「香料」身体に良くないことは分かった。でも一体何者? 便利さを求めたがゆえの代償。「香料」と一言にまとめられたその裏にある実態とは。
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気がつけば、いたるところに「香料」という文字が
洗剤、食べ物、化粧品、アロマオイル・・・。
嗜好品だけでなく生活必須品にも。
経口・経皮・呼吸、人体に摂取される全ての手段のありとあらゆる物に含まれている、香料。
警鐘が鳴らされている「砂糖まみれ」同様に、今の私たちの生活は「香料まみれ」と言えるのではないでしょうか。
人体に害を及ぼす、人工的な香り
一例として、合成香料と化学物質過敏症の繋がりを過去の記事でお伝えしました。人工的な香りから化学物質過敏症を発症し、人生を狂わされた人の事例をご紹介します。人工的に作られた「いいニオイ」の正体。香りがある日突然人生を狂わせてしまうかも。
「香り」の害に関する見識が広まりつつあり、無香料を選ぶ方が増えているでしょう。
(実際にそのような読者の声を多数聞きます。)
元々は有害ではなかったはずの、「香り」
しかし、五感の一つである嗅覚を刺激してくれる「香り」は本来、害ではなかったはずです。
そもそも、「香り」を楽しむことはどのように始まって発展してきたのでしょうか。
どうして有害なものになってしまったのか?「香り」と私たちの歴史
火を発見したと同時に、香りは人類の生活に密接に関わってきた
香りの起源は、紀元前3000年頃のメソポタミアにまでさかのぼります。レバノンセダー(香りのする杉)で神への薫香を捧げたり、王様が亡くなりミイラにする際に香料をたっぷりと塗ったりしていたことが、始まりです。
そこから少しずつ世界に広まりながら、各地域の文化特色に合わせて発展していきます。
部屋・衣類・入浴後の身体の芳香、疾患の治療、食物や菓子の風味付けにも、香りは古くから用いられてきました。
香水が誕生したのは16世紀末
香料をアルコールに溶かした現在の香水のようなものが初めて作られたのは16世紀末のことで、18世紀後半にフランスで「オーデコロン」と呼ばれ流行し始めました。
マリー・アントワネットが愛好していたバラやスミレなどを主体とした香水は、彼女の死後に急激に流行したそうです。
19世紀に合成香料が誕生してから、「香り」の質は変化した
科学が発達する中で天然の香りが分析され、合成香料が製造できるようになりました。これにより、産地や気象状況による香りなど品質のばらつきが解消され、香り製品の主流原料は植物など自然由来のものから合成香料にと移り変わっていきました。
日本で合成香料工業が発展したのは大正以降のことで、以来、食品にも本格的に利用されるようになっていったのです。
合成香料の出現で、かつては上流階級に限られていた香りを楽しむ文化が、誰もが日常的に楽しむことができるようになったのです。
手軽さ・便利さを求めたがゆえの代償
香りを手軽に楽しめるようになってウキウキと生活できるようになったのは一見良いことのようでしたが、「香りブーム」が一つの引き金となって行き着いたのが、合成香料の人体への危険性。
一旦広まって根付いてしまったら、簡単に撤収というわけにはいきません。
「香り」で苦しむ人がじわじわと増えている今の状況は、他のこと同様、時代の流れの中で手軽さ・便利さを求める選択を積み重ねてきた代償と言えるでしょう。
一言にまとめられているから正体が分からない、「香料」の怖さ
情報開示義務がないので、詳細の原料や製造方法は分からない
日本香料工業界のHPよりスクリーンショットでお借りしています。
合成香料の原料
石油より得られるエチレンやアセチレンなどのほかに、精油より分離されるテルペン化合物や油脂より得られる脂肪酸などが用いられ、これを化学反応させることにより合成香料を得る。Wikipediaより
化学反応の仕方にも酸化・還元・縮合・転位・エステル化など様々あり、調合の仕方もいくらでもあるので、無限の種類を作れることが素人にも分かりますよね。
化粧品の用途に使われる香料だけでも、4000種類あるとも言われています。
異なる材料、異なる製造方法でも、全てが「香料」でまとめられています。
恐ろしいのは、その詳細についての表記義務がないこと。
「香り」自体が製品にとって重要な付加価値となるので詳細は企業秘密とされていて、消費者にはほとんど伝わらないようになっているのです。
果たして安全性は確認されているのか?
安全性についても、消費者に伝える義務がない為、しっかり確認されているものもある一方で、全てが確認されているわけではありません。自分が香料メーカーを経営していて利益を追求していたら、義務がないことにわざわざお金をかけませんよね?
そして食品添加物同様、体内で合わさった時に危険な化学反応は起こらないのか?そのデータを一般消費者が入手するのは、極めて困難です。
香りを感じる=化学物質が体内に侵入しているということ
合成香料により香りが作られた製品で、臭いを感じるというのは、ガス状に揮発した香料の原料物質が鼻腔内の嗅覚受容体にキャッチされているということです。そして体内に蓄積します。
農薬や食品添加物同様、香料の摂取にも細心の注意を払う必要があるのではないでしょうか。
自分の身を守る為に、今すぐできる解決策は?
街で生活をしていれば、ただでさえ排気ガスのような有害物質を毎日多量に吸い込んでいますよね。もうこれ以上、呼吸による化学物質の摂取は避けたい・・・
外気のコントロールは自分では不可能ですが、生活で使う製品の選択は自分で可能です。
とてもシンプルですが、
消費者が、合成香料なしの製品を購入するようにする以外、大きな解決策はありません。
香りを楽しみたいときは、自然のものを。
化学的な香料は人間を狂わせますが、アロマテラピーのような自然療法があるように、自然の香りには心身にとても良い効果をもたらします。
だからこそ、香りを楽しむことは世界中に浸透したのですものね。
IN YOUでもおすすめしている香り製品をご紹介しておきます。
>一時売り切れとなる程大人気。キッチンコスメから始まったオーストラリア産オーガニック香水。
「口にできないものは肌にも付けない」というポリシーで、ACOというオーストラリアの食品基準の認証機関を取得しています。
原料は水・オイル・精油のみなので、香水として肌や衣服にはもちろん、睡眠時のピロースプレーやルームスプレーとしての利用もおすすめします。センスが良いとしか言いようのない洗練された香りが、気分を上げてくれたり癒してくれたり、生活に彩りを与えてくれますよ。
自然成分100%なので、使用前にはよく振ってくださいね。
安全な製品を求めるには、消費者がこのちょっぴりのひと手間を惜しまないことがとても大切だと思っています。
本能に従って生きていた、野生生活に勝るものなし
自然に近いものに、勝るものはありません。
化学のものを分析・製造したり調合したりする、技術や人件費に1万円払うのと、
安全な自然の原料に1万円払うのと、どちらが良いでしょうか。
可能なところから自然に近いものを日頃から選択し、
動物としての本能を研ぎ澄ませてやるような意識をしていると、身体にとっての「異物」は自ずと選択しないようになるでしょう。
人の身体に優しいことは、地球にも優しい。
IN YOUMarketでオススメのオーガニック香水セットを買ってみよう!
香りの魔術師とも呼ばれる調合の香水は、 水・オイル・精油だけのシンプルな原材料でありながら、 高級感があり、都会的なセンスを感じます。
シュッとかけたその瞬間から香りに五感の全てが持っていかれます。
オーガニックの香水は、最近では色々と販売されていますが、 調合は絶妙で濃度も丁度良いんです。
アロマミストだとすぐに香りは消えてしまいますが、この香水はほのかな良い香りが一日中続きます。
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