色々あるけれどわからない!オーガニックと名乗り放題の無法地帯日本で、オーガニックコスメはどう選べばいい?オーガニック認証の総まとめ
『オーガニック』といえば、思い浮かぶのは、野菜や果物、醤油などの調味料を買うとき。
オーガニックと聞いて、何を思い浮かべますか?
日本ではまだまだオーガニックというと、野菜や果物、そして加工食品ではないでしょうか。
最近では、普通のスーパーでも、『有機JAS』や『USDA』というオーガニック認証マークもちらほら見かけるようになりました。
食べものは『オーガニック』を選んでみても、
口に入れることのない化粧品や洗剤など生活用品の『オーガニック』って、なかなかピンときませんよね。
そもそも、日本にはオーガニックコスメがほとんどないという残念な実態
そもそも日本には一部を除いてほとんどオーガニックコスメというコスメが存在しません。
なぜなら海外のように、有名なオーガニック認定がまだ日本ではないから。
だからこそ日本では商品ラベルに「オーガニック」という名前をつけ放題。
そう、オーガニック成分が1パーセントくらいしか入っていないのに、オーガニックと名乗ることもできるという「無法地帯」なのです。
そもそも化粧品をオーガニックにする必要ってあるの・・・?
『本当に必要なの?』
『食べ物だけで良いんじゃない?』
『オーガニックコスメに変えたら、どんなメリットがあるの?』
・・・そもそも、『どのオーガニックコスメを選べばいいの!?』
という声もよく聞きます。
もコスメは口にしないので、直接的に体に対する害をなかなか感じにくいのかもしれません。
添加物の入ったよくない食べ物を食べると、吹き出物ができたり、頭が痛くなることもありますが、コスメは長い間蓄積されていく性質がありますので、
よほど敏感な体質ではない限り一瞬で目に見える影響がわからないからこそ恐ろしい部分もあります。
食べ物と違って、「オーガニックの野菜の方がジューシーで濃厚でおいしい!」といった実感をもったり、効き目を感じたりすることがが難しいですよね。
そんな素朴な疑問を解決するため、国際的オーガニック認証マークの比較やオーガニックコスメを選ぶときのヒントをまとめました。
そもそも、オーガニックのコスメ・洗剤って本当に必要なの?
普段の生活では、皮膚から外部の成分が浸透してくる実感はないですが、
実は、口に入れるものではなくても、様々な物質が皮膚を通して体内に入ってきます。
・・と言われると衝撃的ですが、分かりやすい例としては、
■ 禁煙のためのニコチンパッド
→ 皮膚からニコチンを吸収することによって、体内に取り入れ、禁煙を習慣づけさせています。
■ ナノ化された汚染物質や化粧品
→ 空気汚染中のナノ化(10億分の1という意)された、自動車の排気ガスの物質などは、
人の脳にまで届いてアルツハイマーを引き起こすという研究結果も出ています。
などがあります。
このように、皮膚から入ってくる、好ましくない物質を経皮毒といい、
私たちは、日々使用している市販の化粧品からたくさんの物質を全身の皮膚から取り込んでいるのです。
そして、それは、ほとんどが体内の蓄積しやすい場所、脳や子宮に溜まります。
洗濯洗剤の場合でも、衣服に残った化学物質がかゆみや肌荒れを起こす、という話もよく聞きます。
コスメと違って、24時間肌に触れるものでもあるので、オーガニック洗剤に変えてみるのもひとつの手かもしれません。
詳しくは、
結局、経皮毒ってどうなの?根拠と信ぴょう性は?肌に化学物資が吸収する経皮毒についてをご一読ください!
普段は出来るだけ、オーガニックや自然界にある成分が入ったものを使おうとしている私ですが、
“肌が物質を吸収している”ことを改めて目の当たりにすると、
石油系などの化学物質を取り入れるのではなく、自然界に存在する、オーガニックのことももっと知りたくなります。
オーガニックのコスメ・洗剤に変えるメリット・デメリット
『オーガニックコスメ』に変える前に、押さえておきたいメリットとデメリットもご紹介しておきますね。
■ オーガニックコスメ・洗剤に変えるメリット
⑴ 古くから民間療法、化粧品として使われてきた植物を使っている
多くの化学物質や新しい技術は、何百年という歴史がなく、
その副作用についても検証データがまだまだ少なく、良いとも悪いとも言い切れない、というのが、今のところの結論になっています。
世間を震撼させた、美白コスメの使用による「白斑被害」もありました。
それに比べて、何百年、何千年と使ってみて、民間療法で使われてきた草木、実、オイルなどは、
安心して取り入れやすいものと言えます。
⑵ 肌が本来美しくなろうとする力をサポートしてくれる
身体自体に治癒力が備わっているように、肌にも自ら治ろうとする力があります。
石油系界面活性剤が入っているコスメは、不必要にお肌の油分を削ぎ落としてしまうことがあります。
一点集中効果に優れる薬で病気を治すことと、
オーガニック野菜を取り入れることで徐々に体内改善していくことの両方のアプローチがあるように、
オーガニックコスメもお肌全体に根本から働きかけるものと言えます。
⑶ 天然アロマ効果でリラックス効果が期待できる
視覚や聴覚に比べ、嗅覚は嗅神経からダイレクトに大脳辺縁系へ入ることから、
嗅覚は人間の五感のなかで最も原始的で本能的な感覚と言われています。
オーガニックコスメをお使いになった方はもう実感されている通り、
オーガニックコスメに入っている、天然アロマからリラックス効果が期待できます。
⑷ バイオディグレーダブル(自然のなかで分解される成分)で自然に不可がかかりにくい
「自然へ排出されても分解されやすい」という意味のバイオディグレーダブル。
オーガニックコスメは、ケミカルコスメに比べて、自然へ排出されても自然に戻るまでの時間が短いため、自然にかかる不可が比較的小さいと言えます。
オーガニックコスメを使うことで、自然への不可を減らすことが期待できます。
■ オーガニックコスメ・洗剤に変えるときの注意点
⑴ 本当はパワフルなオーガニック原料
よく、オーガニックコスメは「やさしい」と表現されることが多いですが、実はむしろ「パワフル」。
植物は、動物のように動けないためにその土地生きていくために必要な成分を備えています。
そのため、オーガニックだからといってどの肌にも「やさしい」というわけではなく、
植物の天然成分が、アレルギーを起こしてしまう場合もあるんですね。
⑵ オーガニックコスメには、省かれることの多い防腐剤
化粧品に入っていると人によってはアレルギー反応を起こす一方、化粧品を保つ働きをしてくれるのが防腐剤。
パラオキシ安息香酸エステル(パラベン)、安息香酸、安息香酸ナトリウム、
デヒドロ酢酸ナトリウム(デヒドロ酢酸Na)、ヒノキチオール(ヒノキチオール)、
フェノキシエタノールなどの防腐剤がオーガニックコスメには、入っていないことがあります。
そのため、それぞれのオーガニックコスメには、開封後は冷蔵庫で保管するなど、保管方法に注意が必要です。
私も一度腐らせてしまったこともありましたので、注意して気づいたらすぐに対処することもポイントです!
⑶ 一口に「オーガニックコスメ」と言っても、入っている成分に基準がない
「オーガニックコスメ」、「オーガニック」と謳っている商品でも、
成分についての基準が存在せず、数パーセントのオーガニック成分以外は化学物質や保存剤を多用している場合もあります。
したがって、残念ながら「オーガニック」と書いてあれば安心というわけでもないのです。
とは言っても、一体、どうやってオーガニックコスメを選べば良いのか・・・
やはり、オーガニックの食べものと同じように、
いくつかのオーガニック認証機関が認証マークを発行していますので初心者はそこから始めてもいいですね。
その認証マークを徹底的に見てみましょう!
化粧品コスメのオーガニック認証総まとめ
世界のオーガニック認証もその基準は様々。
そのうち、主要なオーガニック認証について、ポイントを押さえましょう!
これらの認証機関には、オーガニックという基準の他に、
遺伝子組み換え不可、指定された化学物質の不可、動物実験不可、
合成成分不可、環境に配慮した製造基準など
各認証機関ごとに数々の基準があります。
その中でもオーガニック認証の要となる、
「オーガニック成分の配合量」で、もっとも差が現れていますね。
「オーガニック」「オーガニック認証成分を使用」「ナチュラル」などと
オーガニック成分の配合量によって段階に分かれている場合もありますが、
この表に記載したのは、もっとも厳しいレベルの「オーガニック」の条件を記載しました。
● ベルギー NaTrue(ネイトゥルー)
“「NATRUE」は自然・オーガニック化粧品に関する厳格な基準の維持を目的として2007年に設立された、ベルギー・ブリュッセルにある国際的な非営利団体です。
設立以来NATRUEは現在のヨーロッパの自然化粧品市場において大きな役割を果たし、
約130ブランド、3000の製品が認証を取得しています。”
(引用:ネイトゥルー公式サイトより)
認証されている「オーガニック化粧品」については、
“配合されている自然原料のうち95%以上がオーガニック(有機栽培もしくは検査された野生採集)でなければならない”との基準。
● フランス ECOCERT(エコサート)
さすがフランスというだけあって、オーガニックコスメでも定番のオーガニック認証マークのひとつ。
“オーガニックコスメ製品認証の世界シェア75%を誇る、信頼と実績。
エコサートグループは、オーガニックコスメ認証の世界シェア75%を誇ります。
世界85ヶ国、30,000件以上の企業、200,000製品以上の認証実績のある、世界でも信頼の認証です。“
(引用:エコサート公式サイトより)
オーガニックに関する、段階を踏んだ5つの認証マークがあり、
5つのなかで最も厳しい基準の「ECOCERT コスメ認証 オーガニック/ナチュラル(natural and organic cosmetic label)」では、
⑴ 全成分のうち95%以上が自然由来であり、
⑵ オーガニックで栽培された自然由来成分を最低閾値(しきい値)分含むこと
を掲げています。
(※閾値とは、その効果が見られる最低値なので、ケースバイケースと言えます。)
● フランス コスメビオ COSMEBIO
2002年に10数人の研究者たちから設立された、初の国際的なナチュラル・オーガニックコスメの団体。今や、350社もの企業の、450ものブランドの、9000以上にも渡るプロダクトにつけられている認証マーク。
(引用:COSMEBIO公式サイトより訳)
基準は、「使用原料の95%以上が、自然由来またはオーガニック栽培による原料でなければならない。』
とのこと。(参照:一般社団法人日本オーガニックコスメ協会」)
● オーストリア ACO(アコ)
1987年に設立された、オーストラリアで最大のオーガニック認証機関であり、その認証基準やプログラムは、アメリカ合衆国農務省(USDA)や日本農林水産省(JAS)にも同等と認められているため、世界的なオーガニック認証マークとなっている。
また、石油及び石油系合成成分の使用は「不可」。
(参照:一般社団法人日本オーガニックコスメ協会」)
ACOの場合は、上記ヨーロッパの3つのオーガニック認証マークと違って、
商品全体の成分のうち何%オーガニック成分が含まれているかの段階によって、
表示文言とマークの指定があります。
・認証オーガニック成分100%の場合:
「100% オーガニック」と記載可能とロゴ
・認証オーガニック成分95〜100%の場合:
「認証オーガニック」と記載可能とロゴ
・認証オーガニック成分70〜95%の場合:
「認証オーガニック成分で作られています」と記載可能、ロゴは不可。
・認証オーガニック成分70%の場合:
認証を表示することはできない。
該当のオーガニック成分を表示することのみ可能。
ロゴは不可。
認証ナンバーの表示は不可。
これによって、より細かくユーザーが知ることができるようになっています。
ACO認証を取得しているIN YOUオススメのコスメも見てみよう
● アメリカ USDA
「USDA」とは、United States Department of Agricultureの略であり、アメリカ合衆国の農務省です。
つまり、アメリカ合衆国農務省が認定するオーガニック認証。
食品でもよく見かけるようになりました。
オーガニックコスメの基準は、”水分と塩分を除き、95%以上がオーガニック原料であること”。
食品とほぼ同等の基準をオーガニックコスメに課しています。
また、オーストラリアのACOと同じく、オーガニックコスメ認証においても、
石油系合成成分の使用を一切認めていません。
(参照:一般社団法人日本オーガニックコスメ協会」)
● 日本 JAS
現在のところ、化粧品につけるオーガニックの認証マークは無く、
USDAオーガニック認証との同等性による輸入・輸出に関しても、現在は食品のみ。
オーストラリアのACOの認証コスメの場合
ACOのコスメを色々試して見ました。
そして、今回使用してみたのが、ACO認証を取得しているこちらのコスメ。
どれも使いやすくて気に入りました。
1敏感な方でも使える、女性用のボディ&マッサージオイル
オーガニック・ボディオイル
こちらは妊婦さんなど敏感な方でも安心して使えるオーガニックのオイル。
もちろん普段使いとしてのマッサージオイルや保湿に全身や顔にも使える便利なアイテムです。
2一番人気のオーガニックパフュームセット
世にも希少なオーガニック香水
香りをその日の気分によってチョイスできるのが楽しい。
日本ではオーガニックのパフュームを見つけることがなかなかできませんが、
こちらは安全性の高い原材料で香水の概念を覆されます。
しつこい香りがしないのでビジネスシーンにもぴったり!
3 乾燥対策にも使えるし、ヘアワックスにも活用できる、バーム
オーガニックバーム
湿気で髪の毛がぐちゃぐちゃな時にもワックスがわりに使えたり、
リップクリームがわりや、肌の保湿などにも使える万能バーム。
これ一つあれば旅行先も安心できます。
お伝えした通り、
ACO(Australian Certified Organic)には、
オーガニック配合量以外にも下記の厳しい基準を設けています。
(1)化学肥料は使わない
(2)農薬を使っていない
(3)肥料に関しては、有機肥料のみ認められる
(4)栽培による環境破壊をしていない
(5)農場は最低3年以上農薬を使っていない
(6)年一回の抜き打ち検査とレポート提出
この認証は元が食品向けの基準のため、口に入っても安全なレベルが求められます。
合成化学物質(合成着色料、合成香料、化学品由来防腐剤)、合成肥料、遺伝子組み換え作物の使用もしていないヴィーガン仕様。
オリーブスクワランも含まれているので、洗いながらも皮脂膜の中から紫外線から肌を守る効果を促してくれるんです。
オーガニックにトライしたいけど、どのコスメから始めたらいいの?という方に特におすすめです。
最後に
オーガニックのコスメストアは増えてきているものの、まだまだオーガニックコスメになじみの薄い日本人からすると「どれを選べばいいかいまひとつ分からない」のが現状ではないでしょうか。
無知な日本人の理解レベルをいいことに、「まがい物」と言っていいレベルのなんちゃってなオーガニックコスメも蔓延しています。
正しい知識をもとにコスメを選んでいきましょうね。
今回の記事が今後の参考になると幸いです。
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