アルカリイオン水、強アルカリ性洗剤・・巷に溢れる「アルカリ性」商品のメリットデメリット。果たして本当に安全？その効果は？

私たちの生活にも浸透してきた「アルカリイオン水」。

アルカリ性をうたう商品も増えつつあります。

お水に至っては、スーパーやドラッグストアー等でも買うことができ、飲料水として常飲している方も多くなってきました。


最近では、水道水を飲むよりもお水を買ったり、浄水器をつけたり、ウォーターサーバーを設置したりすることが当たり前になりました。

私たちの生活に欠かせない「水」だからこそ、良いものを厳選した使いたいと考えます。
また「強アルカリイオン」をうたう洗剤については、洗浄成分が高くお掃除にも役立つことが知られています。

界面活性剤、アルコールなどを不使用のため環境を汚さないという利点があることや、
水から生まれたから人と地球とっても安全と謳われ、清掃会社等でも使用されています。

ところで「利点」「安全」をPRしていますが、本当にそうなのか？という疑問に思ってしまう商品もあるのが事実です。
なぜなら市販で売られている「アルカリ性洗剤」は、たくさんの注意書きがあるからです。

使う際に、強力な手袋やマスクをしなくてはならない商品が多く不安になります。
そこでこの「アルカリイオン水」「強アルカリイオン水」についてご説明したいと思います。

アルカリイオン水とは？

アルカリイオン水とは、水道水に直流電流で電解処理して得られる「電解水」のことを指します。
シンプルに表現すると陰極（マイナス）と陽極（プラス）の２つに分けることで得られる電解水です。

実は「アルカリイオン水」とは通称なのです。
正式名称は「飲用アルカリ性電解水」

つまり、私たちが普段目にするのは、人が飲むことのできるpH値に合わせた電解水です。
そしてこのpH値が高いものが「強アルカリイオン水」となります。

また、水を電解処理し陰極と陽極の２つに分けるので当然ながら「酸性水」も同時に生成されます。
この「酸性水」にも「強酸性水」が存在します。「酸素水」は歯科医院で洗浄など滅菌処理に使われています。

pHとは？

ご存知の方も多いとは思いますが、pH値とは水溶液（物質が水に溶解した液体のこと）の性質を表す単位です。
酸性・アルカリ性を表すのがpH数値です。

中性はpH7で、それよりも値が小さいと「酸性」、それよりも値が大きいと「アルカリ性」と表します。

人間の体にある胃液、血液などをpH値で表すことができますし、またそれぞれpH値は異なります。胃
液は1.5から2.0で「強酸性」と表し、血液は7.4、そしてお肌はpH4。

5から6くらいで「弱酸性」と表します。
人間の体でもこれだけpH値が違いますし、個人差もあります。
ご自分にあったお水を調べることも大切となります。

なぜ人間なアルカリ性がいいのか？

人間にとってアルカリ性の状態が健康と言われていますね。

しかし、人間の体は食事の内容や精神状態、生活習慣病によって、簡単にアルカリ性や酸性に変化します。
偏った食生活や極度のプレッシャー等で、血液が酸性になると酸性体質となり疲れやすくなります。

なぜアルカリ性の状態が良いと一般的に言われているのかというと、
酸性体質になってしまうと細胞が「酸」を作り出し、「酸」が増えすぎると、
血液までもが「酸性」に傾き「酸化」する可能性があるという説があるからです。

アルカリ性食品を食べれば体をアルカリ性にすることができ、病気の元とも言われる酸性化って防げるの？ついにアルカリ性食品の、真相に迫る！酸は体の内外から補充できるが、アルカリは外からしか補充できないという事実

また「ガン」は酸性の状態に住みやすく、そしてエネルギーを作りやすくなります。
ガン細胞にとって敵が少なく絶好の環境へと変化するのです。

もちろん、アルカリ性のものを食べたからといっていきなりアルカリ性の体質になるわけではありません。
逆も然りですが、何事も過剰に傾くとよくない、ということではないでしょうか。

アルカリ性もいくらいいとはいえ、強アルカリ性のものをいきなり大量に食べれば死に至る危険性もありますし、
酸性のものばかり食べていてもよくないということは想像に難くないことです。

日頃から自然治癒力を高めるためには自分では作り出せないのでアルカリ性食品を積極的に摂取したり、
アルカリ性の水を飲むことを心がけることが大切ではないか、という結論に達するわけです。

生活習慣、食事、運動などバランス良く毎日を送ることを見直す必要が常にあるということなのです。

アルカリイオン水は還元電位

酸化するとは「植物が枯れる」「動物が老いる」「鉄がさびる」ということを意味します。
アルカリイオン水は還元電位であり、酸化の反対の位置にあります。

栄養を吸収する腸は還元状態を保つことが理想とされ、腸内は還元状態が維持されていて
初めて、腸内の微生物が活発に働き、私たちの体は正常で健康といえるのです。

酸化力が強い水道水を飲み、酸化された食品を多く食べていると、臓器にとって「還元状態を保つため」の負担がふえることになります。
体が酸性にならないように意識して良質な食べ物や飲み物を、意識して摂り入れるようにしたいものです。

アルカリイオン水はなぜ作られた？

さて、アルカリイオン水が一般的に認められている効果は「胃腸症状の改善」とされています。
アルカリイオン整水器協議会で以下のように記されています。

厚生労働省告示第112号（平成17 (2005) 年）において、
家庭用医療機器であるアルカリイオン整水器（家庭用電解水生成器）の使用目的は、「胃腸症状改善のための飲用アルカリ性電解水の生成」と定められています
。「胃腸症状改善」とは、臨床試験で確認された試験成績に基づく効果です。
従来は、胃腸症状として、「慢性下痢」・「消化不良」・「胃腸内異常発酵」・「制酸」・「胃酸過多」に有効とされてきました。
これらについての疑問が国民生活センターから出されたことを契機に、厚生省（現厚生労働省）の要請に基づいて平成5 (1993) 年に第三者研究組織として組織された「アルカリイオン整水器検討委員会（委員長 糸川嘉則京都大学医学部衛生学教授）」によりアルカリイオン水の安全性と有効性に関する再検証が5年にわたって実施されました。
その結果、二重盲検試験を含む厳密な比較臨床試験（飲用水としては世界初）により、「アルカリイオン水は軽度の胃腸症状の改善に有効」との結論が示され、厚生省に報告書が提出されました（平成11（1999）年）。アルカリイオン整水器検討委員会による検証結果については以下の科学論文に紹介されています。

アルカリイオン整水器協議会

アルカリイオン水の用途

洗濯に便利

アルカリイオン水は洗濯にも良いと使用されることが多くなりました。
方法としては洗濯に水道水ではなくアルカリイオン水を使用するというやり方です。

理由はその洗浄力の高さです。
粒子の汚れを落とすことや、脱臭効果が高いとされていることです。

また無色・無臭・無刺激であることも利点としてあげられています。

それが

洗浄力の秘密

「アルカリイオン水」は界面活性剤を含まない水ですが、主に４つ効果があることで洗浄に役立っています。

１浸透力

通常の水よりも浸透力が良く、汚れた部分の奥深くまで届きます。また洗浄効果だけでなく殺菌効果も大です。

２鹸化（けんか）作用

アルカリイオン水と油脂（脂肪）分を反応させて、グリセリンと脂肪酸に分解します。これの作用が鹸化と言います。

３乳化作用

アルカリイオン水は乳化・分散作用も持ち合わせているので、汚れを包み込むように剥がす作用があります。

４泡立ちなし

界面活性剤を含まないアルカリイオン水は泡立たないので、床掃除や、テーブル拭きにも重宝します。

強アルカリ水とは？

アルカリイオン水の中でも、「強アルカリ水」と呼ばれているものがあります。
「強アルカリ水」は従来のアルカリイオン整水器の電解槽と塩の添加で作られており。

それ以上の強アルカリ水pＨ値12の強アルカリ水を限界と言われていましたが、
超強アルカリ洗浄水pH13.1以上を安定して作り出す事に成功し開発、製造、販売する会社・業者が出てきました。

強アルカリ洗剤の危険性

強アルカリ洗剤の凄さを知ると使ってみたくなります。

しかし色々な、洗濯洗剤を調べてみましたが手洗いが主流のおしゃれ着用洗剤は中性、一般に使われている液体洗剤は弱アルカリ性もしくは中性・頑固汚れを落とす洗剤は弱酸性と、強アルカリ表示がされているものはなく、市販のものは強アルカリはといえば、漂白剤でした。

成分には次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウムと表示。この成分の危険性についてはこちらをご覧ください。
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コンビニのサラダやカット野菜がシャキシャキな理由。あなたは、漂白剤で野菜を洗いますか？「新鮮さ」に隠された恐るべき添加物の実態。

アルカリ性洗剤でも危険なものがある！？

また漂白剤の表示を見てみると、「アルカリ性」とだけ書かれ、
そのpH値は不明でした。それより驚いたのは右上のマークです。


危険
重篤な目の損傷
皮膚刺激
（JSDA-GHS)

市販の洗剤を買わなくなって久しいのでこのマークと説明には驚き、早速調べてみました。

ご存知でしたか？GHS表示

日本洗剤石鹸工業会

このイラストを見るととてもカジュアルに書かれていますが、内容は深刻と言わざるをえないものです。

世界中で化学物質が多様に使用され製品化され、国ごとに基準が異なることから新たに考え出されて表示システム。
世界共通ルールとして世界中の消費者がわかるように「絵表示」されます。

2003年７月から採用されていました。
そして経済産業省のホームページではGHSについてこう示されていました。

国連ＧＨＳの概要
●目的 GHSは、化学品の危険有害性に関する情報を、それを取り扱う全ての人々に正確に伝えることに よって、人の安全・健康及び環境の保護を行うことを目的としています。
●適用 GHSは、危険有害性を有する全ての化学品に適用されることが期待されています。 GHSの情報は、化学品を取り扱う全ての人たちに役立つものです

経済産業省

こちらではさらに詳しく「絵表示」について書かれています。
消費者としてご一読することをオススメします。表示すればそれで役目が終わりなのでしょうか？とても疑問を感じます。これ以上の表記は身の危険を感じるほどです。
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化学品の分類および表示に関する世界調和システム（GHS））に基づく化学品の危険性有害情報の伝達

経済産業省

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安全な毎日のためには、安全な商品を使用すること。

そして自分の身は自分で守る必要があると改めて認識しました。

「知らなかった」ではすまされない問題です。
情報は常にチェックする必要があります。

あなたの毎日が健やかであるように祈りつつ
これからも情報をお届けしてまいります。

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