これさえ知れば合成洗剤はもういらない!我が家のとっておき裏技「ナチュラルクリーニング・テクニック」お見せします。
これさえ知れば合成洗剤はもういらない!我が家のとっておき裏技「ナチュラルクリーニング・テクニック」お見せします。
皆さんの家には市販の合成洗剤は、どのくらいありますか?
ドラックストアに並ぶ洗剤の数々。
用途別に売られ、種類もサイズもとても豊富で、選択肢がとても多く見えます。
実際、こんなにたくさん必要なのでしょうか?
合成洗剤に含まれる成分は大きく言えば環境への影響があります。
しかし、それを自分の問題として捉えている人の割合はそう多くないように思えます。
合成洗剤は、川へ流れ、海へ流れ、水生生物へ流れ、それがやがて自分の口に入って来る。
回り回って自分へ返って来ると思えば、ごく自然に、天然のものにするのが普通じゃないの?と考え始めました。子供が生まれたのがきっかけでしたが、それからは合成洗剤を使う事をやめました。
合成ほど強力ではなくても、危険な成分や、もし子供が触ったら、という心配や不安もなく使えるものを安心して使いたいと思ったからです。
もし、現在、合成洗剤を使って掃除をされているのなら、
これを機に、財布にも環境にも自分にも優しいものへと掃除グッズを見直してみませんか?
市販合成洗剤の危険性
市販合成洗剤には蛍光漂白剤や安定剤なども入っていますが、特に気を付けたいのは界面活性剤です。
人体への影響もさることながら、環境への影響も懸念されるものもあります。
界面活性剤の中で特に注意したいのは直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)です。
石油原料で、生分解性が低く、皮膚浸透が極めて高いため、刺激性も強くなります。
(生分解=微生物の作用で無機物になるまでの分解、あるいは生物の一部に取り込まれる現象)
一次分解(一部分のみ分解)と究極分解があり、LASは究極分解までの時間が他の物より長く、一次分解だけでも10日かかります。
旧表示指定成分(アレルギーなど肌トラブルを起こす可能性があると国が認め表記義務をつけていた)でもあり、また、化管法(化学物質管理把握促進法)により第一種指定化学物質に認定されています。
PRTR制度の対象となる化学物質は、本法上「第一種指定化学物質」として定義されています。
具体的には、人や生態系への有害性(オゾン層破壊性を含む)があり、環境中に広く存在する(暴露可能性がある)と認められる物質として、計462物質が指定されています。
そのうち、発がん性、生殖細胞変異原性及び生殖発生毒性が認められる「特定第一種指定化学物質」として15物質が指定されています。
引用PRTR制度
家庭からの排出量の半分以上は合成洗剤などの界面活性剤
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)は全国排出量4位であり、LASは7位です。家庭から排出される物質の排出量割合ではAEとLASで60%以上を占めます。
ここから、ほとんどの洗濯洗剤や台所用洗剤、シャンプーなどに配合されていることを反映しており、それだけの物質を排水しておきながら、水生生物への影響がないとは言いきれません。
また、それを食べる人間への影響は未知数です。
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム (化学名:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム=AES)にも注意が必要です。
生分解性はLASより良いですが、石油、やし油、クジラ油などが原料として使用されます。
川へ流れだした場合、ある一定濃度を超えるとミジンコや魚が死亡するというデータもあります。
出典 独立行政法人 製品評価技術基盤機構
ちなみに、LASのみならず、AEもAESも全て第一種指定化学物質です。
(名前の似た、アルキル硫酸エステルナトリウムも指定物質)
ラベル表記は質量順なので、原材料トップにいれば、この成分が一番多いということになります。
また、家庭用品品質表示法では「石鹸」「合成洗剤」「複合石鹸」の分類しかなく、石鹸以外は全て合成洗剤と分類されます。
このため、植物由来、天然素材使用ならばオーガニック洗剤と名を付けることが出来ます。
しかし、オーガニックと言いながらも界面活性剤配合されているものもあります。
由来よりも物質そのものが何かを見極め、ラベルをきちんと見てから購入するようにしましょう。※余談ですが、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES)は法律により名前が変わります。
薬機法(旧薬事法)
「ラウレス硫酸ナトリウム」(主に化粧品)
「ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩」(医薬部外品)
★合成成分無添加!イタリア・オーガニック認定取得済のナチュラル洗剤。
合成洗剤は卒業!我が家の掃除に欠かせないオーガニックなアイテムたち
ナチュラルクリーニングで使用するのは重曹やお酢などの他に、近年はセスキ炭酸なども出回るようになりました。
同じアルカリ性でも、強さや向いている用途、性質も少しづつ違います。
ph | |
3.0未満 | 酸性 |
3.0-6.0未満 | 弱酸性 |
6.0-8.0未満 | 中性 |
8.0-11.0未満 | 弱アルカリ性 |
11.0以上 | アルカリ性 |
<アルカリ製品比較>
・重曹 ph8.2
クレンザー効果があり、人の垢などタンパク質を分解するのが得意です。その他の弱アルカリ性にも言えますが、アルミには使えません(水酸化アルミニウムとなり白く変色)のでアルミ鍋などには使用しないようにしましょう。
また、水に溶けにくい性質もあるので洗濯には不向きです。
・ホウ砂 ph9.3
日本ではスライム作りで知った方もいらっしゃるでしょうが、カナダではとてもポピュラーなもので重曹よりも大きな箱で売られています。
カナダは硬水なので洗濯の際に石鹸カスがどうしてもできやすくなるため、ホウ砂を洗濯に使用し、軟水化していたと思われます。
防虫作用があるので天然のアリやゴキブリ除けにもなります。
ホウ砂がポピュラーなせいか、こちらではセスキは見かけませんが、重曹とセスキの中間で、水には少し溶けにくい性質です。
・セスキ炭酸ナトリウム ph9.8
水に溶けやすいので、クレンザー用には不向きですが洗濯に使用したりスプレーにすると便利です。重曹同様に血液やタンパク質の汚れ向きなので、布ナプキンのつけ置きに使用されている方もいらっしゃるでしょう。重曹で落ちないな、という時に使えます。
・酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)ph10.5
炭酸ソーダと過酸化水素を2:3でまぜた物で漂泊作用があります。カビや雑菌を死滅させる働きがありますが、アルカリに弱い絹やウール、
ステンレス以外の金属には使えません。また、草木染などにも不向きです。
水垢、油汚れ、泥汚れには不向きですが、つけ置きや洗濯、洗濯槽やパイプの洗浄、石鹸カス落としや黒カビ、食器漂白などに使用できます。
アルカリ性が強めなので目に入らないようにしたり、直接触らないよう手袋をするなどの注意は必要です。
・炭酸ソーダ ph11.2
炭酸ソーダは水に溶かすとph10程度になります。セスキとほぼ同様に扱うことが出来ますが、粉の状態では手のタンパク質も落としてしまう為、手袋を着用する事をおすすめします。
汗、皮脂や血液汚れ、手垢、台所のベタベタ汚れ向きで、激しい泥汚れや油汚れには不向きです。
※重曹・セスキは溶かして加熱する事で炭酸ソーダになるので、
熱湯に溶かしたり、加熱使用するのであれば、どれを使っても同じ効果が得られます。
<その他>
重曹とお酢(あるいはクエン酸)をコンビネーションで使うご家庭もあるかと思います。
エタノールなどのアルコール除菌を行う方もいらっしゃるでしょう。
我が家はエタノールよりも過酸化水素を使う事が多いです。
・過酸化水素3% ph6.5
市販のオキシドールがこれにあたり、水溶液となった3%のものはほぼ中性になります。抗ウイルス性、抗菌性、抗真菌性(抗かび)もあるので、オモチャの殺菌などにも使えます。
布製品にも使えますが、漂泊作用もあるため、事前テストは必ずしてください。
水と1:1で薄めたスプレーを作っておくと便利です。
合成洗剤なし!我が家のナチュラルクリーニング法、お見せします。
<キッチン>
過酸化水素と水(1:1)スプレーをキッチンカウンター、冷蔵庫、食卓、ゴミ箱の掃除、
ランチボックスやクーラーボックス等にも使用しています。
特に生ごみの箱の掃除は気になるニオイが一瞬で取れるので助かります。
・グリルトレイや鍋(アルミ材質以外)などの油汚れ落とし
重曹と過酸化水素(1:1)ペーストをこすって洗い流します。・防虫
ホウ砂と砂糖を1:1で混ぜたものをキッチンシンク下や気になる場所に。・シンク掃除・スポンジ除菌
掃除は重曹と酢で、仕上げには過酸化水素スプレーを振っています。スポンジの除菌も過酸化水素と水を同量に入れたボウルにつけ置きしています。
<洗濯>
洗濯はソープナッツでしています。
ソープナッツは天然の界面活性剤(サポニン)があるムクロジの木の実を乾燥させたもの。
日本でも石鹸や消毒薬として使用されていた記録もあります。
柔軟剤いらず、シルクやウール、ドライマークにも使用できます。
泡立ちは少なくても十分な洗浄力はあります。
バラバラになるまで10回程度は繰り返し使用でき、水でもお湯でも残り湯でもOK。
サポニンによる殺菌効果もあります。
使用後は堆肥として土に返します。
・靴のつけ置きや色柄もの漂白
過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)を使います。色柄物にも使用できるので、洗濯のエンハンサ―としても使用できます。
40度以上のお湯で使用しましょう。
布ナプキンのつけ置きにはホウ砂を使っていますが、日本ではセスキがポピュラーかと思います。
・汗染みによる黄ばみ
コップ1杯の温めた過酸化水素に重曹スプーン3杯20-30秒ほどまぜて塗ってから洗濯機へ入れます。★合成成分無添加!イタリア・オーガニック認定取得済のナチュラル洗剤。
<リビング>
・カーペット、ソファ基本的には重曹を振りかけていますが、防虫効果が欲しい時にはホウ砂を振りかけます。
・ソファやクッションなどの除菌
エタノール水(2:1)に、ティーツリーやペパーミント(またはハッカ油)、ユーカリなどを入れたスプレーを使用しています。過酸化水素水も同様にクッションなど布の除菌やオモチャ除菌にも使用できます。
過酸化水素やエタノールを使用するのに抵抗がある方はティーツリー水(水1カップにティーツリー小さじ1程度)でも可能ですよ。
・除湿器、加湿器、エアコンフィルターなど
クエン酸や重曹を使用しての掃除もされている方もいると思います。我が家は除菌も兼ねたかったので、受け皿部分に過酸化水素を入れ10-30分放置し、水で洗い流しています。
フィルターは1:1で水と薄めた物に5分ほどつけ置きをして乾かします。
<洗面>
・トイレ
ボウル掃除にはホウ砂を1カップほど寝る前に入れて朝おきて磨いて流しています。ホウ砂を切らした時は、お酢を流し入れてから重曹を振りかけ、1時間ほど放置したのちにブラシでこすって、しばらくしてから流します。
タンクも同じく寝る前にホウ砂1カップを入れて朝に流すやり方ですが、重曹でも可能です。
便座は過酸化水素スプレー(あるいはティートリィー水でも可)で拭いています。
トイレブラシも使用後にスプレーしています。
・洗面用品
歯ブラシは週に1度、過酸化水素で綺麗にします。少量の過酸化水素に同量の水を入れ、そこに歯ブラシを5分浸します。
これだけで雑菌を気にせず、安心して歯ブラシを使用できます。
メイクブラシなどの汚れや皮脂も落としてくれます。
(天然毛は漂白の心配もあるので、おすすめしません。)
鏡の汚れにも過酸化水素を同量の水で薄めたスプレーを使用します。
特にお風呂場の鏡にはカビ除菌も兼ねられます。
お酢やクエン酸+水(1:1)のスプレーでも代用できます。
・お風呂
酷いカビにはホウ砂とお湯(1:2)で溶かしたものに、小さじ1/2のティーツリーを混ぜ、
数時間置いてから洗い流しています。
普段のカビ掃除はティーツリー水(水1カップにティーツリー大1)を吹き付けるだけです。
目地が気になる時は、重曹・ホウ砂・酢を1:1:1でペーストにして歯ブラシなどで塗り、ぬるま湯で洗い流して水気を拭きます。
バスタブ掃除はお酢(あるいはクエン酸)スプレーをふきつけ、重曹をふりかけます。
発泡したらスポンジでこすり流します。
パイプは重曹とお酢(1:2)を入れて15分放置した後にお湯を流します。
これはキッチン、洗面、バスと同じ方法でやっています。
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普段、何げなく使っている合成洗剤は流した後の環境ももちろんですが、使用中に注意が必要な物や、周りに小さな子供がいるご家庭では使用をためらう物もありますよね。合成洗剤を使っていた頃は手荒れも酷かったように思います。
ナチュラルクリーニングを行うようになってからは、手荒れも酷くならず、子供がいても除菌の際に心配する事もなく使用できました。
全般的にコストダウンにもつながっていますし、無くなれば自分でいつでも作れます。
掃除が苦手な私でも、どれが一番効くだろう?どれが合うだろう?と試行錯誤でやりながらも楽しめています。
自分でエッセンシャルオイルなどを入れて香りを付けたり、バリエーションは無限にあります。
いきなり全部を変える必要はありません。
気になる箇所、気になる物だけでも試してみて下さいね。
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