スーパーのはちみつは買っちゃダメ?!その偽物はちみつがあなたの体をだめにします。大量生産のはちみつがもたらす健康被害と社会問題。本当に安全な本物のはちみつの見分け方・選び方。
こんにちは、海外オーガニック事情に詳しいIN YOUライターのレオナです。
今回は昔から人間と関わりが深い神秘的な液体、“はちみつ”のお話をしたいと思います。
はちみつは紀元前から食用だけでなく医療目的や、
その強い殺菌力からミイラの腐敗止めとしても使用されていたことが分かっています。
また、古代エジプトのピラミッドの壁画には、
蜂に囲まれた男性がはちみつを採取している様子が描かれていていて、
養蜂(ようほう)の歴史の長さを物語っています。
私たちの健康に迫る危険!スーパーで実際に起こった「偽純粋はちみつ」事件
公正マークの付けられていた「純粋はちみつ」に危険な「人工甘味料」を添加
最近は白砂糖の害や怖さについて多くのメディアで取り上げられ、
白砂糖断ちを実践されている方も多いと思います。
今では白砂糖の代わりになる自然の甘味料がいくつかありますが、
その中でもはちみつは、その栄養や効能から健康を意識されている方には
人気で料理やスキンケアに用いられている方も多いと思います。
でもそんなはちみつに「白砂糖」、いやそれよりももっと恐ろしい、
「添加物の異性化糖(コーンシロップ)」が混入されていたらどうしますか?
しかも“公正マーク”という、
一見「しっかりした基準をクリアした商品」のみが貼る事のできるシールがついた商品にです。
これは実際に日本のスーパーで起こった、「純粋はちみつ」への「人工甘味料」添加事件です。
はちみつ業界には、はちみつ業界内で作られた、加入義務のない社団法人「全国はちみつ公正取引協議会」という組織があります。
名前だけ聞くと立派な組織に聞こえますが、
実際この組織には、真面目にはちみつを作っている養蜂場のほとんどが参加していません。
この組織は会員制で「全国はちみつ公正取引協議会」の組合になる為には、
「年間費3万5千円」と、「公正マーク1枚に付き4円」が必要になります。
この公正マークの使用料の収入は年間約2,000万円で、同協議会の総収入の半分を占めています。
この組織は年1回の定期検査で会員業者の商品の成分が適正かどうかチェックをしていますが、
それはあくまでも形であって「高いお金で公正マークを購入してくれる会員が不利にならないような」
ゆるい調査内容になっています。
その公正取引協議会の表示ラベル不正の定期検査で、
いずれも「純粋はちみつ」のラベルを付けた商品に、
「人工甘味料の異性化糖(コーンシロップ)、水あめ」などの混入が疑われる商品が、
過去7年間で全体の2割、延べ120点が陽性と判定されています。
また、この協議会は、その事実を違反業者が、
「大量に購入していた公正マークの売上を守る為(運営難におちいらないため)」に、
7年以上隠ぺいしていたとも言われています。
また、不正業者の中には、
この協議会の理事を務める業者が販売する商品が多数含まれていたそうです。
これだけでも消費者の信頼を裏切る、健康被害を考えない、
恐ろしい組織ぐるみの「偽純粋はちみつ隠ぺい事件」ですが、
更に恐ろしい事にこの事件があった当時の記事が、
個人ブログを除きほぼWeb上から削除されているという事です。
そんな中、辛うじて「その事件に関して総務省が発表している資料」を見つけましたので、
その資料の一部をご紹介します。
【調査結果】
食品の偽装表示事件において、
数次にわたり地方農政事務所等に偽装に係る情報が提供されたにもかかわらず、
迅速な立入検査等の対応がとられていなかったことから、
農林水産省では、この事実を反省し、事件を検証するとともに、
平成 19 年7月に、一般消費者等から食品表示に関する情報を受け付ける、
食品表示 110 番の対応マニュアルを見直して、
食品の不適正表示に係る情報の迅速な処理を図り、
担当者等 によるチェック機能を強化している。
また、「はちみつ」に係る不適正表示など、同一事業者による事件の再発もみられることから、
品質表示基準に違反した事業者の改善状況を確認するための調査を
適時適切に実施することが、再発防止を図 る上で重要であると考えられる。
公正マークとは?
社団法人「全国はちみつ公正取引協議会」が、会員業者に対して商品の表示や同協議会の定めたはちみつの基準を満たした「合格はちみつ」であると保証したものです。
しかし、真面目な養蜂家のほとんどがこの協議会には加入しておらず、
このマークは不正をするような業者が「金で買うマーク」と養蜂家の間では噂されています。
山田養蜂場のQ&A上にも「全国はちみつ公正取引協議会」裏付ける回答がありました。
Q6なぜ「全国はちみつ公正取引協議会」認定の公正マークをつけていないのですか?
A6それは、あくまで「はちみつ」の品質を追求する私たちの厳格な品質基準と、広く一般的な意味ではちみつを定義する協議会の基準の間に相違があるためです。
協議会は「異性化糖や水あめを混ぜても製品表面に『はちみつ』の表示を許す」規定や、加熱加工をしない「はちみつ」に対して天然由来の成分や風味を破壊し ていないことを表す意味の「生」や「完熟」の文字の表示を禁ずる規定などを策定しています。しかし当社はこのような規定は天然の「はちみつ」の価値を曖昧にし、消費者にとって不利益になると考え、協議会を脱会しています。
参加組合の多くがパッカー業者といって中国などの海外や国内から安いはちみつを大量輸入してそれを瓶詰して売っているだけの業者になります。
山田養蜂場のはちみつQ&Aより
恐ろしい事に、はちみつはJAS(日本農林規格)による基準がないため、
社団法人「全国はちみつ公正取引協議会」が定める基準が、国内唯一の指標となるそうです。
こんな不正にまみれた公正マークなんて信用できないですよね。
- 強力な殺菌効果
ほとんどが糖分で出来ていて水分がすくないため菌の繁殖を抑えることができます。
はちみつに含まれるグルコン酸は、細菌が活動的になる酸の値、
ph(ペーハー)7より低い、ph(ペーハー)4以下の為、細菌が活動できません。
さらに、ミツバチがはちみつを作るとき、「ブドウ糖酸化酵素」という酵素を注入します。
その「ブドウ糖酸化酵素」注入時に、先ほど説明したグルコン酸とは別の成分「過酸化水素」を作ります。
この過酸化水素も細胞を殺すのに最適な物質になります。
はちみつは海外では感染症などの病気を治すため、
精製されたものや規格化されたはちみつが医療現場でも使用されています。
例えばオーストラリアやニュージーランドでは、
医療費節約の為に自宅でできる人工透析がありますが、
その際自分でお腹に管を入れなければいけません。
その管の部分にばい菌がつかないようにする為に、
医療用はちみつの「Medihoney(メディ ハニー)」というものが使用されています。
はちみつの中でも、マヌカハニーというニュージーランドで採れるはちみつには、
「メチルグリオキサル」という小さな有機分子が含まれていて、更に強い抗菌作用を持っています。
このマヌカハニーが病院でも使用されている「Medihoney(メディ ハニー)」の原料になります。
- 認知症予防効果
認知症の原因物質のひとつは「LPS(リポ多糖)」と呼ばれる毒素だということが、発表されました。
はちみつに含まれる「フラボノイド」には、「LPS(リポ多糖)」という毒素を減少させ、
認知症のリスクを下げる効果があります。
「LPS(リポ多糖)」は誰の体の中にも最初からありますが、
何かの原因で異常に繁殖すると脳細胞をはじめとする細胞が炎症をおこし脳細胞が死滅するそうです。
その脳細胞が死滅した状態が認知症の原因のひとつではないかと言われています。
またスペインの大学が発表した論文では、
はちみつの「フラボノイド」を炎症した細胞に注入したところ、
炎症が50%抑えられることが研究から分かったそうです。
- デトックス
それらの成分には、腸内環境を整える善玉菌を増やす働きがあります。
腸を刺激し便秘の原因である「腸のぜん動運動」を活発にしてくれる嬉しいメリットも。
- 栄養バランス調整・健康維持効果
代表されるビタミンやミネラルには、ビタミンC、ビタミンB6、カリウムやナトリウムなどになります。
またはちみつにはビタミン、ミネラルに加えアミノ酸も含まれている為、
肌のトラブルを回避し美肌をサポートしてくれる栄養素が豊富に含まれています。
はちみつは薄めてお肌に塗っても炎症を抑えたり、乾燥を防いだりしてくれます。
お肌の敏感なレオナもはちみつは塗っても大丈夫です。
本当に安全な本物のはちみつの見分け方・選び方。
はちみつの種類
販売されている蜂蜜には「純粋はちみつ」、「加糖はちみつ」、「精製はちみつ」の3種類があります。
- 「純粋はちみつ」とは、
一切加工していない天然そのままのはちみつで、
国際取引の場合水分量が20%以下のもの、
国内取引の場合水分量が22%のものになります。 - 「加糖はちみつ」とは、
純粋なはちみつと、「異性化液糖(コーンシロップ)その他の糖類を加えたもの」で、
はちみつの含有量が60%以上のものになります。 - 「精製はちみつ」とは、
蜂蜜から臭いや色等を取り除き、ビタミンやミネラルなどの天然成分が全て失われたものになります。
でも、問題は、どうやって選ぶかですよね。
良いはちみつの選び方
社団法人「全国はちみつ公正取引協議会」が隠ぺいしていた「偽はちみつ事件」にもあったように、
「純粋はちみつ」と表示されていても、
異性化液糖(コーンシロップ)や水あめが混ぜられて販売されているものがあります。
また純粋なはちみつでも、販売に至る経緯で、
はちみつの栄養素が全て死んでしまう「高温加熱処理」が意図的に、
または意図的でなく、されている場合もあります。
まず初めに、はちみつは45度以上で成分が壊れていきます。
では、良いはちみつを選ぶための重要ポイント2つをご紹介します。
-
- 高温加熱処理されていないはちみつを選ぶ
-
- 機械ではなく手詰めされたハチミツを選ぶ
-
- 完熟はちみつを選ぶ
高温加熱処理されていないはちみつを選ぶ理由
私がなぜ、「加熱処理されていない」ではなく、「高温加熱処理されていない」と書いているかには意味があります。
実は、加熱されていないはちみつはこの世にはありません。
ミツバチ自身による加熱
ミツバチがはちみつを巣箱に保管しておく時、ミツバチは巣内の温度を常に37度に温めています。
なぜならみつばちは体温が35度以下になると飛べなくなり、幼虫の成長にもこの温度が必要になるからです。
また巣箱に蓄えておいたはちみつを食べる為にもこの温度が必要になります。
しかしミツバチ自身による加熱は自然現象の一つで、
ここまではまだ生はちみつ、純粋はちみつ、天然はちみつと言えますね。
パッキング会社による加熱
はちみつが次に加熱されるのは、パッキング工場でパッキングされる時です。
パッキング業者は、養蜂業者からはちみつを大量に仕入れるとそれをドラム缶で数か月間保存します。
その間に、ドラム缶の中のはちみつは白く固まってしまいます。これを結晶化といいます。
この結晶化したはちみつを瓶詰やボトル詰めするためには、一度溶かしてパッキングする必要があります。
この時に、高温ではちみつが加熱処理されます。
大量のはちみつを大量に早くパッキングする為に、
多くのパッキング業者の元で、はちみつの成分が壊れる70度以上で加熱されています。
輸入経路での意図的ではない加熱
海外できちんと採られたはちみつの中にもその輸入経路上で高温加熱処理がされてしまう場合があります。
一つ目の理由としては、
船ではちみつが運ばれている時に、日光などの自然現象で意図的ではなく高温加熱がされてしまう場合です。
その為、船の輸入経路によって、同じはちみつでも質が変わります。
もう一つの理由としては、
船の上は温暖さが激しい為、港に到着したはちみつは白く結晶化されている場合がほとんどです。
その場合は、その結晶化をなくすために、100度近い高温ではちみつが溶かされて、
瓶詰やボトル詰めされているという悲しい現実があります。
機械でなく手詰めされたはちみつを選ぶ理由
みなさん「はちみつ」は最初からあんなにきれいな液体だと思いますか?実ははちみつが商品になるまでには、「ろ過」という工程が必要になってきます。
ろ過しないはちみつは、ハチの死骸や羽、花粉などが沢山混じっています。
この不純物をろ過する為に、手詰めでないはちみつはパッキング業者によって、
加熱処理されながらろ過できる機械に数回通されます。
手詰めをしている養蜂家は大型機械ではなく、こし器で何度も丁寧に濾していきます。
完熟はちみつを選ぶ理由
はちみつには糖度の最低値が決まっていて、日本だと糖度78度あるものが、はちみつになります。
この糖度にはじめから達した状態で採ったはちみつは「完熟はちみつ」となります。
この糖度に達するまではミツバチ達が必死に羽を羽ばたかせて、
はちみつから水分を飛ばす作業が必要になります。
真面目な養蜂家は、このミツバチの水分飛ばし、期間をじっくり待ってはちみつを採取します。
しかし、はちみつの原料である花は季節によって変わり、その寿命は平均1週間ほどになります。
その為、花が咲いている時期にできるだけ多くのはちみつを採ろうとする養蜂家も多くいます。
コスト削減ですね。
しかし、早く採られたはちみつは糖度が78度までない為、
そのままだと「はちみつ」として販売することができません。
どうやって「はちみつ」として売るかというと、
加熱処理によって余分な水分を飛ばして糖度を基準値にあげるのです。
本当にもったいないですね。
これだとはちみつの成分が壊れてしまって意味がありません。
せっかくのミツバチの恩恵を無駄にしているようなものです。
しかし真面目にはちみつを作っている養蜂家の中には、
加熱処理の温度情報やはちみつの生産方法を公開しているところもあります。
生産性に傾きすぎる養蜂家の中には、はちみつに抗生物質を与えたり、
過剰な砂糖水を与えたりしているところも多くあります。
きちんと生産過程を公表している養蜂家のはちみつを購入しましょう。
はちみつを購入する上で本当に大切なこと
今はネット上でも、本物のはちみつの見分け方を沢山見かけます。
それでも私たちは、輸入途中や生産途中の事までそのはちみつを見て判断する事はできません。
そこで大事になってくるのが、信頼できる生産者を見つける事です。
その生産者が作ったはちみつとスーパーの安いはちみつを比べてみてください。その違いは一目瞭然です。
水分を飛ばす為に加熱処理されたはちみつの色は、本物のはちみつに比べて色が濃く花の香りもしません。
一度信頼できる養蜂家のはちみつを食べるとその味と香りの違いに驚くことでしょう。
まとめ
健康ブームにのって安いはちみつを購入しても結局は健康とは正反対の結果になってしまいますね。最近はスーパーでも海外のオーガニックはちみつや純国産のはちみつを見かけます。
その中でも生産者が分かり、
その生産過程を公開している養蜂家のはちみつを購入することをお勧めします。
真面目な養蜂家の本当に効果のあるはちみつを購入してその違いを味わってください。
一匹のミツバチが一生かけて集めるはちみつはティースプーン1杯程度と言われています。
貴重なはちみつの神秘のパワーをありがたく受け取りましょう。
補足
蜂蜜(はちみつ・ハチミツ)は1歳未満の乳児には与えないでください。
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