知らないうちになっているかもしれないチョコレート中毒、私が経験したその恐怖とは
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甘くて美味しいチョコレート。
カカオ豆に含まれるポリフェノールの健康効果に近年注目が集まったことで、ハイカカオを謳う商品も多く流通しています。
ただ、チョコレートには注意すべきことがあります。
それはチョコレート中毒です。
1日に5枚食べていたことも…。私が陥ったチョコレート中毒
私は学生時代、試験勉強やレポートを書くときにどうしても食べてしまうものがありました。
それはチョコレートです。
勉強しているときに甘いチョコレートを食べて、リフレッシュしたら効率がいいかと食べ始めました。
最初は板チョコレートのひとかけらくらいでしたが、だんだんそれでは物足りなくなり丸ごと1枚食べなければ気がすまなくなりました。
自分でも驚いたのが、気がついたら板チョコレート5枚を一日に食べていたときでした。
さすがに食べすぎだと思い、食べる量はセーブするようにしましたが、毎日食べることをやめられずにいました。
そして日を追うごとに肌が荒れていき、チョコレートを食べるのをやめようとした日から私はある強い欲求に駆られるようになります。
チョコレートがないと勉強が手につかない、今すぐ食べたい!
ずっとイライラして集中力も低下し、勉強もなかなか手につかない事態に陥ってしまったのです。
もともとは勉強の助けにとチョコレートを食べ始めたのに、これでは意味がありません。
その後チョコレートは我慢し、果物やお茶などで代用しているうちにじょじょにチョコレートへの強い欲求はなくなっていきました。
それでは、なぜ私はチョコレートに依存する事態に陥ったのでしょうか?
チョコレート中毒を引き起こす物質とは
チョコレートは依存性の高い食べ物と言われていますが、そこには複数の理由があります。
砂糖依存によるもの
言うまでもなくチョコレートには砂糖が多く使用されています。砂糖は糖の中でも分子が小さいため、体内でブドウ糖に分解されやすく、特に空腹時に砂糖を摂取すると血糖値が急激に上昇し、その血糖値を下げるためにインスリンが大量分泌され低血糖状態となります。
その結果、低血糖状態となったことで脳がエネルギー不足だと誤解し、糖分を摂取して血糖値を上げるように神経伝達を行い、繰り返し糖分を欲するような症状が出ることになります。
また、砂糖を摂取すると脳内でドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンなど幸福感や癒しを与える脳内麻薬といわれる脳内神経伝達物質が分泌され、この快感に中毒性が生じてしまうのです。
依存性をたかめる物質によるもの
チョコレートには砂糖だけでなく、中毒性を高める物質も含んでいます。脳を興奮させるテオブロミンやカフェイン、覚せい剤のアンフェタミンやエクスタシーに化学構造が良く似ており恋愛物質とも呼ばれるフェネチルアミンがそれに該当します。
参考:有限会社ビジネスブレーン(http://www.business-brain.co.jp/ikuta-satoshi_column/detail/id=547)
ただ、チョコレートの危険性は中毒性だけにはとどまりません。
添加物、農薬についても不安だらけなのです。
農薬や添加物、児童労働など、チョコレート中毒の危険性だけにとどまらない問題
宮崎県にあるスローウォーターカフェのホームページでは、チョコレートの原材料であるカカオ豆の生産実態について掲載をしています(http://www.slowwatercafe.com/cacao2.html)。
カカオ豆の生産はそのほとんどがプランテーションと呼ばれる先進国の大資本による熱帯雨林を大規模に破壊し、作られた土地にカカオのみ単一栽培する大規模農園で作られており、生産効率を上げるために品種改良を繰り返して農薬をヘリコプターで空中散布されたりなどし作られているとしています。
そして、先進国で禁止されているもっとも危険な農薬12種類のうち9種類を含めた30種類の農薬が使用され、毎年250万人の農業労働者が農薬中毒に陥っていると推定されており、その中には家庭の貧困のために働く児童たちも含まれています。
国際農業研究所では、カメルーン、コートジボワール、ガーナ、ナイジェリアの4カ国にわたり約1500の農場を調査した結果、何十万もの子供たちがカカオ農場で危険な仕事に携わっていることを明らかにしました。
その中には15万3000人もの子供たちが防護具なしで殺虫剤を使用しているともあり、さらにカカオ農場の64%の子供は14歳以下で40%は女子というデータもあり、農薬によってその従事している子供が病気になるだけでなく生まれてくる子供の催奇形などの遺伝子異常に陥る危険性も推測されます。
また、農薬によって生態系が破壊されたり大気や土壌、地下水汚染が進むなど環境破壊も深刻な問題です。
さらに添加物によるリスクもあります。
市販のチョコレートには、砂糖や人工甘味料、香料、乳化剤などが入っているものが多くあります。
企業の利益を上げるためには天然の原材料ではなく安価な人工的な原材料を大量に使用する必要があるため、多くの企業ではほぼ天然の原材料は使用していません。
人工甘味料や砂糖にはAGEsや発がん性のリスクなどがあることでよく知られていますが、乳化剤も多くの危険性があります。
乳化剤は食べる界面活性剤ともいわれていて、水環境学会誌で公表された界面活性剤が生体膜に及ぼす影響についての研究ではヒトの赤血球とラットの肝臓のミトコンドリアで結果を比較しています(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jswe/16/11/16_11_789/_pdf)。
陰イオン毛糸非イオン系の界面活性剤を用いた実験で、結果としては、イオン系よりも非イオン系のほうが影響が強く、60分で100%の溶血作用、ミトコンドリアの呼吸阻害が見られたとあります。
ここから懸念されることは、
・黄疸や腎不全
・老化および不妊など遺伝子への悪影響
があり、そのほかにも乳化剤でよく利用される大豆の遺伝子組み換え問題など、添加物とそこに関わる遺伝子組み換え作物などのリスクは多岐にわたります。チョコレート中毒に陥らず安全な食生活を送るには
チョコレート中毒となる危険と、さらには添加物や農薬などのリスク。
大量に商品が流通してチョコレートやそれにまつわる食べ物や飲み物が安価に溢れているなかで安全な選択肢とはなんでしょうか?
チョコレートや砂糖を多く含む中毒性の高い食べ物を控える
私のように中毒になるまでチョコレートを食べる人は少ないのかもしれませんが、砂糖を多く含んだ製品も世の中には多く流通しています。炭水化物は私達の体を動かす上では必要不可欠ですが、過剰摂取は肥満や2型糖尿病など砂糖中毒以外にも深刻な病気を引き起こします。
そうしたリスク回避には、リスクの高い食品を避けること、そしてオーがニックな食品を摂る事が大事です。
どうしても甘いものが食べたいときは果物を食べたり、ハーブティーや紅茶にはちみつを入れて飲むとリラックスできておすすめです。
低糖でオーガニックなチョコレートを食べる
低糖でオーガニックな原材料で作られたチョコレートであれば、砂糖中毒の心配も添加物の心配もありません。また、カカオ豆には抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれていて、アンチエイジングや生活習慣病のリスク低下に効果的とされています。
適度にチョコレートを食べて健康な生活が送れるのであれば、こんなにハッピーなことはりません。
でも、中にはオーガニックな原材料だけど砂糖の比率が高いといったものもあるため、信頼できる販売元で購入をするようにしましょう。
チョコレート中毒は気がついたらなっているかもしれません
例えば、ちょっと疲れたときや少しイライラしたときに、甘いチョコレートやお菓子が食べたくなるといった経験は誰しもあると思います。
そして世の中にはありとあらゆるスイートホリックにいざなう商品が溢れており、気がついたらチョコレート中毒になっていた、砂糖依存だったなんてことになりかねません。
それはふとしたきっかけでなってしまうかもしれないのです。
そして多くの企業では利益のために安価で危険な原材料を使用し、口にする消費者の安全など考えてはいません。
チョコレート中毒や砂糖依存になった上、添加物や農薬などの健康被害へのリスクを負うことのなうよう、オーガニックで安全な生活を送り健康な毎日を送ることが大切なのです。
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