水で洗っても食材の汚れのほとんどは取れず、むしろ有害物質が浸透する可能性も。世の中に蔓延する有害物質・大気汚染による食品汚染の危険性と対策について考える。
国内でも少しずつオーガニックの考え方は浸透し始めている
海外ではオーガニックという考え方が当たり前に広まっていますが、遅ればせながら、国内でも「オーガニック、自然栽培が良い」という考え方は、ゆるやかに浸透を始めています。
できるだけ自然で体に良い食品を摂りたい、そう考える人が日本国内においても大変増えてきているということですね。
実際、一般のスーパーにおいても「無農薬栽培された作物」のみが置かれているコーナー等を見かけるようになってきました。
これまでも、地産地消・地場野菜としてのコーナーはよく見かけましたが、無農薬という単語を見るようになってきたという事実は、
消費者の間に徐々にではあるものの、危機意識が芽生え始めていること、また売り手側にも「オーガニック、無農薬栽培物には一定のニーズがある」という意識が広がっていることを表しているように感じます。
昨今、無農薬無化学肥料栽培を一つの基準とした「良いものを作ろう」という動きは徐々に広まりつつありますが、
農薬や化学肥料を使用しないという条件こそが最高の方法であり、この条件をクリアして作られたものが全て安心して食べられるのかと聞かれれば、必ずしもYESとは言えないかもしれません。
何故なら、化学物質を利用せずに栽培されていたとしても、大気汚染物質が付着している可能性などが考えられるからです。
例えば、車がよく通る道路の側で無農薬栽培されたものと聞けば、「あれ?」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
逆に、あまり車も通ることがない自然豊かな山奥で作られていますよとアナウンスされれば、逆に安心感が強くなり「欲しい!」と感じる方が増えるのではないでしょうか。
そこで、今回は「食材に付着する”不自然な汚れ”が私たちに与える様々な可能性」や「それらへの対策事情」について、ご紹介したいと思います。
☆オーガニック多目的洗剤|トイレ掃除・お風呂掃除・水垢・床掃除・洗濯・フローリングに使い回しOK!これ一つで家中お掃除できる便利な洗剤。イタリアのオーガニック認証を取得!
汚れって、それほど気にすること?
目に見えない、PM2.5などの大気汚染や化学物質、気にしていますか?
広がりをみせる大気汚染物質の存在
昨今、排気ガスなどもそうですが、黄砂を始めとするPM2.5などの飛来が増加していると聞きます。
花粉症のような症状が突然出始めたけれど、実は「花粉ではなく、黄砂や大気中に含まれる化学物質の影響だった」と診断される方も多いと聞きます。つまり、私たちが考えているよりも大気中に化学物質などが多く舞っている可能性があるのです。
もちろん、これらは地面に降り積もり、少なからず土壌にも浸透するでしょう。作物の内部にまで浸透することはないかもしれませんが、少なくとも表面に付着している可能性は考えられますよね。
ただの土汚れなどであれば、それほど気にすることはないかもしれませんが、
もしその汚れが「大量のPM2.5由来の物質等」だとすれば、避けたくなる方も多いのではないでしょうか。
大気汚染物質とは、どのようなもの?
大気汚染物質と一言でまとめると、少しライトなイメージになってしまうかもしれませんが、実に様々な物質が大気中には舞っています。
また恐ろしいことに「全ての物質が特定されているわけではない」という事実は押さえておきたいところです。
例えば、一定の径以下の粒状物質であるPM2.5がそうですよね。
これはあくまでも総称であり、特定の物質を指す固有名詞というわけではありません。
もしPM2.5が飛来しているとすれば、それは「中身は何かわからないが、無数の粒状物質が舞っている」ということになります。
皆さんが知っているような怖い物質が舞っているのなら、恐らく誰もがもっと対策をとるのでしょうが、「何か分からないものが舞っている」としても、意外に対策はとられないものです。
しかし、知らず知らずの内に様々な物質が色々な経路より「体の中に入って来ている」ということを、私たちはもう少し意識しておいた方がいいのかもしれません。
「食材の表面についた汚れは水洗いで取れるのでは?」専門家に聞いてみました。
水で洗っても食材のほとんどの有害物質は取れない。むしろ、さらに内部に浸透する可能性がある。
私たちは食材を調理する際、大抵はお水を使って洗い流します。
中には農薬を落とすために漬け置き洗いをされる方もいらっしゃいますが、実際には表面の農薬は取れても、表面に付着している様々な物質(汚れ)は意外と残っているものです。そこで、「洗う」ことを専門としている、あるメーカーの代表にお話を伺ったところ、以下のような答えをいただきました。
「水を使って撹拌していても、表面に傷がつくだけでほとんどの汚れは取れていない。
むしろ、表面が傷つくことによって汚れ(有害物質等)が内部に浸透する可能性がある。特に、穀物、種子類、豆類は長時間水に触れることによって、様々なものを再吸収してしまい、品質が落ちてしまう恐れが高いので、注意をしてほしい」
普通の水洗いでは、大きな汚れはある程度落とせるものの、細かな汚れがなかなか取れないようです。
以下に掲載の写真は、特殊な機器で種子類を洗浄した後のもの。黒い汚れがたくさん落ちているのが分かります。
私たちは、こういったものを知らず知らずの内に取り込んでいるようです。
例えば、オーガニックな原料で作られたオイルだとしても、原料の種子に付着している様々な汚れが「オイルに濃縮されている、あるいは溶け込んでいる可能性がある」ことも考えらますし、このような事態は他のオーガニック製品にも、同様の事が言えます。もし、このような汚れ(様々な物質の付着)に対する考え方が確かなのであれば、
今後は逆に「もっと品質を向上させたものが流通していく可能性もある」のではないかと、私は思います。
☆オーガニック多目的洗剤|トイレ掃除・お風呂掃除・水垢・床掃除・洗濯・フローリングに使い回しOK!これ一つで家中お掃除できる便利な洗剤。イタリアのオーガニック認証を取得!
様々な汚染物質による汚れ、個人での対策法はあるの?
有害物質を排出できるような体をつくることが大切
基本は、身体にとってあまり好ましくない物質を、適宜排出させられるような体つくりを行うことが大切です。
そこで、できれば最低限押さえておきたいポイントを5点挙げてみました。
1.腸内環境を整える(発酵食品、自然栽培された作物の摂取)
2.運動習慣を身につける(エネルギーの生産量が向上し、体液も循環します)
3.良質なお水の飲用(体の70%が水分だとすれば、良いお水で体を作りたいですよね)
4.心・気持ちを安定させるための働きかけ(気持ち、意識が乱れると全ての働きが弱ります)
5.目に見える有害なものを避ける(これは既に多くの方が実践されていますね)
この他にも気をつけたいことは沢山あるのですが、基本は「腸内細菌の働きを活性化させるために、腸の働きを食事によって整え、身体の中を流れる水分の循環を正常化してあげること」ではないかと思います。
また、その他の手段としては、デトックス効果の高いアイテムを取り入れるという方法もあります。
有害物質の大半は、化学物質、有害ミネラル(重金属)の2種類に分けることができます。
これは、大気汚染由来の汚れが相手であったとしても、基本的には変わりがないものと私は考えています。
そのため、いわゆる「排出作用・キレート作用」があると言われている食品類の摂取も、十分に有効と思われます。
ここで少し余談ですが、日常生活においてフッ素を取り入れている可能性のある方には、「タマリンドペースト」がお勧めです。
テフロン加工の炊飯器、フライパン、電気ポット、鍋などを使用している、大手製品の歯磨き粉を使用している、歯科でフッ素塗布を行っている方には、体内に一定量のフッ素化合物が蓄積している恐れがあります。
もし気になられるようであれば、フッ素排出作用が高いと言われているタマリンドを、ぜひ摂って頂ければと思います。
「自然であること」を目指すためには、様々な技術を応用する必要も
オーガニックなど、化学的な成分に頼らない栽培法は、
現代社会において一つの基準となりつつあります。土壌を汚さず、水質に悪影響を与えない。
作物は元気に育ち、それを食べるもの達が潤う。
これはとても良い循環であり、このような考え方を広めていくことは、私たちが「自然環境の改善」というテーマに対して、間接的にコミットできる貴重な手段と言えます。
化学物質を使用しない農法を続けることで、土壌の状態は改善し、ひいては水質汚染問題の改善にも繋がっていきます。
「オーガニック・自然栽培」が、様々なもの達にとって大切なテーマであることに間違いはありません。
しかし、今後は「拡散の続く大気汚染物質と食の繋がり」についても、何らかの形で取り組んでいく必要性があるように思います。
最近では、土壌の質を自然の力に任せることで回復を待つのではなく、土壌の健康レベルを根本から高めていく方法も増えてきていますし、
前述のような「特殊な機器を使用して、水のみで付着した物質を優しく洗い落とす」方法を取り入れるメーカーも、増えてきているようです。
また、その他にも、様々な有害物質を高いレベルで緩和する技術もあると聞きます。
化学物質を使用しない、あるいは広まらないように活動を行っていくことは大切です。
今後、自然な製法で作るなどの、いわば「悪いものは使わない」ことが“より”大前提となってくるでしょう。
しかし、私たちは可能であれば、その先にある「より良い状態へと導くための技術」、
つまりプラスの効果を付加していく技術を、今後は積極的に模索していく必要性があるのではないかと思います。
また、そのような技術が次々と台頭してくるであろう未来の到来を、
様々な動植物・自然環境等の置かれた状況が“より早く・より良く”改善していくことを、切に願っています。
オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market
IN YOU Market自分自身で身を守ろう。まずは正しい選択を・・・
オーガニックアロエベラジュース(宮古島産)|飲み物に混ぜて飲んでもOK!ミネラル・ビタミンなど200種類成分含有の、女性に嬉しい美容ドリンク!無農薬の貴重なアロエベラを使用。
¥ 3,900(税抜)
オススメの記事
来たる東京オリンピックで提供する食材に問題が?!世界基準から大きく外れ続ける日本の食品汚染。放射能・農薬・アニマルウェルフェア等いよいよ明るみになる日本の食材水準の低さ。オリンピック開催を機にオーガニック意識を高め普及させるために今できること2019年数字で見る中国最新オーガニック事情|「中国産=農薬」はもう古い!今や世界第四位のオーガニック市場へ変化を遂げた中国から学ぶこと
日本の水道が危険にさらされている?!日本に住む私たちが安全な飲み水を確保するために今すぐできる4つの対策。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう