健康を保つのも害するのも微生物がカギを握っていた!身体の不調は微生物の力で治す!腸内環境を整え病気を未然に防ぐ方法。
健康を意識して生活していますか?
「健康」や「ヘルスケア」というキーワードが巷でよく聞かれるようになった昨今。
腸内環境という言葉もすっかりメジャーになってきました。
仕事に追われ、不規則な生活を送ることになるだけでなく、
精神的なストレスも抱えやすい現代人にとって「健康」は最早当たり前のものではないのでしょう。
体の不調を薬だけで何とかしようとしていませんか?
そんな中、体に生じた不調を薬の力だけで解決しようとする人も少なくないはず。
しかし、薬は症状を抑えることはできますが、不調の根本的な解決にはつながりません。
人の体に有益な微生物の力を借りよう
そこで薬に頼ろうとする前に、私達の体に存在する微生物の力を借りることで、
体調不良を予防し、心身の健康を保つことを強くおすすめします。
特に腸内細菌は、免疫力を整えるためにはとても重要な役割を担っています。
彼らの力を借りるためにも、すぐに取り組むことのできる「食」への工夫で体内環境を整えていきましょう。
薬にばかり頼るとこうなる?!
まずは、薬にばかり頼って体を整えようとするとどうなるか、お話していきます。
もちろん薬は症状を和らげるために調合されたものですから、決して“悪”だというわけではありません。
ただ多用しすぎるのは、あまり好ましいことではありません。
薬というのは症状を和らげるのが目的です。
例えば一番分かりやすい体の不調に「風邪」がありますが、
風邪のつらい症状である鼻水や熱は、元々風邪ウイルスを体の外へ追い出そうとする働きです。
私達の体に備わっている免疫機能によって風邪を治すことはできるのです。
しかし風邪を早く治そうとするあまり、
抗生物質や市販の風邪薬にばかり頼っていると、根本的な解決にはつながりません。
抗生物質は風邪ウイルスそのものには効きませんし、その薬に耐性をもつ菌が現れるのも事実。
薬によって熱を抑えることはできますが、風邪を治すことはできません。
実際、私も仕事に追われ多忙だった時期には「休むわけにはいかない」と薬を頼り、
風邪を治しているつもりでいました。
ですが結局熱や鼻水などの症状を抑えることはできたものの、
風邪そのものを治せるわけはないため、やっと得られた休日には寝込んでしまい、
風邪を治すにはものすごく時間がかかりました。
薬はあくまでも症状を和らげることが目的です。
風邪を引いた場合には「十分な休息」と「栄養を取ること」が重要です。
免疫力向上のカギは腸内細菌にあり
体調不良、またどんな病気に対しても重要なのは「免疫力」です。
私達の体に存在する微生物には、その免疫力を向上させるのに役立つものがいます。
それが、
腸内細菌
です。私達の腸内には、400種を超える微生物がバランス良く棲みついていて、
免疫力に関わる免疫細胞の7割が集まっていると言われています。
免疫細胞表面には受容体があり、特定の成分が受容体にくっつくことで、細胞が活性化されます。
善玉菌が優位な環境となると、当然ながら彼らが生育する中で生じた代謝産物も多くなります。
善玉菌が生成した成分には、この受容体とくっつくものがあるのです。
免疫力を高めるために、腸内環境を整える必要が生じるのはこのためです。
では、バランスが崩れるとどうなるか。
理想的な腸内細菌のバランスは「善玉菌:悪玉菌:日和見菌(優位な方に加勢する菌)=2:1:7」です。
しかし悪玉菌のバランスが善玉菌を上回ると、体に様々な悪影響が生じてきます。
悪玉菌は大抵動物性タンパク質をエサとして好みます。
それらを分解し、アンモニアや硫化水素と言われる毒素を生成します。
この毒素は腸の消化・吸収力を低下させる原因でもあります。
消化・吸収が滞れば、全身に運ばれるはずの栄養素は行き渡らず、
また便秘や下痢といったお腹の悩みにもつながります。
善玉菌劣勢のため、免疫細胞を活性化させる成分も減少します。
乱れた食生活が生む体への悪影響
乱れた食生活がどのような悪影響を及ぼすか描いた映画があります。
2004年に公開された映画『スーパーサイズ・ミー』は、
監督自身が1日3食ファーストフードだけで食生活を過ごすというドキュメンタリー映画です。
監督は、当時33歳で身長188cm、体重は84.1kg、体脂肪率11%、BMI指数23.2でした。
しかし映画のための実験において、30日後に計った体重は11.1kg増、体脂肪率は18%、BMI指数も27となっています。
いわゆる健康体であったその監督は、その実験によって肝臓に炎症が起きたことを記録、
さらに躁うつや性欲減退といった、精神面の不調も訴えました。
微生物の力を借りて、まずは予防を
善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることが、免疫機能の向上につながることが理解できたかと思います。
健康を保つのも害するのも微生物の影響だと分かったところで、
私達にできることは「不調を予防すること」です。
善玉菌が好む食物繊維を摂ろう
どうしても現代の食生活は、肉などのタンパク質・脂質中心の食事に偏りがちです。
しかしこれらを好んで食べるのは悪玉菌ですから、
善玉菌が好む食べ物を積極的に摂りたいところです。
肉ブームが流行する現代ですが、
たまには、野菜を中心とした食生活にも目を向けてみてください。
善玉菌を育てる重要なエサとなるのは水溶性食物繊維です。
水溶性食物繊維が含まれている野菜には、
オクラややまいも、ごぼう、アボカドなどが挙げられます。
また発酵食品である納豆にも水溶性食物繊維が含まれているため、
オクラ納豆を我が家では習慣づけて食べています。
オクラによって食感が増して食べ応えもあります。
もちろん腸内環境を整えるのに効果があるのは水溶性だけではありません。
不溶性食物繊維も、便の量を増やし排便をスムーズにする腸内環境を整えるには重要なものです。
継続して食べることでお腹の調子も整えられるので、積極的に食べ続けましょう。
また、乳酸菌を効率よく摂取する方法の一つとして、
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こちらは冷凍のまま届くので、本当に新鮮な状態で楽しめます。
ビフィズス菌を増やすためにオリゴ糖も効果的
善玉菌の一つであるビフィズス菌は、それ自体を摂取する研究において、腸内環境や排便回数に影響を及ぼすことが分かっています。
例えば20億個のビフィズス菌を含む食品を摂取すると、
対照食品を摂取した場合の排便回数8.4±0.4回/14日から、9.6±0.6回/14日に増加したことが報告されています。
参考文献:お腹の調子を整えたい方に ビフィーナS
そこで元々腸内に存在するビフィズス菌の勢力を力強くするためにも、
彼らのエサであるオリゴ糖を積極的に摂取していきましょう。
オリゴ糖は小腸で吸収されず大腸まで届く糖です。
オリゴ糖には細かく種類があるのですが、
先に紹介した水溶性食物繊維の野菜であるごぼうや、
玉ねぎにはフラクトオリゴ糖が、大豆や豆乳などには大豆オリゴ糖が含まれています。
ただ注意しなければならないのが、オリゴ糖の量や種類が腸内細菌の口に合うかどうかは人それぞれです。
偏りのないよう単一のオリゴ糖ではなく、複数のオリゴ糖を摂取するようにしましょう。
ストレスで腸内環境は変わってしまう!?
加えて、心の健康を整えることを忘れないようにしましょう。「ストレスで胃が痛い」という経験をした人もいるかもしれません。
ストレスは胃だけでなく腸にも影響します。
ストレスによる腸内細菌の遷移についての実験で、
ストレス過多な環境にある訓練中の宇宙飛行士の糞便を調べたところ、
悪玉菌に属するBacteroidesの増加が確認されています。
ソ連が行った同様の実験においても、腸内環境の変化は認められていて、
飛行前から飛行中にかけて善玉菌に属する Lactobacillus や Bifidobacterium の減少、
悪玉菌に属するClostridium perfringens などの増加が見られています。
ストレスによる腸内細菌の遷移は、
阪神淡路大震災前後での腸内細菌の変化を観察した実験でも報告されています。
震災後には糞便中のCandida、Pseudomonasの増加が認められ、
腸内細菌が遷移する原因として心理的・身体的ストレスが関係していることが分かっています。
参考文献:須藤信行 腸内細菌と脳腸相関
加えてストレスで乱れた自律神経によって、
便を肛門へ移動させる「ぜんどう運動」も乱れますから、便秘や下痢が悪化するのも納得できます。
食生活を整えると同時に、精神的なストレスを解消することが、
体内に棲む微生物のバランスを整えるには必要不可欠なのです。
微生物の力を借りて、健康状態に敏感になろう
健康を維持するのも害するのも微生物が関わってきますが、
彼らの存在を理解したことで、自分の体調の変化に気づきやすくなりました。
私の場合、野菜中心の食生活が体に合っていたらしく、肉類を暴飲暴食するとすぐにお腹を壊すようになりました。
それだけ微生物にとって心地いい環境が出来上がっているのでしょう。
お腹を壊すのはあまり好ましくありませんが、
そのおかげで私にとって必要十分なタンパク質や脂質の量が把握しやすくなりました。
微生物が起こす体への反応を気にしてみてください。
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消化が大変よく、腸の善玉菌を増やし、体調整備していきましょう。
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