便秘を放置しないで!女性死亡率第1位の大腸がんを引き起こす「悪玉菌与党政治」に勝たせない生活の送り方。
罹患率が高い乳がん
死亡率が高い大腸がん
まずは死亡率の高いがんの対策をすることが必須。
女性の皆さんは、がんと言えば「乳がん」や「子宮がん」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
乳がんは女性のがん罹患率1位のがん。
子宮がんは女性のがん罹患率5位のがんです。
しかし、もっと皆さんにとって注意すべきなのが、がんに罹りやすいがん種よりも、がん死亡率の高いがん種の方がしっかりと知り対策をとる必要があると思いませんか。
そして、女性のがん死亡率の高いがんが「大腸がん」なのです。
大腸がん
大腸がん患者はこの30年で5倍にも膨れ上がった。
上記は、女性のがん死亡率を提示致しましたが、女性の大腸がん罹患率は第2位です。
大腸がん患者の数は、この30年でおよそ5倍に増加しており、今後も増えていくことが予想されます。その理由として、一般的によく言われているのは、食生活・ライフスタイルの欧米化です。
ただ、食生活の変化によって大腸がんが増加してきたのは、1990年代後半までだと考えられています。
それ以降の大腸がん増加の要因は、高齢化社会になったことで、年齢を重ねるごとに遺伝子の変化が積み重なった結果と言われています。
出典:大腸がん発生の部位別頻度
(日本消化器がん検診学会全国集計委員会: 平成18年度消化器癌検診全国集計 2006より引用)
大腸がんの発生部位は、S状結腸30.2%、直腸23.5%、上行結腸15.4%、横行結腸9.7%、直腸S状部8.4%、盲腸6.2%、下行結腸6.1%、肛門管0.4%、虫垂0.1%の順であり、左側結腸に多く認められています。
肛門に近づくほど便がたまっていきますので、がん化しやすい傾向にあります。
出典:神奈川県立がんセンター 大腸外科
大腸がんは、他のがんと比べて進行が早いわけではありません。
最初は小さな「ポリープ」と呼ばれる「腸のおでき」の状態から始まり、大きくなってから、がんになります。
小さなポリープができてから、手術が必要になるがんになるまでの期間は、少なくとも2年以上だと言われています。
例え、大腸がんになってしまったとして、上記「ステージⅢ」までの大腸がんでしたら80%は治ると言われています。
生存率は、大腸がんになる理由として、食生活・ライフスタイルの変化による腸内環境の乱れも影響していると考えられております。
私たちが日々の生活で自分の腸の状態を把握しておくことが、大腸がん予防に大切になってくるのです。
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腸と細菌のお話
善玉菌、悪玉菌の与党争い
私たちの腸内細菌は、大腸に多く存在し約500種類の細菌が100兆個以上存在すると言われています。
腸内では、体に良い菌は保持されて、悪い菌だけが外へ出されるような仕組みが作られています。
そして、良い菌たちは私たちの免疫機能の補助的な役割もしてくれています。
それが皆さんもご存知の善玉菌です。
腸内では善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3種類に別れております。
その比率は「善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7」と言われています。
私たちは常に「善玉菌与党」を支持している状態が一番いい状態となります。また日和見菌は、政党に特に所属しない「無所属」の菌たちなので、基本的には善玉菌と悪玉菌のどちらかが与党についた側の味方をします。
そのため、細菌による「腸内政治」は常に「善玉菌与党による過半数」でいる状態なのです。
そして、皆さんが良く耳にしている腸内環境と腸内フローラ(腸内細菌叢)の使い分けができていますでしょうか?
「腸内政治」で例えて説明いたしますと
腸内環境:腸内に存在する細菌の状態のこと
(「腸内政治」状況を指す)
腸内フローラ(腸内細菌叢):腸内に存在する細菌の塊(善玉菌、悪玉菌、日和見菌の議席数)
となります。
善玉菌与党による「腸内政治」マニフェスト
悪玉菌の働きを弱める
腸内に善玉菌が優位な状態にあると腸内が酸性に保たれるため、悪玉菌の増殖を抑えることができます。そのためには、善玉菌がオリゴ糖や食物繊維を利用して乳酸、酢酸、酪酸などの有機酸を産生させます。
これにより、腸内を常に酸性に保つことができるのです。
細菌・ウイルスに対する免疫力向上
腸には、腸管免疫と呼ばれる防御機構ができています。腸の内側にパイエル板と呼ばれる免疫の指令室がいくつも存在しております。
そのため、免疫の7割が腸にあると言われています。
ここで腸の壁を乗り越えて、血液に入るのを防いでいるのです。
善玉菌は、免疫の指令室の前に働いて悪玉菌の侵入を防いで排泄するように促してくれるのです。
アンチエイジング、美肌へ導く
老化、肌トラブルの原因の主な原因は血液がドロドロになる「汚い血液」になることです。
善玉菌は、腸の良い状態を保持する役割や排泄を促してくれますので、快便であることが血液をきれいにし、アンチエイジング、美肌へ導いてくれます。
食べ物の消化や吸収を助ける
善玉菌は、酵素で十分に行えなかった消化・吸収を補佐する役割を持っています。これにより、食べ物からの栄養が血液に流れ、栄養の質の高い血液に導いてくれます。
血液から栄養がいきわたりますので、体の生体機能を活発にする役割もあるのです。
コレステロール値を下げる
食物で摂取したコレステロールの約50%が善玉菌により「コプロスタノール」という形に変えられると言われてます。この「コプスタノール」は、腸壁から吸収されにくい性質をもっています。
善玉菌が多いほど、余計な脂肪分を体に取り込むことがなくなり、余分な脂肪を分解する肝臓の働きを抑えることで、肝臓の疲労を防ぐことができます。
口臭を少なくする
口臭は、口の中の唾液不足や歯周病菌の繁殖だけが原因ではありません。
腸内に悪玉菌が多いと悪玉菌は、食べ物を腐敗させます。
この腐敗したときに出るアンモニアやスカトール、発がん物質のフェノール、硫化水素など、さまざまな有害物質を作りだします。
これらは、おならが臭い原因や体臭が臭う原因にもなります。
腸内の善玉菌が多いことで、食べ物をしっかりと消化・吸収して栄養として使うことができますので知っておきましょう。
私たちの生活による「菌交代」の原因
私たちは、産まれてから離乳期に入るまでは、腸内の善玉菌は90%以上を占めます。
そして離乳期となりさまざまなものを口にするようになり、1歳頃にはビフィズス菌の数は半分にも減少し、成人の頃には20%と、どんどんと善玉菌は減少を続けます。
そのため年齢を重ねるほど善玉菌は減少してしまいます。
そして、日々の生活の仕方によっては、善玉菌の減少を加速させてしまい「善玉菌与党」から「悪玉菌与党」へ「腸内政治の菌交代」が起きてしまいます。
抗生剤の使用は、容易く菌交代を起こす要因の1つです。
砂糖・人工甘味料は、善玉菌を死滅させ悪玉菌の増殖を促し、グルテンは腸管粘膜の細胞同士の結びつきを緩めてしまいます。
また、砂糖の腸からの吸収過程で腸の筋肉を形成しているコラーゲン線維と糖が結びつき、終末糖化産物(AGE)となり、腸の筋肉の動きが鈍くなります。
これにより、便が滞留するようになります。
これらのさまざまな要因が、腸管粘膜の炎症へと結びつき「リーキーガット症候群」へと病状を悪化させてしまい、善玉菌を減らす原因となっていきます。
その他にも食品添加物、トランス脂肪酸、乳製品による影響も報告されており、私たちの生活が悪玉菌にとって優位な環境であるかが分かっていただけたと思います。
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悪玉菌与党による「腸内政治」マニフェスト
食べ物を腐敗させる
悪玉菌は、腸内で主に動物性タンパク質を餌にし腐敗を起こし、アンモニアやスカトール、発がん物質のフェノール、硫化水素などさまざまな有害物質を作りだします。これらの有害物質の一部は肝臓で解毒されますが、肝臓に負担をかけさせて肝臓を弱らせます。
肝臓の機能が弱まることによって解毒作用が間に合わずに有害物質が体内に巡り、血液が汚れたままの状態になります。
これにより、生活習慣病や老化をひきおこす原因となり得ます。
免疫力の低下
悪玉菌は腸内をアルカリ性にすることで、免疫機能を低下させます。腸管内には有害物質や毒素がたまるようになっていきます。
これらの有害物質が腸壁の細胞を少しづつ傷つけて、腸の壁に穴を開けてしまい、血液をさらに汚す原因となります。
そして、次第にアレルギーや疲労感、うつ症状を引き起こすようになっていくのです。
最悪の場合、大腸がんへと発展していきます。二次胆汁酸の合成
大腸がんが増えた大きな理由:赤身肉や加工肉の摂取
食生活の欧米化によって大腸がんが増えた要因は、
赤身の肉や加工肉をたくさん食べるようになったことによる変化です。
これらは消化に長い時間必要になり、肝臓から小腸へ大量の胆汁が分泌されていきます。
このときに、牛肉や豚肉などの動物性脂肪の分解や吸収をするために、胆汁に含まれている物質が一次胆汁酸です。
小腸に分泌された一次胆汁酸の一部が大腸に流れ込みます。
そのときに、悪玉菌が優位な腸内環境では、悪玉菌により一次胆汁酸が二次胆汁酸に変化します。
この二次胆汁酸が毒素となり腸管粘膜にダメージを与えます。
また、腸内では胆汁酸を再利用する機能が備わっているため、この二次胆汁酸が肝臓の方へ戻される(腸肝循環)ことで、肝臓にもダメージを与えてしまいます。
便秘がちな方のだるさや疲れやすさは、二次胆汁酸の肝臓への再利用が関連しているのです。
善玉菌を増やすには
善玉菌のエサになる食べ物を摂取して活性化するとともに、腸内を弱酸性ににすることができます。良質なプロバイオティクスなどを摂るのもオススメです。
この腸内環境で悪玉菌の活動を抑えれば、大腸がんの原因の二次胆汁酸の合成が抑制されます。
また、有害物質や毒素を便として排泄することができるため、リーキーガット症候群と関連した症状への改善にもつながります。善玉菌を増やす食事としては、発酵食品と食物繊維を中心とした「和食」が良いと言われています。
他にも、善玉菌の餌になり増殖を促す「オリゴ糖」や、ごはんに含まれるでんぷんが、冷ご飯にすることで不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の特性を持った「レジスタントスターチ」を生成します。
そして、腸内環境を整え排泄を促します。
食物繊維にも特徴がありますので、自分の調子になったものを取り入れるようにしましょう。
腸内環境にとって、全然よくなかった!
よさそうにみえて、悪い影響を与える、意外な落とし穴食品
ヨーグルト
乳タンパクが腸に大きな負担をかけ、乳糖不耐症になる。
日本のヨーグルトは、ブルガリアのようなヨーグルトを多く消費する国のヨーグルトとは違って、
こちらにも多くの砂糖が使われております。
生きて腸まで届く乳酸菌入りのヨーグルトも出ておりますが、大半は胃酸で消化され死滅してしまいます。
乳酸菌の死骸でも腸内環境を改善するデータを示されておりますが、善玉菌自体が1週間で外へ出てしまいますので継続的な乳酸菌摂取を考えるとあまり良い方法ではないかもしれません。
また、牛乳に含まれる乳タンパクは、腸に大きな負担をかけることが分かっています。
それに加えて、成長するに従い牛乳に含まれる乳糖(ガラクトース)を分解する酵素「ラクターゼ」が減少し「乳糖不耐症」になります。
お腹がゴロゴロなったり、下痢を起こす原因となり腸の状態を逆に悪化させます。
これらの理由からも、ヨーグルトに限らず乳製品の摂取は、控えた方がいいでしょう。
添加物や酸化した油脂たっぷりのグラノーラ
砂糖や添加物、酸化した油脂などが含まれているために、善玉菌を減らし、がんやリーキーガットを誘発する可能性も
グラノーラには、大量の砂糖や類似した甘味が含まれているだけでなく、グルテンも含まれています。
さらに、グラノーラは牛乳と一緒に食べることの多い食品です。
上記でも説明いたしましたが、腸内環境を改善するのに良い食品とは言えません。
質の良いものを選ばない限り、逆に、善玉菌を減らし生活習慣病、リーキーガット症候群、大腸がんを誘発する可能性を否定できません。
腸内環境がどちらの細菌優位になっているかを知るには?
自分の便を見て善玉・悪玉どっちが与党側なのか知ろう。
自分の腸内の「腸内政治」が善玉菌、悪玉菌のどちらが与党側なのかを知る方法として、便を確認する方法があります。
理想的な便はバナナ状・半練状と言われます。
便が固い人は水分が足りていないからと言われる人もいるかもしれませんが、それよりも「油が足りていない」から便が固くなってしまうのです。
その理由ですが、
便は腸で運ばれていきますが、その時に「胆汁」と呼ばれる油と水の両方の性質をもっているものが肝臓から小腸へ分泌されます。
胆汁が便をコーティングして潤滑油のような働きをします。
そして、便が大腸の方へ行くと大腸は使える水分を吸収しようとします。
その時に便に胆汁がコーティングされていることで、便に適度な湿度が保たれるため、程よい固さの便が出るのです。
胆汁が分泌不足になると便の水分が失われ固くなりやすくなり、また腸の機能がしっかりと働いていないと大腸の水分吸収がうまく働かなくなり、下痢、軟便になってしまうのです。
排便の色で自分ががん体質かどうかわかる!
また、便の色は「腸内のpH」を表しており、自分の腸内環境の状態を知る指標となります。
便の色で善玉菌、悪玉菌のどちらが与党になっているかを判断することができます。
腸内のpHが低いほど、酸性に傾いているほど便は「黄色」に近づき、pHは高いアルカリ性ほど「黒色」になります。
赤ちゃんの便はpH4.5~5.5(弱酸性)なので「黄色」、 健康な大人はpH5.5~6.0で「黄土色」をしています。
これが、pH7.0(中性)を越えると「茶色」になり、悪玉菌が好んで生活するpH8.0(弱アルカリ性)になると「黒色」になります。
お通じからわかること
善玉与党の腸内環境の状態の便は
便の色:「黄土色」(pH5.5~6.0)
便の形:「バナナ状・半練状」
便の固さ:「少し柔らかいくらい」
最後に
大腸がんに限らず、腸はほとんどの病に関係してきます。
毎日の生活を元気に過ごすためにも大切な生理機能だといえるのです。
腸の環境をよくすることで、病にかかりにくい体を作ることにつながります。
腸をよくするには先ほどあげたような加工食品や乳製品、グルテンを控えるほか、
新鮮な野菜や昔ながらの製法で作ら得た発酵食品など、農薬の力に頼らない食材を中心に、和食メインの食事をこころがけることが重要になります。
毎朝快腸から始まる1日で体も心も元気に過ごし、ちょっとした体の変化にも気づけるようになりましょう。
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喜びの声が続出しています!
ヨーグルトなどには前述した通り体質によって向き不向きもある上、ほとんどは無意味なことがわかっています。
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