アレルギー大国日本。なぜアレルギーはなくならないのか?アレルギーと農薬・添加物の関係。食物アレルギーとその仕組み。
日本はアレルギー大国と言えます。
今や国民病であると言ってもいいアレルギー。
とくに小さい子供にとっては食物アレルギーは死活問題です。
それでは食物アレルギーはなぜ起こり、そしてなぜ無くならないのでしょうか?
医師にアレルギー完治が難しいと言われた私の弟、その治療法は
私の弟は生まれた時からアレルギーの数値が異常に高く、母はこのままでは普通の食生活は一生できないと医師に宣告されたそうです。
喘息もひどく、犬や猫に近寄れないほどでした。
そこから母は弟が10歳になる頃には完全に食物アレルギーを治しました。
どうやって治したのか?
それは食事療法によるものでした。
オーガニック食材によって健康に
母は弟に健康な生活をしてほしいと必死にアレルギーについて勉強し、食物アレルギー治療のためオーガニック食材を選択しました。
母はその頃はまだ珍しかったオーガニック食材の宅配業者と契約し、離乳食から全て手作りで食事を作りました。
まだ弟が小さい中、一日中台所にいてメニューをどうしようか悩みながら食事を作っていた母の姿は今でも忘れられません。
弟はお米も食べられなかったので、アワやヒエといった雑穀類がうちの主食でした。
また肉もうさぎや鹿の肉をハンバーグにしたり、おやつも寒天ゼリーにしたり、弟が食べたいものを工夫して作っていました。
その母の努力が実り、弟は小学校高学年からは給食も食べられるようになって、小学校・中学校・高校と運動部でも活躍できるようになって大学はスポーツ推薦を受けられるまで成長しました。今でももちろん普通の食生活を送って健康に過ごしています。
アレルギーの国、日本
私の周りにも、アレルギー症状を抱えている人は沢山います。
私が小さかったころより明らかにアレルギーだという人は実感としても増えています。
日本は2人に1人がアレルギーがあると言われています。
そのうち、食物アレルギーの患者は乳児と呼ばれる0歳〜1歳半までの時期に一番多く、10%と、保育園の時期に5.1%,学童期と呼ばれる6〜12歳で1%〜2%となっています。食物アレルギーの症状は主に、じんましんや目の腫れ、くしゃみや口・喉の違和感、腹痛や下痢、せき込み、意識障害など全身に及びます。
平成16年に2.6%だったものが平成25年には4.5%と約10年で倍近く増加。
更に死亡するリスクもあるアナフィラキシーショックにつながるアナフィラキシーは0.14%から0.48%と4倍近く増加しています。
(引用:厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000112469.pdf
一番栄養が必要な時期の子供に多い一番多い食物アレルギー。
しかも死亡するリスクまであります。
アレルギーは50年前にはほとんどなかった
厚生労働省では、50年前にはアレルギーは殆どなく、工業化・文明化がアレルギーの増加と密接なかかわりがあるようだ、としています。
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pdf
ではアレルギーはどうして、日本で増加しているのでしょうか?
1960年以降日本で増加したアレルギー
特定非営利活動法人イノムサポートセンターでは、日本におけるアレルギー患者の増加をグラフ化しています。http://www.immuno.jp/c01.html
これを見ると、アレルギー患者の数は1960年以降急増しています。
アレルギーは免疫細胞がアレルゲンであるアレルギー物質を有害物質として攻撃することで起こります。
卵、乳、小麦など主にアレルゲンとされる物質はたんぱく質が多く含まれ、そこにたんぱく質である免疫グロブリン、Ige抗体が過剰反応するのですが、古代から食べてきたそれらの食材がなぜ現代において有害物質として攻撃されるのか。
そこには工業化と添加物が関係すると思われます。
環境汚染と食品添加物
日本は高度経済成長期に工業化を進め公害の被害も拡大します。
そして工業化とともに、添加物も増加しています。
公害先進国の日本
日本は1950年代から1970年代の高度経済成長期に工業化と都市化を勧めた結果、GNPは平均10%を超える成長を遂げましたが、それとともに公害の被害も増えました。
四大公害病といわれる水俣病、光化学スモッグや排気ガスによる大気汚染や砒素などによる土壌汚染、水質汚染。
当時毎日のように新聞に公害の報道がなされ、欧米の研究者は日本を公害先進国と呼びました。
http://rcse.edu.shiga-u.ac.jp/pdf/nenpo14-2017/miyamoto_nenpo14-2017.pdf
独立行政法人環境再生保全機構のデータによると、公害の認定患者数は昭和63年がピークだとしています。
https://www.erca.go.jp/fukakin/y_tebiki/sankou/s2_02.html
そして私の弟が生まれた年もその翌年です。
更に私の母は高度経済成長期に育っています。
これには密接な関係があるのではないでしょうか?
加工食品を対象としたアレルギー表示
現在、消費者庁による加工食品のアレルギー表示対象品目は27種類。そのうち表示義務は特定原材料7品目で、えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生となっています。
表示が推奨されているものは特定原材料に準ずるもの20品目です。
アワビ、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、となっています。
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin560_1.pdf
ここで注目すべきは、加工食品に対する表示であることです。
加工食品は添加物とセット、特に価格が安ければ安いほど有害な添加物がたくさん使用されています。
実際、私が以前勤務していた食品会社ではコスト削減のために添加物のかたまりのような食品を作っていました。
特に冷凍食品では食品の水分や品質保持のために沢山添加物を使用する傾向があります。
一般社団法人日本冷凍食品協会では、日本国内の冷凍食品推移が昭和43年には一人当たり0.8kgだったのが、平成28年には21.5kgと約50年で27倍近くになったというデータがあります。
https://www.reishokukyo.or.jp/statistic/consumption/
そして添加物も戦後以降年々増加、現在認定されているだけでも1500種類以上の添加物があります。
加工食品だけでなく、農作物にも農薬や添加物が使用されているのです。
本来は有害でないはずの食品が、こうした添加物や環境汚染によって汚染され、有害物質として免疫細胞に攻撃されるのではないでしょうか?
そして、汚染された国土から生産された有害な食品を食べ続けた結果、子供やその先の子供たちまでアレルギーにかかってしまったのではないでしょうか。アレルギーにならないため、治すためには
アレルギーの治療には、アレルギー表示だけを信じればいいというわけではありません。
アレルギー表示がない加工食品にも添加物は使用されているのです。
ではアレルギーの根絶治療にはどうすればいいのでしょうか?
オーガニックな食生活に変える
答えは簡単です。
オーガニックな食生活に変えればいいのです。
有害な農薬や添加物を避けることによって深刻なアレルギーを食事から治療できるのは私の弟で実証済みです。
また、国策としてアレルギー対策にオーガニックを推進している国もあるのです。
ジェトロによれば、、ヨーロッパでは人口の1~3%、子供では全体の4~6%は食品アレルギーがあるとされ、
消費者の要望からオーガニック食品の使用を国策として学校や病院などの公共施設の食堂などで使用目標比率を設定している国もあるとあります。
フランスでは2017年までに20%、デンマークでは2020年までに60%とあります。
https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07001677/organic-ldn.pdf
この報告書以降、フランスでは2022年までに給食のオーガニック比率を50%にすると公表され、官公庁や公共機関の食堂も対象とされます。
消費者がオーガニック食材がアレルギー対処に望ましいとした結果を受けて国が動く。
自分や家族、子供やこれから生まれてくる未来のいのちまで考えれば当然の判断です。
対して日本は学校給食にオーガニックを導入している事例はごくわずか。
そうなると、子供たちを守るためには自分たちでオーガニックを選択するしかありません。
また、大人でもアレルギーにはなり、その場合は子供よりも治りにくいといわれています。
国内に食物アレルギーを食事療法ですすめる病院もありますが、やはりそう多くはありません。
http://www.takao-hospital.jp/are.html#3
日本ではオーガニック耕地面積も全国比較で0.3%以下と先進国最低水準で、国に頼ることはできません。
だからこそ、自らオーガニック食材を選択する必要があるのです。
アレルギー大国日本、脱却のためには
日本は2人に1人がアレルギーを抱えるアレルギー大国です。
今アレルギーを発症していなくても、子供や孫、さらにその先までいつ発症するかわかりません。
日本は戦後の経済成長とともに大量生産の利益重視で昔ながらの安心できる食生活を放棄しました。
結果として、安価で人体に有害な添加物や農薬が溢れ、国土が汚染されました。
アレルギー患者数は更に増加が予想され、このままではアレルギーがない人が珍しくなるのではないでしょうか。
このまま添加物で汚された食品に頼らず、オーガニック食材で安心できる生活を送ることを考えてください。
それは自分だけではなく大切な人たちの生活を守ることにつながるはずです。
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