化学成分たっぷりの無添加風コスメにご注意。危険なコスメを見分ける方法と安全なコスメの選び方。
オーガニックな食材を選ぶのと同じように、
化粧品をこだわって、選んでいますか?
口に直接入るものではないと言っても、
ご存知の方も多いと思いますが、
化粧品をはじめ、洗剤、シャンプーやリンス、歯磨き粉など、
日用品に含まれる小さな分子のサイズである化学物質は、肌細胞の隙間を潜り抜けて、
経皮毒として、体内に溜まっていきます。
けい皮毒はいまだに「科学的根拠がない」とされていますが、
でしたら湿布の効能は一体なんなのでしょうか?
おうちのお風呂で塩水につかった後、火照ってのどがカラカラになって眠れなくなる・・・
これもけい皮から吸収されていくため。
けい皮から吸収されてそれが何らかの有害性を持ったものであれば
毒として蓄積されてしまっても何ら不思議ではありません。
経皮毒の排出は、口から入ったものとは違い10%ほど。
腕を1とした場合の経皮吸収の一番多い性器は42倍で、
今回取り上げる肌の一部、頬は13倍です。
それだけではなく、その化学物質のたっぷり入った化粧品が洗い流される先は
田んぼや畑、川、海、と地球。
私たちを支えてくれる地球に配慮した選択は人類の大きなミッション。
自分の身や大切な人たちのことだけでなく、その私たちの生活を支えてくれている
地球に配慮した選択をしていくことは
今や現代に生きる人類のミッションの1つにさえ感じます。
とはいっても、「エコ」なんてよくわからない。
身近なことに感じられない。
なんて思いますか?
でも、あなたのお皿の上にのっている野菜も魚も肉も。
化学物質が吸収されているものだとしたら・・?
そんなことは言ってられないですよね。
肌から入る毒はもちろん
川に流れる毒も、結局は人間の食べているものと同化するので、一緒のこと。
そしてその選択の助けとなるのが、「知識」です。
日本人の肌が変わったのはこんな背景があったから。
明治時代までは世界一美しいと言われていた日本人の素肌のわけ
化学由来のはじまりは石油でできた「ワセリン」がはじめ。
1859年にビジネス目的で石油由来のワセリンが軟膏として使われてから、
第二次世界大戦ではドイツ軍によって日焼け止めとして使われるようになりました。
日本では1934年に合成界面活性剤とワセリンを使用したクリームが販売。
そして1920年代からハリウッド映画用に石油由来のコスメが作られていき、
日本に大きく普及していったのは戦後の1950年以降のこと。
それまでは身体の中から美しくし、
姿もより魅力的にするのが美容を当たり前としていました。
平安時代に書かれた『医心方(いしんほう)』という医学書には、
美容や健康について書かれており、
ビタミンやミネラルが豊富な米ぬかで洗浄をしてきたことや
ドクダミ、ハトムギ、ムラサキソウなどの薬草を使った
肌のケアについても書かれていました。
口紅として使われていた紅花は、血行促進効果があり、
唇そのものの色まできれいにしてくれるものでした。
古くから自然に敬意を払い、共生し、日本人の美意識と知恵はとても美しいです。
そんなものが当たり前にあった時代にタイムスリップすることはできませんが、
今の時代で自分らしく生きていくための「本物」を見抜く目を養い、知識を持ち、
もともと私たちが生まれ持ってきた感性を高めていくことが求められてきています。
パッケージや広告に書かれている
「肌に優しい」「自然派」「無添加」や「オーガニック成分〇パーセント配合」その表示をそのまま信じないで
「天然」「無添加」「オーガニック」「自然派」
そんな言葉を選んでいくことは大切ですが、
実はその表示にも裏がある事実をご存知ですか?
本当にこだわっているところであれば、
具体的に何が入っていて、何を含んでいないのか表記しており、言葉でごまかしたりしません。
それはブランドとしての自信の表れの1つだからです。
そういうことを知らずに、一言パッケージに書いてある言葉を信じて化粧品を使ってみたら、
「なんだか肌がつっぱっている」
「ひりひりするのは何故だろう?」
「むしろ肌が荒れてきた・シミが増えてきた。」
「肌がくすんできた」
異変を感じたり、違和感を抱いたりしたことがある方はご注意です。
オーガニックでも体質に合わない植物は存在しますが
それ以上に、気を付けたいのは化学物質です。
他がほぼ石油由来であっても天然成分が少しでも入っていれば、
「天然」乳化剤や抗菌剤など化学由来のものがたくさん使われていても、
香料1つが無添加なら、「無添加」と、実は原材料に何らかの化学物質が使用されていても、
あたかも全く含まれていない、100%オーガニックと思わせる化粧品がごまんとあります。
ではどう判断したらいいのか?
それは成分自体を確認していくことです。
騙されない見抜く目を養うワンステップは、成分表記を確認することから。
厚生労働省が定めた、ガンやアレルギーなどの皮膚障害を引き起こす可能性が高いとされる102種類の成分の表示が義務付けされていましたが、
2001年の薬事法訂正により、現在は全成分の表示が義務付けられています。
そのため、私たちが良いものを見抜く目を養えば
何を避けるべきか知っていればいいということになりました。
沢山ある表示、初めは何が人体や地球にとって、
良いものなのか有害のものなのかわかりにくいですよね。
そんな方向けに最低限避けたい添加物一覧や
添加物の含まれる理由について書かれた記事も
合わせてご覧ください。
こちらも見てみてくださいね。
「一つ一つの成分をみて選ぶのなんて正直大変」
そう思ってしまったあなた!はじめはそれでもいいんです。
盾となるマークを覚えよう!オーガニックコスメ団体の存在
オーガニックコスメに関しては日本にはまだまだ認定団体が少ないのが現状。
これは選んでいく私たちが選択の価値を上げることで増やしていくことができます。
信頼のできる人体にも地球にも配慮した製品を取り扱っているお店やネット販売、
健康に詳しい友人など、頼れる人や場と関わっていきながら
輪を広げ、情報交換し、自分自身を整え、意識を高めることが大切。
では世界はどうでしょう?
世界にはオーガニックコスメ団体はというと、
一部ではありますがいろいろあります。まずはマークだけでも覚えるつもりで見てみましょう。
①COSMEBIO ②COSMEECO
1991年設立された世界シェア75%と言われる世界最大規模のフランス国際オーガニック認証機関、
「エコサート」のオーガニックコスメの基準である2つ。
それぞれオーガニックの条件の厳しさには差があるのでご注意。
①COSMEBIO 植物原料の95%がオーガニック。化学香料使用不可。
②COSMECO 植物原料の50%がオーガニック。化学香料使用不可。
BDIH(ドイツ化粧品医薬品商工業企業連盟)
2000年設立、ドイツで作られた自然化粧品の認定基準「可能な限り」と数値規制はないが、オーガニック認定成分、原料や製造工程においても
自然環境・動物保護に配慮。合成着色料・香料、シリコン、パラフィンなど石油製品使用不可。
オーガニックコスメに関しては数字としてオーガニック成分の割合を
はっきりさせているところも多いですが、こちらは「できる限り」との表記。
ただ生き物や地球のことも考えられているところもポイントです。
・デメター(demeter)
2001年設立、ドイツのオーガニック認定機関。オーストリア哲学博士シュタイナーが提唱した「生命力」を重視したバイオダイナミック農法推奨。
化学肥料・化学薬品の使用禁止。最低3年間有機農法。太陽や月、惑星、星座のリズムに合わせた農作業を実施。
使用する原料は水含め90%以上はバイオダイナミック有機栽培によるオーガニック。
アルコール、キサンタンガム、レシチンなどの乳化剤使用不可。化学香料使用不可。
さまざまなオーガニックコスメ団体や機関、基準がある中で
太陽や月などといった自然界の流れまで意識された農法はそれほど多くありません。
・ネイトルー(NaTrue)
2008年にヨーロッパの化粧品メーカーが中心となり発足オーガニックコスメ認証団体。★の数で植物もしくは動物由来のオーガニック認定成分配合率が異なり、
★★★95%以上、★★70~94%、★69%以下。
(★の数が多いほどオーガニック成分使用。)
食べ物と一緒。
自分がどれくらいこだわりたいか、というところに合わせていけるのが魅力です。
・USDA(United States Department of Agriculture)
米国農務省3年以上対象土地で農薬・化学肥料不使用。100%有機栽培の原料使用。
土にしみこんだ農薬はすぐにはなくなりません。
そういう意味で3年以上と表記もあるのはポイント。
・ソイルアソシエーション
1946年設立、イギリスのオーガニック認証機関。「健康な土壌が健康な植物を生み、それが健康な体を生んでいく」という基本理念。
対象生産耕地での過去5年以内に遺伝子組み換え禁止。農薬、化学肥料禁止。
機関の名前からもわかるように、大地への半端ない想いがベース。
・ACO(Australia Certified Organic)
2002年設立。オーストラリアのオーガニック認証機関原料95%以上がオーガニックな農産物残りの5%は天然の原料。化学合成成分不使用。
何といっても100%天然成分ともいえる厳しい基準が魅力。
・ノイフォルム
1930年設立、ドイツのオーガニック認証団体ドイツやヨーロッパ諸国にて厚い信頼。もともと自然派化粧品や食品などについていたマーク。
長い時間をかけてじわじわと信頼の根で張っていったもの。国やエリアの意識の高さが伺えます。
日本オーガニックコスメ業界JOCA
日本にもオーガニックコスメの基準を設けている団体があること、ご存知ですか?オーガニック化粧品の認証が世界に比べて遅れをとっている中で、
世界の基準より厳しい基準を設けている日本オーガニックコスメ協会(以下JOCA)。
EUのオーガニックコスメの中には、
一部石油成分などを認めている団体もありますが、 JOCAは石油成分を一切認めません。
また基本原料や製造方法、環境にも配した商品であることが 原則であるので選ばれるコスメは多くはありません。
JOCA認定の世界基準より厳しいコスメはこちら。
マーク以外にも判断基準はある。
以上のようなオーガニックコスメ団体の基準も、実はすべて統一されているわけではなく、
見てお分かりいただけるように「オーガニック」の条件の厳しさは、様々。
また、マークは一つの基準にしかすぎません。
JASと同様、マークの有無だけで判断するのではなく、
自分にとっての「大切にしたいもの」「良いもの」に合ったものを選んでいくよう心がけていきましょう。
周りを幸せにしたい、守りたい、そんな想いがある方こそ、
まずは自分自身の意識から。
食のみならず化粧品に関しても選択の1つ1つは、
ご自身を美しくしてくれるだけでなく、
家族を健康で幸せでいさせてくれるだけでなく、
より持続可能な生き方を私たち人間だけでなく、美しい地球を美しいまま維持していくのにとても大切なこと。
あなたの選択はあなた自身を表しています。
「本当はこうしたいけど、お金がない」
「本当はこれを使いたいけど、(私には)もったいない」
「本当はこれをしたいけれど敷居が高く感じる。」
色々な状況もあります。タイミングだってある。
でもその中でも、何を優先するのか。人となりがあらわれます。
今すぐできることもたくさんあるはず。
そしてそれを今まで決めてきたのも、
これから決められるも私たち自身です。
その一つ一つの選択はあなたの存在beingを作り出しています。
服や、食品、化粧品、日用品、言葉でさえも、それを選んでいるのは自分自身。
在りたい私、実現させたい生活の中にいる私は、
どんな化粧品を選ぶと思いますか?
今までしてきた選択と、これからしていきたい選択について考えてみてください。
安心できるIN YOUのオーガニックコスメはこちら!
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