身近なものを安全に除菌できる意外と知られない家庭用「オゾン水」の作り方と使い方。キッチンツールから赤ちゃんのファブリックまで使い回し可能！

強い酸化力で殺菌、脱臭してくれるオゾンってどんなものかご存知ですか？

オゾン「ozone」と聞くとおそらく私たちを太陽からの強力な紫外線から守ってくれている「オゾン層」という言葉のなじみが深いと思います。
オゾンとは従来から殺菌で使用されてきた塩素とは全く異なった方法の殺菌、脱臭力を持った原子です。

オゾンは原子記号にすると「O3」。つまり私たちの普段吸っている酸素「O」が３つ重なったものがオゾンとなります。

そしてこのオゾンはこの私たちの大気を自浄するためにも存在していて、特に森林や海岸などの空気中ではオゾンが多く含まれています。
自然界にあるオゾンは微量なので殆どにおいはありませんが、濃度が濃くなると独特のオゾン臭というものが感じ取れます。

オゾンはもちろん１００％安全なものではなく、空気中に一定の濃度になると刺激を感じることもあります。

オゾンは通常0.1から0.3ppm以上の濃度になることで呼吸器などの刺激を感じやすくなり、勿論大量に暴露されることは健康被害を懸念されるものではあります。
しかし特殊な施設を除いて、一般的に家庭で使用するにあたって、使用時間をしっかりと守れば濃度が上がることはないので過度な心配は必要ありません。

塩素を始めとしたほかの殺菌力のある薬剤とは異なり、たとえ食品に使用しても残留性がなく殺菌や脱臭したものに危険物質が残ることはないものです。

オゾンは濃度が２ppm以内の使用での安全性が厚生労働省でも認められています。
基本的に0.1ppmで十分殺菌ができ、その0.1ppmあたりから体に刺激がない程度のオゾンのにおいが発せられるためそのオゾン臭をかすかに感じた時点でスイッチを切っておくと安心です。

＊ただし鼻の粘膜や呼吸器系が弱い方にはその基準値以下でも刺激を感じることもあるので使用はお控えください。

何故、オゾンには残留性がないのか、その理由と殺菌、除菌の仕組みについて

オゾン（O3）はとても不安定で結合性が緩いので、生成されてしばらく時間が経つとオゾンは酸素（O2）に戻ろうとします。
この時多くの１原子の酸素（O）を放出する酸化力が細菌やウイルスなどに作用して結果的に殺菌、脱臭を行ってくれます。

因みにこのオゾン水の場合は酸素がそのまま溶け、反応後は普通の水に戻るため、それ自体が体には害を及ぼす危険はありません。

＊ただしある一定の濃度（０．１ppm以上）になるとオゾン臭で目や鼻に刺激を感じる事があります。使用時間はその発生器の注意書きをしっかりと守り、電源の入れっぱなしには気をつけましょう。
鼻の粘膜や呼吸器が元々弱い方は基準値以下でも刺激を感じる可能性もあるのでご使用はお控えください。

オゾンによる殺菌のメカニズム

オゾンによって菌の細胞膜は破壊されるので、それによって菌の核が溶けて死滅します。オゾンによる殺菌なので菌の元は酸素に還元されて耐性菌ができることはありません。

オゾンによる脱臭のメカニズム

オゾンによる消臭は芳香剤を使って一時的に臭いの元を封じ込めるという方法ではなく、悪臭の原因となる細菌を酸化分解してしまうので、もちろん臭いの元が残ることはありません。

家庭で簡単にオゾン水を作る方法

オゾン水とは、上記でご紹介したオゾンを水に溶かした状態のものを言います。
オゾン水の良いところは、わずか1ppm少々の濃度でもほとんどの菌やウイルスの殺菌や脱臭を行うことができるので、気体のオゾンのように濃度を強くする必要がない点で、過度なオゾン濃度による刺激を感じる可能性がほぼ無いからです。

基本的にオゾン水は「オゾン水生成器」を使用して作ります。
最近は業務用のかなり大きいものやペン型の小さなものまで色々と出ているようですが、私の場合、主にまな板やふきんなどキッチンツールなどの殺菌にちょうど良いサイズのものを選びました。

方法はとっても簡単です。

こんな風に大きな容器に水道水を入れたら生成器を入れてスイッチオン。

すぐにオゾンが小さな気泡のように出てくるのがわかるので、殺菌したいキッチンツールなどを入れて約数分程置いておけばオゾン水が完成します。

長時間の使用でオゾンの濃度が濃くなってしまい刺激を感じてしまう事があります。
発生器の説明書に書かれている使用時間はしっかりと守ってくださいね。

参考：
“高濃度 オゾン水生成器 オゾンバスターPRO ”
“デオシャワー オゾン水生成器 家庭用 “

オゾン水の幅広い使い道をご紹介します

ファブリックの除菌や消臭

オゾン水はカーペットやカーテンなどファブリックの除菌や消臭に使うことができます。
もちろん残留物質がなく安全で匂いがないので枕や、衣類など身に付けるものに吹きかけても問題ありません。

香りでごまかしているだけ？！清潔どころか人体に有害な安全性未確認の製品も。消臭・抗菌除菌グッズの気になる実態。

でもご紹介したように肌に触れるものに有毒性のあるものを使用するのはとても危険です。

風邪、虫歯予防の口内洗浄やうがい

殺菌力の強いオゾン水は、手洗い、うがいや口内洗浄用としても使うことが出来ます。
外出からと戻った後の手洗いや、うがい、歯磨きの後の口内洗浄に使えば風邪予防や、虫歯予防も期待できます。

最近は学校で強制的に行われる事はなくなってきましたが、
いまだにフッ素コーティングなどを虫歯に有効だと勧めてくる歯科医師も多くいますがそれはとても危険な予防法です。

知られざるナチスが導入した「フッ素」の真実。「虫歯予防に有効」は本当？

でもご紹介したように重曹で歯磨き→オゾン水で口内洗浄＆うがいするだけで簡単に虫歯予防、風邪予防はできます。

野菜の洗浄

スーパーで買ったお野菜などの生鮮食品がしっかりと洗浄されているものなのかは目で見るだけではわかりません。
でもこの、不安もしっかりと解消してくれるのはオゾン水洗浄が有効です。

オゾン生成器で作ったオゾン水にお野菜をしばらく浸しておくだけでお野菜除菌だけではなくなんと農薬の除去も行えます。
また、しかもオゾン水で洗浄した野菜は購入したままの状態で保管するよりも生き生きとした状態で保存することができるという実験結果もあります。

キッチン周りの掃除

普段口にするものを調理するキッチンは一番清潔にしておきたい場所です。
オゾン水の除菌力でまな板や包丁、ふきんを綺麗にするのはもちろんのことオゾン水でシンクのぬめりなども簡単に除去する事ができます。

赤ちゃんの身の回りのアイテムの除菌

なんでも片っ端から口に入れてしまう赤ちゃんの身の回りのものは慎重に殺菌を行いたいですが、
敏感な赤ちゃんが触れるようなものに、残留性がある殺菌、除菌剤を使うのは危険です。

哺乳瓶などの殺菌としても使用できる安全なオゾン水なのでもちろん身の回りのアイテムにもシュッシュしても安全です。
勿論ベビーカーや、お布団など、直接赤ちゃんの肌に触れるファブリック類にも安心してお使い頂けます。

ペットの身の回りのものや身体の洗浄に

可愛いペットを飼っている方ならペットのベッドやおもちゃなどは清潔に保ってあげたいですよね。
また身体の臭いも出ないように毎日お風呂に入れてあげたいけど、ペットへ毎日のシャンプーをするのは繊細な動物の皮膚に刺激を与えてしまうので避けたいところです。

そんな悩みもオゾン水なら解決してくれます。
オゾン水なら繊細な動物の肌にも安全なので、散歩の後のブラッシングにスプレーボトルにいれてシュッシュと吹きかけるだけで、体の洗浄は完了します。
残ったスプレーの水でついでにゲージのブランケットやおもちゃも除菌。そのあとすぐに口に加えたとしてももちろん心配はいりません。

因みにうちで飼っている犬もオゾン水で洗浄するようになってからは驚くほど無臭になって驚きました。
介護中の床ずれや皮膚病を患っているペットもオゾン水で改善されたという報告も多数あるそうです。


＊ただしある一定の濃度（０．１ppm以上）になるとオゾン臭で目や鼻に刺激を感じる事があります。使用時間はその発生器の注意書きをしっかりと守り、電源の入れっぱなしには気をつけましょう。
鼻の粘膜や呼吸器が元々弱い方は基準値以下でも刺激を感じる可能性もあるのでご使用はお控えください。

その安全性が認められ公共の場で使われるようになってきたオゾン殺菌を家庭でも身近に感じてください

長きにわたって除菌、殺菌を目的に使用されてきた塩素系殺菌はその強烈な臭いとその残留物質の有害性の高さが懸念されるようになってきました。
そんな中、ヨーロッパでは古くから活用されていたオゾンが注目をされ、その安全性が厚生労働省によっても正式に認められるようになりました。

日本でも医療現場や官公庁などではすでに当たり前のように使用されはじめています。

空気清浄機などにはちらほらオゾン除菌のアイテムを見かけるようになりましたが、殺菌、脱臭を行う家庭はまだ少なく感じます。
オゾン水の良いところは朝のお掃除の時に作ってスプレーボトルに入れれば、家中全てのお掃除に使う事ができるところ。

キッチンツールの除菌はこれ、ファブリックの消臭はこれ、
ペットのゲージのお掃除はこれとわざわざアイテムを買わなくても一気に使う事ができるのはとても便利です。

もちろん必要以上に殺菌、脱臭を行う事は免疫力の低下にも繋がるので気にしすぎも良くありませんが、
食事を作るキッチンや大切な家族の身の回りのものを大腸菌など有害な菌から、自然に近く、また安全な方法で家族を守ってあげて下さいね。


＊ただしある一定の濃度（０．１ppm以上）になるとオゾン臭で目や鼻に刺激を感じる事があります。使用時間はその発生器の注意書きをしっかりと守り、電源の入れっぱなしには十分気をつけましょう。
鼻の粘膜や呼吸器が元々弱い方は基準値以下でも刺激を感じる可能性もあるのでご使用はお控えください。

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