食養生におすすめ。乾燥させる「肺」を潤す「れんこん甘酒」の作り方。白い食材でカラダを養おう。
「体の乾燥」があらゆる不調を招くということは、
皆さんもご存じだと思います。
夏のジメジメした時期であっても
エアコンのきいた室内にいるのが当たり前ですし、
現代では季節を問わず、
年間を通じて私たちの身体は乾燥にさらされています。
手や顔などの乾燥を感じやすい部分が、
なんとなくカサカサ、ピリピリすることがありませんか?
それと同じことが東洋医学でいう「肺」といわれる部分でも起きています。
この「肺」が乾燥すると全身の巡りが悪くなって、例えば風邪などの不調に陥りやすくなります。
乾燥に弱い肺
乾燥によって免疫力は低下する
「肺」は乾燥に弱い部分であり、秋の乾燥でダメージを帯びると、代謝が低下し、免疫力が低下するといった影響がでてきます。
「気・血・水」を全身に巡らせる働きをしているのが「肺」です。
「肺」は乾燥が大の苦手です。
健康は気・血・水を知ることから。東洋医学「気血水」体質診断で、自分の体質を知って、養生しよう。
肺を潤す食材を取り入れて養生することがポイント
東洋医学では、乾燥のことを「邪燥(じゃそう)」ともいうほど、悪いことと考えられています。
だから、秋は「肺」を潤す食材を取り入れて養生するのがポイントになります。
乾燥しがちな「肺」とは?
「肺」というと、現代医学では空気を取り入れて排出する「呼吸」をするための臓器というイメージがありますね。
でも、東洋医学では、肺はエネルギーとも言える「気」を取り込んで、体の中の分泌液(東洋医学では津液)、水分の代謝、発汗などにも関係すると考えられています。
例えば、私たちは運動をすると、普段より多く呼吸をしますね。
すると、体の巡りが良くなるのを感じて、じわっと汗をかきませんか?
このような働きが「肺」の役割のイメージと思ってください。
肺は大腸や皮膚とも関係が深い
「肺」は「大腸」と関係が深いと考えらえています。肺から取り込んだ「気」によって、便通を整えるといわれています。
逆に大腸が弱っていると、肺の働きも低下している場合があると考えらえます。
大腸は大事なデトックスと免疫に関係する場所です。
だから、肺をいたわることで大腸の働きを上げることは免疫力アップにもつながります。
冬になると急にお腹が便秘がちになる、という方は「肺」の乾燥が関係しているかもしれません。
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¥ 53,361 (税込)また、「肺」は「皮膚」とも関係が深いとされています。
肺はとにかく潤いを好む臓器であり、その働きが乾燥によって低下すると、皮膚の乾燥も目立つようになってきます。
カサカサ、ヒリヒリする肌は肺を潤すことで改善することもできるのです。
<主な「肺」の役割>
・気を取り込み、悪い気を追い出す
・水分、分泌物、血液などの巡りを良くして、代謝を促す
・大腸や皮膚とも関係し、排泄を促す
肺が弱ると、次のような不調が出て来ます。・体の代謝が低下して、デトックスがうまく行われない
・免疫力が低下し、鼻やのどが乾燥することで風邪をひきやすくなる
・肌がかさついてくる
・便秘気味になる
・口が乾きやすい
・気持ちもなんとなくクヨクヨしがちになる
このような症状に陥らないためにも、秋には秋の養生法を取り入れて過ごすことが鍵になってきます。中でも私たちがいつでもスーパーなどで買いやすいのが「れんこん」です。
無農薬やオーガニックのレンコンはなかなか見つからないかもしれませんが、れんこんは積極的に食べたい食材です。
肺を潤す、れんこん甘酒の作り方
乾燥しやすいのど、そして肺も潤してくれるのが、「れんこん甘酒」です。カフェなどでお砂糖いっぱいの「ホワイトラテ」みたいなものを飲むよりも、ずっと体に染みわたり、
肺を潤してくれる白いホットドリンクです。
使う材料のれんこんと酒粕には次のような特徴があります。
れんこん
・甘味、生では寒性だが温めることで微温性に変わる。
・肺の働きを高めて、水分を補い、体を潤してくれる
・胃腸の粘膜を強めて、消化吸収力を高める
・血の熱をとって、瘀血(おけつ)を改善。貧血の予防にも。
酒粕
・辛甘味で温性の食べ物。
・エネルギーを補い、気を高める。
・お腹から冷えを改善してくれる。
・発酵食品であり、整腸作用、美白作用も。
これらの作用を一緒に合わせて体に取り入れられるのが「れんこん甘酒」の良いところです。作り方は次の通り。
<材料>
・有機酒粕…20g
・すりおろした無農薬レンコンの汁…50cc または無農薬レンコンパウダーを溶かしたもの
・絞った無農薬しょうが汁…少々
・無農薬玄米甘酒…大さじ1
・水…200 cc(1カップ)
<作り方>
1.酒粕と水を鍋にいれて、30分ほどふやかす。(溶けが悪ければ練っておきましょう)
2.甘酒や未精製の砂糖を加えて火にかけ、滑らかになるまで火にかける。
3.レンコン汁を加えて、沸騰する直前に火を止める。
4.最後にしょうが汁を絞る。
冷蔵庫で2日くらいまでは作り置きできるから、まとめて作っておけばいつでも温めなおしで飲めますよ。
ポイントはしょうがは飲む直前にいれることと、
温めた状態で飲むことです。体の芯からホカホカしてきます。
甘味料の選び方
甘味料は精製されていないココナッツシュガーなどがおすすめです。さらにこだわる方は、生はちみつでもいいでしょう。
生はちみつを使う場合は、最後に入れて煮詰めないほうが殺菌力などを損なうことなく飲めますよ。
余ったレンコンの絞りかすはもちろん再利用して、レンコンバーグなどにするとモチモチになります。
余すところなく、まるごとレンコンパワーを取り入れましょう。
秋の食養生は肺を潤す「白い食材」を食べよう
秋の食養生では、
・夏に疲れてしまった胃腸をいたわり、冬に備えて滋養を高める
・外気の乾燥に弱い鼻、気道、肺を潤すこと
この2つが特に薬膳の世界でも重要だといわれています。乾燥するシーズンにおすすめなのは白い食材
そこでおすすめなのが「白い食材」です。なぜ「白」なのかは中医学の考え方にある、
秋には「金・肺・大腸・皮・鼻・白・辛」が関係していることが理由です。
「白」とあるように、白い食べ物を食べることが「肺」の養生になるのです。
「肺」が潤ってくれば、鼻や喉、そして大腸や皮膚も潤ってきます。
ちなみに、もう一つ「辛」とありますが、これは「辛味」のことです。
少しの辛味は気の巡りをよくするのでスパイスや薬味でもネギ・シナモン・紫蘇などがおすすめです。
ただし、辛すぎる食べ物は逆効果になるので唐辛子など辛味が強いものは控えめに。
「白い食材」
杏仁、長芋、里芋、白きくらげ、れんこん、ゆり根、きのこ、くわい、
松の実、ピーナツ、大根、豆乳、はちみつ、米、白ごま、鴨肉、豚肉、イカ、ホタテ
これらが、薬膳の世界でも良く使われる、白い食材です。
秋が旬の食材を意識すると、自然と入ってきやすい白い食材ですが、
最近のスーパーには旬があまり感じられないため、お買い物の時に「白いもの」を意識しておくと良いでしょう。
くれぐれも、白といっても精製された白い食品(パン、漂白されたものなど)を選ばないようにしてくださいね。
食事以外で体を養う方法
食事だけでなく、生活の中でも養生していく方法があります。特に夏バテの残る初秋から、冬に近く晩秋まで、急激な温度変化なども体にとって大きな負担になってきます。
次に、夏の疲れを取って、秋に備えるための秋の養生法をご紹介します。
運動の秋には意味がある。
深呼吸して養生しよう
適度に運動して代謝よく過ごす
運動の秋といいますが、秋は運動に適しているというだけでなく、養生にも運動が必要だといわれています。でも、過度な運動は夏バテしている体には辛いもの。そして、余計に体力を消耗してしまいます。
必要なのは適度な運動です。
おでこにじんわりと汗がにじみ、体がぽかぽかと温まる程度に適度に運動をすることで、気の流れがスムーズになります。
深呼吸して肺を潤す
緊張しているときに深呼吸するだけで、心が休まりますね。「一呼吸おく」というように、呼吸が私たちの身体に与える影響は大きいのです。
逆に「肺」が乾燥してくると、気が落ち込んで、気持ちがくよくよしてきたりします。
そこで、気候の良い秋だからこそ「深呼吸」をしましょう。
もしできれば公園など空気が澄んだところで、深呼吸してください。清潔な空気を取り込むことで、肺が潤ってきます。
呼吸により「肺」が整って、気が高まれば、外からの悪い邪気が入ってくるのを防ぐこともできます。
白い食材で体調を整えて冬の到来に備えよう
秋は美味しいものがたくさんありますが、中でも白い食材を取り入れて、
「肺」を潤すのが、秋の養生になります。
寒さと乾燥が厳しい冬になってからではなく、秋から準備しておくことが大切です。
レンコン甘酒などで白い食材を食べて、肺を潤していきましょう。
日々の養生により、冬になったときに「あれ、今年の冬はなんだか楽かも?」と思えている自分がいることでしょう。
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