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【疲労回復レシピ】
暑さと湿気で消耗した体にうれしい、
夏野菜の王様“モロヘイヤ”のシンプル炒めと
アレンジレシピ2選

梅雨の季節が終れば、日本の夏、猛暑がやってきます。

エアコン無しでは過ごせない都市型生活では、
いわゆる「冷房病（クーラー病）」になりやすく、
その不調を癒すために食生活に工夫を凝らして、
夏バテ予防には気をつけたいもの。

夏バテ対策効果が期待出来る食材には様々なものがありますが、
今回はその中から、夏野菜の王様“モロヘイヤ”をご紹介します。

感染症予防にも役立つ！
栄養バツグンのモロヘイヤ

モロヘイヤ？と言って思い出すのは、やはり、あのネバネバでしょうか。

葉の部分を茹でて刻むと、独特の粘着力が出てきます。
この粘りは、山芋や納豆にも含まれている
多糖類の「ムチン」と呼ばれる成分によるもの。

ムチンには、気管や消化管、目などの粘膜の表面をカバーし、
守ってくれる作用があります。

ですから、風邪やインフルエンザなどの感染症や、
花粉症予防になると言うわけですね。

また、消化促進力があり胃にやさしいモロヘイヤは夏バテ気味の疲れた内臓にも
もってこいの食材なんですよ。

さらに、栄養価に関しても、β-カロテンが100g中6600μg（茹で）、
食物繊維やカルシウム、マグネシウム、ビタミンK、葉酸も含まれており、
進んで献立に取り入れたい野菜です。

β-カロテンはゴーヤの約29倍、カルシウㇺはホレンソウの9倍と言われ、
豊富なマグネシウムやカリウムは、酵素の働きを促し、骨や歯を丈夫にしてくれます。

女王・クレオパトラも好んで食べた、
エジプトを代表する健康・美容食

モロヘイヤは高温、乾燥地帯でも力強く育としてエジプトを中心に
中近東地域で栽培され、現地では庶民の味としてスープなど、夏のスタミナ料理
として好まれています。

エジプトの王様がモロヘイヤスープを飲んで病いを治したと言う伝説や、
クレオパトラが好んだとも言われており、
古来、健康食や美容食として重宝されてきました。

アーユルヴェーダ料理にも使われるモロヘイヤ

蒸し暑さで知られる国、インドでもモロヘイヤは栽培されています。

スパイス天国のインドで、モロヘイヤはカレー風に調理されることが多いようです。

アーユルヴェーダで薬のように活用される各スパイスの効能は
栄養価が高く消化されやすいモロヘイヤと相性が良いのです。

そのため、現地のモロヘイヤ料理は、日本風とは少し違った
スパイスによるエスニックな風味がプラスされた、エキゾチックな味わい。

国が違えば料理法も変わるわけで、同じ食材でも、世界にまで目を向けると
参考になるア料理のアイディアが目白押しですね。

モロヘイヤの調理のポイント

●モロヘイヤに含まれているβ-カロテン（ビタミンＡ）、Ｅ、Ｋは
油と一緒に摂ることで吸収がよくなるので、
揚げ物や炒め物がおすすめです。

●アクのある緑野菜なので、いったん湯通してから調理しましょう。
（茹でたあと水切りし、ビニールパック袋に入れて冷凍保存もできます。）

●火を通し過ぎると栄養価が損なわれてしまうので、
手早くさらっと調理を心がけましょう。

●独特の粘り気を活かしてお浸しやスープを作ると、
喉越しの良さを楽しめます。

●下ごしらえの際は、葉の部分と茎の部分を分けて、
硬い茎は取り除いて調理しましょう。

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