突然の難聴、動悸、不整脈発作を起こした過去からわかったこと。「心の在り方」と「自律神経」のバランスをとる方法とは。
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突然の難聴、動悸、不整脈発作を起こした過去からわかったこと。「心の在り方」と「自律神経」のバランスをとる方法とは。
オーガニックビューティセラピストの宇原理紗です。
私は4年程前、仕事の忙しさに加えて、
身近な人の死が二度も続いたことがありました。
何度も悲しさに襲われ、何もできなかった自分を責めてしまい、
毎日仕事に向かう足取りも重くなる日々が続きました。
パッとしない日々。
後悔の毎日。
どうしても前向きな気持ちにはなれず、
ずっと下を向いて過ごしていました。
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そんなある日、仕事に向かう途中から、
左耳が詰まるような感覚を感じた後、
キーンと耳鳴りが聞こえました。
その1回だけに治ればよかったものの、
それ以降、毎日ふとした時に耳鳴りが繰り返し起こり、
左耳だけが聞こえにくくなりました。
突然の左耳の耳鳴り、繰り返す症状にずっと不安だったあの頃
ストレスがもたらした悲劇
そして耳鳴りの次は、胃の痛み、お腹の不調が続きました。
毎日胃がキリキリして、キュッとなり、
お腹も下しやすく、トイレも頻回。
それに加えて、徐々に胃のあたりが
ドクドク波を打つように強い鼓動を感じるようになりました。
そうです。「動悸」を起こしていたのです。
座っていても、寝ていても、自分自身で鼓動を感じて、
寝ても寝た気がせず、毎朝起きるのが辛く感じました。
もう、異常だと感じていましたが、
中々病院にも行くことができず、「休む」ことも出来ませんでした。
「休んではいけない」と言い聞かせ、無理して仕事をしていたんです。
挙げ句の果てには、不整脈の発作
を起こして倒れてしまいました。
もはや、ストレスにより職場にも行けなくなり、
私は「うつ病」に近い状態にまでなっていたのです。
体に起こった変化
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当時のことを思うと、本当は「仕事」に行きたくありませんでした。
本当は少し休みたい気持ちがありました。逃げ出したくなっていました。
体からのSOSを感じていたのに、向き合おうとせず、
結局体を壊してしまったのです。心も置いてけぼりでした。
当時難聴が辛くなり、めまいも出てしまったため、病院に行ったところ、
血圧が70/50mmHgということがわかり、
低血圧を引き起こしていたと、その時になって初めて気づきました。
正常な成人の平均血圧は120/60mmHgほど。
私はもう立っているのも、やっとなほどの血圧だったのです。
当時を振り返ると、よくそれでも動けたものだと思います。
あまりのストレスに「心」が疲弊し、「体」が悲鳴をあげていました。
あなたも、仕事や日々のストレスで、不調を抱えていませんか?
自分の想いを押さえ込んで、仕事をしていませんか?
不調や病気を抱える中、無理をして仕事をしていませんか?
ストレスで変わってしまう、心と体
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当時の状況に診断をつけるなら、
『自律神経失調症』であったと思います。
心療内科などの受診はしていないため、あくまで私個人の考えですが、
明らかに原因は『心』からきていました。
でも、ずっと自分の心すら見て見ぬふりをしてきました。
また、体の不調を感じてはいましたが、
当時食事の知識もあまりなかったので、なんとなくやり過ごしていました。
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胃の痛みがあったため、食べるものもゼリーやヨーグルトなど、食べやすいものを。
夜もあまり眠れなかったため、昼間に眠くなり、ブラックコーヒーを。
夜も帰りが遅かったため、ご飯も何となくで済ませ、
水分もあまり取らず、朝買った500mlのペットボトルの水が
帰りまで飲み干せない日もありました。
顔もくすみ、明らかに無理をしていました。
でも、『大丈夫?』と聞かれても、『大丈夫』としか答えられませんでした。
心と自律神経
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人はストレスを感じるだけで、自律神経の一つ
『交感神経』が優位に働きます。
本来、交感神経は体を活動的にさせ、
副交感神経は体を休める働きがあります。
交感神経も、副交感神経もバランスよく働くことで、
体内リズムが維持できますが、
どちらか一方が働き過ぎてしまうと、不調を招き、
さらには病気にまで発展してしまします。
ストレスは特に、交感神経を優位にさせ、血管を収縮させます。
東洋医学では、『肝』が特にストレスに弱く、
気と血(けつ)に影響をもたらします。
肝に備わる疎泄(そせつ)機能は、気を体のすみずみに行き渡らせ、
気が良く動けば全身の調子が良く、気持ちも落ち着きます。
しかし、ストレスにより、気がうまく流せなくなると感情が不安定になってきます。
これにより頭がのぼせるようになり、めまいや耳鳴りが起こることもあるのです。
また、血の機能として蔵血機能があります。
蔵血ができなくなると、全身に正しく血を分配できなくなり、血が不足してしまうのです。
出典:『東洋医学入門』森一夫
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西洋医学の視点から考えても、
交感神経が優位になることで消化・吸収・排泄機能
が低下し、食べたもの、飲んだものを吸収しにくくなります。
腸から吸収された栄養は、
門脈という血管を通して肝臓に流れ、
心臓から全身に血液が送られますが、
その機能が滞ってしまうと、栄養の吸収も、
血液のめぐりも悪くなってしまい、不調をきたしてしまうのです。
心と体の質を上げ、循環を良くする方法
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東洋医学では気・血・水のバランスをとるように考えられます。
そのうちの水(すい)とは、
体の中の血液以外の全ての水分を指しています。
水は体内を循環しますので、
滞りがあったり、不足してしまうと不調をきたします。
西洋医学で考えても、
体内の約6割が水分でできており、
常に吸収・排泄されているため、滞りや不足してしまうと、
うまく循環しなくなってしまいます。
臓器をコントロールするのは自律神経です。
交感神経と副交感神経がバランスよく働くためにも、
臓器に十分な血流が確保され、
水分が巡っている状態となる必要があります。
気・血・水が循環する一つのポイントとなるのは
経口摂取する『水分のバランス』です。
水分に関しては、前回の記事でも書かせていただきました。
産後の疲れやすさの原因は体の水分バランスと腸に関係あり!?産後すぐ元気に育児に取り組むための改善対策方法がんかりました。
1日のうち、
約2L
の水分は摂取することをこころがけましょう。さらには、血のめぐりを良くするためにも、臓器内の温度を上げることが重要です。
体を温める食事・水分摂取を心掛けましょう。
自然農法、無農薬野菜、有機野菜からは、
たくさんのエネルギーを得ることができます。
そして気の滞りが起きないよう、
『体の声を聞くこと』、
『体からのSOSを受け取ること』。
本当に辛い時は『辛い』と口に出す勇気が必要です。
その言葉で、助けてくれる人や、支援してくれる人は必ずいるはずです。
自分の体はたった一つ
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ストレスは体に悪いという話は、誰でもわかっているものではありますが、
バランスをとる『勇気』は誰もが持てるわけではありませんよね。
現代はストレス社会といわれる時代です。
誰もが何かしらのストレスと戦って生きているでしょう。
仕事、上司との関係、友人関係、恋人関係、家庭、育児、
介護など様々な環境の中でのストレスは少なくともあるものです。
ですが、『ストレスを我慢し続けること』は私は美徳ではないと思います。
自分自身が身をもって感じました。
『自分自身は本当はどうしたいのか?』
『なんのためにやっているのか』
心の在り方を考えるだけでも、行動が変わるはずです。
不安との向き合い方も変わるかもしれません。
私は一つの事例に過ぎませんが、
メンタルの低下で、体に影響が出るのは事実です。
心と体は繋がって、循環しています。
うまくバランスをとって、大切な体を守って上げてくださいね。
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