あなたが熱中症にかかり易い意外な理由|夏場に体を温めても健康であれば汗をかきすぎない?専門家が語る究極の夏バテ対策
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この時期に急増する熱中症。
体力があれば予防できるんでしょうか?
また、若くてもなりますが、やはり老人に多いイメージがありますよね。
それには、しっかりとした理由があるんです。
夏も長袖で外の営業するのは危険なのか?などなど、
こちらでは意外と知られていない、
熱中症の原因と東洋医学から見た対処法について書いています。
熱い時の対処法を間違えると大変なことになりますよ!
それでは、みていきましょう!
そもそも熱中症って何?
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熱中症とは、熱によって起こるさまざまなからだの不調のことをいいます。
熱中症は環境と身体の状態によって起こるので、
気温だけが原因になるわけではありません。
暑さによって体温調節機能が乱れることに加えて、
水分量・塩分量の体内のバランスが崩れたりすることが原因です。
体温を調節する機能が狂ったり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたりすることで起こる、
□ めまい
□ 頭痛
□ けいれん
意識障害
などの症状をまとめて熱中症といいます。
熱失神,熱疲労,熱けいれん,熱射病などの熱中症は高体温と脱水が原因である
日本における熱中症予防研究 芳田 哲也
運動や作業をすれば身体の中で熱が生まれます。
ですが、人間の身体には体温の調節機能があるので、
体温が上がり過ぎることはありません。
体温の調節は主に自律神経の働きによって行われるので、
寝不足や過労の際には、体温の調節が下手になります。
体温が上がったら汗をかき、
その汗が蒸発するときに身体の表面から熱を奪います。
熱中症は汗をうまくかけずに体内に熱がこもった状態です。
そのきっかけは自律神経の乱れもありますが、体内の水分と塩分が不足したときにも起こります。
熱中症になりやすい人として、
□ 高齢者
□ 乳幼児
□ 運動習慣がない人
□ 太っている人
がいます。
どんな人でも体調が良くないときや、急に暑くなったときは暑さに負けやすいのが特徴です。
また高齢者や乳幼児は、体温の調節機能の衰えや未熟さによって暑さに負けやすくなります。
そして運動習慣がなくエアコンなどに頼りっきりな人は、
暑さを自覚しても喉の渇きを自覚しにくい面もあります。
さらに肥満で、
心臓病、糖尿病、高血圧、腎臓病などの持病を患っている人も、
体温の調節機能が乱れている場合が多いのです。
つまり
熱中症の原因とは暑さが要因となるのは半分くらいで、
体温の調節機能の低下の方が原因となるのです。
また、熱中症になるときは一日でなるとは限らず、
夜に寝ているときの筋肉の痙攣や立ちくらみ、頭痛などが続くようなら要注意です。
軽いものでは、夏で立ちあがったときなどにクラッとする立ちくらみが続く人も水分不足が原因の場合も多くあります。
また、大量の汗をかいて体内の水分と塩分が不足して、
足や腕、腹などの筋肉に痛みを伴うけいれんが起こることがあります。
普段は立ちくらみや筋肉の痙攣が無いのに、
夏になって急にそんな症状が出だしたら水分不足や塩分不足を疑いましょう。
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夏に不調を感じたら摂っておきたい栄養素
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熱中症の予防には疲労回復を助けるビタミンB群が大切です。
熱中症になるときは体力が落ちていることが多いので、
体力回復のために栄養素からエネルギーを産み出す代謝の助けになる、
ビタミンB1やB2、B6などのビタミンB群は重要です。
人間の身体に備わる体温の調節機能は、どんなに暑くても数日を過ごすうちに
自律神経の働きで汗を上手にかけるようになり体温調節ができるようになります。
そのため、梅雨の時期で実際の気温は高くないにもかかわらず、
蒸し暑いときに安易にエアコンをつけると体温の調節機能が落ちてしまい、
本格的に熱くなった時に熱中症になりやすくなるのです。
熱中症の予防の第一歩は暑いときにはたくさん汗をかくことです。
汗をかかないようにすることは体温の調節機能の低下を意味します。
さらに言えば、冬の間にも寒さに震えていた人の方が体温の調節機能は高いのです。
要は外気温にふだんからさらされていることが、体温の調節機能を高めるためには必要なのです。
つまり熱中症の予防は半年前の冬から始まり、
夏の間の過ごし方が決め手になるのです。
体温の調節機能は自律神経の働きですが、水分不足のときほど乱れやすくなります。
身体に水分を満たすのは水分補給と睡眠です。
だから夜更かしをして深酒をするような習慣は熱中症をつくる習慣とも言えます。
最近では経口補水液やスポーツドリンクがあるので水分補給には困りません。
ですが、昔は今とはまた違った方法で熱中症を予防していました。
東洋医学の熱中症予防とは
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高体温と脱水が熱中症の原因と言われれば納得は出来ますが、
同じ条件下にいても熱中症になる人とそうでない人の差は明白です。
暑い夏は熱中症予防のためにも体温を下げることが必要なのは確かですが、
ただ身体を冷やすだけが大切なことではありません。
そもそも冷凍庫が発明されるまでは氷は生活にありませんし、
冷蔵庫がなければ冷水と言ってもせいぜい井戸水です。
その程度の水でも身体を冷やす方法は色々とあるのです。
ここで注目したいのは皮膚の血流量です。
体温調節の仕組みはいろいろありますが、
体温が上昇すると皮膚血管が拡張し、体熱の放散が促進されます。
対して、冷房などで皮膚表面が冷やされ体温が低下すると皮膚血管が縮小し、
x熱の放散が抑制されてしまうのです。
実は皮膚血流が多い方が深部の体温が逃げやすくなるので、
皮膚温が高い人の方が熱を放散しやすいのです。
そのため汗をかいて肌が冷えている人は熱が逃げにくい人とも言えます。
だから深部の熱を体外に速やかに発散させるには風呂で身体を温めるのも有効なのです。
逆に冬でもお風呂の後にすぐに冷える人は汗をかきすぎです。
身体に温かさを残す時には最後に冷水を浴びるのが大切です。
夏場にきちんと身体を温めると、健康な人は汗をかきすぎないものです。
夏バテを起こし易い人の皮膚
夏バテを起こし体調のすぐれない人の多くは、皮膚に触れるととても冷たくて多く汗をかきます。
こんな時には温かいものを食べる方が根本的な解決になります。
冷えていた皮膚が温まると汗が止まり、涼しく感じます。
これは皮膚血流が増大して深部温度が下がったためです。
逆に身体の表面だけをエアコンなどで冷やしてしまうと汗が出ても逆効果で、
皮膚表面は冷えても深部の温度が放散ができず暑く感じます。
熱中症はこんなときにも起こりやすいのです。
東洋医学からみた夏バテ対策におすすめの食品
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だから熱中症の予防に大事なのは、
身体の深部温度を下げるためにも血流量を増大させる温かい飲み物が重要です。
こんな時に冷たい飲食物をとれば血流量を低下させるので完全に逆効果です。
そのため、薬膳では白きくらげの緑豆春雨スープなどを夏に提供します。
白きくらげは身体の水分代謝を向上させて潤いを増やす食材で、
緑豆春雨は体内の熱と湿を取る効果のある食材です。
すると頭の火照りが冷まされ、
食べた直後は汗が出ますがその後にスーッと涼しくなることを実感します。
また、胃腸を温めれば血流量が増大するので熱の放散もスムーズに行われます。
そして、熱中症の予防に効果的なビタミンBは甘酒が効果的です。
江戸時代から暑くて湿度の高い時期には、
温かいノンアルコールの甘酒が夏バテ防止用のドリンクとして愛されていました。
井戸水に砂糖を溶かした水に白玉などを入れたスイーツも存在しましたが、
夏の暑さでバテそうなときには温かい甘酒が人気だったのです。
栄養を補給して身体の深部温度を発散させたいときには甘酒を温めて飲むのがおすすめです。
エアコン大好き人間は要注意
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熱中症は体が熱いだけでは起こりません。
また普段からエアコンなどを使いすぎている人は、余計に熱中症にかかりやすくなります。
大切なのは皮膚の血流量を増やして熱を放散しやすい身体を作ることです。
そのために必要なのは冷たい飲食物ではなく、温かい甘酒を飲んだり風呂で深部まで温めることです。
血流量が増えることで身体にこもった熱が放散されやすい身体を作ることが、
一番の熱中症の予防になります。
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