ドラッグストアに出回る危険な消臭剤の有毒性を疑われる成分と安全な消臭剤の選び方
テレビコマーシャルで観ない日がないと言ってもいいくらい、
すっかり世間に浸透したイメージの除菌・消臭スプレー。
ソファやベッドなどはもちろん
ペットの独特な臭いや仕事帰りのお父さんの臭いまで、ひと吹きするだけで清潔になるなんて、
とても便利。
今お読みいただいているあなたのお宅にもあるのでは?
そんな便利グッズ。
最近は家庭での利用だけに留まらず、
飲食店やスーパーなどにも設置されているところを多く見かけます。
ところが、
そんな身近な製品たちが
アレルギーやアトピー、不整脈などの原因になっている
ことをご存知でしょうか。
今回は、巷では使うのが当たり前となってしまった除菌・消臭スプレーの有害性について見ていきましょう。
除菌・消臭スプレーの成分の見分け方
安全性の高いスプレーはどうやって見分ける?
有害性を見るためには、
まずはどのような成分が配合されているのかを知る必要がありますね。
某大手メーカー2社が販売している、
除菌・消臭スプレーには、主に以下の成分が含まれています。
A社製品
トウモロコシ由来消臭成・除菌成分「Quat」(有機系)・香料・水B社製品
両性界面活性剤・緑茶エキス・除菌剤・香料・エタノールこちらは実際にメーカーのホームページにて確認したのですが、
安全性についての記述はどのページを開いてもたくさん見られるにも関わらず、
肝心の成分については何ともざっくりしたものでした。
法律に守られた危険な製品たち・・・
石鹸や合成洗剤などは「家庭用品品質表示法」という法律に該当するため、
含有量や成分を明記しなければなりません。
消臭スプレーなどが詳細な成分を公表していないのは、この法律に該当しないから。
とはいえ、消臭スプレーも揮発した成分を吸い込んでしまう可能性は十分ある危険なもの。
メーカー側がいくら安全性を主張しても、
実際の詳しい成分を見て判断する権利が消費者にもあるはずだと思うのですが・・・。
遺伝子組み換えかもしれないトウモロコシ由来成分
トウモロコシ由来成分に関しては、
物質を作っている会社のホームページに使用した商品として某メーカーの商品名の記載があることから、
βーシクロデキストリンという成分であることが判りました。
馬鈴薯やトウモロコシのでんぷんを原材料としているため、
「トウモロコシ由来成分」と表記されているようです。
この成分は100%天然素材で作られていることを理由に、
ダイエット飲料やサプリなどの食品添加物としても多く用いられています。
ただ、メーカーは
「製品には一切の遺伝子(DNA)が存在しないことを保証」していますが、
トウモロコシデンプンは、世界で製造される全てのものが遺伝子組み換え不分別。
安全性が保障されているとはいえ、あまり気持ちのいいものではありません。
「除菌成分」の正体は・・・
危険な第四級アンモニウム塩?!
除菌成分「Quat」は、
渡辺雄二氏の著書
「
第四級アンモニウム塩という化学物質ではないかと指摘されています。
この成分には塩化ベンザルコニウムという陽イオンの界面活性剤が含まれています。
細菌の表面はマイナスで構成されているので、この成分のプラス要素とくっつくことで、細菌の細胞膜を破壊、除菌できるという仕組み。
この物質について調べていくと、
メーカーの認識の範囲を越えたときの、
第四級アンモニウム塩による健康被害について問題視されていることが判りました。
直接スプレーボトルの中の液体を飲みでもしない限り基本的に重度の症状はでないということなのでしょうが、中には化学物質過敏症の方で、揮発した成分を吸い込んで気絶した方もいるという話も。
化学物質に対してきわめて感受性の高い新生児やペットの曝露は、
発育障害や遅延毒性、もしくは肝機能障害なども考えられるようです。
消臭スプレーの使用後の、
●発疹や目の痒みなどのアレルギー症状
●動悸や胸痛、不整脈
●めまい
●倦怠感
●喘息
などの症状に心当たりのある方は、使用を控えてみることをオススメします。
消臭スプレーを使うと想定できる布団やカーペットなどは、
首の座っていない新生児のほうが大人よりも接触する機会が多い物。
子どもが噴霧したものを吸い込んだり舐めるかもしれないと考えると、
できることなら避けたい成分です。
それでもどうにか消したい
気になるニオイには「重曹」がおすすめ。
とはいえ、
一度その製品の便利さを味わってしまったら、なかなかやめられないものですよね。
スーツやユニフォームなどは、直射日光のあたらない場所で一日干すだけでも、
紫外線の殺菌効果によって消臭・除菌効果が期待できるのですが、
ソファやカーペット、ベッドなど、洗うどころか移動も難しい家具は干すことができず、
やはり消臭スプレーのような便利グッズがほしいところ。
そんな時ぜひ試していただきたいのが重曹です。
重曹を使ったカンタンお掃除術
重曹は天然の物質なので、人間やペットの身体にも環境にも優しいのが魅力。
それに加え、低価格でどこでも購入することができるのも、特に主婦の方には嬉しいポイントでしょう。
<用意するもの>
●食品用の重曹・・・大さじ2
●水・・・500ml
●スプレーボトル
材料をすべてスプレーボトルの中に入れて振り混ぜるだけで、オリジナルの消臭スプレーができます。
アロマオイルと無水エタノールを足して、好みの香りにカスタマイズするのも楽しいですよ。
ラベンダーやティートゥリーの精油であれば、殺菌効果も期待できます。
市販のものでもIN YOUMarketでは安全なものもあるので、CHECKしてみてください。
作った消臭スプレーをニオイが気になる家具や寝具に吹き付け、乾燥するのを待つだけ。
小さいお子さんやペットがいるご家庭に特にオススメしたい方法です。
もしカーペットのニオイが気になるのであれば、
夜寝る前に重曹を粉のまま振りかけて、朝起きてから掃除機で吸うのも効果てきめん。
やりやすいと思った方法で、ぜひお試しください。
その便利グッズ、ホントに必要?
私は「除菌」「殺菌」とやたら菌を悪者扱いする昨今の風潮に、そもそも疑問を抱いています。
昔と比べると、家庭に限らずどの場所においても清潔になったことで、減少につながった病気(食中毒など)もあるのは事実です。
ただ、過度な除菌はかえって免疫力を弱める原因になりかねません。
健康のためにしているのに、
かえって弱い身体を作ってしまっては元も子もありませんよね。
人間の身体は本当によくできていて、菌に対する免疫力もちゃんと備わっています。
幼いうちから菌にさらされていくことで鍛えられていくはずの免疫力。
行き過ぎた除菌は、その機会を奪うことに繋がってしまうのではないでしょうか?
消臭スプレーをはじめとする
さまざまな製品の有害性を知ることももちろん大事ですが、
まずは、その製品が本当に必要なものなのかというところも考えてみてください。
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