こんなはずじゃなかったのに・・29kgになって入院した過去。ダイエッタ-ズ・ハイの恐ろしい実態。摂食障害でぼろぼろになった過去からその原因と、健康的なダイエットを考える
死亡リスクもある摂食障害。それは、決して他人事ではない。
今やダイエットが当たり前になった現代。
多くの人が1度はダイエット経験があるのではないでしょうか。
ただし、ダイエットをする上で気をつけなければならないことがあります。
それは摂食障害。
死亡するリスクもある危険な病気です。
気づかないうちに陥ってしまうダイエットの罠、それは身近なところにあるかもしれません。
摂食障害で29kgまで体重が激減した過去
私は17歳から18歳のころ、ダイエットをしていました。
最初のきっかけは当時付き合っていた彼氏や友達から、太ったねと言われたこと。
標準体重には収まっていましたが、中学・高校と行っていた運動部にいかなくなったことで体重は確かに増えてはいました。
そのとき付き合っていた彼氏がモデル好きだったこともあって、ダイエットに打ち込むようになります。
そして20kg以上体重は減り、ついには29kgになってしまいました。
体重が減ることが快感に
ダイエットを始めた頃はジーンズのサイズを1つダウンすることを目標にして1月1kg体重を減らすだけでした。
しかし、その目標が達成されて彼氏にほめられた時、更にやせて皆にほめられたいと思うようになったのです。
それまでは単品ダイエットやストレッチ、半身浴くらいで極端なカロリー計算や運動はしていなかったのですが、
そこからは異常なほどやせる願望のためとことんやせるための行動をするようになります。
・1日の摂取カロリーは500kcal以下
・6時間分のウォーキングやジム通い
・2時間以上の長時間の入浴
こうした行動を夏場、熱中症になりかけても行い、ドリンクも0kcalのものや低脂肪牛乳など、水以外にもこだわっていました。
そして体重計に1日何回も乗って、100gの増減で一喜一憂していました。
外食はカロリーが気になってできず、彼氏とのデートや友達と食事もカロリーが怖くて断るようになり、段々と人付き合いも減っていきました。
アルバイトで働いていたお店でも、体を常に動かしていないとやせないという強迫観念から、
重たいものの運搬や検品作業、掃除など店長に止められるまで動いていました。
当時は実家で暮らしていたのですが、自分の計算したカロリー以外のものは口にしなかったため、
食事を作ってくれる母親に出してもらった料理のほとんどを残していました。
母親が心配して低カロリーなものを作っていてくれたのに頑なに受け入れず、当時の私は本当に親不孝なことをしていました。
失った時間は取り戻せない
見る見るやせていく私を家族や友人や彼氏も心配していましたが、心配いらないし元気だからとそれ以上言及されることを避けていました。
実際に摂取カロリーは非常に少なかったのに活動量はダイエット前よりも多いくらいで、自分でも元気だと思っていました。
そう、これがダイエッターズ・ハイの状態だったのです。
やせたという実績によって高揚し、脳内麻薬のエンドルフィンが大量に分泌されて肉体的な疲労を感じなくなってしまうのです。
急激に体重は落ちていき、半年で35kgまで減った所で、母親から心療内科に連れて行かれました。
そこで神経性食欲不振症、つまり拒食症と診断され精神安定のための薬を処方されましたが、
そのときの私にとってそれは痩せたと実証されたに過ぎず治療に本気で向き合いませんでした。
医師からは35kgをきることは無いようにと厳重注意されていた為しばらく体重を減らすことはしませんでしたが、
低体重で食事をあまり口にしていなかったせいで学業に支障が出始め、そのストレスで一気に29kgまで体重を落とし、
無気力になって気がつくと消えたいと考えるようになってしまいました。
精神的にも、常に焦燥感や不安感があり、見た目も肌荒れやげっそりとこけた頬、手足も棒のようになり、月経もずっととまったままでした。
見た目の急激な変化で友人や彼氏から心配されたり不安そうな目で見られることが嫌で家に閉じこもるようになり、
ついに病院で処方されていた睡眠薬を多量に飲んでしまいます。
大量の睡眠薬を飲んで、救急車を呼ばれ、そのまま入院。
自殺未遂とまでの強い精神力からではなく、消えてしまったほうが楽だという気持ちだけの行動でしたが、
翌朝母親が多量の睡眠薬の残骸と呼びかけてもおきない私を発見し救急車を呼び、そのまま神経内科の病棟に入院しました。
結果として2ヶ月入院している間に母親や父親が忙しい中お見舞いにきてくれたことで精神的に安定し、
外部から遮断された空間で冷静になり食事も食べられるようになって退院しました。
ただ、その後しばらく生理が戻らなかったり、外食ができるとうになるまでは時間もかかり、
心身ともに健康とちゃんといえるようになったのは社会人になってからでした。
体重が戻っても失ってしまった時間や信頼関係は戻らないのです。
小学生からのも摂食障害が発症
摂食障害は男性でも起こりますが、圧倒的に女性のほうが比率が高い病気です。
また、小学校低学年からの発症も増加していいることも問題視されています。
摂食障害は1980年からの20年で10倍に増加した
摂食障害には大きく2つのタイプに分かれ、拒食症と呼ばれる神経性食欲不振症(AN)と過食症と呼ばれる神経性過食症(BN)に分類されます。また、どちらの基準にも合致しない摂食障害は特定不能の摂障害(EDONS)とされます。
厚生労働省によると、摂食障害の全体数は1980年と比べて20年で10倍に増加、特に1990年代後半の5年間だけでANは4倍、BNは4.7倍と急増しています。
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_eat.html
ANは10~19歳の女性が多く90%が女性であることを考えると、小学生からの摂食障害が増えているのはSNSの普及で、
小学生もSNSをやそこに載っているダイエット広告を通じてやせることへの願望や強迫観念が植えつけられるようになったからではないかと私は思います。
死に至ることもある心の病
摂食障害は死の危険もある危険な病気です。
カーペンターズのカレン・カーペンターの死因も摂食障害による心不全でした。
拒食症の場合は標準体重の60%以下になると、
低栄養による腎不全や低血糖、不整脈、感染症
など重い合併症を起こしたり、低体重の状態が続くと脳の萎縮も起こります。また、ANもBNも共通としてはアルコール依存症や精神障害も合併しやすく、自傷行為や自殺未遂なども引き起こしやすくなります。
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_eat.html
厚生労働省が運営するe-ヘルスネットによると、ANの回復割合は4年未満で約30%、4~10年で50%、10年以上で70%ではあるものの、10%近くは死亡するとされています。
BNでは5~10年で50%回復するものの、30%は再発、死亡率は0.3%とされています。
死、あるいは重症化するかもしれない摂食障。
自分、または身近にいる大切なひとを守るためにはどうすればいいのでしょうか?
摂食障害にならないように健康的なダイエットをするのなら
摂食障害は心と体、どちらも密接に関わる病気です。
肥満で不健康な状態などでない場合はダイエットは必要ないケースもあります。
そもそも自分にダイエットが必要かどうか、子供の場合は判断がつかないこともあるので、
保護者が本当にやせることが必要かを教えてあげる必要があります。
その上で、ダイエットを選択するのであれば、食事とともに気をつけるべきことがあります。
オーガニックな食事をするだけでもダイエットになる。
まず、暴飲暴食はしないことは大前提です。
私の経験からすると、ダイエットドリンクや低カロリーの食品を摂食障害のときは摂っていたため、
低体重なことに加えてそうしたダイエット食品に含まれる添加物や有害物質で余計にホルモンバランスが乱れたり精神的に不安定になった可能性があります。
基本的にはオーガニックライフを実践すれば無理なダイエットをしなくても適度な体型に痩せていきます。
ある程度我慢をせず、好きなものを食べていたとしても、日頃から、暴飲暴食をせずにオーガニック野菜や海藻、ホールフードの穀物、食物繊維などをメインで食べていれば、絶対に不健康な太り方はしないのです。
ですから綺麗な体型を目指すのなら、無理な食事制限を行うことよりも、まずはオーガニックな食事をスタートする方が早いはずです。
オーガニックな食事をすることで精神疾患のリスク自体を下げたり生理不順などホルモンバランスの乱れも抑えられます。
また、素材本来の栄養素を吸収できるので、ビタミンやミネラルも効率よく吸収でき、ダイエットにありがちな肌のトラブルも抑えられます。
良質なたんぱく質、野菜、果物などをバランスよく摂ることで健康的なダイエットを目指しましょう。
極端にやせにることに固執しない・一人で孤独にならない。
ダイエット中はどうしても周りの評価を気にしがちです。
ただ、やせたことをほめられすぎると、それが自分の成功体験としてダイエッターズ・ハイにつながる危険があるので、
自分への評価はあまり過敏にならないことです。
ダイエットの目標を達成したら、そこで自分の好物を食べたり好きなことをして自分を甘やかすことも大事です。
完璧主義な人は拒食症になりやすい傾向があり、いったん目標を達成しても満足しない為に更にやせようとします。
そうならないためには、自分を労わり大切にすることが大切です。
もしそれでも摂食障害になってしまったら
それでも、摂食障害は一見分かりにくい場合も多いので、気がついたら摂食障害になっていたということもありえます。
そうした場合は家族や周りの人たちの協力によって、一人で摂食障害に向き合う必要はないと、
その本人と一緒に病気の治療について考えることが大切です。
また、摂食障害は人格のバランスを崩し、相手に攻撃的になったりするケースもあります。
心配してくれる相手を突き放したりすることも多いですが、放っておくと重症化してしまうおそれがあるので、
病気なのだという認識を持った上で接することが必要です。
私の場合、両親は、私が入院した際に母は毎日、父は週末はお見舞いに来てずっと傍にいてくれました。
そのとき私は自分が家族や回りの人たちに常に支えられていることをやっと自覚し、後悔と感謝の念とともに快方に向かいました。
摂食障害の人たちは自分でも気がつかないうちに孤独になり、
それも自覚していないことが多いため寄り添ってあげることが大事なのです。
摂食障害で不幸にならないために
私が経験した摂食障害という病気は、まわりの人も巻き込んで、立ち直るまで長い時間を費やしました。
その間に失った関係性、そして時間はもう元に戻りません。
だからこそ、他の人にはダイエットをする必要がそもそもあるかも考えて頂きたいし、ダイエットを選ぶ人には苦しみや辛さを味わってほしくないのです。
ダイエット広告やダイエットメディアに翻弄されず、あなたや周りの大切な人たちの幸せを守ってください。
心身を健康に保つためにはダイエットではなく、美味しいオーガニックライフをスタートすることから。
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