幼い子供はスポーツのしすぎで体が歪む?深刻な子供のからだの歪みの原因と私たちにできること
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からだの歪みから来る様々なトラブル
ヨガインストラクターとして様々な年齢の生徒さんを教えてきた経験からからだの歪みのある人を見るとどうしても気になります。
「その歪み、今のうちに何とかした方がいいですよ!」と街角でも大きなお世話で声をかけたくなってしまいます。
くるぶしや膝の歪み、骨盤の歪み、背骨と肩、首の歪み。
遺伝や生活習慣など様々な要因で誰でも必ずちょっとした骨格の歪みはありますが
放置していたままからだに負担をかけているとそのちょっとした歪みがだんだん大きなトラブルとなります。
腰痛やヘルニア、膝や股関節のすり減り、そこから起きる痺れ、痛みはもちろんのこと
骨格が狂ってくると内臓の位置も狂ってきますから、気管支系のトラブル、胃下垂など消化器系のトラブル
婦人科系のトラブルなど本当にさまざまな健康障害の原因にもなってしまうのです。
そういったトラブルが原因で痛みや不快症状に苦しんで負担もリスクも高い外科手術を受ける人もたくさんいれば諦めて一生その痛みと付き合うほかない(と思い込んでる)人もたくさんいます。
スポーツの練習で娘のくるぶしが曲がった!
娘がまだ9歳の時です。学校対抗のスポーツ競技会の選手に選ばれて5ヶ月ほどトレーニングを受けて競技会に参加したいと言い出しました。
娘は小さい頃からバレエを習っていたのですが
サッカーや陸上競技も大好きなので本人が希望するままにトレーニングに通わせました。
3ヶ月ほど経った頃にバレエの先生が
「この子の足首がおかしくなってる。調べてきて」と仰います。
そういえばちょっと前に「膝が痛い」と訴えたことがあるのを思い出しました。
バレエの先生はずっと娘が小さな頃から見てくださっていますが
そんな指摘を受けたことは今まで一度もありません。
あわてて専門の靴屋に連れて行って調べてもらったら
くるぶしが内側に傾いて足首の位置が狂っていました。
私はすぐにトレーニングのせいだ、と気付きました。
まだ娘の足は土踏まずがきちんと形成されていません。
幼くてからだの柔らかいからだで走る、飛ぶ、ねじるなどの同じ運動を繰り返したために
足首が傾いてしまったのだと思います。
特別な靴のインソールを履かせて辛うじて足首がまっすぐに戻りましたが時間がかかりました。
スポーツ外科に通ってテーピングをしてもらう子供たち
私はそれ以来娘がスポーツをするのが嫌になりましたが(靴代もかかるし!)周囲の子供は早くからサッカーだバスケだと熱心に通っています。
考えてみると私が子供の頃は木登りや野山を駆け回ることはしていても
こんなに小さい頃から何かひとつのスポーツを集中して練習するということはなかったように思い
不思議に思ってバレエの先生とお話ししてみましたところ
2010年のロンドンオリンピックに先立ってイギリスが体育の教育課程を書き換えて
オリンピック選手の育成を目的とした早期教育を目指したのをきっかけに
世界中でこの傾向が高まったのだとおっしゃいました。
「私はもう何十年も子供を教えてきたけれどここ10年あまりです。
子供が怪我をしてバレエが出来なくなる現象が起きたのは。」
成長期の子供はすぐに骨格が変わったり、曲がってしまう
成長期のこどものからだは柔らかいのであっという間に骨格が狂ってしまいます。
そうやってスポーツをしている子供はなんと
腰や膝の痛みなどを訴えてスポーツ外科に通ってマッサージをしたりテーピングをしたりしているのです。
からだに負担が少ないと言われている水泳選手の子供も同じです。
サッカーチームに所属する子供が膝と股関節の痛みを訴えて
整体に通っていたらヨガを勧められたのでと私のクラスに来た親御さんもいて仰天しました。
整体に通ったりヨガをしたりするより先にそのサッカーの練習を見直した方がいいと思うのです。
アメリカでの研究結果にも・・!
実際に米エモリ―大学のスポーツ医学の研究チームが、
早くから1つのスポーツだけを専門にプレーする子どもはケガが多いという報告をまとめ、
英スポーツ医学誌「British Journal of Sports Medicine」(電子版)の2017年3月16日号に発表しました。
研究チームは7~18歳の若いアスリート約1200人を対象に、
スポーツ外傷の発症を3年間にわたって追跡調査したところ次のことがわかったそうです。
(1)ケガをした選手の多くが、平均12歳未満で1つのスポーツ競技に特化していた。
(2)そのうち高度に特化した選手の約3分の2は、何度も繰り返しケガをしていた。
(3)ケガをしなかった選手が、1つの競技に特化した平均年齢は12歳以降だった。
(4)ケガをした選手は、ケガをしなかった選手に比べ、シーズンがなく1年中競技できるスポーツを
している割合が高かった。
つまり早くからひとつのスポーツを特に繰り返し
一年中練習しているとケガが多くなるということです。
大人の生徒さんが骨格の歪みが原因で問題を抱えているのを
大勢見ている私にとっては子供のうちからそんなトラブルを持つなんて問題外、
これから先の長い人生を考えたら泣きたくなるような大問題です。
ほかにもある!深刻な子供のからだの歪みの原因
また娘の周囲で小学生高学年あたりで自分のスマホを持たされた途端に見る見るうちに猫背になった子供がたくさんいました。
スマホやタブレットに夢中になると必ずと言っていいほど運動量が減り
(スマホを持っていない時の子供は一時も動くことを止めませんよね?)
途端に体重が増えていくのも顕著でした。
そのほか、ゲームのしすぎなども問題でしょう。
運動量が子供の時から少ない子供は筋肉や骨格がしっかり成長していないので
まっすぐに走れなかったり、足首を捻挫しやすかったり、平らなアスファルトで転んで手を使えないので
鼻から地面に落ちてしまったりという深刻な運動機能の未発達も珍しくありません。
現代の子供たちが健康に育つために何がしてやれるか?
テレビやメディアでもすっかりおなじみの教育学者、斎藤孝氏が初めて世に出た著作は「身体感覚を取り戻す」という大変ユニークな教育論でした。
氏は子供の理想的なからだはジブリアニメに出てくる
昭和の子供のからだだと言っています。
躍動感と生命力にあふれていて転がるように走り出したら止まらないような
確かにひと昔には普通だったからだの軸のしっかりとした子供のあり方ですね。
現代の環境やライフスタイルでは子供たちが日常的に野山や海岸を走り回って
からだを鍛えるということは不可能に近いですが休みの日には自然がいっぱいのところでからだを思い切り使って走り回って遊ぶ、
またはアスファルト舗装されていないでこぼこの山道を歩いたりすることは可能です。
また斎藤氏は相撲や日本の伝統芸能に見られるようなからだの使い方や呼吸の仕方にもヒントがあるとしています。
(NHKの人気子供番組「にほんごであそぼ」はそのコンセプトを基に作られています)
キッズヨガが海外では盛んになっている!
本来子供がヨガをする必要はないはずです。ヨガなんてしなくても子供は自由にのびのびとエネルギーを発散させる方法を知っているはず。
けれど現代の子供を見ていると海外でキッズヨガが盛んになっているのも納得がいきます。
ひと昔は「子供は放っておいても育つ」と言われていましたが、どうやら現代は子供の成長も親が賢く見守る必要があるようです。
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