「魔のイヤイヤ期を体験しなかった」という西原式育児を1年実践した驚きの結果を、報告します。
お子さんのイヤイヤ期に困っている、悩んでいるママへ。
昨年10月に書いたこちらの記事
新常識!1歳半からの離乳開始で「魔のイヤイヤ期」を経験しなかった!常識を覆す西原式育児のすすめ。
INYOUで「西原式育児」をご存知になった方も多いと思います。
西原式育児で「魔のイヤイヤ期」を経験しなかった!という先輩ママの体験談を元に、私も我が子に実践してみて、実際どうだったか。何を感じたかをまとめてみました。
西原式育児とは
口腔科専門の西原医師が提唱する「西原式育児」。
- 乳歯が生え揃う2歳半まで母乳・ミルクを中心とする
- 口呼吸を改め、鼻呼吸に
- あおむけ寝で寝かせること
- 温かくして育てる
- 紙おむつ、きついゴムひもはやめる
- ハイハイを期間を大切にする
これらの一風変わった育児法ですが、子どもが本来持っている体の能力をフル稼働できるので、本当に病気することもなく、機嫌の良い子に育ちます。
一般的には生後6ヶ月から離乳食開始ですが、西原式育児では子どもの歯が生えてから、1歳半頃からのスタートを推奨しています。
西原式育児で魔のイヤイヤ期はどうなったのか
イヤイヤ期とは
イヤイヤ期とはどんなものでしょうか。
時期としては個人差はありますが、1歳半過ぎから2〜4歳頃まで続きます。
なんでもかんでも、やることなすことイヤだイヤだと反抗することからイヤイヤ期と名づけられました。
癇癪(かんしゃく)をおこし、床に寝転がりながら泣いたり、公共の場で大声で泣いたりとママを困らせる場面が多くなります。
私自身、長女(5歳)の時は一般的な育児をしていたので、長女の時はとても大変でした。
保育園行かない
洋服着ない
お風呂入らない
歯みがきしない
お菓子やジュースで釣らないと保育園にいくのも大変でした。
自動販売機を見つければ買うまで絶対に諦めないし、真冬でもアイスを毎日買って食べていました。
ネットでイヤイヤ期について色々調べましたが、具体的な解決方法はなく
発達の過程なのでゆっくり見守ってあげましょう。
ママが息抜きをしましょう。
という気休めしかありませんでした。
他のお子さんのひどい体験談を読んで、自分のうちの子はまだマシか・・と安心するくらいしかできませんでした。
イヤイヤは発達の過程?
イヤイヤ期は発達の過程で回避できるものではないというのが一般的な認識だと思います。
どんな子も成長の過程で「自己主張」は必ずするようになります。
(主張が薄い子はいると思いますが)
個人的なイメージですが
子ども自身が持っている性格や本質とは別に、消化能力を超えた食事や、口呼吸、衣類がきつかったり、紙おむつで冷えていたり、緑便、血便、便秘、下痢など
体に不快があると、そこからグズったり夜泣きをしたり、多動になったりするというイメージです。
私の次女(2歳9ヶ月)に関しては、
- 消化能力にあった食事(現在はお米、野菜、タンパク質を少しずつ進めています)
- 紙おむつをやめる(布おむつに切り替えました)
- 冷やさない(真夏でも腹巻長ズボン靴下は必須)
- 衣類をゆるやかに(オーバーオール推奨ですが、幼稚園にいき始めたので緩めの服装にしてます)
- 緑便を改善(結局紙おむつや外気による冷えでした)
- 冷たいものを徹底的にとらせない(果物も42℃に温めて、常温の水もお湯をプラスして飲ませる)
これらを徹底して体の不快を取り除いた結果、夜泣きや癇癪、多動などが改善されているなぁという実感があります。
中にはアトピーアレルギーなどを持っている子もいると思います。
体にかゆみ(不快)を抱えている子は、2歳、2歳半を期にイヤイヤすることもあるみたいです。
大人でも体に不調があると機嫌が悪くなりますよね・・
それと同じで
子どもの体に不調や不快がない状態をなくしてあげる
↓
体の不快からくる主張=イヤイヤを回避することができると考えています。
西原式育児で育てている子が20人集まったらどうなるか
西原式育児でお子さんを育てているママとインターネットで知り合って、集まる機会がありました。
その人数は総勢大人20名、子ども20名。
子どもは0歳3ヶ月〜7歳と幅広く参加していました。
普通子供が20人も集まれば、走り回ったり叫んだり混沌とした雰囲気になるのが普通です。
泣いたり叫んだり、何かが壊れたり、怒るママがいて、泣きわめく子どもがいて・・
そんなイメージでいたところ、正反対に裏切られました。
会場はとても穏やかで、子どもが20人もいるのにママやパパが声を張らなくても会話ができる。
でも、子ども同士は楽しそうに遊んでいる。元気がないわけではない。
とても不思議な体験でした。
「あんなに人数がいて、あんなに穏やかな時を過ごせたことは初体験です!
あんなに人数がいて、あんなに声を張らないで話せたことは今までに経験したことがありません!」
という感想をもった元保育士のママさんもいました。
子どもの本質は大人を困らせようとしていない 。
ただ、体に不快があって困っている子が多いだけなんだと痛感した出来事でした。
西原式育児7つの基本
それでは西原式育児を実践したくなったあなたのために、具体的にどんなものかまとめてみました。
その1 母乳育児が基本、あるいは乳児用粉ミルクの使用を
一般的には生後6〜7ヶ月から離乳食を開始するのが一般的です。
しかし、乳児の腸と大人の腸は構造が全く違います。
生後5ヶ月の赤ちゃんにはちみつを摂取させて亡くなった事件が記憶に新しいですが、これはボツリヌス菌自体の問題ではなく、乳児の腸が大人と違い異種タンパク質(動物タンパク質や植物タンパク質、細菌、ウイルス、毒素)が網目のゆるい腸を通り抜けて全身に回ってしまいます。
私の次女は現在2歳9ヶ月ですが、1日の栄養の8割方は粉ミルクからとっています。
(断乳後のスタートだったので粉ミルクです。)
歯が生える1歳半〜2歳半から重湯などをスタートし、乳歯が生え揃う2歳半から本格的に食事を開始します。
その2 口呼吸を改め、鼻呼吸に
口で呼吸する「口呼吸」と鼻で呼吸をする「鼻呼吸」がありますが、口呼吸を行うと体温よりも温度が低い外気が口の中に入ってきます。
すると口の中の温度は下がり、乾燥します。
そうなると白血球が弱りバイ菌を処理できなくなり、バイ菌を抱えた白血球が全身を巡って細胞内感染症を起こします。
口呼吸は、両親どちらかがひどい口呼吸の場合は50%の確率で口呼吸児が産まれます。
また、5ヶ月での離乳食開始は歯がないので丸飲みを覚えてしまい、口呼吸になる可能性があります。
西原医師は「2歳半までの乳歯はお乳を飲むための歯」と言っていて、口があいていない子でもおしゃぶりを推奨しています。
その3 必ずあお向け寝で寝かせること
赤ちゃんの横向き寝、うつぶせ寝は顔の形や歯のゆがみ、背骨が曲がる、猫背、骨盤の歪みなど様々な歪みを引き起こします。
離乳食で緑便になっても、手足が冷たくて緑便になっても、おむつや靴下のゴムひもがきつくてもお腹が苦しいのでうつぶせ寝になります。
私の次女(2歳9ヶ月)も、消化を超えた食事や冷え、おむつや靴下がきついときは必ずうつぶせ寝になっています。
寝相を見ながら消化能力を超えていないかチェックすることも多いです。
その4 緑便、血便は危険信号
早すぎる離乳食、不適当なタンパク質を飲ませたり食べたりしていると、腐敗臭のある緑便になることがあります。
血便は赤ちゃんに与えた生ジュースか母親が食べた玄米食か雑穀が原因で、その場合はしばしばアトピー性皮膚炎を伴うと西原医師は言っています。
次女も緑便には悩まされましたが、結局は紙おむつや衣類による冷えが大きかったようです。
紙おむつをやめて布オムツに、真夏でも長ズボン長靴下、腹巻を欠かさないようにしたら緑便が治りました。
その5 赤ちゃんをいつも温かくして育てましょう
赤ちゃんの手足には体温を調節するセンサーがあるので、裸足で育てましょうというのが一般的です。
しかし、赤ちゃんは体温は高いですが血圧は低く、手足を冷やすと低体温になってしまい様々な病気を引き起こします。
西原医師の興味深い実験があります。
赤ちゃんは水中にいたところから生まれて肺で呼吸するようになります。
その変化は、ネコザメを陸揚げさせてバタバタとのたうちまわっているうちに肺が発生し、陸上でも生きられるようになるのと似ているそうです。
水中に生きる生き物は受ける重力が低く、血圧が低いのが特徴です。
生まれたての赤ちゃんも血圧がとても低いそうです。
血圧が低い=細胞内のミトコンドリアの代謝が極めて低く、細胞内に微生物の汚染を許して共存してしまいます。
この話でわかるのは「赤ちゃんは冷やしてはいけない」ということです。
西原式育児で育てているお子さんたちは、真夏でも長袖長ズボン靴下を欠かさずに、赤ちゃんをしっかり温めます。
その6 紙おむつ、きついゴムひもはやめましょう
赤ちゃんの相談で多い多動、狂暴、アトピー性皮膚炎、自閉症傾向、発達障害と症状は色々ですが、共通しているのは
- おしゃぶりを嫌う
- 手や足が冷たい
- おむつやパンツや靴下のゴムがキツい
ということだそうです。
紙おむつやゴムがきついと体が冷えて不快になります。
私の子も紙おむつから一念発起して、トイレトレーニングをしたり、夜のうちは布オムツにしたりと紙おむつをやめたところ緑便がかなり改善されました。
紙おむつを使うとしても、ゴムのきついパンツタイプは避けてテープタイプを使用していました。
靴下のゴムはワンサイズ上のものを買って緩めに履かせています。
その7 ハイハイ期間がとても大切
赤ちゃんの舌は心臓と同じ呼吸筋肉でできていて、お乳を吸う吸啜運動で心臓も血圧もぐっと強まります。
ハイハイをすると、肺が育つというお話もあるように、力強く手足を動かすため血圧が上がり、血圧が上昇します。
ハイハイを省略すると血圧が上がらないままに育ったり、無理して立ち上がると大人になっても血圧が100以下になるなど虚弱体質を引き起こします。
体の不快をとった後に見えるもの
体の不快をとってあげたところで、子どもの本質というものが見えてきます。
すると、今度は親の声のかけ方や働き方、イヤイヤの受け取り方など親の方のあり方が見えてきます。
私自身西原式をしていても、フルタイムで働いていたら子どもの主張を穏やかに見ていることなどできなかったかもしれません。
子どもがもともと苦手なので、イヤイヤ期に過剰に反応してしまいますが、イヤイヤ期というものが存在しないと感じない人もいるようです。
西原式育児を実践しているママ友のお話をご紹介します。
私も現在5歳3ヶ月の長男の時を振り返ってみると、(7ヶ月から西原をやってました。)『イヤイヤなかったです』が結論です。
反り返りもなく、歯磨き嫌もなく、帰ると言ったらすんなり帰っていました、割と早いうちから待つ事が出来る子でした。
それが成り立ったのは、
いつも母(もしくは旦那)がやりたいことを満たしていたからじゃないかと思います。親はどんな状況でも子供を観察して反応していたと思います。
息子は子供との接触が嫌いで、「貸して」という状況までは至らず、、公園に子供が来たら違う公園に移る、みたいな感じで喧嘩にもならず〜結局母と毎日遊ぶ日々でした。母が他の人と話すと「話さないで!』と怒るし。
我が子は病気しないのですが仲良い子と約束しても病気などキャンセルがはいるので約束もあまりしなかったりして。ちょうど2歳過ぎに引越しをしたので友達もできず、やっと近所にお友達ができたと思って家に呼んだらおもちゃ貸したくなくてギャン泣きするのでそこまでして家に呼ばなくても良いかと思って、お友達を呼べなかったです。
幼稚園入園までそんな感じでした。
このお子さんの様子について読んだ方の感じ方は色々だと思います。
私は子どもが苦手だし、働いていて子どもを見る余裕がなければ、このお子さんの行動をイヤイヤと感じていたかもしれません。
でも、このママは「イヤイヤはなかった」と感じている。
それはご自身でも書いていた通り
「いつも母(もしくは旦那)がやりたいことを満たしていたから」
という親がお子さんの主張を受け止める余裕があったからではないかと思うんです。
私自身、子どもが体の不快からイヤイヤをしていたころは子どもの主張をお菓子で誤魔化していました。
お菓子やジュースで釣れない今は、子どもが主張してることと真剣に向き合うようになりました。
ペアレンティングスキル(親業スキル)が必要だと痛感しています。
私自身、出先で子どもが飽きさせない工夫などがまだまだできてなくて、大人の用事にに連れて行ったら寂しくて泣かせてしまったりということもあります。
まだまだ親5年目だし、第一子はわからないことばかりで失敗ばかりです。
西原式をしていればイヤイヤ期は万事解決!というわけではないけど、子どもの体の不快をとってあげたり、子どもの本質と向き合うツールにはなると思うのです。
あなたの育児が幸せになることが、私の発信のゴールです。
西原式育児を通じて、あなたのお子さんとの関係がクリアになることを願っています。
参考にした本
生まれたばかりのピュアな赤ちゃんは、子育てにオススメのグッズ
天然素材に包まれてすくすく元気に育ってほしいと願うIN YOUユーザの方は多いかと思います。
赤ちゃんの成長には、素肌にやわらかな素材が触れることが大切だということをご存知ですか?
九州大学芸術工学の研究結果で、やわらかな衣類が赤ちゃんの成長に深く関わっていることがわかりました。
赤ちゃんのストレスをなるべく少なくして免疫力を高めるのが、とても大切なことです。
スリーパーとハーフケットは、天然のふわふわ素材でできています。
素材の糸や生地の加工にもこだわり、赤ちゃんの肌に直接触れて使うことに
最大限に注意が取り払われています。生地だけでなく、縫い糸やネームタグに至るまで純オーガニックコットン。
赤ちゃんの素肌を思いやる柔らかさを大切に作られています。
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