意外と知らない天然の痩せ薬?!日本の伝統発酵調味料「お酢」が使えるその理由に驚愕。年末年始の体調管理にむけ試したい発酵ビネガードリンクの作り方。
日本糀協会 えいらくさゆり です。
忘年会シーズン。
食べ過ぎ、飲みすぎでリバウンド。
胃腸の調子もイマイチ。。。という方、増えていませんか?
今年はせっかくダイエットしたのに、
年末年始の宴会ですっかり元通り…
そんな方には是非、毎日意識してとり入れていただきたい日本の伝統調味料があります。
リバウンドはなぜ起こるのか
デブ菌が太る原因?
意識の高いINYOU読者の方はご存知かもしれませんが、この10年、腸内細菌の研究は目覚ましく進歩しました。
その中で
「デブ菌」「痩せ菌」
と言われる菌が出現しました。腸内細菌の種類は大きく分けると
・フィルミクティス(ファーミキュテス)門:クロストリジウム ルミノコッカス ラクトバチルス など
・バクテロイデス門:バクテロイデス プレボテラなど
・アクチノバクテリア門:ビフィトバクテリウムなど
・プロテオバクテリア門:大腸菌など
この4つの門に属する細菌が99%以上を占めています。
「デブ菌」とは「フィルミクティス門」の菌
「痩せ菌」の「バクテロイデス門」を増やしてダイエット!
ネットで検索するとこのような内容が書いてある読み物がたくさん出てきます。研究結果として書かれているのは以下のような内容です。
・デブ菌は腸内で、人間が分解できない食べ物を分解して、カロリー過剰にしてしまう
・肥満と言われる人の腸内には、フィルミクティス門の菌が増える
・イタリア都市部の低食物繊維・高エネルギー食の子供の便ではフィルミクテス門が多く
・アフリカの高食物繊維・低エネルギー食の子供の便ではバクテロイデス門が多かった
しかしこの「デブ菌」「痩せ菌」は肥満や痩せの
「原因」なのか「結果」なのか
いまのところ明らかとはいえません。「痩せ菌」「デブ菌」についての研究を考察した結果、これらの菌の比率は、人間の肥満と一貫した関連性がないともいわれています。
肥満が肥満を引き起こす理由とリバウンドの原因は骨格筋の「痩せ」
脂肪細胞が栄養過多(肥満)になると、遊離脂肪酸や炎症性物質などを出し始めます。
これらは相互に関係しながら、全身の「インスリン抵抗性」をもたらします。
「インスリン」とは、血糖値が上がると、血中のブドウ糖を取り込んで、血糖値を下げようとする物質です。
これが全身で効かなくなってくると、エネルギーを上手に使えず、骨格筋は痩せ、血糖値が下がりにくくなります。
結果として
糖尿病・非アルコール性脂肪肝・高血圧・心疾患等
を引き起こすことに。骨格筋で上手にエネルギーを使えなくなるという事は、筋肉が痩せる事となり、
結果としてさらなる肥満を招くと言う負のスパイラルを起こす事もあります。
糖質制限の新常識
として、「健康な人の過剰な糖質制限はダイエットの敵」
と言われる理由は、糖質制限により骨格筋が痩せて代謝が下がってしまうため、リバウンドをおこすからなのです。健康的な「痩せ」に大切なのは短鎖脂肪酸!
脂肪酸とは
「油」を作っている成分の一つ。
脂肪酸にはたくさんの「炭素の鎖」がついており、その長さによって
長鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸・短鎖脂肪酸 と分けられています。
短鎖脂肪酸は炭素の数が6個以下の脂肪酸で、
人間の腸内では、腸内細菌が食物繊維やオリゴ糖を分解・発酵する事で作られます。
腸内で作られる主な短鎖脂肪酸は
酢酸・プロビオン酸・酪酸
などです。腸内細菌と短鎖脂肪酸の関係
腸内細菌が正常に働いてくれていると、この「短鎖脂肪酸」を腸内で作り出してくれます。短鎖脂肪酸には
・糖代謝や脂肪代謝をアップする
・抗炎症作用がある・腸管のバリア機能をアップする
などの働きがあり、リーキーガット症候群の予防や、インスリン抵抗性を引き起こす炎症を押さえてくれます。
腸内フローラの働きを正常に保つ事と、適度な腸内の短鎖脂肪酸が「痩せ」につながる
健康的な「痩せ体質」を作るために必要なのは、短鎖脂肪酸を作り出す腸内環境と、
短鎖脂肪酸を適度に補給してあげる事。
さて、ここで問題です。
「短鎖脂肪酸」をたくさん含む 身近にある日本の伝統調味料 とはなんでしょう?
「天然の痩せ薬」は日本の伝統調味料「お酢」
日本のお酢は糀(こうじ)でつくられる
お酢は、アルコールを酢酸菌が酢酸発酵させて作り出す調味料。
日本ではこのアルコールは糀(こうじ)で作り出したブドウ糖で酵母がアルコール発酵を行い、さらにアルコールを酢酸菌が酢酸発酵して作られています。
そう、お酢の成分は
「短鎖脂肪酸」である「酢酸」なのです。
お酢が体に及ぼす効果
お酢には酢酸だけでなく、たくさんのアミノ酸やその他の有機酸を含んでいます。
有機酸で有名なのはクエン酸。
クエン酸はエネルギーを作り出す過程でなくてはならない存在。酢酸は体内でクエン酸に代わり、疲労回復・代謝アップが期待できます。
また、お酢は食べ物を長く胃にとどめる作用があり、消化の時間を延長します。
結果として血糖値の上昇を緩やかにし、食べ過ぎの予防にもつながります。
お酢はどのくらいの量を、いつとるのがよい?
お酢はとても体に良い調味料ですが、単体でとると、とても酸度が高く、食道や胃の粘膜を痛めてしまいます。お酢を上手に体に取り入れるには
・お料理に使う
・食後に飲む
・薄めて飲む
・少量を数回に分けて飲む
のが最適です。
お酢の成分は温めても変化しないため、寒い冬はお料理やホットドリンクでいただくのがおすすめです。
また、適度な糖質と一緒に補給してあげると、
エネルギー代謝を高め、筋肉の痩せを予防するのに有効です。
つくってみよう!甘酒とお酢のホットドリンク
【材料(2人分)】有機バナナ 50g
甘酒100g
オーガニック無調整豆乳 200g
有機酢 20g
無農薬の生はちみつ 5g~お好み
【作り方】
①材料を全てミルクパンに入れ、
ハンドミキサーにかける。
②弱火でグツグツなるまで温める。
③味見をしてお好みでハチミツを足してください。
一人分で約187kcal 10gのお酢がとれます。
今回飲みにくい米酢で作っても美味しく飲めましたので、フルーツ酢や黒酢を使っていただくともっと美味しくお飲みいただけます。
お酢は1日に15~20g位を摂取するのが良いとされていますが、これで半分以上摂取できます。
そこそこお腹にも溜まりますので、
・朝ご飯の代わりに。
・プチファスティングのドリンク 等にもお試しください。
(胃の調子が悪くなるようでしたら、もう少しお酢の量を控えてください)日本古来の糀伝統調味料・天然の痩せ薬「お酢」
今すぐ上手に使って、年明けからのダイエットに適した体を手に入れましょう。※飲食による短鎖脂肪酸の効果は持続するわけではありませんので、腸内細菌を元気にしてあげる事がより効果的です。
お酢は、無理のない程度に継続してとり続けるようにしましょう。
IN YOU一押し
オーガニックの「お酢」を使ってみない?
有機栽培のあきたこまちを使った有機玄米黒酢。
広島県の料理に最良とされている軟水、PH7前後の天然地下水と
食べても美味しい有機JAS認定のお米を使っています。
大変な手間のかかる工程で作られているから、生産量に限りがあり、
販売先もごく少数に限定されている貴重な黒酢です。
伝統製法の静置発酵法にこだわり、
創業1927年以来90年守り続けた秘伝の酢酸菌で自然発酵させた米100%の完全米酢だから、香りも味わいも他とは違います。
オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market
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