手作り味噌の仕込みどきが到来! 好みの豆で作る味噌の個性を味わおう!「ひよこ豆&レンズ豆味噌」の作り方
そろそろ冬、お味噌作りの季節がやってきました!
この時期の味噌作りを「寒仕込み」といいますが、
味噌は気温が低い時期にゆっくりと時間をかけて発酵させた方が、
味に深みがでておいしく仕上がりるのです。
そこで毎年、お味噌を仕込んでいるという方もいらっしゃると思いますし、
今年こそ味噌作りを始めてみようという方も。
「手前味噌」はつくるのも、熟成を見守るのも、もちろん食べるのも
とても楽しく、嬉しく、美味しいものです。
実は、大豆以外の豆でも美味しい味噌が作れます
さて今日は、スタンダードなお味噌とはちょっと違った
「大豆以外の豆を使ったお味噌」をご紹介します。
日本で食べられているほとんどのお味噌は、大豆・麹・塩を使って作られています。
もちろん大豆は栄養価がとても高く、特にタンパク質が多い豆なので
旨味のある美味しいお味噌ができるのですが、
実は他の豆でも美味しいお味噌が作れるのです。
大豆以外でお味噌を作ることのいい点としては、
・大豆アレルギーの人でも心配なく食べられる
・「ひよこ豆」や、でんぷん質の多い「いんげん系の豆」
(金時豆、白花豆、うずら豆など)で作ると、
大豆で作るよりも甘み豊かなお味噌ができる
・いわゆる「味噌風味」の少ない、クセのないお味噌が
作れることが多い
・いろいろな味のバリエーションが楽しめる
・少しずつ残ったいろいろなお豆をミックスして使うことができ、
経済的かつ、面白い
・・・などがあります。
そして、「この豆で作ったらどんなお味噌ができるのかな?」と
出来上がりを待ちながらワクワクするのがなんとも楽しい!
そこで今日ご紹介するのは、
私がよく作っている「ひよこ豆」と「レンズ豆」のお味噌です。
実は、ひよこ豆のお味噌はアメリカではとてもポピュラー。
アメリカで買ったひよこ豆のお味噌がほんとうに甘くて美味しく
行くたびに買っていたのですが、
実は大豆のお味噌と同じ方法で作れることがわかり、
ここ数年、毎年、ひよこ豆のお味噌を作っています。
レンズ豆のお味噌は市販されているのを見たことは有りませんが
試しに作ってみたらこれがとても美味しい!
ひよこ豆と同じく、大豆のお味噌よりも甘みがあり、クセがなく、
洋風のお料理にも合いそうです。
ひよこ豆やレンズ豆のお味噌は洋風料理にも大活躍!
ひよこ豆は英語ではchickpea。
garbanzoとスペイン語で呼ばれることもあります。
インド料理屋さんではチャナ豆ですね。
甘みが強くホクホクした食感で、サラダやシチュー、カレーに合いますが
お味噌にしてもとても美味しい。
一方のレンズ豆は英語でlentil。
茶色、緑、フレンチ種、赤といろいろな種類がありますが、
赤レンズ豆(皮がむいてある)以外のものが作りやすいです。
私は洋風の煮込み料理やスィーツの隠し味に
ひよこ豆味噌やレンズ豆味噌をよく使います。
もちろんお味噌汁にも。
単体でも、スタンダードな大豆のお味噌とブレンドしても。
どちらも大豆アレルギーの方にも安心です。
どんな豆を使っても お味噌作りは難しくない
お味噌づくりのレシピはいろいろありますが、今日は作りやすく、覚えやすいバージョンをご紹介します。
「ひよこ豆」のお味噌の作り方
材料
・有機ひよこ豆 1kg・有機麹 1kg
・天然塩 400g
下準備
麹は、白米麹がいちばん入手しやすいですが、玄米麹や麦麹を使ってももちろんOKです。
塩は必ず自然海塩を使ってください。
そして、麹と塩はあらかじめよく混ぜておきます(塩切り麹といいます)。
作り方
1、ひよこ豆は一晩かけて充分に浸水させます。水の量は必ず豆の量の3倍以上必要です。
2、浸水に使った水を捨て、よく水を切って鍋に入れ、
新しい水を豆がかぶるくらい加えて火にかけます。
3、沸騰したら弱火にして、1/2カップ程度の冷水を加え(びっくり水)
再沸騰したらふたをします。
圧力鍋の場合は圧が上がってから弱火にして20分、
普通の鍋の場合は差し水をしながら約1時間、
豆が充分柔らかくなるまで煮ます。
4、豆が煮えたら手で触って気持ち良いくらいの温度まで冷まし、
温かいうちにつぶします。(手で、もしくはすり鉢&すりこ木で、もしくはフードプロセッサーで)
5、豆がつぶれたら塩切り麹を加え、ゆで汁約1カップ分を加え、
均一になるまでよく混ぜます。
6、その後は空気を抜くようにしてまるめて味噌玉をつくり、容器に詰めて完成です。
通常のお味噌と同じように、夏を越したら食べられますが、
私は1年以上は熟成させるようにしています。
※レンズ豆の場合は、浸水の必要がないのでもっと簡単。
豆の量(重さではなく、体積です!)の2.5倍の水と共に火にかけ、
同じように沸騰したら1/2カップのびっくり水を加えて、
圧力鍋の場合は圧が上がってから20分、普通の鍋の場合は差し水をしながら約1時間、
充分に柔らかくなるまで煮ます。
あとの工程は、ひよこ豆の味噌と全く同じです。
いろいろな豆でオリジナルなお味噌を作ってみましょう
その他にも、白いんげん、金時豆、うずら豆など、
いろいろな豆で同じ方法でお味噌が作れます。
ただし、小豆のお味噌は私は個人的にはあまり美味しいと思いませんでした。
小豆は他の方法で食べたほうが美味しい!(笑)
少しずつ残っているお豆を合わせてお味噌にしてももちろん大丈夫です。
ぜひ、今年は大豆以外のお豆でお味噌作りにチャレンジしてみてください。
さて、折よく、アメリカから美味しいひよこ豆のお味噌が届きました!
サンフランシスコで長年、麹を育て、お味噌を作って販売していらっしゃる
Mariko Gradyさん特性のChickpea MIso(ひよこ豆のお味噌)です。
伝統の叡智を伝える、という意味の叡伝(Aeden)という屋号で
サンフランシスコ近辺の自然食品店やレストランに卸したり、
毎週土曜日にサンフランシスコのフェリー乗り場のファーマーズマーケットにも
出店されています。
こちらのWebサイトに、時々、レシピを掲載させていただいています。
http://aedansf.com/recipes/
ひよこ豆は最近、自然食品店でオーガニックのものが売られているので
見つけたらぜひ購入してみてください。
レンズ豆のお味噌はおそらく市販のものは売られていないと思います。
ぜひ、ご自分でチャレンジしてみてくださいね。
欧米ではお味噌は究極の健康食として
健康意識の高い人達の間で大人気!
私もアメリカやオランダ、フランスなどの各地に
お味噌についての情報交換をする仲間たちがたくさんいます。
新型コロナがなかなか収束せず落ち着かない日々が続きますが
お味噌は免疫力をアップする最強の食品のひとつです。
心配なく海外に行けて、世界中の味噌仲間と再開する日が
1日も早く来るように私も願っています。
オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market
IN YOU Marketこちらの記事を読んだ方にオススメのオーガニックフードアイテム
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