでもないのにもかかわらず、です。
日本人がおいしいと思って作った食べ物が、
海外の人たちにもそのまま受け入れられているのです。
多くの人々に愛される日本食。
おいしいだけでなく安全であることも大切です。
どうせ食べるなら、誰でもおいしいものを食べたいですよね。
でも、おいしいかどうか以前に「安全であること」は絶対条件。
たとえどんなにおいしくても、体にとって危険なものが入っていたら食べたくありません。
日本人だけでなく、世界中の多くの人から愛される日本食。
オリンピックに向け、海外客の流入が増える今、
今後は食材の放射能検査のさらなる普及や出荷基準の見直しが進み、より安全な食材を求めやすくなることを願ってやみません。
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