【今からでも間に合う簡単おせち・お正月レシピ】煮豆に砂糖はもういらない!甘酒で作る紅白煮豆の作り方。
今年もいよいよ終わりに近づき、新年を迎える準備も大詰めを迎えていますね!
お正月料理の準備も、ぼちぼち始めるという方も多いのではないでしょうか。
そのお正月料理の定番と言えば、煮豆ですね。
新しい年も健康でマメに働けるように、
そしてふっくらと炊いて、シワが寄らず長生きできるように、
そんな意味が込められています。
砂糖をたっぷり使うのが当たり前だと思われていて、
実際過去の私も「砂糖を使わないとあんなに甘くならない」と思っていたのですが、
実は、
砂糖を一切使わずにしっかりと甘さを感じられる、
夢のような方法があったんです!
今回は、完全シュガーフリーなのに幸せな甘さを感じられる、
誰もが納得の煮豆の作り方をお伝えします。
今回使うのは、黒豆ではなく大福豆と金時豆です。
最初にお伝えしておかなければならないのですが、
今回煮豆に使用するのは、黒豆ではなく、大福豆(おおふくまめ)と金時豆です。
煮る時に甘酒を使うため、どうしても黒豆だと黒い色素が甘酒に移ってしまい、
完全な漆黒の黒になりづらいからです。
しかし、後ほどお伝えする手順で作ると、少し色は落ちるものの、
黒豆も完全に甘くおいしく作ることができます。
大豆特有のむっちりした食感が好きで、なおかつ多少の色落ちは問題ないようでしたら、
黒大豆を使ってください。黒の一歩手前、濃い茶色になります。
日本の豆は種類が豊富!
現代の私たちにとって、豆と言えば最もポピュラーなのが大豆だと思います。
豆腐、油揚げ、納豆、厚揚げ、豆乳など、さまざまに加工されたものを利用することもあって、
非常に身近な豆となっています。
しかし、日本の豆は実はもっと多様であり、
黒大豆や青大豆など大豆の仲間の他に、いんげん豆、えんどう豆、あずき、ささげ、そらまめ、
落花生など、色々な種類があり、さらにそれらを細かく見ていくと実に多くの品種が存在します。
小さな集落で細々栽培されているもの、
農業を引退した高齢の方が自宅で少量保管しているようなものまで含めると、
膨大な数の在来種の豆があるに違いありません。
乾燥保存のきく豆類は、はるか昔から私たちのご先祖のいのちをつないできました。
現代は肉や魚を食べることが当たり前になって、豆の重要性が忘れられつつあり、
どんどん貴重な在来種の豆が消滅していることも考えられます。
しかし、一度考えてみてください。
なぜ私たちは日々当たり前に肉や魚を食べることができているのでしょうか。
これから先も、何の問題もなく肉や魚が店に並んでいるのでしょうか。
どんな肉や魚でも、私たちを健康にしてくれるのでしょうか。
種子法の廃止、遺伝子組み換え・編集作物の広がりなど、
現状は、国内の自前の種子がこれから先も生き残っていくにはあまりにも厳しい環境です。
もしもこの先、私たちの栄養を豆に頼らなくてはいけないような事態になった時、
「栽培する自前の豆がない!」では話になりません。
ぜひさまざまな豆を調理して食べる習慣を持ってください。
まずは、多くの人が食べて、身近な食材にしていくところから始めましょう。
お正月に金時豆や大福豆の煮豆もおいしいですよ!
ホクホクした食感の大福豆と金時豆は、
食物繊維の豊富なインゲンマメ系の豆です。
黒豆とは「黒大豆」のことで、大豆のなかまです。
大豆は「大豆油」でも知られる通り、乾燥重量の約2割が脂質という性質があります、
炭水化物は約3割、そしてタンパク質が約3割と高いので「畑の肉」とも言われていますね。
一方、大福豆や金時豆といったインゲンマメの仲間は、乾燥重量の半分以上がでんぷんなどの炭水化物です。
タンパク質は約2割と大豆には及ばないものの、脂質はたった2%ほどです。
しかも、100gあたりの食物繊維(水溶性・不溶性の総量)は、
大豆6.6gに対して、インゲンマメは13.3gと多くなっています。
なので、デトックスやダイエットに向いているのはインゲンマメ系と言えるかもしれません。
煮豆に砂糖はもういらない!ストレートジュースと甘酒で煮る、幸せな甘さの紅白煮豆を作ろう。
豆を砂糖で煮て食べる食文化は日本特有なようです。
日常的に甘い煮豆を食べるのはどうかと思いますが、お正月くらいは幸せを感じる甘い煮豆を炊いてみましょう!
一般的に煮豆を煮る時は、豆の重量の半分~同量程度が多いようですが、
読者の皆さんは、それだけ多くの砂糖の摂取に眉をひそめる方も多いと思います。
そして、市販品の煮豆であれば、砂糖だけでなく、
還元水あめやトレハロースといった、別な甘味料の心配もしなくてはなりません。
なので今回は砂糖や人工甘味料を一切ゼロ、
ストレートジュースと甘酒と塩少々で煮るシュガーフリーの煮豆を作りましょう!
甘酒の質についてはINYOUでもすでに数多くお伝えしていますが、
ストレートジュースも煮豆の味を左右しますので、
質のよいものを選択してください。
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現在は100%ジュースといえば濃縮還元の輸入果汁で作られたものがメジャーですが、
原材料の質も不明であり、加熱の際に風味が飛んでしまい、さらにそれを水で薄めているために香料を添加しているものが多いです。
なんと甘味料を使用しているものまであり、本来の果物のおいしさとはかけ離れたものになってしまっています。
また、作るのに手間はかかりませんが、
味をゆっくり染み込ませていくためにかなりの時間がかかります(2日~3日ほど)。
肩に力を入れずに「何かのついでに横で気長に作る」というくらいの気持ちでやるとちょうどよいです。
多少ズボラな人のほうがむいているかもしれません。
りんごジュースと甘酒を使った
大福豆の甘煮の作り方
材料
作り方
1、豆は洗って鍋に入れ、りんごジュース3/4Lを注ぎます。シワがなくなってふっくらとハリが出る状態までしっかり戻します。
2、鍋を弱火にかけ、落し蓋をしてフツフツと静かに煮ます。15分ほど煮たら一旦火を止めて味を含ませ、鍋が冷めたら再び15分ほど弱火で煮て、火を止めて味を含ませます。
これを、豆が柔らかくなるまで何度か繰り返します。水分が足りなくなってきたら適宜ジュースを足してください。
食べてみてふっくら、ほっこりしていたらOKです。固いままで甘酒を足すと、それ以上柔らかくならないので注意!
3、2に甘酒全量と塩を入れて混ぜ、10分ほど弱火でフツフツと煮て、火を止めて数時間ほど味を含ませます。これを2~3回ほど繰り返してください。途中ドロドロになってきたら適宜水を足してください。
煮終わった時の様子です。ドロドロしていますが、気にしないでください。このドロドロの甘さが煮豆の甘さと同じになっていきます。
4、煮終わった3を別容器に移し、一晩ほど冷蔵庫で寝かせてください。時間がたつほどに味がなじんで豆が甘くなります。(作りたてはまだたいして甘くないです)
1、ここでは、自分の目と舌で細かく確認するために、圧力鍋は使わずに土鍋で煮ています。豆が割れないのであれば、りんごジュースで戻した段階で圧力鍋に入れて柔らかく煮るのもよいと思います。その後甘酒を入れて味をしみこませる時は、圧力鍋ではなく普通の鍋を使ってください。
2、豆は絶対に踊らせないように、細心の注意を払ってくださいね。
3、甘酒は多めに使いますので、自家製のものを使うと気兼ねなくたっぷり使えますよ。
4、残った煮汁は、パンケーキを焼くときなどに使ってください♪
金時豆については、ここではりんごジュースをぶどうジュースに変えて作ってあります。
(もちろんりんごジュースでも作れます)
りんごジュースとぶどうジュースでは、風味が変わるのでおもしろいです!
ストレートタイプのぶどうジュースは、製品によっては非常に濃いものがあります。
適宜水で薄めてサラリとなった状態で豆を戻すようにしてください。
この場合、使用するジュースの量は1Lなくても大丈夫です。
煮ている途中で水分が足りなくなってきたときも、濃度の濃いジュースではなく水を足してください。
贅沢にストレートジュースと甘酒を使って、
時間をここまでかけて作るメリットはあるの?
この疑問については、以前お伝えしたこちらの内容と同じです。
★甘酒と塩だけ!砂糖不使用。旬の栗の渋皮煮の作り方。最高に幸せな甘味を作ろう。
砂糖をたっぷりと使えば、より早く、より強い甘さをつけることができます。
しかし、砂糖菓子を食べているかのような強烈な甘さは、もはや豆を食べているとは言い難い領域です。
今回のレシピで作る煮豆は、食べた瞬間の強烈な甘さは感じませんが、
噛むごとにフワーッと優しい甘味が口の中に広がってきます。
フルーツのように爽やかな甘さでもあり、甘酒のおかげでこっくりとした甘さも併せ持つ、
おまけに後味もすっきりとしてしつこくない、
そんな甘さです。
「もっと食べたいなぁ」と感じるも、砂糖のような依存性がなく、
少量で体も心も満足できます。
ぜひ、シュガーフリーでも誰もが甘いと感じる煮豆を作ることは可能なんだということを、
一人でも多くの方に知っていただきたいです。
お正月の豆を煮る時にたっぷりの砂糖を入れるのは、
まだ砂糖が貴重品だった時代の、ハレの日のごちそうだったからです。
昔と今では明らかに生活習慣や食習慣も異なります。
毎日砂糖を摂るのは当たり前、お正月も砂糖をたっぷり使ったおせち料理を作る、
そんな習慣を見直してみませんか?
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