普段は野菜中心でもたまにはたんぱく質と鉄を補いたい。陰陽五行で考える夏に適したお肉とは。
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こんにちは。
IN YOUオーガニックアドバイザーのはるなです。
INYOUを愛読している人は、ヴィーガンの方、マクロビアンなど、お肉は食べない方もたくさんいらっしゃると思います。
お肉を食べなくてもすでに、健康で全く問題がない方は、この記事を見る必要はないかもしれません。
皆様は色々な理由でベジになったのでしょうし、
ですから、ヴィーガンの方が無理にお肉を食べる必要はありません。
人それぞれ「食べない理由」はあると思います。
ヴィーガンであっても、健康に過ごしている人たちはたくさんいます。
ただ、もしあなたが今、健康のために野菜や穀物だけの食生活をしており「最近力が出ない、貧血気味、疲れやすい」そんな症状を感じているのであれば、ごくたまに、お肉を少量いただいてみるのはいいと思います。
実際お肉の方が栄養価が高いビタミンもあり、
植物性のものだと海苔を食べていればある程度は補うことが可能ですが、効率が悪いという指摘もあります。
ではもし、たまにいただく場合、どのようなお肉をいただけばいいのでしょうか。
まず、大前提で穀物飼育ではなく、グラスフェッドなどの良質なオーガニックの肉をいただきましょう。
陰陽五行の考え方から、お肉の種類を選ぶ
インド、スリランカが発祥で5000年もの歴史があるとも言われている伝統医療アーユルヴェーダ。
そこから中国に渡り中医学の元となりました。
中医学で陰陽五行という考え方があり、全ての物事を陰と陽、木火土金水に分けられるもの。
もちろん、お肉も。
木は【鶏】、火は【羊】、土は【牛】、金は【馬】、水は【豚】を指します。
季節によっても違いますが、夏は『火』に当たるので、羊の時期です。
木は【春】、火は【夏】、土は【長夏】、金は【秋】、水は【冬】になるので、
そろそろ【長夏】に入ってるころですね。
『火』自体も【燃やす】ことを示すので、消化にいいですし、栄養もたっぷりです!
ラムとマトンの違い
ラム・・・・生後1年未満の子羊の肉。柔らかく、クセがないので食べやすい
マトン・・・生後1年以上。羊ならではの、味が熟成しコクやうまみがある
薬膳でみると羊肉は『熱』
お肉の中で、一番体を温めるのは『羊』。中でも、温めることを目的とするならマトンの方がよりよいです。
薬膳の考え方では、羊肉は『熱』を指し、体体を温める力が強く、中でも胃腸を温めるので冷えによる腹痛にもお勧めできる食材です。
なので、北海道や、中国、モンゴルの寒い地域で好まれます。
特に夏はたくさん冷たいものをとってしまいがち。消火器系が冷えによって弱っている場合は羊肉がいいですね!
また血を作る作用もあるため、冷え性、生理トラブル、貧血にも関係してくる『血虚』の方や
だるい、エネルギー不足、疲れやすい『気虚』の方にもお勧めです。
ただ摂りすぎると体が熱を持ち、潤いが失われることがあるので注意することと、暑い時期は、『陰虚』で熱症状があるときは控えたほうがいいでしょう。
夏なのに温める!?
夏は気温が高いため、熱を放出させるために自律神経の働きで血管が外へ外へ(表皮の方へ)伸びていきます。そして発汗し、冷やし、体温を調整します。
調整して冷やしてるとは知らずに、暑いからガブガブ冷たいものを飲み、エアコンに当たり、深部から冷えてしまうのです。
またインド、スリランカでも同じように夏の暑さ対策で、羊肉とスパイスたっぷりカレーを食べて、体を温め、発汗を促し、体温調整をしているそうですよ。
アーユルヴェーダと羊肉
アーユルヴェーダの考え方では、お肉はアーマ(未消化物質)を溜めるものとされていますが、
体質によってよしとされるお肉が変わってきます。
風、空の性質を持つ【ヴァータ】は、山羊、鶏肉をよしとしています。もちろん基本的なヴァータの体質から、温かく、適度に油分を含んだ状態で。
火、水の性質を持つ【ピッタ】は、ベリタリアンが合う体質ですが、食べるなら豚肉、ラム肉、鶏肉がよしとされています。それ以外の赤身肉はピッタを過剰にします。
ピッタはともとも代謝がいいので、スパイスの摂りすぎは逆効果です。なので、臭みを取るときにスパイスは加減してください。
水、地の性質を持つ【カパ】は羊肉、鶏肉はよしとしていますが、牛肉、豚肉は避けたほうがよいです。
となると、どのドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)も羊はよさそうですね!しかし食べ過ぎはアーマ(未消化物質)が蓄積するとドーシャが乱れる原因となりるので注意しましょう。
ケイシー療法における食事法と羊肉
ひまし油温熱パックで有名なエドガーケイシーの『ケイシー療法の原理(CARE)』の4つの柱のひとつで、同化(Assimilation)は食べたものを適切に消化吸収すること。
それだけ食べ物に関して、消化吸収を大事にしているケイシーも豚肉はだめだけど、羊肉、鶏肉は少し食べていいとしています。
羊肉の栄養素
羊肉は牛肉などに比べたんぱく質のアミノ酸スコアのバランスがよく、代謝に必要なビタミンB郡、アルギニンや女性が不足しがちな鉄分も豊富!ただの鉄分ではなく、吸収しやすいヘム鉄なのがうれしいところ。現代人が不足している亜鉛も補えます。
そして羊肉は何といっても、一時期ブームになった「Lカルニチン」という脂肪を燃焼する酵素がほかのお肉に比べて断然多いのです。
ラムとマトンだとマトンのほうが多く、牛肉の3倍、豚肉の6倍の含有量です。
しかしLカルニチンは年齢とともに減ってしまうので補いたいですよね。
羊肉を食べれば食べるほど、痩せるわけではないのでそこは注意が必要。
そしてお肉を食べるときに気になるのがコレステロール。
コレステロール値が高すぎると、血管壁に付着して、血流が悪くなり、生活習慣病の引き金になりかねません。
しかし羊肉にはコレステロール上昇を抑えるパルミチン酸・ステアリン酸、コレステロール値を下げるオレイン酸も含まれています。
羊肉って素晴らしいですね。
でもニオイが…
羊肉の臭み対策
羊肉の臭いが気になるときがたまにあるかと思います。羊肉の脂肪が臭みの原因で、特にマトンは脂肪が多くクセも強めで、ラム肉はクセが少なく食べやすいです。
なので調理前にきちんと脂身を取り除くことと、ヨーグルト、ワイン、味噌、スパイスなどでクセを抑えられます。
また、一般的に臭みがあると言われているのは大人の肉。
スプリングラムはあまり臭みがない傾向にあります。
お勧めの味噌
スパイスはナツメグ、ローズマリーなどがお勧め。
羊のことわざ
余談ですが、羊は中国では5000年も前から家畜として飼われていた馴染み深い動物です。
なので会話の中に羊がでくるようで、その中でもことわざがあります。
羊有跪乳之恩
羊は赤ちゃんのときに、ひざまずいて乳を飲むようで、その様子から母親への恩に報いる態度が現れていると言われています。
私も両親や今関わってる人がしてくれてる恩を忘れずにいたいものです。
羊は赤ちゃんのころから偉大ですね。
そんなことを知ってしまうと仔羊が食べられなくなってしまいそうですよね・・・
命をいただくことは、当たり前ではありません。
環境に大いなる負担をかけ、貴重な命を私たちは、犠牲にしているのです。
そのことを理解した上でいただくことが最低限必要なのではないでしょうか。
肉を食べる必要はありません。
ただ、必要に応じて少量のみいただく
私たちは一つのことを信じるとそればかりを妄信してしまう傾向がありますよね。
誰かが「肉がいい」と言えば肉メイン。
誰かが「野菜がいい」と言えば野菜メイン。
しかし、健康は流行ではありません。
疑うことを知らない現代の日本人。
つい、色々な流行に次から次へとまどわされがちな方も多いのではないでしょうか。
肉食は、確実に、地球環境に負担をかけますし、常に、大切な命が失われているということを意識して欲しいのです。そして肉は、食べ過ぎると、体を酸性に傾けます。
肉を推奨しているわけではありません。今ご自身の健康状態に全く問題がないのであれば、野菜メイン、ヴィーガンのままでも問題ないでしょう。
仮にもしいただくのであれば少量にとどめ、本当に良質なオーガニック、グラッスフェッドのものをいただくようにしましょう。
普段は野菜中心で健康にも、そして地球環境にも配慮している方が体質、状態に応じて、たまに少量、食べる。そのような頻度、バランスを意識してみてください。
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ただ、必要に応じて少量のみいただく
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