石油素材でできた「紙おむつ」を生まれたばかりの赤ちゃんに身に着けますか？私が「布おむつ育児」を始めてみてわかったことをお伝えします。

育児にもオーガニックを取り入れたいとお考えの読者は多いのではないでしょうか。

お子さんが大きくなった時に取り入れる「離乳食」には気を付けたいけれど
さすがに毎日の紙おむつをやめるのは、大変さを考えると躊躇するという方も多いと思います。

石油素材でできた「紙おむつ」を生まれたばかりの赤ちゃんに身に着けますか？

紙おむつには化学素材でできているものがほとんどだということをご存知でしょうか。

大人の生理用ナプキンに関する記事はすでにご覧の方もいらしているのではないかと思います。
化学物質でできた「生理用ナプキン」の裏側。あなたの体と未来の赤ちゃんを守るために全ての女性が知っておきたいこと。

これを見て慌てて「オーガニックの布ナプキン」を購入された方も多かったでしょう。

ではお子さんはどうでしょうか。

生理用ナプキンと同様、ケミカルな物質でできたおむつが市場に広く出回っています。

赤ちゃんの尿を素早く吸収するために使われる高分子吸収体。

いうまでもなく、石油由来です。

上記はあるブランドさんの原材料です。
コットン素材を使ったものであっても漂白剤を使っているものもあります。

自然とは言い難い、これらを生まれたばかりの赤ちゃんに使うことによるデメリットは計り知れません。

生理用ナプキンにおいてもいわゆる有害物質の皮毒吸収が懸念されるように
お子さんの体でも全く同じ、いや、体が小さな分だけ、さらに深刻な影響が考えられるのです。

しかし、オーガニックと書かれたおむつなどどこにも見つけることができません。
国内ではまだ赤ちゃん市場にオーガニックは広まっていないのですね。

そこで私はある行動をとることにしました。

私が布おむつを始めた理由。
大人はオーガニックなのに子供にだけケミカルおむつは違和感を感じた。

ご紹介が遅れましたが、可能な限りオーガニックライフを選択している私は
布おむつ育児を実践している新米ママです。

ところで、布おむつと言えばどんなイメージをお持ちでしょうか？

オーガニック製品もあり、肌に優しい。
おむつかぶれしないと聞く。
地球環境にも優しい。


一方で、おむつを頻繁に取り替える。
洗濯や外出時に大変というイメージがあるのではないかと思います。

私が布おむつを取り入れた理由

なぜオーガニック素材を選ぶのか。

年齢を重ねると共にとても敏感な体質になってしまい
衣服など肌に触れる素材によってかゆくなる事が多くなりました。

一時は、１日に何度も服を着替えなくてはならないほどかゆみがひどくなり時には掻きむしってしまう事も…

困った末に肌着をオーガニック製品に替えてみたところ症状が良くなり
肌に触れる製品を替えるとこんなにも違いがあるのだと体感しました。

オーガニック素材が肌に触れる優しさを知る事が出来たと同時に
大人である私がオーガニック素材を選んだのに、小さなこどもにはそうでないものを使用する事に違和感を感じました。

生まれてくる我が子にも安全な優しい触り心地を体感してもらいたいとオーガニック素材を選ぶ事に決めました。

布おむつ育児に準備するもの。

さて、布おむつを使う場合どんな準備が必要なのか知りたいですよね。
ここから私の体験記をつづっていきたいと思います。

1、布おむつ、おむつカバー選び。

実際に布おむつを使用しているママからの感想やネットの口コミをチェックして
オーガニックブランド社の布おむつを購入。

布おむつの枚数の目安

新生児はおしっこは１日約２０回、うんちは約８回
おむつ交換も頻繁に行うので最初は布おむつを３０枚くらい、おむつカバーを５枚くらい用意しておくのがオススメ。
メーカーさんのサイトにも説明があります。

実際に布おむつとおむつなし育児を実践しているママから布おむつ３０枚も使わなかったと聞いていたので、枚数は布おむつ１０枚、おむつカバー２枚を購入しました。

2、お尻ふき

市販されている商品には気になる成分が入っているので
布おむつと一緒にオーガニックコットンガーゼをお尻ふき用に購入。


参考記事：「純水99％」「パラベンフリー」「無香料」の赤ちゃんおしりふきは実は危険？！安心安全なコットンでおしりふきの作り方。

3、つけ置きバケツと洗剤。

蓋付きのバケツ。
布おむつ、おむつカバーとまとめてお得なセット価格で購入出来るサイトもあります。
おむつなし育児に活用できるホーローおまるがセットになっているメーカーさんも！

布おむつ以外にも無添加紙おむつ
おむつなし育児など複数の選択肢がある

おむつなし育児とは？

実践しているママから子どもがちゃんと排泄をして気持ち良さそうにしていると話を聞き、
おむつなし育児に興味を持ったので妊娠中に講座を受講しに行きました。

「おむつなし育児」は、昔から実践されてきた、赤ちゃんにとって健康的で気持ちのいい排泄ケアです。
布おむつ、パンツ、そして、紙おむつを上手に使いながら、なるべくおむつの外で排泄する機会を増やしてあげるのが「おむつなし育児」です。

引用：http://omutsunashi.org/about/

講座後、布おむつから始めて徐々におむつなし育児を実践していこうと決め、おむつなし育児の準備を始めました。

おむつなし育児に準備する物。

特にありません。

おむつ以外の場所ですればok。

おまるがあると便利ですよ。こんなのもあります。

実際に布おむつと
おむつなし育児を実践してみてわかったこと

出産を迎え、無事に産まれてきた赤ちゃんに布おむつを装着。

おむつカバーはサイズが1番小さい新生児用だったのですが、
3000g未満で産まれて来た我が子の太ももはまだ細く、おむつカバーに隙間が出来ているのが気になりました。

最初はこんなものなのかなと思いつつ、産まれてから1時間ほどで初めての胎便。


すぐに取り替え、つけ置き洗い。
何となくコツを掴めたような、布おむつでやっていけそうだと感じていたのですが、
胎便が出た後はうんちの回数が増え、取り替えた次の瞬間またうんち、おしっこの回数も増えていき布おむつの大変さを実感。

購入したおむつカバーはオーガニックコットン100％の布製だったのでおしっこの回数が多い新生児はすぐにおむつカバーまでおしっこが浸透してしまいベッドシーツを取り替えるなどの失敗も。


おむつなし育児は、おまるに乗せるどころか
おまるの中にお尻がすっぽり入ってしまう小ささで産後の身体で支えるのにも一苦労。

そしてタイミングもさっぱりわからない。

一緒に講習を受けた3人のお子様を持つママはおむつなし育児で育てているとお話されていたので
私にも出来るものだと思いたかったのですが、

初産で始めて味わった産後の疲労感と初めての子育ての中、始めからおむつなし育児を実践する事は私には無謀でした。

考えた末に…

おむつなし育児は首が座ってからトライする事を決意。
（本来は首が座る２ヶ月〜５ヶ月が最も始めやすい頃と言われています）

そして、布おむつで育児をするために、
最初に用意した枚数では足りないので
オーガニック布おむつ１５枚とカバー2枚を追加購入。

しかし、サイズ調節出来るタイプのおむつカバーなのですが、
3000g未満で産まれた我が子にはやはり少し大きく、開いた隙間から漏れてしまう…

おむつカバーに関してはメーカーさんによって作りが異なりますので、購入前に相談する事も大切だと感じました。

布おむつ育児は実践した結果やはり大変！

こんなに沢山布おむつ買ったのにどうしよう…

辿り着いた結論。
それは、無理をせず布おむつと無添加紙おむつを兼用する事でした。

布おむつの大変さを知って、紙おむつのありがたさにも気付きました。

完全なオーガニックではありませんが、無添加おむつを使用する事に。

無添加おむつとは？

環境にも配慮した自然派素材から作られていて、お肌に優しい無添加・無漂白。アトピーなどの敏感なお肌の赤ちゃんにもお勧めです。

・無漂白・・・通常のオムツは、殺菌や見た目を良くする目的で、塩素などの強アルカリ性の薬品を使って漂白しています。
肌への影響を考慮して漂白はせず、そのため自然な薄茶色をしています。

・無添加・・・長時間交換が不要なオムツの中には、より吸収性を高めるために、やや刺激の強い吸収剤を使用しているものがあります。
赤ちゃんのデリケートな肌に配慮した、天然由来の吸収性ポリマーを使用しています。
引用：http://select.cuna.jp/item/188.html

無添加で漂白していない
天然の吸収ポリマーを使用。
布おむつの様に肌に優しい。

普通のおむつに比べたら割高ですが、
布おむつと兼用、徐々におむつなし育児を実践していく事を考えると高い出費ではないかと考えた結果でした。

布おむつ、おむつなし育児をすると決めていた為、
紙おむつの使用は考えていませんでしたが、無添加の紙おむつを購入して正解でした。

布おむつと無添加紙おむつを兼用した結果

乳幼児になった現在はうんちの回数も1日1〜３回になり、
おむつカバーのサイズも丁度良くなって来たので1日布おむつ平均１0枚、おむつカバー4枚でも足りるように。

夜寝る時と外出の時は紙おむつを使用。

これが今の私にとって1番良いバランスです。

そして、

おむつかぶれは全くしません！

赤ちゃんが気持ち良く快適に過ごしてくれるとママもとっても嬉しいですよね。

それが1番布おむつ育児を続けていける秘訣かもしれません。

布おむつの洗濯に関して

つけ置きして洗って日光消毒をすればキレイに汚れは落ちます。

オーガニックを生活に取り入れているママは地球環境を考えて布おむつについたうんちを流しても汚染にならないのか？と考えますよね。

市役所に問い合わせたところ、下水道を繋いでいればトイレ以外のお水も下水道処理場にて汚水は浄化されるので
環境汚染にはならないとの事。

県や地域によって異なるそうなので気になる方はお住いの地域の市役所などにお問い合わせください。

産後の身体と相談して
出来る範囲で無理なくスタートしてみて。

床上げまではなるべくトイレとごはんの時間以外は
横になって休んだ方が身体の回復も早いと言います。

布おむつを洗ったり、おまるに座らせるのに抱きかかえたりするだけでも産後の身体にはかなりの負担がかかります。

ママ達は頑張り屋さんです。

布おむつだけで育児出来るママ、
おむつなし育児だけで育児出来るママ。
無添加紙おむつで育児するママ。

様々なやり方がありますが
ベストなのはお子さんにもママにもストレスなく、安心安全な方法を選ぶことです。

私のように布おむつ、おむつなし育児、無添加紙おむつと兼用で臨機応変に対応して育児する選択もありますから、
自分に合ったオーガニック育児を選んで実践してくださいね。

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