過剰な健康志向はうつや新型摂食障害(オルトレキシア)になりやすい?!オルトレキシアを防止・克服するために伝えたいこと。
過剰な健康志向はうつや新型摂食障害(オルトレキシア)になりやすい?!健康の本質は幸せを感じてこそ。
みなさんはどんな目的でIN YOUをご愛読されていますか?
オーガニックに興味があるから?
安全な食について知りたいから?
それともダイエットや、病気の予防のためでしょうか。
少なくとも健康面にまったく興味がないという人はいないはずです。
それではそもそも〝健康〟とは何でしょうか?
世界保健機関憲章では健康について以下のように定義されています。
身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない。
出典: 社団法人 日本WHO協会 Wikipedia
体の不調だけではなく、心や社会的条件も満たされた状態が、健康の理想像であるようです。
幸福感を決めるのは〝健康〟であるという事実
2014年に厚生労働省が発表した「健康意識に関する調査」によると、幸福感を判断する要素は「健康状況である」とした答えが最も多いことが明らかになっており、加えて多数の研究から、幸福度が大きいと免疫力や自己治癒力が高まることも示唆されています。すなわち、健康と幸せは密接に関係しているのです!
〝健康〟が実現すると、慈愛と喜びに満ちた幸せなあなたでいられます。
真に健やかな体は、心の幸福感をもたらす────いくつもの研究結果が示すように、これはおそらく事実でしょう。普段、人は健康についてそこまで意識していないかもしれませんが、
心のどこかでそう感じていているからこそ、「健康になりたい」と思い、日常生活に健康法を取り入れている側面があるように思います。
その一方で「病気になりたくない」「太りたくない」という想いにのみ囚われてしまえば、無意識的に病気を引き起こしてしまう可能性があります。
たとえば「シロクマのことを絶対に思い浮かべないでください」とお伝えしたらどうでしょうか?
…シロクマのことを考えてしまいませんでしたか?
おそらくシロクマの姿が頭の中に浮かんでしまった人がほとんどのはずです。
このように、脳は〝想像しない〟〝考えない〟という行為をとても苦手としています。
つまり「病気になりたくない」「太りたくない」と強く意識すればするほど、それらを引き寄せてしまうのです。
食にこだわり過ぎて何も食べられなくなる病気がある。それはオルトレキシア
わたしもかなり健康志向が高いほうですが、その根底には「病気が怖い」という否定的な気持ちが常に横たわっています。
病気は〝痛みや不快な症状を引き起こすもの〟で、もしも病気になってしまったら、「なにか恐ろしいことが起きるかもしれない!こわい!」と、人一倍強く感じていて、その不安に突き動かされるかたちで、さまざまな健康法を試してきた経緯があります。
病を恐れる自分を見つめ直すよりも、健康法の実践によって病気から遠ざかろうと努めていたわけですね。
テレビや雑誌の特集で納豆やヨーグルトが便秘に効くと知れば毎日食べましたし、炭水化物抜きダイエットを実行したこともあります。
マクロビオティックやローフード、アーユルヴェーダを試してみたこともあります。
でもどれも長続きしませんでした。
そしてあらゆる健康法を試したことが裏目となり、「マクロビオティックではこの食材ははだめ」「ローフードではこの調理法はだめ」と、次々に食事に対する制限ができあがっていきました。
生真面目な性格も災いしたのかもしれませんが、食べることそのものに振り回されるようになったのです。
理想とする〝健康にいい正しい食事〟を追い求めるあまり、異常なまでに食べるものに偏りがでてしまう……。
このような健康的な食事に執着する症状は、〝新型摂食障害〟(オルトレキシア)といい、いま日本人女性のあいだで徐々に増加している病気です。
また健康的な食事が実行できないと自分を責めてうつ状態になったり、自身の容姿や外見が極度に醜く感じる醜形恐怖症に陥ってしまうケースも見受けられます。わたしの場合は「病気への恐怖」から「健康でいたい」「健康法を実践しなければ幸せになれない!」と思い込み、健康法に依存してしまっていたのです。
オルトレキシア。自分は無関係だと思いますか?知らない間になにかに依存している可能性も…。
現代には多様な依存症が蔓延しています。
・アルコール
・ギャンブル
・薬物
・買い物
・ゲーム
・リストカット
・拒食/過食
自分を痛めつけるような行為を含むものもありますが、現実的な苦痛によって目には見えない心の苦痛を緩和しているともいえるでしょう。
たとえこれらに当てはまらなくても、
「なんとなくスマホを持ち歩いていないと不安…」
「なんとなくお菓子がないと不安…」
「なんとなくコーヒーを飲まないと不安…」
なんてことはありませんか?
大なり小なり、人は誰しもこうした心許無さをもっているのではないでしょうか。
さらに真面目であればあるほど、心の不調を無視できなかったり、恐れを誤った方法で解消しようとしてしまう気がします。
健康法に振り回されていたオルトレキシアになりかけていた、わたしの気づきとオルトレキシアの問題点。
幸せを感じるために、健やかな体でいることは非常に大事なことです。
しかしながら健康法に依存してしまったわたしは、幸せではありませんでした。
「健康になるために、こんなにも一生懸命取り組んでいるのに、どうしてツライままなのだろう?」
こだわり過ぎて何も食べられるものがない…これって正しいのかな?
そう気がついた時に見えてきたのは、
「健康法が幸せをくれるわけではない」
ということ。
わたしが欲しかったのは「健康であるときの幸せや安心感」でした。
「どんな健康法を実践するかにこだわりをもつのではなく、今幸せかどうかを意識しよう。」
この気づきから、わたしは何を食べても、「まぁいっか」と思えるようになりました。みなさんはどうでしょうか?
「健康になりたい」と思うあまりに、〝今の幸せ〟を逃していませんか?
健康法は〝幸せを感じる体づくり〟の手段です。ですがときに依存してしまうことで、
わたしのように手段が目的に変わり「健康法を実践しなければ幸せになれない!」と思い込んでしまう危険性をもっています。
「やらずにはいられない」「やり過ぎる」という状態のなかにあって、〝今の幸せ〟を感じることは困難です。
その健康法は苦しんでまで実践する必要はあるでしょうか?
程度はどうでしょう、ほどほどでも自分に合格点をあげられていますか?
大切なあなたの、大切な今の幸せをどうか無視しないでください。
どうしたら不安に振り回されない?オルトレキシアを克服するための対策方法としなやかな心の作り方
まずは認めることから始めよう
過去に傷ついた出来事やトラウマがある人、コンプレックスを抱えている人は、まずは自分の心の内を承認し、肯定するところから始めましょう。
そうすることで心の負担を軽減する効果に期待できます。
不安を避けるためだけの頑張りは、かえって心の負担になりがちですから、上手に軽減できるといいですね。
瞑想をしてみる
姿勢と呼吸、心を整えながら行う瞑想は、抗ストレス効果があり、穏やかな気持ちをもたらしてくれます。
また雑念を捨てる作業をすることで、日頃湧いてくるイヤな感情も意識の外へ流しやすくなります。
〝今〟に集中する
わたしたちは一般的に1日のうち半分の時間を、〝未来や過去のネガティヴな出来事〟について考え、費やしているといわれています。
「あのときこうしておけばよかった…」
「あのときあんなことがおきなければ…」
「明日⚫︎⚫︎なことがおきたらどうしよう…」
「失敗したらどうしよう…」
過ぎ去った時間や起こってもいない未来に思い悩んでしまっているのです。
もしかしたらあなたが感じている不安はまだ起きていないことではありませんか?未来は今の積み重ねです。
マイナスな心持ちで〝今〟がどんどん過ぎ去ってしまうよりも、〝今〟に集中する力を養いましょう。
瞑想をして、意識を「今、このとき、この場所」に戻すのもいいですし、スポーツや刺繍といった作業を通して、
〝今〟に集中するのもいいですね。今の楽しみや幸福感が不安を上回れば、何かに依存する必要性は薄れるかもしれません。
失敗を悲観しない
食の健康法に熱心に取り組む方ほど、同時に食に縛られすぎている場合があります。わたしがマクロビオティックやローフードで推奨されていないものを食べたら不安になったのがいい例ですね。
食に限らず、人は失敗すると悲しい気持ちや悔しい気持ちを感じます。この気持ちを感じたくないから失敗しないように頑張るという方もいるかもしれませんが、負の感情も大切な心の動きのひとつ。「感じたくない」と強がるよりも、「感じることは悪いことではない」と、意識の転換をしてみましょう。
喜怒哀楽があるからこそ、人生はおもしろく、彩り豊かなのではないでしょうか。
頭で考えず体で感じる
わたしはこれまでどんな健康法も長続きしませんでした。やはり頭で考えすぎていたのだと思います。
恐怖心が付きまとっていますから、無我夢中で実践し、「おいしい!」や「楽しい!」と感じられるだけの心の余裕がなかったのです。
健康法で不安が解消されることはありません。
無理をして健康法をあれこれ試すよりも、体が心地よいと感じるものを見つけてみませんか?
オルトレキシアを克服するためのヒント。それは、心から美味しいと思える、オーガニック食材を食べること。
このところ、わたしはなるべくオーガニック食品を食卓に取り入れるようにしています。
食べるとおいしく感じて、元気になれる実感があるからです。
食材の栄養価や効果を気にしすぎてしまう方はとくに、知識だけではなく
〝本当においしいもの〟を食べて〝心地よさ〟を実感してみるのがおすすめです。
もちろん、目先の「美味しさ」を優先して体に悪いものを食べることはオススメできません。
なるべくご自身が納得できて、美味しいと心から思えるものをチョイスしてみてください。
健康は幸福であるためには欠かせないもの。
しかしながらストイックな健康法の実践はときに心を不安定にしてしまう恐れがあります。
この記事を読んで下さって、もしもあなたが目的のために今の幸せが犠牲になっていると感じたなら、ここで一度、力を抜いてみませんか?
力まなくてもできること、それが本来あなたに向いている健康法なのかもしれませんよ。
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