マクロビオティックで人間関係は狭まるのか?
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マクロビオティックは人間関係を狭めるのか?
良くマクロビオティックを実践されている方と話すと「食べ物のことで気を遣われてしまい、飲み会にも参加しなくなったため、人間関係が狭まった。」
「マクロビオティックをやっていると他人の食べているものにまで気になるようになり、人間関係がおっくうになった。」というような話を耳にします。
確かに人と関わる上で、飲み会や会食、女子会、ミーティング等、人間関係と食生活は切っても切り離せないものであることは間違いありません。
それではマクロビオティックによって人間関係が変化する原因を考えてみましょう。
マクロビオティックによって人間関係が狭まる理由
マクロビオティックを実践することで人間関係が狭まる理由はいくつかあります。
しかし実際に狭まるかどうかは実践する人の性格、やり方、考え方によって大きく異なります。
実はかつて私もマクロビオティックを始めた当初は、厳格に食生活を守ることだけにフォーカスしており、どのようなことがあっても卵、魚、鰹節すら食べることは絶対にせず妥協は許されないと考えていました。
そしてこれにより人間関係は当然のことながら狭まっていきました。
タイプ別の傾向とポジティブに変えるためのアドバイス
完璧主義&お節介タイプ
マクロビオティックを実践する方の中には性格的に完璧でなければならないといったタイプの方が多い傾向にあります。一つやり始めるとどうしてもすべてを厳格に守らねばならない、ひとつでも破ったらその時点でルール違反だと厳しく自分を責めてしまうのです。
正しい知識を得たら、ついつい人にまで知識を話してお節介を焼き、突っ走ってしまう。
こうしたタイプの方が「これもOK、これもOK」などと、意識的にゆるくマクロビオティックを実践しようとしてもかえってそれがストレスになってしまいます。
ならば、思い切ってその「完璧主義」な性格を活かして積極的に知識を広めていくことにフォーカスしてみてはいかがでしょうか。
こうした方は自分のライフスタイルの中だけに習慣をとどめておくのではなく小規模でも良いので料理教室やセミナーを行うなどし、世の中に積極的に自分の知識を発信していくことがおすすめ。
自信をつけることによりポジティブなパワーが生まれ、活動を通じて新たな人間関係が築けるようになるのではないでしょうか。
一点集中型タイプ
ひとつのことを始めると夢中になってしまうというアナタは、どこかオタク気質で、好奇心旺盛な側面があるはず。一つのことを学んだり、研究したりことが大好きで、集中するとそれだけしか見えなくなることも。
しかしこうした方がマクロビオティックを実践することによって、自分の興味分野以外のことには関心が薄くなってしまい、人と関わり合うのが面倒になり、結果として人間関係を狭めてしまうこともあります。
ですがこうした方のいいところは専門性に長けており、コツコツと地道に努力していくことができるところ。
このようなタイプに該当するあなたは、専門アドバイザーや食生活カウンセラー、または様々な資格を取って、資格を活かして副業にしてしまうのがいいかもしれません。生活に潤いが出て、さまざまなコミュニティでの出会いが期待でき、人間関係が狭まることに対して恐れがなくなるでしょう。
コミュニケーション好き社交型タイプ
マクロビオティックを実践しているものの、人間関係は狭めたくない。「しゃべることが命、常にワイワイ大勢で楽しみたい。」
そんな方が人間関係を狭めてしまうと、きっと大きなストレスを招くことになるでしょう。
マクロビオティックを実践しながら良好な人間関係を築く方法として下記をお勧めしたいと思います。
・マクロビオティックの好きな友人とそうでない友人たちを誘って食事に行ってみる。
・月に一度、「マクロビオティックしばり」の飲み会やホームパーティーを開催してみる。
・「人といるときは動物性食材も食べる、しかし●●は絶対しない。」「週一回までならアルコールOK」等自分の中でルールを決める。
マクロビオティックで良好な人間関係を築く方法
これまでの体験をもとにマクロビオティックを実践しながらも楽しい人間関係を築く方法を挙げてみました。主に下記の4点に気を付けると他者とより良い関係が築けるのではないかと思います。
・マクロビオティックを楽しむ。
・人に無理に勧めない。
・厳格に考えすぎない。
・一つの趣味・嗜好として考え、重くとらえ過ぎない。
別の視点から見てみよう
さて、これまで人間関係を狭めないための具体的なアドバイスをしてきましたが、一度ここで視点を変えてみましょう。
そもそも「人間関係が狭まる」ことは本当に悪いことでしょうか?
人は誰しも、生きていれば小中高そして大学、社会人、結婚、出産、引っ越し、転勤など様々なタイミングと人生の節目によって大きく人間関係が変わったり、これまで仲良く接していた人と離れて暮らしたり、場合によってはネットワークが狭まったりすることもあります。
しかしそこで誰かと疎遠になったからといって、いつまでも嘆いている人がいるでしょうか?
人はその岐路を受け止め、別れがあれば出会いがあることをごく自然な形で受け入れているはずです。
あなたがマクロビオティックに出会い、マクロビオティックを始めたのも人生の一つの節目と同じだと考えてみてはいかがでしょうか。
マクロビオティックを知ると、それに伴って出入りする場所や出会う人が変わることは当たり前のことです。
例えば夜遊びが大好きだった人が夜遊びをやめるきっかけになるかもしれませんし、タバコの煙で立ち込めていたクラブやバー通いへの悪習慣を断ち切ることになるかもしれません。
あるいはこれまで付き合ってきたジャンクな習慣を好む人々とも話が合わなくなることで関係が一変し、結果として断捨離を行うことになることもあるかもしれません。
しかしこれは必ずしも「人間関係が狭まる」ということを意味しないと私は考えています。
何故ならこれはあくまで関わるコミュニティが変わっただけで、「趣味」や「習慣」が変化したということに何ら変わりはないと考えるためです。
もちろん疎遠になるコミュニティもあるかもしれませんが、その代わり新たな素晴らしい出会いも必ずあることでしょう。
マクロビオティックを実践すると実感するかもしれませんが、だんだんマクロビオティックを通じて一つの大きな軸が形成されていきます。
一見視野が狭まるように感じられるマクロビオティックですが、実は視野が広がっていくことに気づかされるでしょう。
たとえばこれまで一切関心のなかった、食や身の回りの物をはじめとし、動物や環境への問題、国の問題、農業の問題、等様々なことに目を向けるようになり、食生活は全てのものとリンクしているのだと実感することも変化の一つ。
マクロビオティックはそもそも、これを食べちゃダメ、という食事法のことではなく、食べ物のみならず、自然と一体化してより自然に生きるためのメソッドです。
自分なりの軸を持つということは自信に繋がり、自信を持つことでこれからの人生で訪れる新しい出会いを楽しみにポジティブに実践することができるのではないかと思うのです。
画像元:http://www.gatag.net/
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