信じがたい事実。日本が「どこで暮らしても被爆の危険がある国」へ・・放射能で汚染された除染土を日本中の「土」に再利用決定。
こんにちは。日本糀協会 えいらくさゆりです。
6月になって雨ばかりで気分が少しめいっているところに、
びっくりするニュースが飛び込んできました。
除染土、農地造成に再利用ー環境省方針、食用作物除くー
この記事を読んだ時、自分の目を疑いました。
引用
環境省は3日までに、東京電力福島第1原発事故に伴う除染で生じた土を、
園芸作物などを植える農地の造成にも再利用する方針を決めた。
除染土の再利用に関する基本方針に、新たな用途先として追加した。
食用作物の農地は想定していない。
工事中の作業員や周辺住民の被ばく線量が年間1ミリシーベルト以下になるよう、
除染土1キログラムに含まれる放射性セシウム濃度を制限。
くぼ地をならす作業に1年間継続して関わる場合は除染土1キログラム当たり5千ベクレル以下、
1年のうち半年なら8千ベクレル以下とした。
除染土は、最終的に厚さ50センチ以上の別の土で覆い、そこに花などを植える。
福島県飯舘村の帰還困難区域で今年行う実証試験にも適用。
村内の除染土を区域内に運び込んで分別し、5千ベクレル以下の土で農地を造成し、
花などの試験栽培を行う想定だ。〔共同通信〕
【参考】http://josen.env.go.jp/chukanchozou/action/pdf/report_180605.pdf
これは一体、誰が特をする政策なのか???
本来、放射性廃棄物が再利用できるのは1kgあたり100ベクレル以下
原子炉等規制法に基づくクリアランス基準は、1kgにつき100ベクレル。
廃棄物を安全に再利用できる基準として定められていました。
廃棄物を再生利用した製品が、日常生活を営む場所などの一般社会で、
様々な方法(例えばコンクリートを建築資材、金属をベンチなどに再生利用)で
使われても安全な基準として、放射性セシウムについて定められたのです。
※核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第61条の2第4項に規定する
精錬事業者等における工場等において用いた資材その他の物に含まれる放射性物質の放射能濃度についての確認等に関する規則第2条 より
しかし、H23年の原発事故後に施行された「放射性物質汚染対処特措法」に基づく指定基準は、1kgあたり8,000ベクレル。
なんと、前出の基準の80倍です。
これは、廃棄物を再利用するための基準ではなく、
「安全に処理するための基準」とされています。
想定されていた一般的な処理方法は、
・分別
・焼却
・埋立処分
等で、
焼却施設や埋立処分場で、排ガス処理や 排水処理、覆土によって
環境中に有害物質が拡散しないように管理が行われなければならない値です。
しかし、環境省が再利用の基準として出して来たのは、この「8,000ベクレル」の値。
「厚さ50センチ以上の別の土で覆う」というのは、この「埋立処分」にあたるというのでしょうか?
これでは日本全国が「埋立処分場」とされていることになります。
https://www.env.go.jp/jishin/attach/waste_100-8000.pdf※平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により
放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法施行規則(平成23年12月14日環境省令第33号)第14条 より
もっと前から汚染土の再利用は決定されていた。
環境省はずっとこの廃棄処理の土を「除染土」と言っています。
しかし、この名前では、すでに放射能が除染された土のように感じるため、
環境省の発言に沿ったところは「除染土」と書き、その他の部分ははあえて「汚染土」と書いています。
環境省は2016年6月、膨大な量の福島県内の除染土を減らす方法として、
8,000ベクレル以下の除染土を道路などの公共工事で再利用する基本方針を示しました。
その半年後、2017年1月。
「環境省が放射能汚染土の再利用について、重要な議事録の一部を勝手に削除している」とメディア報道されました。
問題となったのは、福島原発事故で発生した汚染土の再利用を巡る非公開会合の議事録。
環境省は自らの発言の一部をこの議事録から削除していたと報じられたのです。
会議の内容は、2016年に決定した「汚染土の基準値を8,000ベクレルに緩和する」というもの。
環境省がこの内容を積極的に推進していたと思われる発言が議事録から消えていたというのです。
毎日新聞の報道では、「削除された部分では、「8,000ベクレルの評価で災害時など
年間1ミリシーベルトを少し超えるケースが出ているが、
これが1ミリシーベルトに収まるとよいのだが」などと環境省が発言していた」とのこと。
「8000ベクレルという基準値は危険である」ということを、
環境省は以前から認識していたにもかかわらず、再利用を決定したことになります。
2016年の決定時に、日本原子力研究開発機構(JAEA)から提出された「年間被ばく線量上限の1ミリシーベルトを超える」との試算も無視。
その上
2017年4月には、想定される用途先に公園を含む緑地の造成を追加。
さらに今回、園芸作物などを植える農地の造成を追加決定したのです。
なぜ汚染土の再利用が必要なのか
環境省の基本的な考え方
環境省でH28年に出された減容処理後の浄化物の安全な再生利用に係る基本的考え方について(案)
http://josen.env.go.jp/chukanchozou/facility/effort/investigative_commission/pdf/proceedings_160607_03.pdf
を見てみると、
福島県の中間貯蔵施設に搬入される除去土壌等は最大2,200万m3と推計され、
全量をそのまま最終処分することは、必要な規模の最終処分場の確保等の観点から実現性が乏しいと考えざるを得ない
とあります。
環境省は、東京ドーム約18杯分の除染廃棄物を、
そのまま搬入できる規模の最終処分場を福島県外に建設するのは不可能なので、
除染土を日本全国に拡散して最終処分場に搬入される除染廃棄物の総量を減らしたい。
と言っているのです。
※なぜ福島県外に作る必要があるのかというのは、このような決まりになっているためです
http://josen.env.go.jp/soil/storage_procedure.html
本当に全ての汚染度を運び込む最終処分場を建設するのは不可能なのか
ちょっと待ってください。 さっき出て来た福島県内の中間貯蔵施設には、
「2200万㎥の除染土」が、全て運び込めるのですよね?
しかし、中間貯蔵施設の総敷地面積は約1万6000平方メートルと予定されています。
http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-4/20150808_kyougikai_shiryo4.pdf
それなのに、なぜ敷地面積が4万6755平方メートルもある東京ドームが18杯分も必要なのでしょうか?
東京ドームとは天井の高さが違う?
なぜ日本全国にバラまく必要がある?
その敷地を確保するのは本当に難しいの?
分からないことばかりです。安全な場所は一体どこにある?
食用の土にも紛れ込む可能性がないとは全くいえない極めて危険な状態
現在、環境省は、実証事業として、
福島市内から出た除染土約500立方メートルを市道の盛り土として再利用する計画をたてています。
このことにより、放射線管理などの手法を確立させて、県内外の公共事業に広げて行く方針。
今後、この汚染土がどこのどの場所に使用されたか、全て公開されるでしょうか?
「これで安全が確認できた」
と、汚染土はどんどん、道路や公園、緑地、花壇と広がって行き、どこに汚染土が使われたのか、
一般市民には分からなくなってしまうのではないでしょうか?
そして、その土が何らかの原因で食用作物農地に紛れ込むことがないと、
一体誰が確証をもって言えるでしょうか?
また現段階では食用の土への利用は認められていないものの、これまでの動きからすれば、今後どんどん規制が緩和されていくことは目に見えています。
今後、家畜が食べる草は、果たして安全な土で育てられるでしょうか?
被災者である福島県民からも反対の声
福島県二本松市の2つの市民団体は、共同で、今年5月に市内での事業の中止を求める約5000人分の署名を同省に提出しています。
全市民を対象とする説明会の開催も求めました。
福島市の福島地方環境事務所を訪れた各団体の代表らは、
2710人の筆記署名と2268人のインターネット署名を提出しています。
事業中止を求める理由として挙げられたのは
「道路に再利用することで農産物や観光事業への風評被害が危惧される」などというもの。
「汚染土処理の仕組みは一行政区だけでなく、全市的、国民的な議論が必要だ」と主張するこの福島市の2団体。
放射能汚染にさらされた土地に住む自分たちだからこそ、
自分たちのことだけでなく、日本の国全体で考えて行く問題であると言ってくれているのだと思います。
これから私たちはどうすればいい?私たちにできること。
有機農産物と放射能汚染
オーガニックの農作物について、放射能汚染問題で頭を悩ませた農家さんたちも多いと思います。
消費者も、有機栽培だから安心なのか?と悩んでいる方もいるでしょう。
そう、有機JAS認証と、放射能汚染は関係していないのです。
今後このように汚染土が拡散されることによって、各地の土や水、微生物にまで放射能汚染が及ぶ可能性があり、被災地域から遠く離れた土地であっても、
いつ、農地が放射能にさらされるのかが分からない状態になります。
農薬や化学肥料、食品添加物も身体に良くない物としてインユーではよく取り上げられますが、
放射能は別格。
今、農家さんが頑張って作ってくださっている有機農作物が
「どう価値をつけたら良いか分からないものになってしまう」と言う危険にさらされています。
もし、自分の畑の農作物から放射能が検出されたら?
基準値以下なら黙って「不検出」にして出荷する?
でもそれでいいのでしょうか?そんなはずはありません。
消費者も、オーガニックで放射能不検出だからといって
本当に「0」なの??と迷いながら食べる。
そんな食事で美味しさを感じることができるでしょうか?
まずは、これ以上放射能汚染が広がらないように、最新情報に、常に興味を持とう
現在の状況がどうなっているのか。意識していろんな情報(テレビのニュースだけではなく、できればネットのニュースやメディア、SNSなど)を幅広く見るようにしてください。
また、おかしいと思ったときは、何らかの形で声をあげてください。
SNSでもいい。
問い合わせの電話でもいい。
署名活動、意見をファックスで送るでもいい。
友達にこのことを教えてあげるのでもいい。
自分のできる形で反対の意思表示をしましょう。
広まってしまった後の放射能汚染との戦いは個人戦
自分や大切な人が口にする農作物が放射能に汚染されているかどうか。これからは、自分たちで調べるより他にありません。
放射能汚染を調べることのできる器具を手に入れるか、調査のノウハウのある信頼できる農家さんから食料を手にいれるか。
今すぐ情報や身を守る手段を手に入れるために行動しましょう。
これからもずっと、日本で美味しい野菜や穀物が食べられるように。
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