マクロビオティックセラピストが教える!いざという時に飲みたいマクロビオティック第一大根湯と第二大根湯の作り方
大根おろしは天ぷらや焼き魚に添えられているもの、というイメージのある食品ですね。
完全にわき役のイメージです。
体に良いとは聞くけど、何に効くかは分からないという方もいることでしょう。
この記事では、筆者のマクロビオティックの知識を元に、
大根おろしの具体的な健康効果と、症状別のレシピをご紹介します。
いいな、と思ったレシピをどんどん取り入れて、快適な毎日を送るのに役立てていただけたら幸いです。
大根おろしには、自然が与えてくれたエネルギーがいっぱい詰まっています。
大根おろしの効能と食べ方
大根おろしの効能
大根には、3つの酵素が含まれています。でんぷんを分解するアミラーゼ、たんぱく質を分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼです。
天ぷらや焼き魚に大根おろしが添えられているのは、これらの酵素を一緒に摂ることで、
消化を助けると考えられているからなんですね。昔の人の智恵は素晴らしいです。
これらの酵素は、50度以上になると死んでしまうとされています。
生のまま大根おろしはこの観点から見ても理にかなった食べ方であると言えますね。
大根おろしは辛いうちに
大根おろしは、辛いうちに食べたほうがいいとよく聞きますが、その理由は、イソチオシアネートと呼ばれる成分が消失しないうちに食べることで、
下記に挙げるようなさまざまな効果が期待できるとされているからです。
イソチオシアネートの健康効果
がん予防抗酸化作用
抗炎症作用
出典:Oregon State University
不思議なことにこのイソチオシアネートは、
大根をおろしたり、切ったりして、細胞が壊れることで初めて生まれます。
そして、しばらく置いておいたり、長く加熱したりすると消失してしまいます。
だから、大根おろしは、辛いうちに食べると良いと言われているんですね。
また、大根おろしのパワーを最大限引き出すためにも、
大根おろしを作る際は、皮ごとおろすのがオススメです。
酵素やイソチオシアネートのもととなる物質は皮や皮の周辺に多く含まれています。
辛いのが苦手な方は
イソチオシアネートは、グルコシノレートと呼ばれる物質がミロシナーゼという酵素と混じり合うことで生まれます。
大根おろしの辛さがどうしても苦手という方は、グルコシノレートが集中している根っこの部分ではなく、
葉に近い方を大根おろしにして食べるといいでしょう。
ただし、その分、イソチオシアネートの摂取量は少なくなることはご理解くださいね。
症状別レシピ
風邪には第一大根湯
のどが痛い、寒気がする、熱がある。そんなときには、第一大根湯がオススメです。筆者も風邪をひいたときによく飲みますが、
まずおなかが温まり、それからしばらくすると手の指先までポカポカになってきます。
大根に含まれるイソチオシアネートには、殺菌作用があると言われているので、
第一大根湯を作るときは、イソチオシアネートが多く含まれる大根の根に近い方を使うと良いでしょう。
オーガニック第一大根湯の作り方
材料
・大根おろし 22グラム・おろししょうが 2グラム
・醤油 7cc
・三年番茶(なければ番茶)カップ1杯
作り方
番茶以外の材料をカップに入れておき、最後に入れたての熱い番茶を一気に注ぎます。むくみには第二大根湯
立ち仕事やデスクワークで、ふくらはぎがパンパンになってしまった。足のむくみが痛くて辛い。そんなときは第二大根湯がオススメです。
個人的な経験から言うと利尿作用が強いので、
トイレにすぐ行ける状況のときに飲むとあわてなくてすみます。
膀胱炎のときにも力強い味方になります。
排尿時に痛みがあるときは、第二大根湯を個人的にオススメします。
これは加熱するので、葉に近い方の大根を使っても大丈夫です。
オーガニック第二大根湯の作り方
材料
大根のおろした汁 45cc水 100cc
塩(できれば海水から作った塩)少々
作り方
材料をすべて火にかけ、沸騰する前に止める。少しフツフツしてきたくらいでOKです。のどの痛みや咳には、はちみつ+大根おろし
大きく切った大根をまるごとハチミツに漬けるやり方は有名ですが、これだと水が上がってくるまでに数時間かかります。
すぐに食べたいときには、大根おろしにハチミツを混ぜる方法がオススメです。
分量はお好みで大丈夫です。筆者もこのレシピに関しては測ったことがありません。
ハチミツと大根のダブルの殺菌作用で、のどが楽になります。自然の力を信じてみましょう。
お好みでレモンやしょうがのしぼり汁を入れるとさらにすっきりした味わいが楽しめます。
関節痛には、ゴマ油+大根おろし
ゴマ油は、インドに古くから伝わる伝統療法アーユルヴェーダには、直接膝に塗ってマッサージする方法があるなど、関節の潤滑油となることが知られています。
大根おろしにも、炎症を鎮める作用があると言われているため、
この2つを同時に摂ることで関節痛を和らげる効果が期待できます。
筆者も食べてみましたが、よく熱したゴマ油をかけるときジュワーと音がして、
中華のような味わいになります。
関節が痛くなくても、お正月などにお餅にかけて食べてみたい味でした。
毎日の暮らしにみぞれ鍋とお味噌汁
毎日、手軽に大根おろしを食べたいという方には、みぞれ鍋はどうでしょうか。
好きな具材を味噌や醤油など好みの味付けで土鍋で煮込んでおいて、
最後に丸ごと一本すりおろした大根おろしをかけて頂きます。
口のなかで、大根おろしがシャリシャリとはじける感覚がなんとも言えません。
それすら、面倒という方には、お味噌汁を作っておき、最後に大根おろしをプラスするやり方もあります。
お味噌汁なら毎日作るというご家庭も多いのではないでしょうか。
無理せず楽に続けられる方法を選んでくださいね。
動物性食品が血を汚している!?
大根おろしは、料理のわき役と考えられがちですが、実は素晴らしいパワーを秘めています。体の不調を感じたとき、薬に頼るのもよいですが、まずは自然のお手当を試してみるのはどうでしょうか。
薬には副作用がありますが、自然の力には副作用がなく、体に優しくしみわたっていきます。
マクロビオティックの考え方では、肉類や乳製品などの動物性食品が血液を汚していると考えられています。
血液の汚れは、肝臓や腎臓に負担をかけるほか、高血圧や動脈硬化の原因にもなります。
大根に含まれるビタミンCや酵素は、そうした汚れをキレイに掃除してくれます。
生の大根おろしは、酵素を生きた状態で取り入れることができる画期的な方法と言えます。
大根おろしをフルに活用して、快適な生活を送りましょう。
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