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子育ての必需品「抱っこひも」に潜む、子どもの「アレルギー」や「運動発達低下」の関連性。ママを助けるためだけの道具になっていませんか?

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「抱っこひも」はお母さんの救世主。捨てられない「便利道具」です。

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理学療法士×オーガニックビューティーセラピストの
宇原理紗です。

子育て中のお母さんに聞きます。
子どもと出掛ける時に、日常的に「抱っこひも」を使っていますか?


私は娘が生後1か月の時から「抱っこひも」を使っています。
1か月検診に行くために電車を使わなければならず、まだ小さくて首も座らない娘を抱いていくのに横抱きができるタイプの抱っこひもを購入しました。
1か月検診までは、あまり外にも出ない為、慣れない公共交通機関を使うには欠かせないものでした。

また初めての子どもだった為、生まれてすぐの子どもを連れて外に出ることは、不安と恐怖でいっぱいでした。


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さらに 予備のおむつや着替え、念のためのミルクにタオル、母子手帳など…、子連れのお母さんは子どもの荷物がたくさん必要です。自分の荷物よりも大荷物で外出するため、少しでも子どもの支えが増える抱っこひもは欠かせない存在です。

少しずつ首が座り始めた頃からは「縦抱き」で抱っこひもを使い、体に密着させながら使いました。


初めての育児。抱っこをしていないと寝ず、抱っこひもから降ろすと泣いて、また抱っこの繰り返し…、
そんな時期もあり、寝不足でうとうとしながら抱っこをして寝かせました。

そんなお母さんの救世主となる抱っこひもですが、私は、実際に娘と一緒に外出をするようになってから気付いたことがありました。

□赤ちゃんがお母さんのからだにぶら下がっているくらい、赤ちゃんの顔の位置が下にある付け方をしている人が多い
□気温が高い日でも低い日でも赤ちゃんに厚着をさせている
□首が反り返りながら抱っこひもの中で寝ている赤ちゃんがいる



今、歯科医師や助産師、理学療法士など専門家が赤ちゃんとお母さんの姿勢を分析し、適切な抱っこができるような講座が開かれるほど、「抱っこひも」の使い方を重要視しているのをご存知ですか?

私の知人も、この「抱き方」の問題は取り上げており、私自身もたくさんの人に知ってほしい内容です。

では、この「抱っこひも」の使い方がもたらす赤ちゃんへの影響はどんなものがあるでしょうか?


「抱っこひも」による「姿勢の拘束」がもたらすこととは?

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ハイハイができない子供が増えている現状

子供ども運動発達は個人差があるということは前回の記事でも書かせてもらいました
子供の手足は才能の宝庫。みるみる伸びる、子供の運動神経と能力を伸ばす東洋医学の考えに基づく3つの方法とは。

今、ハイハイができない子どもが増えています。
そして、大人でも左右交互に出すハイハイの動きが上手くできない人も多いのです。


ハイハイは、四つ這いの姿勢から対側の手足を交互に前に振り出し、背骨の側屈という動きを伴う動きです。
腕を支えるための肩甲骨の動き、脚と胴体を支える股関節の支えが伴う事で成り立ちます。

股関節は骨盤と繋がる部分であり、からだの支えになる部分です。


赤ちゃんはこの股関節が育つことで、ハイハイができ、脳が発達して歩くことができるようになります。
たくさんハイハイする中で、体の交互性、交叉性を学習し、協調したなめらかな動きを獲得します。

ものとの距離を認識したり、バランスを取る練習をしたり、手や指の動きを高めたり、たくさんの成功体験や失敗の体験を繰り返しながら応用的な動きができるように学習しているのです。

そんな大切なハイハイに結びつけるには、赤ちゃんの時期に出現する「原子反射」を上手く消化し、必要な筋肉を育てていく必要があるのです。

しかし、抱っこひもで長時間姿勢を拘束し、不適切な姿勢が続いてしまうと、「股関節」周りの筋肉や体幹の筋肉が十分に育たず、体の硬さも生まれてしまいます。


これでは、十分にハイハイをする期間を経験せずに歩いてしまう可能性があります。
せっかくのたくさんの成長過程をスキップしてしまう恐れがあるのです。


体温調節機能が育たないことで生まれるリスク

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抱っこひもの使い方でもう一つ懸念されるのは、赤ちゃんに過度な厚着をさせてしまうことで起こる「体温調節機能」の低下です。


体温調節機能は脳の視床下部で調整されますが、赤ちゃんはまだ未発達です。
ちょうどハイハイをするころから徐々に視床下部と自律神経が発達しはじめます。

外気と共に温度変化をしてしまうため、どのように調節すればよいかわからず、私もたくさん着せてしまうこともありました。
電車に乗るたびに顔が真っ赤になって、背中やお腹に汗をかいてしまい、「風邪を引かせてしまうのではないか」と心配になったものです。

体の熱を発散させて体温を下げるには、汗をかきます。
血管が開き、血流の巡りを良くすることで体内の水分を皮膚の汗腺から汗として熱を発散しているのです。


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しかし、この汗をかくシステムが上手くいかなければ、体温の調節を上手く機能させることができません。
つまり、血の巡りが悪い状態では、偏った部分からしか発汗できず、熱の放散も偏ってしまいます。

特に、鼠蹊(そけい)部と言われる股関節には骨盤の中から足に続く太い血管やリンパ管が通っています。


この鼠蹊部が圧迫され続けると血管の通り道が細くなり、「血行障害」が生じます。

これにより下半身の汗もかきにくくなってしまい、汗のかき方に偏りが生じます。

更に血行障害はからだの中の「老廃物」を溜めやすくなる状態です。たとえ赤ちゃんであっても「老廃物」が溜り続ける状態はよくないことは想像がつきますね。


・からだの中で汗をかきにくい部分がある
・リンパの流れが滞り、老廃物が溜る
・体温調節機能が働かない


このような状態では自律神経が上手く育たず、免疫力の低下にも繋がりかねません。

赤ちゃんも「血の巡り」が滞れば「不調」が現れる

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人間のからだの中心には大切な臓器が集まっています。
胸の中は胸腔というスペースがあり、呼吸を担う「肺」や、全身に血液を送る「心臓」があります。
お腹の中は「腹腔」というスペースがあり、胃・十二指腸・小腸・大腸・膵臓・副腎・腎臓・肝臓があります。
これらは心臓から大動脈という太い動脈のネットワークを介してお腹の腹大動脈へと繋がり、さらに腹腔の臓器へ血液がいきわたります。

驚くことに、内臓に分布する血液は、人間の血液量の7割を占めています。


内臓の働きをコントロールする自律神経が血管の太さを調整し、この血液量もコントロールしているのです。
汗もこの血液中の水分から作られてからだの外に発散します。

赤ちゃんはこの内臓機能や自律神経系のネットワークシステムが成長に合わせて徐々に発達します。


その中で

長時間同じ姿勢を取り続けることや、お腹部分や股関節部分の圧迫を長時間し続けることは、
血流回路を狭くしてしまい、様々な影響をもたらす一つの要因になる可能性が高いのです。


その影響の一つとして「食物アレルギー」が挙げられます。

ハイハイが上手くできない子供の特徴として、お腹周りの動きが乏しいケースが多くみられます。

背骨の動きや、骨盤・股関節機能が十分に働かず、腸の動きも乏しい状態になっているのです。


骨盤の内部には小腸や大腸など消化吸収に関わる臓器が存在します。
体を横に倒す・捻じる・曲げ伸ばす動きで腸が動き、血液の流れが良くなり、赤ちゃんの腸が発達するのです。

ハイハイはその動きを常に行う為、腸を発達させるという重要な役割を担うのですが、ハイハイを上手くできず歩いてしまうと、腸の発達が遅れてしまう可能性が出てきます。

ハイハイの時期はちょうど離乳食も始まる時期にあたります。

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未発達の腸に食べ物が入った時、「異物」として過剰にからだが反応してしまうと「食物アレルギー」として表れてしまうリスクがあるのです。


アレルギーの原因は様々ですが、「自律神経系」や「免疫機構」、「排泄機能」が関わっているのは確かであり、これらは「血管」「血流」とリンクしています。

誤解を招かないように言いますが、抱っこひもを使う為、「アレルギー」が引き起こされるわけではありません。

抱っこひもによる不良姿勢が子供の運動発達に影響を与える可能性が高く、血行障害によって様々な「影響」を引き起こすリスクがあるということです。


赤ちゃんとの「抱っこ」を見直す方法

赤ちゃんの背中はCカーブを保つように意識する

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正面からみて、赤ちゃんの背骨の位置は真っすぐに、横から見た時には背中をCの字にカーブさせるように整えます。

抱っこひもの中で首が反り返り、体も反った状態では口呼吸にもなりやすく、飲み込みもしにくくなります。
また、反り返った状態を続けてしまうと、背骨の曲げ伸ばす運動がしにくくなり、背骨に並行して存在する自律神経も働きにくくなるのです。

背骨の柔軟性を保つことは、ハイハイのしやすさを保つことにもつながります。
更に、15分に一度くらいのペースで赤ちゃんを抱きあげ、抱っこひもの中でもリセットしてあげると筋肉や脂肪組織にもゆとりができ、血行障害も起きにくくなります。

抱っこひもの中では服を着せすぎない

赤ちゃんの体温調節機能を育てるためにも服の着せすぎは注意が必要です。

赤ちゃんの背中に手を入れて汗をかいている、頬の赤みが目立つ場合、着せすぎのサインです。


背中はしっとり温かい状態が良い状態です。
更に、温度を調整しやすい綿素材の服を着ると適度に汗も吸ってくれるので、赤ちゃんも着心地が良くなります。


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そして私が実践していたのは、抱っこのあとは鼠蹊部や足の裏をよくマッサージすることでした。スキンシップにもつながり、娘も笑って喜んでくれました。

うまく「使い方」を工夫する事が重要です

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私も抱っこひもには何度も助けられました。
電車での移動も抱っこ、お散歩にも抱っこと一緒に外に出る時には欠かせないものです。
子供と胸の部分で密着できると、安心感もあるためかすやすやと寝てくれるので、外出先でのお昼寝はいつも抱っこひもの中でした。
しかし、使い方次第では影響をもたらすということを知れば知るほど、「使い方」の重要性に気付きました。

大切な我が子のためにも、お母さんの「便利道具」今日からを見直してみませんか?



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UharaRisa
理学療法士、オーガニックビューティセラピスト、月経血コントロールヨガインストラクター、産後美人のためのメンテナンスヨガインストラクター、natural health coaching programアドバンス会員。 理学療法士として総合病院、老人保健施設に勤務し、リハビリテーションに従事。脳血管疾患、整形外科疾患、呼吸器疾患、外科・内科疾患など様々な障害を負った患者様を診てきた中で「未病」から防げるものはないかと考え、「予防医学」に興味を持つ。 また、自分が生理痛・生理不順に悩んでいたのもあり女性の身体のメカニズムを勉強し始め、女性のためのヨガインストラクターの資格を取得。その後、食生活も改めるため正常分子栄養学も勉強し、実践すると不調や肌質の変化を実感。 同時に、オーガニックコスメにも出会い「素肌ケア」で健康へと繋がることを学ぶ。 自分の妊娠・出産・育児をきっかけに、多くのお母さんやこれから母親になる女性のためのケアを伝えたいと思い、ブログで情報発信を始める。現在オーガニックトリートメントや冷え・生理痛改善のケアができるサロンオープンを目指して活動中。
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