毎日食べている野菜と果物に含まれる危険な残留農薬量ランキング ワースト10の実態。実際に使用されている農薬は何と60種類以上!
こんにちは。小林くみんです。
これまでIN YOUでは様々な農薬の記事についてお伝えしてきました。
99%農薬に頼る日本のスーパーは今。「スーパーで普通にオーガニックを買える日」が来るために私たちができること。
NHKのニュースでも話題になった「日本農産物の残留農薬量」。
EUや台湾では、残留農薬量オーバーのため受け入れてもらえない日本のいちごやミカン。そのため国内用と海外輸出用で畑を変えている農家も存在します。
日本の農薬使用量は世界でもトップレベル。
すでに使用を制限・禁止している国も多く存在する毒性の強いネオニコチノイド系農薬。そのリンゴに対する日本の使用基準は、アメリカに比べて2倍、EUと比べると2.5倍。
(内海聡氏の著書「1日3食をやめなさい」を参照)
そして、私たちの主食であるコメ、稲作にもネオニコチノイド系農薬の使用が普及しています。
稲の害虫、カメムシの防除に特に威力を発揮し、散布回数も少なくて済む(毒性が強い)ため、
多くの農家で使用されているのです。
確かに農薬は「今すぐ」害は出ないかもしれません。
しかし、石油や石炭、鉱石などを原料に作られた、たとえ小さくても生命力の強い害虫を殺す農薬。
その農薬が浸透した野菜や果物を毎日口に運んでいる私たち。
「害虫は殺すけど、人間には全く影響がない」という魔法のような薬は、本当に存在するのでしょうか。
今や、多くの国で使用を禁止されているネオニコチノイド系農薬でさえ、当初は高い殺虫効果をもつ「夢の農薬」として、もてはやされていました。
農薬が、残留農薬が、私たちの体におよぼす影響は未知数なのかもしれない。
そんな現状を、私たち消費者が「今すぐ」変えることは難しいかもしれません。
しかし「知っている」ことにより「避ける」ことは出来ます。
残留農薬の心配な野菜&果物、そして、その対策。
「知っている」ことで守れるものはあるはず。
あなたとあなたの大切な人のために、知っておいてもらいたいことをまとめました。
あなたに知っていてもらいたい
「残留農薬のリスクがより心配な野菜&果物」
アメリカのワシントンD.Cを本拠地とし、環境保全に取り組む市民や団体のために有益な情報を提供する
NPO法人、Environmental Working Group(EWG)。
そのEWGが農薬(殺虫剤)残留量の多い野菜・果物ランキングを発表しています(2016版)。
日本とアメリカでは、気候の違いや、使用が許可されている農薬も異なりますが、
その野菜や果物の特性、育て方そして育つ時期により農薬の使用量そして残留量は決まります。
(果物は害虫が付きやすいため農薬の使用が増えたり、 葉野菜は害虫に弱いため、
やはり農薬を沢山使う必要があったり、 また、温かい季節は害虫も繁殖しやすく、農薬の使用が増えるなど。)
そのため、アメリカのデータではありますが参考になると思います。
残留農薬量ランキング:ワースト10
このランキングは、米農務省とFDA(食品医薬品局)による調査データ
(消費量の多い野菜・果物を対象)から作成されています。
調査条件:
各野菜・果物は洗って皮をむいた状態で行う。
ランキング作成の基準:
1.殺虫剤が検出された比率
2.2種以上の殺虫剤が検出された比率
3.1つのサンプルから検出された殺虫剤の平均数
4.検出された殺虫剤の平均量
5.1つのサンプルから検出された殺虫剤の最大数
6.検出された殺虫剤の総数
1位:いちご
EWGの調査対象の中で最も残留農薬数が多く、17種類の農薬が検出されました。
検出されたのは17種類ですが、実際に使用されている農薬は60種類以上。
イチゴにかけられる農薬散布回数は65回。多くの国内食材に残留農薬が含まれていることが明らかに。私たちは今何を選ぶべきか。
2位:りんご
アメリカで残留農薬ワースト2位にあがるりんご。
化学肥料、殺虫剤などが多用されます。
日本の農薬使用基準は、アメリカに比べて2倍。
たった一つのリンゴが私の人生を変えた!同じリンゴでも食べられないリンゴと食べられるリンゴがあったワケ。食物アレルギーの本当の原因は農薬だった。
● オススメの農薬不使用のりんごはこちら
3位:ネクタリン
ネクタリンも化学肥料、殺虫剤などが多用されるため、必然的に残留農薬量も上がります。
アメリカ農務省の調査(2015)でもサンプルの97%から残留農薬が検出されました。
4位:桃
温かい時期に旬を迎える桃も、害虫がつきやすく、大量に農薬を使用しています。
5位:セロリ
4位までは、甘く、柔らかいため害虫に狙われやすい「果物」があがっていましたが、ここで野菜が登場。
セロリは栽培にかかる期間が長く、また害虫に弱いので、他の野菜よりも農薬が多く使用されます。
特に葉の部分に農薬が残留している場合が多いです。
6位:ブドウ
ぶどうは病気にかかりやすく、病気を防ぐために農薬が使用されます。
ぶどうの収穫過程では数十種類の農薬を使用。
その分残留農薬も増えます。
7位:さくらんぼ
さくらんぼの害虫「ミバエ」は、さくらんぼの実に卵を産みつけます。
その幼虫がさくらんぼを食い荒らすのを守るため、大量の農薬が使われます。
8位:ほうれん草
害虫に弱いほうれん草。
殺虫剤が沢山まかれます。
9位:トマト
残留農薬のカテゴリーでは9位のトマト。
「使用される農薬とその残留量による発がん性」では1位を獲得する野菜です。
10位:パプリカ(ピーマン)
どうしたらいいの?!
心配な残留農薬、その対策方法
1.一番簡単な方法はオーガニックの野菜や果物に切り替える事。
オーガニック農作物には農薬はもちろん化学肥料や土壌改良剤という薬剤を使わないことが前提。私たちの体への影響は少ないのは確か。
Environmental Working Group(EWG)の調査では、
「各野菜・果物は洗って皮をむいた状態」で残留農薬を検査しています。
「洗って、皮をむけば大丈夫」ではないのです。
まずは、先に述べた残留農薬ワースト10にあがっている野菜、
果物を意識してオーガニックのものに変えていくのが良いでしょう。
しかし、もう一つお伝えしておきたいことは、この調査では農薬の性質は考慮されていないこと。
発ガン性が危惧されている農薬。
脳や神経系に影響が心配されている農薬。
全て同じ点数でカウントしています。
ワースト10にあがってこなかった野菜や果物でも、できれば残留農薬のリスクが少ない方が安心であることは確か。
多くの専門家が、発達途中の子どもや妊婦さんのお腹の胎児への神経系、
ホルモン、脳に対する残留農薬の影響を危惧しています。
ちょっと不便でも、ちょっと高くても、オーガニック農作物を選ぶ価値はあるのです。2.主食だけでも、安全なものに変える。
もし、全てをオーガニック野菜や果物に切り替えるのが、難しかったら、まずは主食のお米から変えてみて。
お米は他の野菜や果物よりも日持ちがしますし、大量にストックして置けるので、切り替えやすいはず。
オーガニック(有機)栽培を意識してか、
「減農薬」というお米や野菜も見かけるようになりましたが、こちらは注意が必要。
例えば、先にお伝えしたネオニコチノイド系農薬のように「強力な殺虫力」を持つ農薬は
量や散布回数が少なくてすみ、「減農薬」と記載できるのです。
そして、このネオニコチノイド系農薬、日本では米の栽培にも使用されている場合が多いのです。
できる限りお米は無農薬や自然栽培のものを、選びましょう。
3.野菜や果物の洗い方を変える。
全ての野菜や果物をオーガニックに切り替えるのは、今すぐには難しいかもしれません。
でも、たとえ100%残留農薬は落とせなくても、少しでも私たちの体に入る量は減らしたいですよね。
そこで、ちょっとした工夫をお伝えします。
1.重曹水 で洗う
重曹(炭酸水素ナトリウム)は、塩の30倍の毒素吸着効果あるそう。 方法:
1.野菜や果物が入るくらいのボールに重曹を小さじ2程入れ、重曹水を作る。
2.野菜や果物を30秒ほどつけてから、流水で丁寧に洗う。
3.オーガニック野菜、果物でない場合、皮はむく。
2.塩水や酢水 で洗う
方法:
1.約1%濃度の塩水、または酢1:水2の酢水に漬ける。
2.可能であれば(野菜や果物の種類による)塩もみや板ずりをする。
3.その後、流水にさらす(30秒程)。
4.オーガニック野菜、果物でない場合、皮はむく。
3.専用の野菜を洗う天然洗剤を使う。
野菜を洗うための専用の野菜あらい用の洗剤もおすすめ。合成界面活性剤などの石油由来成分でつくられた洗剤で野菜をあらってしまっては本末転倒。
使うのであれば無添加で口に入れても大丈夫なレベルのものを使いましょう。
市販品にも安全なものもあります。その他のおすすめ農薬洗いおとしグッズ。
野菜や果物の農薬が気になる方にいちおしの合成界面活性剤を使わない、99.9%がお水で出来た、安心な生鮮用洗剤です。
慣行農法や特別栽培の野菜はもちろん、有機野菜に使われる農薬が気になる方や
放射性物質が気になる方にもおすすめです!
残留農薬が多い野菜や果物の処理方法:
いちご、ブルーベリー :
市販の野菜洗いや重曹水か塩水(酢水)に5分程つけ、ざるに上げふり洗い。 トマト :
市販の野菜洗いや重曹水か塩水(酢水)で洗った後、 湯むきするのが1番効果的。
ほうれん草 :
市販の野菜洗いや、重曹水か塩水(酢水)で洗った後、茹でこぼし(野菜を煮て、茹で汁は捨てる)が効果的。
ゆで時間を1分程度にすれば、ビタミンCは70%くらい残る。
ピーマン :
重曹水か塩水(酢水)で洗った後下ゆでするとさらに効果的!おまけ、残留農薬が比較的少ない野菜&果物ベスト10
1位:たまねぎ
2位:とうもろこし
3位:パイナップル
4位:アボガド
5位:アスパラガス
6位:豆
7位:マンゴー
8位:なす
9位:メロン
10位:キウイ
アスパラガス、とうもろこし、たまねぎ、パイナップル、マンゴー、アボガドから農薬が検出された比率は10%以下でした。
「知っている」ことで変わるかもしれない未来
気づいた時はすでに末期ガンだった私の母。
「なんで私が・・・?」
そう母が思うのも当然だったと思います。
タバコにも、お酒にも全く縁がなかった母。
特に、外食が多かったというわけでもなく、
特に、コンビニ食が多かったというわけでもなく、
どちらかというと、食事に気を使っていた母。
しかし、私たちが「体に良い」と信じているものでも、実はそうではない場合もある。
「知っている」ことで変わるかもしれない未来。
「知っている」ことで守れるかもしれない時間。
「生きるという」限りある時間。
「知っている」ことでその時間が、全く別のものになるかもしれない。
もし、私の母のように病気で苦しむ人が一人でも減ってくれたら、
もし、あなたが大切な人が苦しむ姿を見なくてすむなら、
あなたには、「知る」という選択をしてほしい。
今からでも、決して遅くはないはずです。
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