【砂糖断ち生活に】徹底比較!シュガーフリースイーツに重宝するドライフルーツペースト4種を作り比べました!レーズン・デーツ・いちじく・プルーン。味の特徴・メリットは?
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マクロビスイーツであっても、おいしいレシピは甘味料と油脂がたっぷり使われている。
どのような食生活をしていても、やっぱり甘いお菓子を食べると幸せな気持ちになりますね。「市販の甘いお菓子作りはパス。でも、マクロビレシピだったら健康的なんじゃない?」
このように思っている方は多いと思います。
私もこれまで非常に多くのマクロビ、ベジタリアン、自然食といったスイーツのレシピを調べて作ってきました。
正直おいしくないものから、万人受けしそうなものまで、玉石混淆でした。
そこで気がついたのは、
「おいしいレシピはどうしても甘味料と油脂が多くなる」
ということでした。いくら身体にやさしいと謳っていても、
メープルシロップやてんさい糖、玄米米飴たっぷり、なたね油やココナッツオイルもたっぷり…というのは、どうなんだろう、と疑問がわいてきました。かといって、厳格にシュガーフリーや油脂の抑制を考えているレシピはおいしくないものも多く、家族からあからさまに嫌な顔をされたこともありました。
甘酒や生のフルーツも、人によっては嫌がられることも…。
甘味料として、甘酒や生のフルーツが使われることもよくあります。しかし、これも悲しい経験が多々ありました。
まず、甘味料が甘酒のみで甘いと感じるケーキを焼くのは難しいです。
自己流で作って、失敗作は数知れず。
そして甘酒そのものが苦手な人がけっこうな数存在するのです。
アイスクリームやムースなど甘酒入りのスイーツを食べて、「甘いけど、なんか変な味がする。」と吐き出されたこともあります。
もともと甘酒の味が嫌いで飲めないということでした。
また、スイーツ作りでバナナやりんごなどを使うこともありますが、
「チョコ(あるいはアイス)が食べたいのにバナナの味がベースにあるから残念」とか、
「りんごの甘さって、おとなしすぎてよくわからない」とか言われて凹んだこともあります。
食べる側の味覚の差もあるのかもしれませんが、やはり作る側としてはたくさんの人に喜んでもらえて、
なおかつ少しでも身体にやさしい食材を使ったものを作りたいと思うもの。
たとえば、子どもが複数のお友達を連れてきた時に、全員が笑顔になれるスイーツを出してあげたいと思うのです。
そこで、
甘味と油脂の使用を抑える(あるいはなくす)ことが可能な、ドライフルーツのペーストを使ってお菓子作りに役立ててみよう
と考えたわけです。砂糖よりもずっと長い歴史のあるドライフルーツ。
日本でドライフルーツと言えば「干し柿」ですが、気候的には果物を乾燥させるのに不向きな地域でした。
しかし、世界を見渡せば、ドライフルーツがいかに長い間人々の間で重宝されてきたかを知ることができます。
紀元前何千年というはるか昔から、中東地域を中心にぶどうやプルーン、いちじく、デーツの栽培がさかんになり始め、
生よりも乾燥した方が甘味が凝縮することが偶然発見されてドライフルーツが作られるようになりました。
デーツは、旧約聖書には「エデンの園の果実」と記され「生命の樹」のモデルとなり、コーランには「神の与えた食物」と記されています。
古代メソポタミアでは、デーツから作られるシロップが蜂蜜の代わりになりました。クレオパトラがデーツを美容のために好んで食べたことも有名です。
レーズンは、古代ローマでは税金代わりに納められ、万能薬として使われ、壺2つ分で奴隷と1人と交換され、さまざまに利用されていました。
いちじくも「不老不死の果物」「奇跡の果物」と言われ、旧約聖書にもイスラエル王が干しいちじくを食べて病を癒したと記されており、
ピラミッド建築に携わった古代エジプト人が栄養補給に食べていたことや、古代ギリシアではスパルタの兵士が頑健な身体を作るために積極的に食べていたことも知られています。
プルーンは、世界的に長寿で知られる西アジアのコーカサス地方が発祥の地と言われており、栄養豊富な乾燥プルーンが隊商の携帯食だったことが知られています。
ドライフルーツをスイーツの甘味料として使うことのメリット
油脂を使わなくてもいい
一般的に、パンやお菓子作りにはバターやマーガリン、その他植物性の油脂が使われることが多いですが、
その主な役割とは、水分の蒸発を防いでしっとりとさせ、日持ちをよくすることにあります。
一方、果物には食物繊維が含まれていますが、乾燥させることでより凝縮されます。
その約半分はペクチンであり、水分を吸収するはたらきがあるために高い保湿効果が得られます。
このため、ドライフルーツをうまく使えば油脂を使う必要がなくなるんです。
他の甘味料に比べてGIが低い
食後の血糖値が上昇する速度を示すGIという指標がありますが、主な甘味料についてはこのようになっています。グラニュー糖…110
白砂糖…109
三温糖…108
黒糖…99
玄米水飴…98
ハチミツ…85
メープルシロップ…73
てんさい糖…65
ココナッツパームシュガー…35
アガベシロップ…28
では、主なドライフルーツはどうなっているでしょうか。
ドライバナナ…65
デーツ…62
レーズン…57
プルーン…44
ドライアプリコット…41
(いちじくはデータを発見できませんでした)
GI値で見ればアガベシロップやココナッツパームシュガーなどでもかまわないと思うのですが、ドライフルーツには下記に示すようにその他の成分も豊富に含まれていることを考えるとメリットがあります。
食物繊維、ミネラル、抗酸化物質が豊富
ドライフルーツは果物を乾燥させて作りますので、それだけ成分が凝縮されます。生の状態であれば皮まで食べることは少ないですが、実は皮の部分にはポリフェノール(抗酸化作用がある)が多く含まれています。生では食べづらい皮でも、ドライフルーツなら食べやすく丸ごと栄養素をとることができます。
また、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルも凝縮されています。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維もバランスよく含まれ、血中コレステロールの上昇抑制、血糖値の抑制、高血圧防止、整腸作用、便秘解消、デトックスの効果が期待できます。
ドライフルーツでペーストを作ろう!レシピと味の比較。
【材料】
(作りやすい分量)・お好みのオーガニックドライフルーツ…100g(大きければ刻んでおく)
・熱湯…100g
【作り方】
ドライフルーツに熱湯をかけて混ぜ、ふやけてきたところでミキサーにかけて滑らかにする。※大量に作るなら別ですが、あまり水分が少なすぎるとミキサーが回らないのでこの分量にしてあります。
レーズン・デーツ・いちじく・プルーンのペーストを徹底比較!
こちらがペースト状にした4つのドライフルーツです。【レーズン】
比較的トロトロになります。濃い甘味と、はっきりした酸味があります。すごく甘いが酸味のあるワインのような感じです。【デーツ】
もともとの水分量が少ないためか、最も固いです。クセのない黒砂糖のペーストという感じでとても甘いです。【いちじく】
細かい種が残りますがまったく気になりません。いちじく特有のクセがあり、コクのある甘さが特徴的です。【プルーン】
見た目はチョコレートのようです。おなじみの独特の風味と強い甘さで、酸味もけっこう感じます。それぞれ味わった時の比較をしてみます。
あくまで個人の感想なのでご了承ください。【ペーストの甘さ】
デーツ>レーズン>プルーン>いちじくデーツが最も強い甘みで、雑味もありません。レーズンも劣らず甘いのですが酸味があるため、デーツに軍配が上がります。
プルーンも甘いですがおなじみの雑味が気になります。最もおとなしい甘さなのがいちじくでした。
【ペーストの酸味】
レーズン>プルーン>いちじく>デーツレーズンが最も強く酸味を感じます。プルーンも酸味がありますが、他の雑味もあるので軍配はレーズンに。デーツは酸味のさの字もありません。
【ペーストのコク】
いちじく=レーズン>プルーン>デーツ
いちじくは味わった後にコクを感じ、レーズンは酸味や甘味と同時にコクを感じます。レーズンの方が直接的な味わいです。逆にデーツはコクというより甘みが全面に感じられます。
【ペーストのクセ】
いちじく>プルーン>レーズン>デーツクセというか、好き嫌いが分かれそうな順番です。デーツが最も万人受けしそうな味わいです。
どれもジャムとしても活躍できそうです。
ヨーグルトに入れたり、スコーンにつけて食べたり、ケーキやムースなどのソースとして使ったりするのもいいですね!
デーツはトーストに塗って食べるとおいしいかもしれません。
甘味はドライフルーツペーストのみ。ごくシンプルな配合でパウンドケーキを焼いて比較。
さて、これらのペーストでどこまで幸せな甘さのスイーツに迫れるのでしょうか。
比較するために、ヴィーガン仕様のごくシンプルな配合のパウンドケーキをそれぞれ焼いてみました。
【材料】
20センチ長さのパウンド1本分・地粉…100g
・オーガニックドライフルーツペースト…140g(実質ドライフルーツ70g分ですね)
・アルミニウムフリーベーキングパウダー…小さじ1
・有機葛粉(または有機片栗粉)…大さじ1/2
・有機豆乳…50cc(デーツペースト使用のものは60cc)
・塩…ひとつまみ
※結果を一般的でわかりやすくするために、ひねったことは1つもしていません。
なので、米粉だとかアーモンドプードルだとかいった粉は用いていませんし混合もしません。油脂もその他特殊な材料も入れません。
※デーツペーストは他の物より固めなので、豆乳を若干多めに入れています。
レーズン・デーツ・いちじく・プルーン、それぞれのペーストを使ったケーキ徹底比較!
まず、全体的にどれもしっとりしています。油脂なしケーキのようなパサパサ感はまったくありません。
しかも、翌日もしっとり感を維持しているので驚きました。
当然できあがりの味は市販のパウンドほど激甘ではないことをご了承ください。それでもしっかり甘みを感じます。
【レーズン】
ペーストの時にやや気になった酸味が、心地よいほのかな酸味に変わっています。しっかり甘いです。【デーツ】
想像通り、甘くてクセのない万人受けしそうな味です。優等生という感じがします。【いちじく】
派手さのない甘さです。デーツとは逆に、噛んだ後にいちじく特有のクセを感じます。しみじみ噛み締めたい人向け。【プルーン】
なぜかケーキに混ぜ込むとプルーン特有の風味・雑味が消えてすっきりした味になっていました!甘さもすっきり、クセは特に感じませんでした。ケーキの味を比較してみます。
【ケーキの甘さ】
デーツ>レーズン>プルーン>いちじく
これもペースト同様の結果でした。雑味の最も少ないデーツがやはり甘かったです。レーズンもかなり甘いのですが酸味もあるためやはりデーツの方が甘く感じます。プルーンもいちじくも甘さは感じますが、おとなしめの甘さです。(注:甘いほどおいしいというわけではありません)
【ケーキの酸味】
レーズン>プルーン=いちじく=デーツ
レーズンに酸味を感じる以外は、どれも酸味は感じられませんでした。プルーンペーストの味の変化には驚きました。クセも酸味も感じません。
【ケーキのコク】
レーズン>いちじく>プルーン>デーツ
ケーキに混ぜ込むと、レーズンは食べた時にすぐハッと感じるコクがあります。いちじくは、噛んでいると後からやってくるタイプの独特なコクです。プルーンはペーストの時に感じたような独特のコクはあらかた消えてしまったように思え、デーツは最もライトな味です。
【ケーキのクセ】
いちじく>レーズン>プルーン>デーツ
これもクセと言いますか、好き嫌いが分かれる順です。
ケーキに混ぜてもデーツは万人受けしそうなしっかりした甘さ。プルーンは独特なクセが消えてます。レーズンは特有の味はしますが受け入れられやすい味、いちじくは苦手な人には受け入れられず、好きな人は好きという感じがします。
【ケーキのしっとり感】
プルーン>いちじく=レーズン=デーツ
1日目はどれも同じようにしっとりしていました。翌日に食べてもまだどれもしっとりしていて驚いたのですが、特にプルーンは1日目と同様のしっとり感をキープし続けていました。
やはり果物のペクチンが効いているんだなぁと感じました。
これら4種類のケーキは私の家族(子どもが5人いて大家族です)にも試食してもらったのですが、デーツ入りが甘いのでやはり人気でした。
同じく、爽やかな酸味と強めの甘味のバランスがよいとレーズンも人気がありました。プルーンは可もなく不可もなく、いちじくは嫌いだという家族がいる反面、「自分は絶対これがいい!」と言い張る家族もいて、やはり好き嫌いの分かれる味のようです。
それぞれのペーストはどういうスイーツに使えそう?
【レーズンペースト】
強い甘味と爽やかな酸味がありますので、さっぱり爽やかに仕上げたいケーキによさそうです。たとえばバナナを入れて焼いてもさっぱりと味わえるケーキになりそうです。
【デーツペースト】
最も甘くて雑味もなく万人受けしますので、どんなスイーツとも相性がよさそうです。無難で味に失敗がなさそうです。
【いちじくペースト】
素朴でしみじみとした味わいに仕上げたいスイーツにいいかもしれません。ナッツ入りブラウニーや、ドライフルーツやナッツの入ったパウンドケーキなど。
【プルーンペースト】
プルーン独特の味のペーストは焼くとその独特さがなくなり、甘さもおとなしめになりますので、他の素材の味を邪魔しません。パンを焼くときの材料の1つとして練り込んだり、シンプルなスコーンを焼く時に使ってもいいですね。ドライフルーツペースト、意外なほど甘味料として使えました!でも摂り過ぎには気をつけて。
パウンドケーキを作っている時、「本当に甘くなるかなぁ」とドキドキしていたのですが、意外にもどれも甘いケーキになり、しかもしっとりとした食感だったので驚きました。これはスイーツの甘味料の1つとしてぜひ利用していただきたいです。
また、今回紹介したドライフルーツ以外にも色々な種類のオーガニック・ドライフルーツがあるので、ご自身でどうぞトライしてみてください。
しかし、どんなものも過ぎたるは及ばざるが如しですので、他の甘味料ほどではないにせよそれなりにカロリーもありますので摂りすぎには気をつけてください。
普通の家庭で、ケーキなど手作りスイーツは毎日作るというものでもありませんので、上手に取り入れてくださいね!
野菜の甘みだけの甘味料もチェック。「無農薬ごぼうペースト」も、買ってみよう!
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私がこのごぼうペーストを初めて食べた時、「甘いといっても、ごぼうでしょ」と思っていたのですが、あまりの甘さにびっくり!
ごぼうが苦手な私の娘も、その甘さとごぼう独特の香りが全くないこのごぼうペーストの味わいに驚き、パクパク食べていました。
ごぼうの香りも消えて、ほのかな酸味を感じ、ほんのりチョコレートのような香りがするごぼうペースト。
糖度は25度~30度(天然の甘味なのでバラつきがあります)、なんとメロンの倍の糖度です。
この甘さの秘密は、熊本県菊池産の無農薬の有機ごぼうを使って、長時間、高温高圧で火にかけているから。
もはやごぼうとは呼べないくらい甘いこのペーストは、そのままでもスイーツ感覚で食べられます。
添加物、化学物質一切不使用どころか、原料は「ごぼう」だけ!
このペーストに、お砂糖が入っていないなんて信じられません。
ごぼうだけが原料なのに甘くて美味しい秘密は、原料のこだわりと製法にありました。
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