基礎化粧品は、お水とオイルだけで十分だった!?お家で誰でも簡単にできるシンプル手作りオーガニック化粧水の作り方。
季節の変わり目に差し掛かり、お肌の調子も揺らいでくる時期になりました。
これから花粉や変動する気候で疲れ肌にもなるこの時期、思い切って普段使いの化粧品を見直してみませんか?
実はお肌にとって大切なものはとってもシンプルだったりするのです。
では、高価な高機能化粧品が市場に溢れる現在、なぜあえてこのテーマを題材にしたかというと
酷い乾燥や肌荒れに悩まされ、高価なものからごくシンプルな化粧品を試した筆者がたどり着いた一つの答えがあるからです。
あなたは自分が使っている化粧品の成分を知っていますか?
そのしっとり感は実は合成の成分によるものかもしれません・・・
私もかつて冬になると目元や頬の皮がむけてしまうほど乾燥に悩まされていた時期がありました。
改善したい一心で〝高保湿成分配合〟とうたわれている化粧品をたくさん塗っていました。
しかし乾燥肌は一向に良くなりませんでした。
塗った直後は良くても翌朝はまた乾燥して……の繰り返し。
食べ物にも気を使い少しは改善されたものの、化粧品で肌質は改善出来ないのか?という疑問は残ったままでした。
なかなか良くならないのでいわゆる〝高保湿成分〟とは何なのかは調べてみると驚きの事実が発覚したのです。
市販化粧品には、アレルギーの元になるものから発がん性のあるものまで!?信じがたい成分の数々
化粧品の裏側や底面にある成分表示を見てみましょう。
パソコンとにらめっこをし成分を一つ一つ調べた結果、私の持っていた化粧品には品質の安定、保存のために沢山の合成成分が使われていました。
さらにそれらを調べると、アレルギーのもとになるものから果ては発がん性に結びつくものまで。
表面だけ潤したように見せかける商品の裏側にはそんな事実が隠されていたのです。
真実を知った時は大変ショックでした。
安心安全なコスメを求め、ついに手作りをすることにした。
市販の化粧品のほとんどに保存料や合成成分が使われていると知った私は、安全な成分の化粧品を探し求めました。
しかし、当時学生だった私にはオーガニックの安心できるものは値段的に少し厳しく、どうしたものかと考えた先に自分で作ってしまおう!と思い付いたのです。
本やネットから情報を得て、自分なりにたどり着いた答えは「肌には水と良質なオーガニック・オイルだけでいい」という事でした。
科学的な成分に疑問を抱いていた私は至極シンプルなスキンケア思想に強く惹かれ実践してみることにしました。
お肌にたっぷりの自然のシャワーを!手軽にできるハーブトナー(化粧水)の作り方
私がまず作ったのは洗顔後肌を潤すトナー(化粧水)でした。
最初に覚えたこのレシピは、今でも私の肌を毎日潤してくれています。
必要なのは精製水とアルコール、ハーブのみ
14世紀のハンガリー王妃エリザベートが愛用していたとされる「ハンガリーウォーター」。
別名「若返りの水」とも呼ばれ、高齢のエリザベートが近隣の国の若い王子にプロポーズされたという言い伝えまで残っています。
きちんとしたハンガリーウォーターは数種類のハーブを使うのですが、まずは1種類でチャレンジ。
使うのはローズマリーです。鶏肉料理によく使われるハーブですが、殺菌効果に優れ、脂性肌、ニキビにも。
ローズマリーの枝を数本、ウォッカなどの度数の強いアルコール(無水エタノールでも)につけ、エキスを抽出します。
1~2週間置いて出来た液体を「チンキ」と呼びます。
ローズマリーチンキを精製水で希釈し、スプレータイプのボトルに詰め替えればローズマリー化粧水の出来上がり。
さらにアレンジでティートゥリーやラベンダーの精油を加えればさらに殺菌効果の高いニキビ肌用化粧水が出来ます。
またこの化粧水は頭をすっきりさせたい時にルームスプレー押して使う事も出来ます。
乾燥肌にうっとりするようなローズの化粧水を
乾燥肌にピッタリな化粧水のレシピもあります。
市販のローズウォーターもありますが、やはりここは手作りにこだわりたいもの。
無農薬栽培の薔薇の花を熱湯に入れ濃い目のローズティーを淹れ、精製水とグリセリンを加えローズオイルを数滴。
この時グリセリンは保湿成分の補助的な役割で加えます。
グリセリンには毒素はないと言われていますが心配な方は食用グレードの天然由来のグリセリンを使用してください。
しっとりうるおい肌には天然の良質なオイルを
脂性肌の方や夏場などは化粧水のみのお手入れでも十分ですが、さらにしっとりさせたい方にお勧めなのが手作りのスキンケアオイルです。
良質なオイルが手に入れば効能別に様々な精油を加えるだけで、簡単にスキンケアオイルを作ることが出来ますよ。
オイルの素となる様々なキャリアオイル
◎オリーブオイル◎
今や食卓に欠かせない豊かな風味を持ったオリーブオイル。肌を潤す成分「オレイン酸」「スクワレン」を豊富に含んでいます。
◎椿油◎
椿油は古くから日本人女性の髪の毛を美しく保ってきました。髪の毛だけでなくお肌の保湿力も抜群です。
◎マカデミアナッツ油◎
皮脂と同じ成分である「パルミトレイン酸」を豊富に含んでいます。年齢のサインが気になってきた方には最適なオイルです。
◎ホホバオイル◎
手軽に手に入るようになった有名な美容オイルですね。さらっとした手触りでべたつくことなく化粧水の潤いを閉じ込めてくれます。
◎ココナッツオイル◎
こちらもその健康効果が大々的に取り上げられ、一躍有名になったオイル。お料理に使うのもいいですがスキンケアにも。ダメージ肌を健やか肌に導いてくれます。
この他にもパルマローザ(月見草)オイル、アボカドオイルなど沢山のオイルがあります。
お肌の状態によって使い分けてみてください。
効能と香りで選べる精油
キャリアオイルをそのままお肌に乗せてももちろん良いのですが、精油を加えるとさらにスキンケアに奥行きが生まれます。
配合する際はキャリアオイル10㎖に対し精油は1~3滴程度がいいでしょう。好みで精油をブレンドしても。
◎ラベンダー◎
精油の中で「万能薬」と呼ばれるほどいろいろな効能を持っています。私は乾燥やストレスなどで敏感になってしまった肌の時によく使用していました。
このオイルはちょっとした擦り傷や火傷の時にも役に立ちます。
ネロリとの相性抜群でゆったりとしたスキンケアタイムを楽しめます。
◎ゼラニウム◎
ローズに似た華やかな香りです。皮脂のバランスを整えてくれ、ニキビ肌にも効果的です。
ホルモンを整えてくれる働きもあるのでリラックス効果も。
イランイランと組み合わせれば最高のご褒美オイルに。
◎フランキンセンス(乳香)◎
「若返りの精油」とも呼ばれ、若々しいお肌を保つのに良い精油です。サンダルウッド(白檀)とブレンドすれば深い香りに包まれながら肌荒れケアをすることが出来ます。
この他にもお肌に良い精油が沢山あります。
ご自分の好みやお肌に常態に合わせてチョイスしてみてください。
美容オイルの使い方応用編◎
ご紹介した美容オイルは顔に塗るだけでなく、体へのマッサージオイル、髪のツヤを保つヘアオイル、浴槽に加えればバスオイルとして使うことが出来ます。
余計な成分が入っていないので様々な用途に用いることが出来ます。
また、このオイルを応用して美容クリーム、石鹸なども作ることが出来ます。
自分で作った化粧品でトータルケアが出来たら素敵ですね。
自然の恵みたっぷりのオイルでナチュラルスキンケアを。化粧品も自分で厳選する時代
冒頭で述べたように、次から次へと最新テクノロジーから生まれた高機能化粧品が発売される現代、
宣伝文句に惑わされるのではなく自分自身の肌と対話し、安全な化粧品を自分の手で作ってみるとまた何か新しい発見があるかもしれません。
化学合成物質に頼った一見美しく見える人工的な肌と、肌本来の強さを持った生き生きとした生命力のある肌、あなたはどちらを目指したいですか?
もちろん化粧品の全てを手作りで行うのは難しいかもしれませんが、
まずは一つだけでもいいので、後者を選んだあなたは、まず良質な水とオイルでスキンケアを始めてみてください。
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