国際がん研究機関の発がん性リスク物質一覧リスト「911種類」から高リスク発がん性物質10をピックアップしました。
こんにちは。
INYOUオーガニックスペシャリストの小林くみんです。
日本人の病的死因NO.1のガン。
早期発見・早期治療をすればガンは治る・・・とも言われていますが、
実際、その5年相対生存率*は男女計で62.1%(男性59.1%、女性66.0%:国立がん研究センターがん対策情報センター参照)。
特に膵臓がんや肝臓がんは生存率が大変低くそれぞれ7.7%、32%。
たとえ手術が成功し、5年間生きられたとしても手術の後遺症で障害を残す場合も多くあります。
定期的に検診を受けることよりも、大切なのはがんに侵されないこと、「予防」なのかもしれません。
がんの要因になるものには様々なものがありますが、その中でも最も分かりやすいのが「発がん性物質」。
発がん性物質は、わたしたちの身の回りに数多く存在します。
それらの中には無臭、無煙で空気中に漂う有害物質もあり、目で見ることができず、避けることが難しい場合もありますが、
私たちが意識的に避けることができるものも沢山あります。
国際がん研究機関IARC(International Agency for Research on Cancer)が発表している、
発がん性リスク一覧から、
私たちの生活に身近なもので、
危険度が高いけれども、
私たちが意識的に避けられるもの、
をみていきます。
(IARC:世界保健機関(WHO)の外部組織)。
正常細胞をがん細胞に変化させる性質がある「発がん性物質」。
そのメカニズムとは?
私たち身近に溢れる発がん性物質。
口や鼻から入った発がん性物質が実際どのように「ガンを発生させるか?」について、みてみましょう。
ステップ1.
口や鼻から入った発がん性物質が体内の細胞に取り込まれる。ステップ2.
細胞分裂のタイミングで、発がん性物質がDNAに入り込む。通常、細胞核内のDNA(らせん状の2本鎖)に外からの物質が入り込むことはできません。
しかし、細胞分裂でこの2本鎖がほどけた時に、
細胞内に入り込んでいた有害物質(発がん性物質)がDNAの1本の鎖を構成する塩基(A・T・G・C)に結びつくことがあります。
(通常、塩基は「GとC」「AとT」が結びつくが、例えば「Gと有害物質が結びつく」と正常な細胞分裂が行われなくなる)
ステップ3.
ステップ2でできた「間違った遺伝情報」をもつ細胞が分裂していくことで、異常な細胞(がん細胞)が増える。
私たちの体には、間違った遺伝情報を持つ細胞が生まれた場合、
それらを修復・排除するシステムが備わっています。
しかし食生活の乱れやストレス・疲労などで体の免疫力が落ちていたり、
先天的にがんを抑制する体のメカニズムに不備があったりする場合、がん細胞の増殖を阻止することができず、腫瘍が形成されてしまいます。
現代社会の中で、発がん性物質に100%触れない生活を送ることは極めて困難ですが、
発がん性の高いものを知っていることにより、それらを避けることは可能です。
国際がん研究機関の発がん性リスク一覧、911種類の中からピックアップ発がん性物質10!
国際がん研究機関の発がん性リスク一覧の中には、数多くの発がん性物質が載せられており、
その数は911種類・・・。
リストにズラリと並ぶ横文字の数々・・、全てを避けることは不可能に近いかもしれませんが、
これらの中から、私たちの生活に身近なもの、
危険度が高いもの、そして、私たちが意識的に避けることが可能なものをピックアップしていきます。
IARCの発がん性リスク一覧では、5つのグループがもうけられています。
発がん性リスクの分類:
グループ1:
人に対して発がん性がある(人間に対する発がん性として十分な証拠がある)グループ2A:
人に対して発がん性がある可能性が高い(動物実験での十分な証拠と、限られた人間での証拠がある)グループ2B:
人に対して発がん性がありえる(動物実験での証拠と、限られた人間での証拠がある)グループ3:
動物実験で発がん性が確認されたが、人間では確認されていないグループ4:
人に対して発がん性の可能性は低い(人間での発がん性が否定される証拠が出たもの)今回は、上の5つのグループの中から、
グループ1、グループ2A、グループ2B、グループ3に分類されている化学物質、混合物をみていきます。
危険度★ グループ3:動物実験で発がん性が確認されたが、人間では確認されていない
10 水道水:
塩素消毒した飲料水飲料水中の無機フッ化物
9 ポリエチレン(サランラップの原材料の1つ)
危険度★★ グループ2B:動物実験での証拠と、限られた人間での証拠がある
8 食品添加物類
7 ガソリンエンジンの排気ガス
危険度★★★ グループ2A:動物実験での十分な証拠と、限られた人間での証拠がある
6 殺虫剤(に含まれる物質)
5 紫外線(紫外線を発する日焼けマシーンも含む)
危険度★★★★ グループ1:人間に対する発がん性として十分な証拠がある
4 アルコール飲料
3 経口避妊薬の常用(経口避妊薬組合せも含む)
2 薬類:
抗がん剤(メチル-U(セムスチン)など)や免疫抑制剤(シクロスポリンなどの)、そして抗腫瘍剤(シクロホスファミドなど)なども含まれる。1 タバコ:(無煙タバコ製品 、受動的喫煙も含む)
今すぐ避けられる発がん性物質 8
先にピックアップした化学物質、混合物の中から直ぐに控えることができるものをまとめてみました。
1 タバコ(受動的喫煙の含む)
2 アルコール飲料
3 紫外線
4 排気ガス
5 食品添加物
6 経口避妊薬の常用
7 不必要な薬の常用
8 サランラップ
発がん性物質がてんこ盛り!タバコ
発がん性物質の代表選手、タバコ。
タバコは肺がんだけでなく、あらゆるがんのリスクを上げます。400種類以上の化学物質が含まれるタバコの煙(主流煙だけではなく副流煙にも含まれる)。
そのうち60種類には明らかな発がん性が確認されています(代表的なもの:アセトアルデヒドやベンゾピレン)。
気がつかないうちに吸い込んでいる?!発がん性物質を含む煙
発がん性物質を含む煙はタバコだけではなく、工場からの煙や、車の排気ガスなどもあります。
これらの中にも発がん性物質、ベンゼンやダイオキシンなどのが含まれています。
ジョギングやウォーキングをする際、排気ガスが多い道はかえって健康の害になるかもしれませんね。
やっぱり気をつけて欲しい、加工食品に含まれる食品添加物
私たち達にとって、最も身近な発がん性物質は、やはり口から入る食品添加物。
発がん性が危惧されている代表的なものは、
ハムやベーコンなどの加工肉に使用される発色剤、亜硝酸ナトリウム、
人工甘味料のアスパルテーム、アセスルファムKやサッカリン、
様々食品に使用されているタール系の合成着色料、赤色2号・青色2号など、
レモンやオレンジなどの輸入果物に使われている防カビ剤
など。
国際がん研究機関(IARC)は2015年10月に、
「ハムやソーセージなどの加工肉を1日50グラム以上摂取すると、大腸がんのリスクが約18%上がる」
という見解も発表しています。危険性が高いと危惧される食品添加物はINYOU過去記事から【危険度レベル「高」。これだけは避けたい、特にハイリスクな添加物リストをまとめました。】
「便利さ」を求めた私たちが手にしたものは一体何だったのか?
効率化、大量生産、時短・・・。
便利な生活を手に入れた私たちは、それでもなお、毎日何かに追われるように、急ぎ足で歩いています。
家族との食卓も、食事を楽しむ時間も削り、
休日は疲れた体を休めるだけで終わる日々。
「便利さ」を求めた私たちが手にしたものは一体何だったのか?
料理をしなくても24時間食事は簡単に手に入り、病気になったら薬を飲めば症状は緩和する、たまったストレスは、タバコやアルコールで紛らわす・・・。
急ぎ足で走り抜けてきた今、私たちに残ったものは何なのでしょうか?
たまには一歩立ち止まり、振り返ってみてください。
もし、振り返ったその先に、急ぎ足のあなたが落としてきた、あなたにとって大切なものがみえたら、それらを拾いにその道を戻ってみてください。
それから、また前に進んでも、その「道」は逃げたりしないから。
暮らしの中にあふれる危険な有害物質・・・。
それらをできる限りさけることが重要ですが、どれが安全なのかすぐに見極めることは難しいですよね。
IN YOUMarketでは、発がん性物質等危険なものを含まない安心な食材やコスメ、デトックスグッズ、生活用品を厳選して取り扱っています。あなたのお気に入りを見つけてみてくださいね。
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