人生が変わる最強のデトックス方法。アーユルヴェーダ「パンチャカルマ」をやってみました。その内容と効果を一挙公開。

こんにちは。ナチュラルライフアドバイザーの工藤万季です。
「パンチャカルマ」というアーユルヴェーダ式のデトックス法を知っていますか？

身体の毒素を深層部分から溶かしだし、胃腸までも綺麗にしてくれる最強デトックスです。
ダイエット効果があることはもちろん、体に不調がある人は改善が期待できます。

妊娠・授乳中はお休みしていますが、心身ともにデトックス効果が素晴らしいので妊娠前は年に2回行なっていました。
今日はそのパンチャカルマの内容と効果をお伝えしたいと思います。

パンチャカルマって？

通常は10日~2週間ほど施設に入って行うデトックス法です。
食事内容や規則正しい生活リズムを徹底することはもちろん、ハーブやオイルなど自然の力を借りた治療を身体に施します。


アーユルヴェーダの癒しを使って自然に、身体と精神をバランスのとれた状態に導くことがパンチャカルマの目的。
西洋医学のように局所的に不調に対処したり症状を一時的に隠すのではなく、根本から問題の原因を取り除くことを目指すことが特徴です。

私たち現代人は環境汚染や不適切な食事、生活習慣から毒素や不純物を蓄積しやすくなっています。
これが体の硬さや弱さ、精神機能の混乱を生み出し、やがて生命に関わる病気へと変化することも。

私たちが本来の健やかな状態に心身ともに帰っていくためのデトックス法が、パンチャカルマなのです。

パンチャカルマで期待できる効果

・ダイエット
・便秘、肌荒れの改善
・胃の調子の改善
・病気の改善
・強い生命力
・明晰で穏やかなマインド
・クリアな瞳と透き通った肌
・免疫力の強化
・身体的、精神的、感情的、スピリチュアルな面での若返り
・消化力の強化
・疾患過程の好転
・寿命の延長
・深い内側との繋がり

パンチャカルマの内容とは

具体的なパンチャカルマの中身をご紹介します。
10日の間に以下のことを行います。

①内服のオイル治療
②外部のオイル治療（アビヤンガ）
③下剤浄化治療（ヴィレチャナ）
④浣腸浄化治療（バスティ）
⑤鼻洗浄治療（ネティ）
⑥点鼻浄化治療（ナスヤ）
⑦食事治療（キッチャリークレンズ）
⑧ハーブの服用
 

①内服オイル治療

1日目～5日目　

朝食前にギーを大さじ１杯＋塩ひとつまみ（私の場合）を温めて飲みます。

これは体にオイルを浸透させ、腹部組織に溜まった毒素（アマ）を分解し消化管へ流す効果があります。
パンチャカルマは何回も経験している私ですが、正直なところオイルをそのまま飲むことにはいまだに慣れません。

②外部オイル治療（アビヤンガ）

4日目～10日目　

温めたオイルを体に塗ってマッサージをし、肌に浸透させていきます。
これも内服オイル同様に深部組織に働きかけ毒素を溶かしていきます。

③下剤浄化治療（ヴィレチャナ）

6日目

温かい牛乳にヒマシ油と蜂蜜を混ぜて飲むことで過剰なピッタを抑え、小腸・肝臓・胆のうの消化不良を改善する浄化法です。
これを飲むとなんと日に5～7回の排便が。肌の調子が抜群によくなります。
効果的を高めるため午後0時〜2時の間に行ないます。

たまに「ヴィレチャナだけやってみたいです」とおっしゃる方がいるのですが、
これは10日間のパンチャカルマを行ってこそ効果を発揮しますので、行うならパンチャカルマをトータルで実践することをお勧めします。

実は私はパンチャカルマの中ではこの日が１番苦手です。
絶大なデトックス効果があるので我慢するのですが、思い出すだけでも気分が悪くなるくらい美味しくないのです。

※こちらは専門家のもとで行い、自己責任でお願いします。

④浣腸浄化治療（バスティ）

8日目～10日目

ハーブオイルをお尻から大腸にゆるやかに挿入します。
大腸の深層部分までオイルを浸透させ、毒素を排出していきます。

腸の乱れは健康の乱れ。
バスティはお尻からオイルを入れて１時間ほど仰向けでリラックスしているだけなので、とても楽な治療法でもあります。

ヴィレチャナは小腸、バスティは大腸を綺麗にして栄養を与えてくれます。
ここで大量の便が出るのですが、腸で溜まって腐ってしまったものが出てくるので、この上なく臭います。
ですが出し切ってしまった後の爽快感は何ものにも代えがたく、この二つが終わると身体が一気に軽くなります。

※こちらは専門家のもとで行い、自己責任でお願いします。

⑤⑥鼻洗浄治療（ネティ）＆点鼻浄化治療（ナスヤ）

10日間

塩水で鼻の穴奥を洗浄し、穴にナスヤオイルを滴して浸透させ、毒素を溶かし出します。
鼻洗浄は風邪やウィルス感染の予防効果があり、私も毎日起きた直後に行っています。
パンチャカルマ中に限らず日常に取り入れられるアーユルヴェーダの治療法の一つで、よく周りの人にもおすすめしています。

鼻の粘膜は菌やウイルスが体内に入るのを防ぐ働きがあり、鼻はいわば身体の空気清浄機のようなもの。
（口呼吸の方は菌やウイルスがダイレクトに入ってしまうので鼻呼吸に切り替えた方が良いでしょう）

私は手洗い・うがいよりも鼻洗浄を丁寧にしているくらいです。
アーユルヴェーダとは予防医学です。

身体の不調はある日いきなり起こるものではなく、日々の毒素の蓄積によって引き起こされるもの。
ですからこうした予防になることを日常的に行うのが一番です。
 

⑦食事治療（キッチャリークレンズ）

10日間

キッチャリーとはお米で作る、リゾットのような食事です。
朝はまだ消化器官の働きが弱いので、

お米・ターメリック・ショウガ・塩

のみで作られた「クニ」を食べます。
お昼は米・豆・野菜スパイス・塩で作ったキッチャリーを。

肉や魚など動物性のものを一切使わないキッチャリーを食べるパンチャカルマ中はヴィーガン生活になります。
パンチャカルマ中は基本的に食事はキッチャリー、飲み物は水のみです。

キッチャリーはとても消化によく、身体に優しい食事。 

食べものの消化は身体の中でも一番にエネルギーを消耗します。
消化しやすいキッチャリーを食べることで消化に使うエネルギー量を減らし、デトックスにエネルギーを使うことができるのです。パンチャカルマ中は食事がとても大切です。

鼻洗浄同様、パンチャカルマ中でなくても私はキッチャリークレンズを行なっています。
デトックスで大事なのはまず胃腸を休めることです。

詳しいクレンズ法はこの記事をご覧くださいね。

食べながら内臓が休まる・痩せる・むくまなくなる…！？アーユルヴェーダに基づいた最強の体内浄化法「キッチャリークレンズ」のすすめ

⑧ハーブの服用

10日間

朝晩２錠ずつの「トリファラハーブ」を飲みます。
トリファラは穏やかにお通じをよくして毒素を排出するとともに、消化管に栄養分を補給する性質があります。
また身体から過剰なヴァータ、ピッタ、カパを取り除き、身体にバランスと正しい機能をもたらしてくれるハーブでもあります。 

未消化物（アーマ）をなくすことは美容と健康に欠かせません。
特に腸を綺麗にするということが何より大事。

腸の状態が自分の健康と美を表しますので、便秘はよくありません。
パンチャカルマ中は食事を定期的な時間に摂り、十分な睡眠をとり、ストレスがかからないように生活することを心がけます。

パンチャカルマで人生を変えよう

このパンチャカルマプログラムを行うと、自分の中に様々な発見をします。
食事ひとつとっても然り。

キッチャリーだけで10日間を過ごしてみると、「キッチャリーを美味しく食べられる日」「美味しいと感じない日」があることに気づきます。
そして美味しく食べられない時は自分のマインドが安定していなかったり下がっている時だとわかります。

私の逃げ道はいつも「食とお酒」でしたが、このようにバランスが崩れた日こそ、なぜそうなったかを逃げずに見つめることがとても大事だったりします。
そしてそれをパンチャカルマ後の生き方に活かすのです。


パンチャカルマは身体だけでなく気持ちもデトックスしてくれます。
私は長年兄弟との確執を抱えていましたが、「一生会わなくたっていい」という思いが「もうゆるそう」という気持ちへ変化したのもパンチャカルマのおかげでした。

受け入れる気持ちを持つ。許す気持ちを持つ。
過去に縛られない。

縛りを置いている自分が小さい。縛って小さく生きることが自分ためにならない。

「悪い過去、古い考えは捨てて、今を生きましょう。」
ハワイの師匠に何度も言われた言葉です。


私のヨガとパンチャカルマの師匠、Myra Lewinと。
この記事を読んでパンチャカルマに興味を持ってくださったら、ぜひ自己流で行わずに
専門家にカウンセリングを受けることをおすすめします。

今のご自身の状態を診てもらって、ご自分に合うハーブやオイルを選んでもらうのがよいです。
またおすすめはスリランカやインドなどに2週間以上滞在してのパンチャカルマです。

常に時間やなすべきことに追われ、忙しい生活を送って自分を見失いがちな現代の私たちにこそ、
自分と向き合って内から満たされる機会としてのパンチャカルマは必要だと感じています。



※こちらの記事に書いてあることは自己判断、自己流で行うことは推奨していません。有資格者など専門家のもとで行い、自己責任でお願いします。

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